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177. グラウスへの旅路(8月3日〜8日)
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旅は順調に進んだ。三日三晩降り続いた豪雨のせいで泥濘んだ道や崩れた崖、流された橋も、土魔法があれば何とかなるものである。
魔法が使えるようになったのが嬉しいのか、ルイサはビビアナやカミラに教えられた魔力操作の練習を荷台の上でも熱心に行なっている。吊られてイザベルやアリシア、アイダにグロリアまでも魔力を練るものだから、馬車の後方は何やら変なオーラが漂っているようにも感じる。
意外だったのは魔物の数が圧倒的に少ないことだ。
スー村からアルカンダラに向かう十数日間で遭遇したのは、小鬼・大鬼・一角オオカミ・マンティコレ・バボーサ・ティボラーンの6種類であった。この内、海洋生物であるバボーサとティボラーン、遭遇することそのものがレアであるというマンティコレを除けば、ゴブリンとオーガはかなりの数を狩った。
一方で今回の旅ではほぼ同じ距離を移動しているのに遭遇するのはゴブリンぐらいだ。
その疑問を御者台に座るカミラとソフィアにぶつけてみたが、返ってきたのは半ば呆れたような声だった。
「そりゃあ魔物だって避けて通るでしょ。ダダ漏れの魔力を四方八方に撒き散らして進んでるんだから」
フェルが蹲ったまま俺の足をフサフサの尻尾で打つ。
「そんな一向の前にわざわざ狩られに出てくる魔物は小鬼ぐらいです」
「しかしアルカンダラまでの行程では、それなりの魔物に出会した。進むにつれて魔物の数が少なくなっているのでは?」
「ふ……ん……そうね」
カミラが、少しだけこちらに顔を向ける。
「数日前のあの村、あの村を取り囲んだ魔物の数は、ちょっと尋常じゃなかった。この辺り一帯の魔物があの場に集っていたみたいにね」
「それをカズヤさん達が一網打尽にしたってことじゃありませんの?」
「一網打尽ねえ……次に魔物が増える時期は予測できるものなのだろうか?」
これがRPGやVRMMOなら、いわゆるリポップとかリスポーンと表現される設定がある。一度倒したモンスターが再出現するまでの時間設定あるいは条件設定のことだ。
この世界に跋扈する魔物もそんなアルゴリズムで動いているのならば、ある程度の予測はできるだろう。
「予測というより勘に近いわね。未来を予知する加護、予言とも言うわ」
「時間神クロノスとカイロースの御二方の御加護を併せて享受した者ですわね。有名な方はティレシアス様かしら」
「それは物語というか神話の中でのことでしょ。それにどちらかと言えば占い師に近いと思うけど」
また知らない神様の名前が出てきた。
予言か。未来を予知する占いと表現する以上は、神懸り的な預言ではないのだろう。
「それは例えば“魔素の流れや澱みが感知できる者”ということなのか?」
「そうね……ねえカズヤ君、ソフィアの二つ名の由来って、目が合った相手を硬直させるってだけじゃないのよ。ソフィアの目には私達が見えていない景色が見えている、そうよね」
カミラから話を振られたソフィアは、少しだけ首を竦めて笑った。
「さあ。確かに言えることは、そこにいる誰かが“赤い”と思っている花の色が本当に“赤い”のかなんて誰にも分からないってことかしら」
「カズヤ君どう思うこいつ。相変わらず腹立つわ」
カミラが軽く左手でソフィアの横腹を小突く。
それでもソフィアが言った意味は何となく理解できる。
アイダの固有魔法“譲渡”でスキャン結果をイザベル達と共有した時、彼女等はその見え方を”ズルい“と表現した。
探知魔法という、魔物狩人としては一般的と思われる魔法の効果ですら個々人で発現の仕方というか見え方が異なるのである。
