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208.神域①(9月5日)
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俺達を包んだ光が消えた時には、辺りの風景は一変していた。
ついさっきまでは街の郊外に広がる疎林の端っこにいたはずだが、今は切り立った斜面に挟まれた谷底のような場所にいる。
「ふぇえ……どこですかぁ」
情けない声を上げたのはグロリアだ。高飛車な態度が目立っていた男爵令嬢の幼女は、最近ではすっかり年相応の可愛らしさというか幼さを出せるようになっている。背伸びしても無駄だと悟ったのかもしれない。
「サグラノに続く中継地。この地を訪れる者は誰でもここを通る」
わざわざ寄り道をしたということか。しかし何故。
「真っ直ぐに転移はしなかったんだな。何かあるのか?」
小声でルツに訊ねる。返ってくる声も辛うじて俺に聞こえる程度の小声。
「私の住処の辺りで嫌な感じがする」
「魔物か?侵入者か?」
「たぶん人間。魔力はたいしたことない」
そりゃあ“魔物の上位種”を自称するルツと比べれば、大抵の魔物と人間は大したことないんだろうが。
「大丈夫。その子より弱い」
ルツがツッと指差したのはルイサだった。
「えっ!私ですか?」
ルイサには俺とルツの話し声は聞こえていなかったのだろう。突然指差されて慌てているようだ。
「ルイサ、落ち着け。アイダ、イザベル、俺と一緒に来てくれ。ビビアナとカミラは周囲の警戒、アリシアはルイサ達を頼む」
何事か起きていると察してくれた娘達が一斉に動きだす。
「姐御!曲者か?」
曲者って時代劇じゃないんだから。それとも任侠映画のほうが合っているか。
「そんなに慌てなくていい。この森には百を超えるゼエヴと千を超えるアタレフを放っている。奴らが皆を守ってくれる」
ゼエヴ?アタレフ?聞いたことがない単語だが、ルツが使役する魔物だろうか。ビビアナもソフィアも首を傾げているから、その単語に心当たりはないようだ。
「ゼエヴはそこにもいる。お前達の言葉ではオオカミとコウモリ?だったかな」
ルツがアイダの足元のフェルを指差す。
オオカミとコウモリか。どちらも吸血鬼が使役しそうな動物だ。
一般的にオオカミは10頭前後の群れを作るという。それぞれの群れが持つ縄張りの広さは100~1000平方キロメートル程度だったはずだ。この森が豊かで獲物に困っていないのならば縄張りは小さくなるだろうが……ルツが言う神域はいったいどれだけの広さなのだろうか。100平方キロメートルといえば山手線の内側の面積の1.6倍、ちょっとした地方都市ぐらいだし、1000平方キロメートルといえば東京23区の実に1.6倍の広さだ。
いや、なにやら途方もないスケールになってきた。神域の広さについて考えるのは止めよう。とりあえず目の前の状況に対処せねば。
「ルツの住処の辺りで何者かが不審な動きをしているらしい。偵察に向かう。イザベルはルツと組んで先行してくれ。誰かに出会しても迂闊に攻撃するなよ。今回の謎を解く鍵になるかもしれない」
「わかった。姐御、よろしくね」
「何故?私はカズヤがいいのだけれど」
「ダメダメ。お兄ちゃんは接近戦はからっきしだから。アイダちゃんか私がそばにいないと前には出せないよ」
その評価を自分で下すことに納得してはいるが、他者に言われると若干思うところもある。だが事実は事実だ。敢えて記せば連携の練習も何もできていないルツの相棒になれるのは、同じぐらい型にはまっていないイザベルぐらいというのも確かだ。
「ふぅん。そう。わかった。じゃあ先に行く」
ルツがスタスタと歩き出した。置いて行かれる形になったイザベルが慌てて後を追う。
俺達もイザベルの姿が見える距離を保って進みはじめた。
