195 / 241
194.マルチェナ④(8月17日)
しおりを挟む
窓のない小さな部屋、控え室あるいは物置部屋だろうか。燻んだ木の壁に沿って置かれたベッドに寄り添って座り込む老人が一人。そしてベッドに縛り付けられた呻き声を上げる白髪頭の男。扉の近くには一人の老婆が控えている。
情報量の多過ぎるその光景に、俺達はしばらく言葉を失う。
「こちらがマルチェナ領主、グレイシア男爵家御当主のラモン様。お伏せになられているのが次期御当主にして我らが衛兵隊長、エンリケ様でございます」
グレイシア男爵家のラモンとエンリケ。
地方貴族だろうが、ビビアナなら交流があるかもしれない。期待を込めて隣を見るが、彼女はフードを深く降ろしたまま無反応である。
「彼もテハーレスで負傷を?」
「いえ。エンリケ様はその後です。先の焼け落ちた廃墟、あれはこの街の公会堂だったのですが、そこに発症者を隔離している最中にこのように……」
「御当主はずっとそばに?大丈夫なのですか?」
「ええ。噛まれたり引っ掻いたりされなければ。同じ場所にいるだけで発症することはないようです。御当主様自らがそれを証明なされました」
空気感染ではなく、あくまでも接触感染するということか。
それが確認できただけでも精神衛生上の成果である。何せN-95マスクも医療用ゴーグルもないのだ。空気感染する何かにアフガンストールだけで立ち向かうのは相当不安だったのである。
「それで、その、治癒魔法は効きそうですかな?」
そうだった。クレアル達は俺達が“治癒魔法が使える”と知って態度を軟化させたのだ。正気を失って唸り声を上げる状態まで悪化した男に効くかどうか分からないが、今さら後には引けない。
「試してみる。ビビアナはバックアップ、アリシアは一緒に頼む」
「はい」
緊張した声で答えたアリシアが俺の隣に来る。“援護”という言葉を使わなかったのは、クレアル達を警戒してビビアナを待機させるわけではないとビビアナ自身に悟ってもらうためだ。
ベットに拘束されたエンリケの隣に立つ。その目はカッと見開いてはいるが焦点が合っておらず、半開きで泡を吹いている口からは意味のない呻き声を上げ続けている。彼の右手はグレイシア男爵家当主ラモンの両手でしっかりと包まれているが、ラモンが必死に抑え込んでいる様子はない。何らかのウイルスが脳まで侵入した結果の急性脳症。その末期症状にしか思えない。
脳に侵入。それなら血液脳関門を活性化させて脳神経に無用のタンパク質の流入を阻止できれば、これ以上の悪化は抑えられるだろうか。
エンリケの首から頭部を重点的に治癒魔法を掛ける。
アリシアには胸部から下肢の治癒魔法を任せる。
数分後には呼吸が安定し、罅割れたような皺だらけの顔に生気が戻ってきた。窮状は脱したようだ。
改めてエンリケの全身を観察する。
頭髪は真っ白であり相当痩せ衰えてはいるが、決して高齢というわけではない。体内のスキャンを試みるのは初めてだが、確かに心臓の辺りに強い魔力反応がある。この魔力が何らかの理由、例えば心拍停止などの引き金で一気に固体化すれば、心臓の形をした魔石になるかもしれない。
「アリシア、浄化魔法を彼の心臓に」
「はい。皮膚の上からでいいんですよね?」
アリシアも昨日はAT弾に掛けた浄化魔法を屍食鬼に撃ち込んで浄化している。だからこその確認なのだが、目の前に横たわる男は弱ってはいるとはいえ未だ人間である。
「もちろんだ。効果があるかどうかはわからないが」
「わかりました。やってみます」
そう言ってアリシアがエンリケの胸に手を添える。
僅かな時の後に、彼の全身が白っぽい光に包まれた。
◇◇◇
どれくらいの時間が経っただろう。10分か20分か、30分は経っていないはずだ。
エンリケを包んでいた白っぽい光が薄れ、同時にアリシアの体が大きく傾く。アリシアの魔力の限界だ。
彼女の体を支えながら、エンリケの体内の魔力の反応をスキャンする。
彼の心臓辺りに澱んでいた強い反応は消失し、普通の人間の反応と同じになっている。
「もう大丈夫でしょう。あとは体力の回復を待つ他ありません」
