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197.解放宣言②(8月18日)
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マルチェナの街から屍食鬼の脅威を取り除いた翌朝、街を赤翼隊が包囲した。
俺とカミラ、ビビアナとソフィア、マルチェナ衛兵隊副隊長のクレアルは街の入り口の櫓にそれぞれ陣取り、赤翼隊の動きを監視している。
果たして、一軍から離れて進んできたのは赤翼隊指揮官たるシドニア伯ガスパールであった。
◇◇◇
「マルチェナの民よ!我はバルバストロ公爵配下のシドニア伯である!後ろに控えるはタルテトス正規軍の精鋭、赤翼隊。その方ら変わりはないか!?」
ほぼ想定どおりの口上だ。
息子と再会できていささか気の抜けた感のあるクレアルの背を押し、返事を促す。
「高い場所から失礼致します!我はエウリコ クレアル、マルチェナ衛兵隊副隊長を拝命しております!」
クレアルは背筋を伸ばし声を張る。櫓の上から俺達に誰何した時とえらい違いだ。
彼は一息付いて続けた。
「こちらにおられる方々のご尽力によって、我がマルチェナは救われ申した!」
櫓の上からソフィアとカミラがわざとらしく手を振る。
その姿を見て明らかにガスパールが鼻白んでいる。本当に彼女達が苦手らしい。
「それは誠か?この街にはネクロファゴは居らぬと申すか?」
「居りませぬ!伯爵様御自らご照覧なさるがよろしい!」
「あい分かった!では門を開けよ!」
ここからが正念場だ。
街の人々は赤翼隊を恐れている。その勇名に対する畏れではない。“人狩り”と揶揄されガスパール自らが“懲罰部隊”と自嘲する、その悪名によってだ。だからこそ無条件で兵士達を受け入れるわけにはいかない。
「その前にお約束いただきたい!我が街の民は皆様に怯えております。御入来されるのは伯爵様とお供の方に絞っていただきたい!」
クレアルの言葉に怒りを顕にしたのは、ガスパールが伴っている大楯兵と後方に控える本隊の指揮官達だった。
「貴様!我らは国軍たるぞ!その我らに怯えるとは何事か!」
「隊長殿!先のこの男の言葉、万死に値します!斯様な街の者どもなど、生かしておく価値もありませんぞ!」
口癖に浴びせられる罵声にクレアルが明らかにたじろぐ。
そんなクレアルに助け舟を出したのはカミラとソフィア、元軍人にして元養成所教官と、アルテミサ神殿から派遣された神官待遇のグロリア エンリケスの家庭教師である2人だった。
「そういうところが怖がられてるのよ。ガスパール、あんた部下の躾がなってないんじゃないの?」
「本当ですわぁ。教育的指導が必要かしらぁ」
これは助け舟なのだろうか。火に油を注ぐような煽り立てるようなことを敢えて言っている。
だが言われた側のガスパールは言い返すでもなく、振り返って自分の部下達に向かって叫んだ。
「者共静まれ!王国法第14条に基づき、我がアラスロージャスは魔物狩人の指揮下に入る!」
王国法第14条、要約すると“国土防衛は国軍に一任するが、魔物からの防衛に際しては3名以上の魔物狩人がいる場合は国軍は魔物狩人に協力して防衛の任にあたる”だったか。俺はアイダやカミラから口頭でしか聞いていないから細かな意味合いは違うのかもしれない。それでもナバテヘラやカディスでは街の衛兵隊はよく協力してくれた。
だが、より一層の響めきが赤翼隊兵士達に広がる。俺達が魔物狩人である事は、同行していたのだから当然知れ渡っているはずだ。となれば、この響めきは魔物狩人の指揮下に入る事を潔く思わない事の表れか。
「イトー カズヤ殿はおられるか!」
ガスパールが再びこちらに呼び掛けてくる。一隊の隊長からの呼び掛けに呼応しないわけにもいかない。想定の範囲内とはいえ、正装しておいて良かった。
「ここにいる!すぐにお迎えに参上する!」
慌ただしく櫓を降り、待ち構えていた男達に馬一頭が通れるぐらい門を開けさせ外に出る。
櫓の上とは比べ物にならないぐらいの兵士達の視線を受けながら、ゆっくりとガスパールに近づく。たかが30m弱の距離が異様に長く感じる。
「よぅ。やってくれたな」
馬を寄せてきたガスパールの第一声はこれであった。