◇◇◇
「カズヤ殿、ここはいったいどこなんでしょう」
俺の右横を進むアイダが小声で話し掛ける。
歩いている道は谷底を抜けはしたが、緩やかに登り続けている。テハーレス近郊の森の木々は、落葉広葉樹特有の枝振りのよい樹形だったが、この辺りの木々は針葉樹の真っ直ぐな幹が目立つ。そしてかなり動いているのに肌寒い。おそらく20℃を下回っている。ルツが言っていたオオカミが物陰からじっと見張っているかと思うと、気温以上に首筋が寒く感じる。
「どこかの山中、それも標高の高い場所だな。寒くはないか?」
「平気です。標高の高い山中ですか……どおりで……」
一般的に標高が100m上がれば気温は0.6℃下がると言われる。そしてここは体感温度で3℃か5℃はテハーレスよりも低い。とすればここは標高800m前後だろうか。
そういえばルシタニア地方は他の地方に比べて冬でも温暖だとは聞いているが、冬になったらどうしようか。自宅に戻れば冬支度はできるが、ルイサが転移魔法を覚えるまでは転移を封じている。徒歩で向かうのは面倒だし……
そんなことを考えながらも周囲を警戒しながらイザベル達の後を追う。イザベルよりも先行するルツは全く警戒していないかのようにズンズンと進むから、ついて行くイザベルも苦労している様子だ。
突然イザベルが立ち止まり、こちらを手招きする。
彼女に追い付いた俺達が見たのは、月明かりに照らされて聳え立つ城壁とその前に佇むルツの姿だった。
◇◇◇
なかなか絵になる光景だったが、ルツが見ていたのはその一角だった。高さ5mは優に超える城壁には、身長の倍ほどの高さと荷馬車が悠々と通れる広さを兼ね備えた分厚い扉が取り付けられている。そのぴったりと閉じられた門扉の横には、人一人が通れるほどの小さな通用口があって、その下の方の隅を彼女はじっと見ていたのだ。
「ルツ、どうした?」
「挟んでいた髪の毛が落ちている。誰かがこの扉を開けた証拠」
ルツが摘み上げて月光に透かして見せたのは一本の髪の毛。ルツの物だろうか。
しかし古典的と言うかなんというか。どこぞの名探偵のような防犯対策を実践していたらしい。
わざわざ通用門の扉を開けて通ったという事は、おそらく魔物ではないだろう。人間だとして、100頭のオオカミが監視する森をどうやって抜けてきたのだろうか。もしかすると転移魔法で一足飛びにここまでやって来たのかもしれない。
「やはり侵入者か?」
侵入者と聞いてイザベルとアイダがそれぞれの獲物の柄に手を掛ける。だがルツは平然とした口調で言い放った。
「急いで戻って正解だった。生かしては帰さない」
前半には同意するが後半部分はどうしたものか。このタイミングでの予期せぬ侵入者。何かの情報を持っているか、事情を知っているのではないだろうか。
◇◇◇
ルツが通用口の扉を押すと、まるで主人を迎え入れるかのように静かに内側に開いた。鍵を開けた素振りはないが、おそらく施錠や開錠するための魔法があるのだろう。アリシアが自宅やログハウスに掛けてくれる硬化魔法もある種の施錠と同じだ。
扉を通った先には石畳が広がり、奥には城壁と同じく石造りの建物があった。おそらく2階建か3階建。建物の両端は暗闇に包まれているが、見えている範囲だけでも50mを優に超える。奥行きは正面からでは分からない。
大きな建物を観察する間もなく、咽せ返るような異様な刺激臭が鼻を突いた。酢酸とアンモニアだろうか。城壁の外では感じなかったのに、いったい何だ。
すぐに疑問を解く物をイザベルが見つけてきた。木の棒の先に何かが括り付けられているソレが強烈な臭気を放っている。
「ゔぉにいぢゃん、ごれなに」
鼻を摘んだままのイザベルが目をシパシパさせながらソレを突き出す。
「臭い袋か。私の庭にそんな物を……」
ルツの掌から青い炎が迸り、臭いの元凶を臭いごと焼き尽くす。
