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210.神域③(9月5日〜6日)
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ルツが自身の寝室だと言う2階の部屋を後にした俺達は、再びルツの先導で地下室へと向かっている。
外は月明かりがあったが、屋内は闇の中だ。俺のヘルメットのヘッドライトとG36Cのフラッシュライトだけが灯りなのだが、先頭を行くルツとイザベルは困る様子もなく進んでいく。
「なあ、あいつら見えてるんだと思うか?」
思わず隣のアイダに聞いてしまう。
「イザベルは夜目が効くほうですが……きっと見えてるんでしょう」
アイダも半信半疑といった感じだ。
「室内でなければ松明でも灯すのですが……それかアリシアかビビアナの光魔法が欲しいところです」
光魔法か。ついさっきルツが放った光魔法に飲み込まれたばっかりだ。できればごめん被りたい。
そんな話をしているうちに、1階の大広間に戻って奥へと進む。大広間の奥にも扉があり、ルツ達は迷いもなく扉を開けて入っていった。
幅5mほどの廊下には等間隔で窓と燭台を置く窪みが設けられているが、窪みの上に煤が付いていないから使われていないのだろう。
廊下は扉から20歩ほどで左に折れ、左手側に扉が並びだした。
「カズヤ殿、2階の廊下は入り口から見て右方向に曲がって、左右に扉がありました。ここは左にしか扉はありません。ここまでがこの建物の奥行きでしょうか」
「地上階はそうなんだろう。入り口から広間の階段までが20歩、階段を上がってルツの寝室までが35歩……」
「階段からこの廊下の扉までが5歩、そして折れ曲がりまで20歩です」
どうやらアイダも歩数を数えていたらしい。ルツの寝室が突き当たりだったはずだから、この建物の奥行きはだいたい30m、幅は50mぐらいか。1500平米、テニスコートなら6面分、郊外型スーパーマーケットの売り場面積ぐらいはあるようだ。いやはや、一庶民からすればとんでもない広さである。是非とも明るい時間帯に探索させてもらいたいものだ。
と、先頭のルツが足を止める。廊下はもう少し先まで続いているが、ルツはその途中の扉の前に立っている。
「ここから下に降りる。カズヤ、その灯りは消したほうがいい」
「わかった。だが灯りがないと俺達は何も見えないぞ?」
「そう。じゃあこの先は灯りを点ける」
そう言ってルツが扉を開く。この世界では珍しい引いて開けるタイプの扉だ。ルツが言ったとおり、下り階段の両側の壁には灯りが灯っていた。
◇◇◇
地下へと下る階段の壁に灯っていたのは、蝋燭でもオイルランプでもなく魔道具のランプだった。聞けば廊下の壁にあった窪みにも同じ魔道具が備え付けられているらしい。どおりで煤の跡がないはずである。
「ごめんなさい。カズヤ達は暗闇だと目が見えなくなるのを忘れてた」
どうやらルツは本当に暗闇でも見えていたらしい。いったいどういう眼の造りをしているのやら。
ルツの先導で階段を降りる。50段ほど降りたところに再び扉があった。その扉の先はこれまでの石灰岩様の白っぽい壁ではなく、石英岩のような黒っぽい光沢のある岩肌に変わった。そして天井はドーム上になった。
「ちょっと姐御。ここって洞窟の中だよね。姐御の家って洞窟が付いてるの?」
「付いてるというか、私の住処に地上の建物が付いているだけ。そのほうが色々と便利でしょ」
「便利って何が?」
「あんたみたいなおバカさんを誘い込んで煙に巻くには、見えるところに見える物があったほうがいいの。そこに幾つか宝石箱でも置いておけば、大人しく帰るでしょう」
「そうかな。もっと欲しいって荒らしまくるかもよ?」
「好きにすればいいわ。神域から持ち出そうとした時点で、我が眷属に八つ裂きにされるのだから。そして我が住処の安寧は護られる。めでたしめでたし」
「いやいや。姐御怖いよ」
などと小声で言い合いながら、ルツとイザベルは洞窟を進んでいく。次の扉の先は大きな縦穴が空いていた。直径は10mほどか。どこかに通気孔があるらしく、緩やかな風が流れている。
縦穴の縁から螺旋状に刻まれた階段で更に下へと降りる。右手側には壁があるが、左手側には手摺も何も無い。決めた。戻りは地上まで転移魔法を使おう。途中で転落でもすれば命に関わる。
◇◇◇