シドニア伯ガスパール。祖父と父が遺した地盤を受け継いだとはいえ、、30代そこそこで伯爵の地位を手にした大隊指揮官とは思えない気安さである。荒くれども揃いの赤翼隊の隊長はこうでなくては務まらないのだろうか。
「娘達が頑張ってくれたからな。それにしても……」
言葉を切って後方をチラリと見やる。
「あの二人が失礼をした。申し訳ない」
「なんのなんの。今の俺にあんな口を叩けるのは他におるまい。むしろ心地良いものだ」
ガスパールは馬上で胸を張り、はっきりと笑った。
「そんなことよりもだ。実際のところどうなのだ?」
「それは街に入ってみればわかる。片付けは終わっていないから綺麗ではないぞ?」
「ふん。こちとら懲罰部隊だぞ。血と糞の中で眠るのには慣れている」
そんな環境で寝るのは絶対に御免被りたいものだが、兵士ともなればそういうシチュエーションもあるのだろうか。とすれば俺は何と恵まれていることか。
ガスパールが馬を下り、副官のルイスを手招きする。
「お前達!我が戻るまで、決してその場を動くなよ!各小隊長は部下を掌握せよ!」
“おう!”という応答が部隊のあちこちで上がる。ガスパールは大隊長である。その彼が中隊長を飛び越え小隊長に直接指揮を出すのは、指揮系統としては望ましいことではないはずだ。だが彼はそれをやった。“やってしまった”ではなく、ごく普通の事としてそれをやった。如何に彼が自分の隊を隅々まで掌握しているか、これも一つの表れかもしれない。
◇◇◇
ガスパールとルイスを伴って狭く開かれた門を通る。
直ちに門が閉ざされ、膝をついて待っていたクレアルと合流する。彼の肩が僅かに震えているのは緊張のせいだろうか。
「クレアルとやら。そう怯えずともよい。我も首を刎ねれば死ぬ人間ぞ。其方らと同じだ。もっとも……」
そこで切ってガスパールが俺の方を見る。
「この男の一味のように全く臆しないのもどうかと思うがな」
返す返すも申し訳ない。申し訳ないのだが、本気で気にしている素振りはこの男には無い。
「それはさておき、ここで突っ立っていても仕方ない。街を見せてはくれないか?副隊長殿」
ガスパールに呼ばれたクレアルが、弾かれたように立ち上がる。
「はい!どうぞこちらへ」
多少上擦った声で返事をしたクレアルを先頭に、街の中心部へと足を向けた。
俺とカミラ、ビビアナとソフィア、マルチェナ衛兵隊副隊長のクレアルは街の入り口の櫓にそれぞれ陣取り、赤翼隊の動きを監視している。
果たして、一軍から離れて進んできたのは赤翼隊指揮官たるシドニア伯ガスパールであった。
◇◇◇
「マルチェナの民よ!我はバルバストロ公爵配下のシドニア伯である!後ろに控えるはタルテトス正規軍の精鋭、赤翼隊。その方ら変わりはないか!?」
ほぼ想定どおりの口上だ。
息子と再会できていささか気の抜けた感のあるクレアルの背を押し、返事を促す。
「高い場所から失礼致します!我はエウリコ クレアル、マルチェナ衛兵隊副隊長を拝命しております!」
クレアルは背筋を伸ばし声を張る。櫓の上から俺達に誰何した時とえらい違いだ。
彼は一息付いて続けた。
「こちらにおられる方々のご尽力によって、我がマルチェナは救われ申した!」
櫓の上からソフィアとカミラがわざとらしく手を振る。
その姿を見て明らかにガスパールが鼻白んでいる。本当に彼女達が苦手らしい。
「それは誠か?この街にはネクロファゴは居らぬと申すか?」
「居りませぬ!伯爵様御自らご照覧なさるがよろしい!」
「あい分かった!では門を開けよ!」
ここからが正念場だ。
街の人々は赤翼隊を恐れている。その勇名に対する畏れではない。“人狩り”と揶揄されガスパール自らが“懲罰部隊”と自嘲する、その悪名によってだ。だからこそ無条件で兵士達を受け入れるわけにはいかない。
「その前にお約束いただきたい!我が街の民は皆様に怯えております。御入来されるのは伯爵様とお供の方に絞っていただきたい!」
クレアルの言葉に怒りを顕にしたのは、ガスパールが伴っている大楯兵と後方に控える本隊の指揮官達だった。
「貴様!我らは国軍たるぞ!その我らに怯えるとは何事か!」
「隊長殿!先のこの男の言葉、万死に値します!斯様な街の者どもなど、生かしておく価値もありませんぞ!」