炎が消えるのを待ってイザベルが風魔法で庭の空気を入れ替えて、ようやく刺激臭から解放された。
ついさっきまでは街の郊外に広がる疎林の端っこにいたはずだが、今は切り立った斜面に挟まれた谷底のような場所にいる。
「ふぇえ……どこですかぁ」
情けない声を上げたのはグロリアだ。高飛車な態度が目立っていた男爵令嬢の幼女は、最近ではすっかり年相応の可愛らしさというか幼さを出せるようになっている。背伸びしても無駄だと悟ったのかもしれない。
「サグラノに続く中継地。この地を訪れる者は誰でもここを通る」
わざわざ寄り道をしたということか。しかし何故。
「真っ直ぐに転移はしなかったんだな。何かあるのか?」
小声でルツに訊ねる。返ってくる声も辛うじて俺に聞こえる程度の小声。
「私の住処の辺りで嫌な感じがする」
「魔物か?侵入者か?」
「たぶん人間。魔力はたいしたことない」
そりゃあ“魔物の上位種”を自称するルツと比べれば、大抵の魔物と人間は大したことないんだろうが。
「大丈夫。その子より弱い」
ルツがツッと指差したのはルイサだった。
「えっ!私ですか?」
ルイサには俺とルツの話し声は聞こえていなかったのだろう。突然指差されて慌てているようだ。
「ルイサ、落ち着け。アイダ、イザベル、俺と一緒に来てくれ。ビビアナとカミラは周囲の警戒、アリシアはルイサ達を頼む」
何事か起きていると察してくれた娘達が一斉に動きだす。
「姐御!曲者か?」
曲者って時代劇じゃないんだから。それとも任侠映画のほうが合っているか。
「そんなに慌てなくていい。この森には百を超えるゼエヴと千を超えるアタレフを放っている。奴らが皆を守ってくれる」
ゼエヴ?アタレフ?聞いたことがない単語だが、ルツが使役する魔物だろうか。ビビアナもソフィアも首を傾げているから、その単語に心当たりはないようだ。
「ゼエヴはそこにもいる。お前達の言葉ではオオカミとコウモリ?だったかな」
ルツがアイダの足元のフェルを指差す。
オオカミとコウモリか。どちらも吸血鬼が使役しそうな動物だ。
一般的にオオカミは10頭前後の群れを作るという。それぞれの群れが持つ縄張りの広さは100~1000平方キロメートル程度だったはずだ。この森が豊かで獲物に困っていないのならば縄張りは小さくなるだろうが……ルツが言う神域はいったいどれだけの広さなのだろうか。100平方キロメートルといえば山手線の内側の面積の1.6倍、ちょっとした地方都市ぐらいだし、1000平方キロメートルといえば東京23区の実に1.6倍の広さだ。
いや、なにやら途方もないスケールになってきた。神域の広さについて考えるのは止めよう。とりあえず目の前の状況に対処せねば。
「ルツの住処の辺りで何者かが不審な動きをしているらしい。偵察に向かう。イザベルはルツと組んで先行してくれ。誰かに出会しても迂闊に攻撃するなよ。今回の謎を解く鍵になるかもしれない」
「わかった。姐御、よろしくね」
「何故?私はカズヤがいいのだけれど」
「ダメダメ。お兄ちゃんは接近戦はからっきしだから。アイダちゃんか私がそばにいないと前には出せないよ」
その評価を自分で下すことに納得してはいるが、他者に言われると若干思うところもある。だが事実は事実だ。敢えて記せば連携の練習も何もできていないルツの相棒になれるのは、同じぐらい型にはまっていないイザベルぐらいというのも確かだ。
「ふぅん。そう。わかった。じゃあ先に行く」
ルツがスタスタと歩き出した。置いて行かれる形になったイザベルが慌てて後を追う。
俺達もイザベルの姿が見える距離を保って進みはじめた。
◇◇◇
「カズヤ殿、ここはいったいどこなんでしょう」
俺の右横を進むアイダが小声で話し掛ける。