「もしかしてソフィアは魔力が見えるのか?」
思い返せばソフィアの発言には魔力そのものが見えているかのようなものもあったように思う。
柔和に微笑む糸目の奥に潜む瞳にはどんな世界が映っているのか、出来ることならば一度共有させていただきたいものだ。
だが彼女は俺の質問には明確には答えてくれなかった。
ソフィア自身の体質あるいは固有魔法についての謎を残しながらも、旅は順調に進んでいく。
◇◇◇
俺達の一向は8月6日にはルシタニアとバルバストロの境を越え、更に2日目の昼である。
同じタルテトス王国の中での移動であるから、特に国境を越えたかのような感慨はない。主要な街道沿いに立つ看板が州の境目を示しただけで、関所のような物は特になかった。街道沿いの村に建つ家々が木材を豊富に使ったものから石材中心の造りに変わったのが変化といえば変化である。
そういえば中世ヨーロッパにせよナーロッパにせよ、主要都市や街道には通行税があったはずだが、此処に至るまでの旅路において税の支払いを要求されてはいない。
「通行税か。北方のノルトハウゼン大公国や西方オスタン公国にはそんな制度があると聞いたことがある。当然、商人が国を跨いで移動すれば通行税や商売税が掛けられるはずだ」
「国による文化の違い?」
「文化というより政策や施策の違いね。近隣諸国は広く浅く税を回収するために通行税を導入している。往来の安全を保障するための費用って名目だけれど、実際は単なる税金よね。一方でタルテトスで商売する商人は利益に対してだけ税金を払う。その結果、人流が活発化して税収も上がるし、良い品物が手に入る人々も喜ぶ。長期的に考えれば通行税なんてものに頼らないほうが賢い施策なのよ」
「その税制が国を割る原因の一つにもなったのだけど。まあ最前線の兵にとっては災難だけど、国民の大多数にとっては良かったんでしょう」
カミラとソフィア。この2人の元軍人の見識は、いったい何に由来するのだろう。校長や他の教官のように年齢を重ねているわけでもない。そんな彼女達が経済や政策を語るのに少しだけ違和感を覚える。
カミラは養成所の教官、それも魔導師教官だけあって博識なのは解っている。だがソフィアはどうなのだ。
彼女の知識は単に元軍人というだけでは説明し難い。もっとこう、高等教育を受けたか、あるいは優秀な教師にでも師事したかのように思える。
「国を割ったとは?そういえば北のノルトハウゼン大公国と西のオスタン公国は両方とも公国と呼ばれているようだが、元は大きな一つの国だったのか?」
公国とは文字どおり大公や公爵その他の諸侯が治める国であり、地方領主が治めるエリアが高い自治権を持っている状態を表す。その公国の規模や力が大きくなり、隣接するタルテトス王国にも並ぶようになったのかと思っていたが、違うのだろうか。
「そのとおりです。大陸全土を支配した帝国がありました。ここタルテトスも、ノルトハウゼンもオスタンも、西の諸王国も全て一つの帝国だったのです」
「エラム帝国。強大な魔法を操る魔法師達を擁した強力な国家だったそうね」
「ええ。文献によれば、星降りや大地鳴動などの秘技を使って敵対勢力を叩き潰したとか」
隕石落下か。そんな魔法を戦場に持ち込まれてはたまったものじゃない。中世然とした騎馬と歩兵の戦いに戦略兵器を持ち込むようなものだ。
しかし文字どおりの隕石をコントロールして敵上に落下させるなど可能だろうか。例えば予め衛星軌道上に重金属の物体を浮遊させておき、然るべきタイミングで加速落下させるほうが理に適っている。機会があれば試してみたい。
「ちょっとカズヤ君、悪い顔になってるわよ」
カミラの指摘で我に返る。何やらニヤついてしまっていたらしい。
荷馬車は坂を登り、その頂点に差し掛かる。
「この向こうには街がある。ルシタニアとバルバストロの中継地、首都タルテトスに向かう街道の要衝、エルヴァスだ」