安らかな寝息を立てるエンリケの手をそっと離した老人が、俺の声を聞いてゆっくりと立ち上がり、深々と腰を折った。その肩は小刻みに揺れ、まるで嗚咽を抑えているようだ。
「顔を上げてください。それより、まだ苦しんでおられる方々を助けなければ。ご了承いただけますか?」
責任者の同意など不要なのかもしれない。
だが封建制度のこの世界で、領主の前で好き勝手するリスクは避けるべきだ。俺が頭を下げるだけで娘達を余計なイザコザから遠ざける事ができるのならば安いものである。
老人は声を忘れたかのように腰を折ったまま数度頷いた。
無理もないか……
「御当主様のお許しが出た。クレアル殿、奥に案内いただきたい」
もらい泣きしていたクレアルが涙を拭く。
「承知した。こちらへ」
まだふらつくアリシアの腰を抱いたまま室外に出る。どこかで彼女の魔力を補給しなければ。
数歩も歩かずに扉に行き当たる。これまた頑丈そうな閂が下された扉だ。扉の下方にはペット用のような小さな扉がある。フェルならば問題なく通り抜けられるだろうが、人間となるとルイサやグロリアでも難しいだろう。
「この先が広間の演台になっている」
「ここに多くの人達が……この中には何人の方々がおられるのですか?」
アリシアの問い掛けにクレアルが一度大きく息を吐く。
「54人だ。何人生き残っているか……いや、火の手が上がっていないから全員生きてはいるはずだが……」
「火の手?どういう意味ですか?」
「そのとおりの意味だ。部屋の中には油の壺があって、誰かが屍食鬼になったらまだ意思のある者が火を放つ手筈になっている」
「そんな……そんな酷い……」
「これ以上犠牲者を出さないためだ。皆納得してくれている」
そう言ったっきりクレアルの動きが止まった。
不審そうにビビアナがクレアルを見つめる。
「どうした?開けてくれないのか?」
「いや……しかしこの向こうには……」
クレアルが言い澱む。
扉の向こうからは呻き声、それも複数の人間の呻き声と異臭が漂ってくる。これはそう、アリシア達を助けた洞窟の入り口で感じた異臭と同じものだ。
「貴殿の家族もこの中にいるのか?」
クレアルはマルチェナ衛兵隊の副隊長である。年齢は40歳を超えたぐらいだろうか。とすれば配偶者や子がいてもおかしくはない。おそらく両親も健在だろう。
「息子がいる。まだ生きているはずだが……」
この中に身内がいる。ほぼ確実に変わり果てた姿で。
その姿を見るのが怖いか。
同じ状況なら俺はどうするだろう。
娘達ならどうするだろう。中にいるのがイザベルやアイダやルイサだとすれば、アリシアやビビアナなら躊躇なく飛び込むだろう。もちろん中にいるのがアリシアやビビアナだったとしても同じだ。
俺はどうする。
繰り返し見る夢。あの娘達と共に居れない喪失感を味わうぐらいならば、俺だって躊躇うことはない。
しかし万人がそうだろうか。
深呼吸すると腐敗臭が肺の奥まで染み込んで、意識が霧散しそうになる。
俺の腰に回されたアリシアの手に力が篭る。
逡巡した結果口にしたのは、クレアルを叱咤する言葉ではなかった。
「貴殿に頼みたいことがある。ツレがそろそろ戻ってくる頃だ。迎えに行ってはくれないだろうか。アルテミサ神殿から遣わされた者もその中にいるのだが」
無理と言う者に無理をさせる必要もない。
出来る事をやってもらおう。そして迎えに行くのも大事な役目だ。
「わかった。すまないが頼む」
クレアルが頷いて踵を返す。
その姿を見送ってビビアナが軽く溜息を吐いた。
◇◇◇
「アリシアさん。とりあえずお水飲む?魔力を回復させないと、次の浄化魔法が使えませんわ」
「ありがとう。でもそれより……」
俺の首のアフガンストールを掻き分け、アリシアが首を伸ばす。
暖かい感触、直後の鈍い痛み。
スッと血の気が引く。アリシアが俺から直接魔力を吸ったのだ。
「ご褒美、頂きました」
俺に体重を預けたアリシアが柔かに微笑む。だがその表情には影がある。無理もない。
「ちょっとアリシアさん!時と場所を!」
苦言を呈するかと思ったビビアナが途中で止めた。
「まぁ、あなたも頑張っていますわよね。今日のところは大目にみましょう。それよりも!」
今度はビビアナが俺の眼前にペットボトルを突き出す。