どれぐらい降りただろう。100段までは数えたのだが、そこで数えるのを断念した。ミリタリーウォッチの針は零時を回っている。建物に入って1時間ぐらい、螺旋階段を降り始めて30分ぐらいだろうか。1段3秒として600段、100mぐらい潜っていることになる。そういえば周囲の気温が上がっている気がする。それでも縦穴の底が見えない。
「もうすぐよ」
唐突にルツが振り返って口にした。
ルツが壁に手をかざす。するとスルスルと螺旋階段の途中に横穴が開いた。横穴といっても人が立って通れるかどうかぐらいの狭い穴だ。この世界では背が高い部類に入る俺は少し屈んでようやく通ることができた。
「小さな横穴でしょう。ぼーっとしてたら通り過ぎるの」
ルツはそう言って胸を張って見せる。だが侵入者達はその仕掛けも看破して侵入しているのだ。侵入者達の方が一枚上手なのでは。
「土魔法の一種で隠しているのか……これも侵入者対策か?それにしても深い縦穴だったが、どれぐらいの深さなんだ?」
「さあ。横穴まではだいたい260アンマってとこかしら。ああ、ここからここまでの長さが1アンマね」
そう言いながらルツが自分の左肘から中指までを指す。ルツと俺では前腕も掌の長さも違うが、だいたい40cmから50cmといったところだろう。古代エジプトで使われたキュビットと同じ定義だ。娘達との会話では言語や単位の違いは気にならないのだが、ルツが使う単位は娘達とは違うようだ。
いわゆる度量衡が違うのは、今後も行動を共にするなら問題になりそうだ。早急に改善せねば。
横穴を10mほど進むと右に折れて、その先に扉があった。
「カズヤ。この扉を開けると部屋が4つある。居室、寝室、炊事場、物置。奴らは入ってすぐの居室にいるはず」
「わかるのか?俺には何も感じないが」
そもそも風魔法の一種である探知魔法は閉鎖空間と相性が悪い。地下の岩盤で囲まれたような洞窟では尚のことだ。俺と同じく探索能力に優れたイザベルも何も感じていないようだが、ルツは確信がある様子で頷いた。
「私にはわかる。だってここは我が住処だもの」
そう言うならばそうなのだろう。いずれにしても扉を開いてみればわかる。
ルツがそっと扉に触れる。
「姐御、さっきの光魔法を使うの?」
「いいや、室内の灯りはたぶん点いている。だからリクションだ。私より前に出ないで」
そう言うなりルツが扉を勢いよく開け放つ。
「リクション!」
ルツの叫びとほぼ同時に、視界の中で黒い塊が幾つか跳ねた。
外は月明かりがあったが、屋内は闇の中だ。俺のヘルメットのヘッドライトとG36Cのフラッシュライトだけが灯りなのだが、先頭を行くルツとイザベルは困る様子もなく進んでいく。
「なあ、あいつら見えてるんだと思うか?」
思わず隣のアイダに聞いてしまう。
「イザベルは夜目が効くほうですが……きっと見えてるんでしょう」
アイダも半信半疑といった感じだ。
「室内でなければ松明でも灯すのですが……それかアリシアかビビアナの光魔法が欲しいところです」
光魔法か。ついさっきルツが放った光魔法に飲み込まれたばっかりだ。できればごめん被りたい。
そんな話をしているうちに、1階の大広間に戻って奥へと進む。大広間の奥にも扉があり、ルツ達は迷いもなく扉を開けて入っていった。
幅5mほどの廊下には等間隔で窓と燭台を置く窪みが設けられているが、窪みの上に煤が付いていないから使われていないのだろう。
廊下は扉から20歩ほどで左に折れ、左手側に扉が並びだした。
「カズヤ殿、2階の廊下は入り口から見て右方向に曲がって、左右に扉がありました。ここは左にしか扉はありません。ここまでがこの建物の奥行きでしょうか」
「地上階はそうなんだろう。入り口から広間の階段までが20歩、階段を上がってルツの寝室までが35歩……」
「階段からこの廊下の扉までが5歩、そして折れ曲がりまで20歩です」
どうやらアイダも歩数を数えていたらしい。ルツの寝室が突き当たりだったはずだから、この建物の奥行きはだいたい30m、幅は50mぐらいか。1500平米、テニスコートなら6面分、郊外型スーパーマーケットの売り場面積ぐらいはあるようだ。いやはや、一庶民からすればとんでもない広さである。是非とも明るい時間帯に探索させてもらいたいものだ。
と、先頭のルツが足を止める。廊下はもう少し先まで続いているが、ルツはその途中の扉の前に立っている。
「ここから下に降りる。カズヤ、その灯りは消したほうがいい」
「わかった。だが灯りがないと俺達は何も見えないぞ?」