カミラが示す方角、坂を下る街道の先には要衝と表現されるに相応しい長大な城壁に囲まれた街があった。
魔法が使えるようになったのが嬉しいのか、ルイサはビビアナやカミラに教えられた魔力操作の練習を荷台の上でも熱心に行なっている。吊られてイザベルやアリシア、アイダにグロリアまでも魔力を練るものだから、馬車の後方は何やら変なオーラが漂っているようにも感じる。
意外だったのは魔物の数が圧倒的に少ないことだ。
スー村からアルカンダラに向かう十数日間で遭遇したのは、小鬼・大鬼・一角オオカミ・マンティコレ・バボーサ・ティボラーンの6種類であった。この内、海洋生物であるバボーサとティボラーン、遭遇することそのものがレアであるというマンティコレを除けば、ゴブリンとオーガはかなりの数を狩った。
一方で今回の旅ではほぼ同じ距離を移動しているのに遭遇するのはゴブリンぐらいだ。
その疑問を御者台に座るカミラとソフィアにぶつけてみたが、返ってきたのは半ば呆れたような声だった。
「そりゃあ魔物だって避けて通るでしょ。ダダ漏れの魔力を四方八方に撒き散らして進んでるんだから」
フェルが蹲ったまま俺の足をフサフサの尻尾で打つ。
「そんな一向の前にわざわざ狩られに出てくる魔物は小鬼ぐらいです」
「しかしアルカンダラまでの行程では、それなりの魔物に出会した。進むにつれて魔物の数が少なくなっているのでは?」
「ふ……ん……そうね」
カミラが、少しだけこちらに顔を向ける。
「数日前のあの村、あの村を取り囲んだ魔物の数は、ちょっと尋常じゃなかった。この辺り一帯の魔物があの場に集っていたみたいにね」
「それをカズヤさん達が一網打尽にしたってことじゃありませんの?」
「一網打尽ねえ……次に魔物が増える時期は予測できるものなのだろうか?」
これがRPGやVRMMOなら、いわゆるリポップとかリスポーンと表現される設定がある。一度倒したモンスターが再出現するまでの時間設定あるいは条件設定のことだ。
この世界に跋扈する魔物もそんなアルゴリズムで動いているのならば、ある程度の予測はできるだろう。
「予測というより勘に近いわね。未来を予知する加護、予言とも言うわ」
「時間神クロノスとカイロースの御二方の御加護を併せて享受した者ですわね。有名な方はティレシアス様かしら」
「それは物語というか神話の中でのことでしょ。それにどちらかと言えば占い師に近いと思うけど」
また知らない神様の名前が出てきた。
予言か。未来を予知する占いと表現する以上は、神懸り的な預言ではないのだろう。
「それは例えば“魔素の流れや澱みが感知できる者”ということなのか?」
「そうね……ねえカズヤ君、ソフィアの二つ名の由来って、目が合った相手を硬直させるってだけじゃないのよ。ソフィアの目には私達が見えていない景色が見えている、そうよね」
カミラから話を振られたソフィアは、少しだけ首を竦めて笑った。
「さあ。確かに言えることは、そこにいる誰かが“赤い”と思っている花の色が本当に“赤い”のかなんて誰にも分からないってことかしら」
「カズヤ君どう思うこいつ。相変わらず腹立つわ」
カミラが軽く左手でソフィアの横腹を小突く。
それでもソフィアが言った意味は何となく理解できる。
アイダの固有魔法“譲渡”でスキャン結果をイザベル達と共有した時、彼女等はその見え方を”ズルい“と表現した。
探知魔法という、魔物狩人としては一般的と思われる魔法の効果ですら個々人で発現の仕方というか見え方が異なるのである。
「もしかしてソフィアは魔力が見えるのか?」
思い返せばソフィアの発言には魔力そのものが見えているかのようなものもあったように思う。
柔和に微笑む糸目の奥に潜む瞳にはどんな世界が映っているのか、出来ることならば一度共有させていただきたいものだ。