「カズヤさんの魔力のほうが心配になりましたわ!貴方は補給してくださいな!」
これには断る理由は無かった。
情報量の多過ぎるその光景に、俺達はしばらく言葉を失う。
「こちらがマルチェナ領主、グレイシア男爵家御当主のラモン様。お伏せになられているのが次期御当主にして我らが衛兵隊長、エンリケ様でございます」
グレイシア男爵家のラモンとエンリケ。
地方貴族だろうが、ビビアナなら交流があるかもしれない。期待を込めて隣を見るが、彼女はフードを深く降ろしたまま無反応である。
「彼もテハーレスで負傷を?」
「いえ。エンリケ様はその後です。先の焼け落ちた廃墟、あれはこの街の公会堂だったのですが、そこに発症者を隔離している最中にこのように……」
「御当主はずっとそばに?大丈夫なのですか?」
「ええ。噛まれたり引っ掻いたりされなければ。同じ場所にいるだけで発症することはないようです。御当主様自らがそれを証明なされました」
空気感染ではなく、あくまでも接触感染するということか。
それが確認できただけでも精神衛生上の成果である。何せN-95マスクも医療用ゴーグルもないのだ。空気感染する何かにアフガンストールだけで立ち向かうのは相当不安だったのである。
「それで、その、治癒魔法は効きそうですかな?」
そうだった。クレアル達は俺達が“治癒魔法が使える”と知って態度を軟化させたのだ。正気を失って唸り声を上げる状態まで悪化した男に効くかどうか分からないが、今さら後には引けない。
「試してみる。ビビアナはバックアップ、アリシアは一緒に頼む」
「はい」
緊張した声で答えたアリシアが俺の隣に来る。“援護”という言葉を使わなかったのは、クレアル達を警戒してビビアナを待機させるわけではないとビビアナ自身に悟ってもらうためだ。
ベットに拘束されたエンリケの隣に立つ。その目はカッと見開いてはいるが焦点が合っておらず、半開きで泡を吹いている口からは意味のない呻き声を上げ続けている。彼の右手はグレイシア男爵家当主ラモンの両手でしっかりと包まれているが、ラモンが必死に抑え込んでいる様子はない。何らかのウイルスが脳まで侵入した結果の急性脳症。その末期症状にしか思えない。
脳に侵入。それなら血液脳関門を活性化させて脳神経に無用のタンパク質の流入を阻止できれば、これ以上の悪化は抑えられるだろうか。
エンリケの首から頭部を重点的に治癒魔法を掛ける。
アリシアには胸部から下肢の治癒魔法を任せる。
数分後には呼吸が安定し、罅割れたような皺だらけの顔に生気が戻ってきた。窮状は脱したようだ。
改めてエンリケの全身を観察する。
頭髪は真っ白であり相当痩せ衰えてはいるが、決して高齢というわけではない。体内のスキャンを試みるのは初めてだが、確かに心臓の辺りに強い魔力反応がある。この魔力が何らかの理由、例えば心拍停止などの引き金で一気に固体化すれば、心臓の形をした魔石になるかもしれない。
「アリシア、浄化魔法を彼の心臓に」
「はい。皮膚の上からでいいんですよね?」
アリシアも昨日はAT弾に掛けた浄化魔法を屍食鬼に撃ち込んで浄化している。だからこその確認なのだが、目の前に横たわる男は弱ってはいるとはいえ未だ人間である。
「もちろんだ。効果があるかどうかはわからないが」
「わかりました。やってみます」
そう言ってアリシアがエンリケの胸に手を添える。
僅かな時の後に、彼の全身が白っぽい光に包まれた。
◇◇◇
どれくらいの時間が経っただろう。10分か20分か、30分は経っていないはずだ。
エンリケを包んでいた白っぽい光が薄れ、同時にアリシアの体が大きく傾く。アリシアの魔力の限界だ。
彼女の体を支えながら、エンリケの体内の魔力の反応をスキャンする。
彼の心臓辺りに澱んでいた強い反応は消失し、普通の人間の反応と同じになっている。
「もう大丈夫でしょう。あとは体力の回復を待つ他ありません」
安らかな寝息を立てるエンリケの手をそっと離した老人が、俺の声を聞いてゆっくりと立ち上がり、深々と腰を折った。その肩は小刻みに揺れ、まるで嗚咽を抑えているようだ。
「顔を上げてください。それより、まだ苦しんでおられる方々を助けなければ。ご了承いただけますか?」
責任者の同意など不要なのかもしれない。