「そう。じゃあこの先は灯りを点ける」
そう言ってルツが扉を開く。この世界では珍しい引いて開けるタイプの扉だ。ルツが言ったとおり、下り階段の両側の壁には灯りが灯っていた。
◇◇◇
地下へと下る階段の壁に灯っていたのは、蝋燭でもオイルランプでもなく魔道具のランプだった。聞けば廊下の壁にあった窪みにも同じ魔道具が備え付けられているらしい。どおりで煤の跡がないはずである。
「ごめんなさい。カズヤ達は暗闇だと目が見えなくなるのを忘れてた」
どうやらルツは本当に暗闇でも見えていたらしい。いったいどういう眼の造りをしているのやら。
ルツの先導で階段を降りる。50段ほど降りたところに再び扉があった。その扉の先はこれまでの石灰岩様の白っぽい壁ではなく、石英岩のような黒っぽい光沢のある岩肌に変わった。そして天井はドーム上になった。
「ちょっと姐御。ここって洞窟の中だよね。姐御の家って洞窟が付いてるの?」
「付いてるというか、私の住処に地上の建物が付いているだけ。そのほうが色々と便利でしょ」
「便利って何が?」
「あんたみたいなおバカさんを誘い込んで煙に巻くには、見えるところに見える物があったほうがいいの。そこに幾つか宝石箱でも置いておけば、大人しく帰るでしょう」
「そうかな。もっと欲しいって荒らしまくるかもよ?」
「好きにすればいいわ。神域から持ち出そうとした時点で、我が眷属に八つ裂きにされるのだから。そして我が住処の安寧は護られる。めでたしめでたし」
「いやいや。姐御怖いよ」
などと小声で言い合いながら、ルツとイザベルは洞窟を進んでいく。次の扉の先は大きな縦穴が空いていた。直径は10mほどか。どこかに通気孔があるらしく、緩やかな風が流れている。
縦穴の縁から螺旋状に刻まれた階段で更に下へと降りる。右手側には壁があるが、左手側には手摺も何も無い。決めた。戻りは地上まで転移魔法を使おう。途中で転落でもすれば命に関わる。
◇◇◇
どれぐらい降りただろう。100段までは数えたのだが、そこで数えるのを断念した。ミリタリーウォッチの針は零時を回っている。建物に入って1時間ぐらい、螺旋階段を降り始めて30分ぐらいだろうか。1段3秒として600段、100mぐらい潜っていることになる。そういえば周囲の気温が上がっている気がする。それでも縦穴の底が見えない。
「もうすぐよ」
唐突にルツが振り返って口にした。
ルツが壁に手をかざす。するとスルスルと螺旋階段の途中に横穴が開いた。横穴といっても人が立って通れるかどうかぐらいの狭い穴だ。この世界では背が高い部類に入る俺は少し屈んでようやく通ることができた。
「小さな横穴でしょう。ぼーっとしてたら通り過ぎるの」
ルツはそう言って胸を張って見せる。だが侵入者達はその仕掛けも看破して侵入しているのだ。侵入者達の方が一枚上手なのでは。
「土魔法の一種で隠しているのか……これも侵入者対策か?それにしても深い縦穴だったが、どれぐらいの深さなんだ?」
「さあ。横穴まではだいたい260アンマってとこかしら。ああ、ここからここまでの長さが1アンマね」
そう言いながらルツが自分の左肘から中指までを指す。ルツと俺では前腕も掌の長さも違うが、だいたい40cmから50cmといったところだろう。古代エジプトで使われたキュビットと同じ定義だ。娘達との会話では言語や単位の違いは気にならないのだが、ルツが使う単位は娘達とは違うようだ。
いわゆる度量衡が違うのは、今後も行動を共にするなら問題になりそうだ。早急に改善せねば。
横穴を10mほど進むと右に折れて、その先に扉があった。
「カズヤ。この扉を開けると部屋が4つある。居室、寝室、炊事場、物置。奴らは入ってすぐの居室にいるはず」
「わかるのか?俺には何も感じないが」
そもそも風魔法の一種である探知魔法は閉鎖空間と相性が悪い。地下の岩盤で囲まれたような洞窟では尚のことだ。俺と同じく探索能力に優れたイザベルも何も感じていないようだが、ルツは確信がある様子で頷いた。
「私にはわかる。だってここは我が住処だもの」
そう言うならばそうなのだろう。いずれにしても扉を開いてみればわかる。
ルツがそっと扉に触れる。
「姐御、さっきの光魔法を使うの?」
「いいや、室内の灯りはたぶん点いている。だからリクションだ。私より前に出ないで」
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