だが彼女は俺の質問には明確には答えてくれなかった。
ソフィア自身の体質あるいは固有魔法についての謎を残しながらも、旅は順調に進んでいく。
◇◇◇
俺達の一向は8月6日にはルシタニアとバルバストロの境を越え、更に2日目の昼である。
同じタルテトス王国の中での移動であるから、特に国境を越えたかのような感慨はない。主要な街道沿いに立つ看板が州の境目を示しただけで、関所のような物は特になかった。街道沿いの村に建つ家々が木材を豊富に使ったものから石材中心の造りに変わったのが変化といえば変化である。
そういえば中世ヨーロッパにせよナーロッパにせよ、主要都市や街道には通行税があったはずだが、此処に至るまでの旅路において税の支払いを要求されてはいない。
「通行税か。北方のノルトハウゼン大公国や西方オスタン公国にはそんな制度があると聞いたことがある。当然、商人が国を跨いで移動すれば通行税や商売税が掛けられるはずだ」
「国による文化の違い?」
「文化というより政策や施策の違いね。近隣諸国は広く浅く税を回収するために通行税を導入している。往来の安全を保障するための費用って名目だけれど、実際は単なる税金よね。一方でタルテトスで商売する商人は利益に対してだけ税金を払う。その結果、人流が活発化して税収も上がるし、良い品物が手に入る人々も喜ぶ。長期的に考えれば通行税なんてものに頼らないほうが賢い施策なのよ」
「その税制が国を割る原因の一つにもなったのだけど。まあ最前線の兵にとっては災難だけど、国民の大多数にとっては良かったんでしょう」
カミラとソフィア。この2人の元軍人の見識は、いったい何に由来するのだろう。校長や他の教官のように年齢を重ねているわけでもない。そんな彼女達が経済や政策を語るのに少しだけ違和感を覚える。
カミラは養成所の教官、それも魔導師教官だけあって博識なのは解っている。だがソフィアはどうなのだ。
彼女の知識は単に元軍人というだけでは説明し難い。もっとこう、高等教育を受けたか、あるいは優秀な教師にでも師事したかのように思える。
「国を割ったとは?そういえば北のノルトハウゼン大公国と西のオスタン公国は両方とも公国と呼ばれているようだが、元は大きな一つの国だったのか?」
公国とは文字どおり大公や公爵その他の諸侯が治める国であり、地方領主が治めるエリアが高い自治権を持っている状態を表す。その公国の規模や力が大きくなり、隣接するタルテトス王国にも並ぶようになったのかと思っていたが、違うのだろうか。
「そのとおりです。大陸全土を支配した帝国がありました。ここタルテトスも、ノルトハウゼンもオスタンも、西の諸王国も全て一つの帝国だったのです」
「エラム帝国。強大な魔法を操る魔法師達を擁した強力な国家だったそうね」
「ええ。文献によれば、星降りや大地鳴動などの秘技を使って敵対勢力を叩き潰したとか」
隕石落下か。そんな魔法を戦場に持ち込まれてはたまったものじゃない。中世然とした騎馬と歩兵の戦いに戦略兵器を持ち込むようなものだ。
しかし文字どおりの隕石をコントロールして敵上に落下させるなど可能だろうか。例えば予め衛星軌道上に重金属の物体を浮遊させておき、然るべきタイミングで加速落下させるほうが理に適っている。機会があれば試してみたい。
「ちょっとカズヤ君、悪い顔になってるわよ」
カミラの指摘で我に返る。何やらニヤついてしまっていたらしい。
荷馬車は坂を登り、その頂点に差し掛かる。
「この向こうには街がある。ルシタニアとバルバストロの中継地、首都タルテトスに向かう街道の要衝、エルヴァスだ」
カミラが示す方角、坂を下る街道の先には要衝と表現されるに相応しい長大な城壁に囲まれた街があった。
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