口癖に浴びせられる罵声にクレアルが明らかにたじろぐ。
そんなクレアルに助け舟を出したのはカミラとソフィア、元軍人にして元養成所教官と、アルテミサ神殿から派遣された神官待遇のグロリア エンリケスの家庭教師である2人だった。
「そういうところが怖がられてるのよ。ガスパール、あんた部下の躾がなってないんじゃないの?」
「本当ですわぁ。教育的指導が必要かしらぁ」
これは助け舟なのだろうか。火に油を注ぐような煽り立てるようなことを敢えて言っている。
だが言われた側のガスパールは言い返すでもなく、振り返って自分の部下達に向かって叫んだ。
「者共静まれ!王国法第14条に基づき、我がアラスロージャスは魔物狩人の指揮下に入る!」
王国法第14条、要約すると“国土防衛は国軍に一任するが、魔物からの防衛に際しては3名以上の魔物狩人がいる場合は国軍は魔物狩人に協力して防衛の任にあたる”だったか。俺はアイダやカミラから口頭でしか聞いていないから細かな意味合いは違うのかもしれない。それでもナバテヘラやカディスでは街の衛兵隊はよく協力してくれた。
だが、より一層の響めきが赤翼隊兵士達に広がる。俺達が魔物狩人である事は、同行していたのだから当然知れ渡っているはずだ。となれば、この響めきは魔物狩人の指揮下に入る事を潔く思わない事の表れか。
「イトー カズヤ殿はおられるか!」
ガスパールが再びこちらに呼び掛けてくる。一隊の隊長からの呼び掛けに呼応しないわけにもいかない。想定の範囲内とはいえ、正装しておいて良かった。
「ここにいる!すぐにお迎えに参上する!」
慌ただしく櫓を降り、待ち構えていた男達に馬一頭が通れるぐらい門を開けさせ外に出る。
櫓の上とは比べ物にならないぐらいの兵士達の視線を受けながら、ゆっくりとガスパールに近づく。たかが30m弱の距離が異様に長く感じる。
「よぅ。やってくれたな」
馬を寄せてきたガスパールの第一声はこれであった。
シドニア伯ガスパール。祖父と父が遺した地盤を受け継いだとはいえ、、30代そこそこで伯爵の地位を手にした大隊指揮官とは思えない気安さである。荒くれども揃いの赤翼隊の隊長はこうでなくては務まらないのだろうか。
「娘達が頑張ってくれたからな。それにしても……」
言葉を切って後方をチラリと見やる。
「あの二人が失礼をした。申し訳ない」
「なんのなんの。今の俺にあんな口を叩けるのは他におるまい。むしろ心地良いものだ」
ガスパールは馬上で胸を張り、はっきりと笑った。
「そんなことよりもだ。実際のところどうなのだ?」
「それは街に入ってみればわかる。片付けは終わっていないから綺麗ではないぞ?」
「ふん。こちとら懲罰部隊だぞ。血と糞の中で眠るのには慣れている」
そんな環境で寝るのは絶対に御免被りたいものだが、兵士ともなればそういうシチュエーションもあるのだろうか。とすれば俺は何と恵まれていることか。
ガスパールが馬を下り、副官のルイスを手招きする。
「お前達!我が戻るまで、決してその場を動くなよ!各小隊長は部下を掌握せよ!」
“おう!”という応答が部隊のあちこちで上がる。ガスパールは大隊長である。その彼が中隊長を飛び越え小隊長に直接指揮を出すのは、指揮系統としては望ましいことではないはずだ。だが彼はそれをやった。“やってしまった”ではなく、ごく普通の事としてそれをやった。如何に彼が自分の隊を隅々まで掌握しているか、これも一つの表れかもしれない。
◇◇◇
ガスパールとルイスを伴って狭く開かれた門を通る。
直ちに門が閉ざされ、膝をついて待っていたクレアルと合流する。彼の肩が僅かに震えているのは緊張のせいだろうか。
「クレアルとやら。そう怯えずともよい。我も首を刎ねれば死ぬ人間ぞ。其方らと同じだ。もっとも……」
そこで切ってガスパールが俺の方を見る。
「この男の一味のように全く臆しないのもどうかと思うがな」
返す返すも申し訳ない。申し訳ないのだが、本気で気にしている素振りはこの男には無い。
「それはさておき、ここで突っ立っていても仕方ない。街を見せてはくれないか?副隊長殿」
ガスパールに呼ばれたクレアルが、弾かれたように立ち上がる。
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