歩いている道は谷底を抜けはしたが、緩やかに登り続けている。テハーレス近郊の森の木々は、落葉広葉樹特有の枝振りのよい樹形だったが、この辺りの木々は針葉樹の真っ直ぐな幹が目立つ。そしてかなり動いているのに肌寒い。おそらく20℃を下回っている。ルツが言っていたオオカミが物陰からじっと見張っているかと思うと、気温以上に首筋が寒く感じる。
「どこかの山中、それも標高の高い場所だな。寒くはないか?」
「平気です。標高の高い山中ですか……どおりで……」
一般的に標高が100m上がれば気温は0.6℃下がると言われる。そしてここは体感温度で3℃か5℃はテハーレスよりも低い。とすればここは標高800m前後だろうか。
そういえばルシタニア地方は他の地方に比べて冬でも温暖だとは聞いているが、冬になったらどうしようか。自宅に戻れば冬支度はできるが、ルイサが転移魔法を覚えるまでは転移を封じている。徒歩で向かうのは面倒だし……
そんなことを考えながらも周囲を警戒しながらイザベル達の後を追う。イザベルよりも先行するルツは全く警戒していないかのようにズンズンと進むから、ついて行くイザベルも苦労している様子だ。
突然イザベルが立ち止まり、こちらを手招きする。
彼女に追い付いた俺達が見たのは、月明かりに照らされて聳え立つ城壁とその前に佇むルツの姿だった。
◇◇◇
なかなか絵になる光景だったが、ルツが見ていたのはその一角だった。高さ5mは優に超える城壁には、身長の倍ほどの高さと荷馬車が悠々と通れる広さを兼ね備えた分厚い扉が取り付けられている。そのぴったりと閉じられた門扉の横には、人一人が通れるほどの小さな通用口があって、その下の方の隅を彼女はじっと見ていたのだ。
「ルツ、どうした?」
「挟んでいた髪の毛が落ちている。誰かがこの扉を開けた証拠」
ルツが摘み上げて月光に透かして見せたのは一本の髪の毛。ルツの物だろうか。
しかし古典的と言うかなんというか。どこぞの名探偵のような防犯対策を実践していたらしい。
わざわざ通用門の扉を開けて通ったという事は、おそらく魔物ではないだろう。人間だとして、100頭のオオカミが監視する森をどうやって抜けてきたのだろうか。もしかすると転移魔法で一足飛びにここまでやって来たのかもしれない。
「やはり侵入者か?」
侵入者と聞いてイザベルとアイダがそれぞれの獲物の柄に手を掛ける。だがルツは平然とした口調で言い放った。
「急いで戻って正解だった。生かしては帰さない」
前半には同意するが後半部分はどうしたものか。このタイミングでの予期せぬ侵入者。何かの情報を持っているか、事情を知っているのではないだろうか。
◇◇◇
ルツが通用口の扉を押すと、まるで主人を迎え入れるかのように静かに内側に開いた。鍵を開けた素振りはないが、おそらく施錠や開錠するための魔法があるのだろう。アリシアが自宅やログハウスに掛けてくれる硬化魔法もある種の施錠と同じだ。
扉を通った先には石畳が広がり、奥には城壁と同じく石造りの建物があった。おそらく2階建か3階建。建物の両端は暗闇に包まれているが、見えている範囲だけでも50mを優に超える。奥行きは正面からでは分からない。
大きな建物を観察する間もなく、咽せ返るような異様な刺激臭が鼻を突いた。酢酸とアンモニアだろうか。城壁の外では感じなかったのに、いったい何だ。
すぐに疑問を解く物をイザベルが見つけてきた。木の棒の先に何かが括り付けられているソレが強烈な臭気を放っている。
「ゔぉにいぢゃん、ごれなに」
鼻を摘んだままのイザベルが目をシパシパさせながらソレを突き出す。
「臭い袋か。私の庭にそんな物を……」
ルツの掌から青い炎が迸り、臭いの元凶を臭いごと焼き尽くす。
炎が消えるのを待ってイザベルが風魔法で庭の空気を入れ替えて、ようやく刺激臭から解放された。
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