だが封建制度のこの世界で、領主の前で好き勝手するリスクは避けるべきだ。俺が頭を下げるだけで娘達を余計なイザコザから遠ざける事ができるのならば安いものである。
老人は声を忘れたかのように腰を折ったまま数度頷いた。
無理もないか……
「御当主様のお許しが出た。クレアル殿、奥に案内いただきたい」
もらい泣きしていたクレアルが涙を拭く。
「承知した。こちらへ」
まだふらつくアリシアの腰を抱いたまま室外に出る。どこかで彼女の魔力を補給しなければ。
数歩も歩かずに扉に行き当たる。これまた頑丈そうな閂が下された扉だ。扉の下方にはペット用のような小さな扉がある。フェルならば問題なく通り抜けられるだろうが、人間となるとルイサやグロリアでも難しいだろう。
「この先が広間の演台になっている」
「ここに多くの人達が……この中には何人の方々がおられるのですか?」
アリシアの問い掛けにクレアルが一度大きく息を吐く。
「54人だ。何人生き残っているか……いや、火の手が上がっていないから全員生きてはいるはずだが……」
「火の手?どういう意味ですか?」
「そのとおりの意味だ。部屋の中には油の壺があって、誰かが屍食鬼になったらまだ意思のある者が火を放つ手筈になっている」
「そんな……そんな酷い……」
「これ以上犠牲者を出さないためだ。皆納得してくれている」
そう言ったっきりクレアルの動きが止まった。
不審そうにビビアナがクレアルを見つめる。
「どうした?開けてくれないのか?」
「いや……しかしこの向こうには……」
クレアルが言い澱む。
扉の向こうからは呻き声、それも複数の人間の呻き声と異臭が漂ってくる。これはそう、アリシア達を助けた洞窟の入り口で感じた異臭と同じものだ。
「貴殿の家族もこの中にいるのか?」
クレアルはマルチェナ衛兵隊の副隊長である。年齢は40歳を超えたぐらいだろうか。とすれば配偶者や子がいてもおかしくはない。おそらく両親も健在だろう。
「息子がいる。まだ生きているはずだが……」
この中に身内がいる。ほぼ確実に変わり果てた姿で。
その姿を見るのが怖いか。
同じ状況なら俺はどうするだろう。
娘達ならどうするだろう。中にいるのがイザベルやアイダやルイサだとすれば、アリシアやビビアナなら躊躇なく飛び込むだろう。もちろん中にいるのがアリシアやビビアナだったとしても同じだ。
俺はどうする。
繰り返し見る夢。あの娘達と共に居れない喪失感を味わうぐらいならば、俺だって躊躇うことはない。
しかし万人がそうだろうか。
深呼吸すると腐敗臭が肺の奥まで染み込んで、意識が霧散しそうになる。
俺の腰に回されたアリシアの手に力が篭る。
逡巡した結果口にしたのは、クレアルを叱咤する言葉ではなかった。
「貴殿に頼みたいことがある。ツレがそろそろ戻ってくる頃だ。迎えに行ってはくれないだろうか。アルテミサ神殿から遣わされた者もその中にいるのだが」
無理と言う者に無理をさせる必要もない。
出来る事をやってもらおう。そして迎えに行くのも大事な役目だ。
「わかった。すまないが頼む」
クレアルが頷いて踵を返す。
その姿を見送ってビビアナが軽く溜息を吐いた。
◇◇◇
「アリシアさん。とりあえずお水飲む?魔力を回復させないと、次の浄化魔法が使えませんわ」
「ありがとう。でもそれより……」
俺の首のアフガンストールを掻き分け、アリシアが首を伸ばす。
暖かい感触、直後の鈍い痛み。
スッと血の気が引く。アリシアが俺から直接魔力を吸ったのだ。
「ご褒美、頂きました」
俺に体重を預けたアリシアが柔かに微笑む。だがその表情には影がある。無理もない。
「ちょっとアリシアさん!時と場所を!」
苦言を呈するかと思ったビビアナが途中で止めた。
「まぁ、あなたも頑張っていますわよね。今日のところは大目にみましょう。それよりも!」
今度はビビアナが俺の眼前にペットボトルを突き出す。
「カズヤさんの魔力のほうが心配になりましたわ!貴方は補給してくださいな!」
これには断る理由は無かった。
15
お気に入りに追加
1,718
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる