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164.イザベルとバルシャド②(7月19日)
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バルシャドの果敢な或いは無謀な挑戦は、少なくとも魔法戦においてはイザベルには全く通用しなかった。
その彼は魔法発動のための杖代わりの短槍を地面に突き刺し、何やら小声で呟いている。
「ビビアナ。あれは何をしているんだ」
ログハウスのデッキに座ってつまらなそうに状況を見ているビビアナに尋ねる。そもそもバルシャドはビビアナが信頼を置く現監察生らしいし、ルイサを連れてくるよう手配したのもビビアナだ。今の状況の責任の一片ぐらいはビビアナにもあると思うのだが。
「Rompe el límite。自己暗示ですわね」
自己暗示?
自己暗示系魔法、自分や他者の脳内リミッターを強制的に解除し、苦痛を感じにくくしたり、普段以上の能力を発揮させるというあれか。
「自己暗示系魔法については以前アリシアから聞いてはいるが、こんな状況で使うものなのか?魔法発動までに時間が掛かり過ぎているし、今なら一撃で倒せそうだぞ」
「普通は、いえ、普通は自己暗示を掛けなければ切り抜けられないような状態にまで追い込まれた時点でダメなのですけれど、それでも“包囲下において一点突破を図る”なんて場合には使うよう教わっていますわ」
「どうしても負けられない勝ち抜き戦で使う者がいるとは聞いています。ですが勝負の最中に使うなんて、よっぽど相手を信用しているか、でなければ単なる馬鹿ですね」
ビビアナの説明はともかく、アイダの言い方は多分に棘がある。
何もバルシャドがイザベルを信用しているわけでもあるまい。
魔法戦で歯が立たないならば、白兵戦で勝負を挑むのは当然の選択だ。だが主武器から手を離し、両手を胸の前で組んでブツブツと呟くその姿は、勝負を諦めたかのようにも見える。
「ねえ、お兄ちゃん。これって攻撃してもいいのかな?いいよね?」
待ちくたびれたのだろう。短剣を構えたままバルシャドに躙り寄るイザベルが、俺に尋ねてきた。
「イザベル、近接戦闘で槍使いに勝つ自信は?」
「こいつがイーちゃんより強いってんじゃなければ、負けないよ!」
イーちゃん?イーちゃんって誰だ。
答えを求めて左右を見る。
ビビアナとアリシアが揃って指差すほうには、三八式歩兵銃を担いだまま仁王立ちするカミラの後ろ姿があった。
なるほど。イネス カミラ、略してイーちゃんか。
イザベルがカミラを評価基準にするのは納得できる。
彼女は元軍人だ。
軍人時代の異名は“ エギダの黒薔薇”。短槍の達人であり、対人戦闘のスペシャリストである。
そんなカミラと模擬戦をやっていい勝負ができるほどには、イザベルの実力はある。そもそも魔物狩人としての総合力で言えば、イザベルが突出しているのだ。長剣ではアイダに劣り、槍ではカミラに劣り、魔力操作ではビビアナに劣るとしても、逆に言えば槍を使わせればアイダと互角に戦うし短剣ではビビアナに迫る。魔法戦でならカミラを追い詰めるかもしれない。
だからこそ彼女には斥候役を引き受けてもらうことが多い。単独行動下において事態を切り抜ける能力は、イザベルが最も優れている。
“イーちゃんより強くないなら負けない”という発言は、決して虚勢でも戯言でもない。
「自信があるなら待ってやれ。バルシャド君も必死なんだ」
別にバルシャドの努力と闘争心を揶揄する意図はなかった。だがその言葉は彼を余計に燃え上がらせたらしい。
「僕は最強だっ!」
バルシャドが一際大きな掛け声と共に突っ込んでくる。
が、その穂先をイザベルは軽いステップで躱した。
続いて次々と繰り出される槍の穂先を躱し続けるイザベルの動きは、あたかも演舞のようにも見える。
「ルイサ、よく見ておきなさい。あれが“虹の加護”を持つ者の動きです。きっとあなたも、あのように動くことができますわ」
ビビアナがルイサの頭を撫でる。
そのルイサはイザベルとバルシャドの戦いを食い入るように見つめていた。
◇◇◇
勝敗は唐突に着いた。
突き出される槍の間隙を縫って間合いに飛び込んだイザベルの右足が、バルシャドの顎を捉えたのだ。バルシャドはそのまま後方に蹴り飛ばされ、仰向けに倒れる。
「うわあ……痛そう……」
息を呑むルイサの向こう側で、ビビアナがため息混じりに呟く。
「もう立ち上がれないでしょう。イネスさん、判定を」
「まあ待て。まだやる気みたいだぞ」
カミラの言葉どおり、派手に蹴り飛ばされたバルシャドが、それでも槍を頼りに起きあがろうとしている。
「ふ~ん。根性だけは一人前じゃない。仕切りなおしてもいいわよ。まだやる気なら、だけどね。アリシアちゃん、この子の治療をお願い」
「任せて。バッチリ治してあげる」
途中までは闘志に溢れていたバルシャドの眼光が、アリシアの言葉を聞いた途端みるみる失われていく。
誰だって同じ痛みを繰り返し受けたいとは思わないのだ。
「いや……ちょっと待って……ください。僕の負けです……」
がっくりと膝を折るバルシャドに、ビビアナがゆっくりと近寄り、彼の短槍を取り上げる。
「お説教は後ね。アリシアさん、お願いできるかしら」
「もちろんです。ちょっと待ってください」
駆け寄ったアリシアがバルシャドに治癒魔法を掛けた。
「動ける程度でいいわよ。自力で寮まで帰らせないといけないので」
「え~。全快させなくていいんですか?」
「ちょっと傷跡が残るぐらいがいいのよ。いい薬だって言ったでしょ」
こうしてイザベルvsバルシャドの決闘はイザベルの圧勝で幕を閉じたのである。
◇◇◇
結局バルシャドはなんとか一人で歩ける程度にしか回復させてもらえず、寮まではビビアナとアイダが送り届けることになった。
それなら最初からビビアナがルイサを迎えに行けばよかったはずなのだが、どうやらビビアナにはビビアナの思惑があったらしい。
3人娘のうち2人までがバルシャドの名を聞いて拒否反応とまではいかないまでも、あまり良い顔はしなかった。バルシャド リエラは皆に愛される優等生というわけでもなさそうだ。
それが監察生という立場故の事だけとも思えない。バルシャドの持って生まれた素質というか性格所以の事だろう。
ビビアナは自分の系譜に連なる若き魔物狩人の卵を鍛え直そうとしたのかもしれない。
いずれにせよ夕方にはビビアナとアイダも戻り、ルイサの歓迎会が執り行われた。
その彼は魔法発動のための杖代わりの短槍を地面に突き刺し、何やら小声で呟いている。
「ビビアナ。あれは何をしているんだ」
ログハウスのデッキに座ってつまらなそうに状況を見ているビビアナに尋ねる。そもそもバルシャドはビビアナが信頼を置く現監察生らしいし、ルイサを連れてくるよう手配したのもビビアナだ。今の状況の責任の一片ぐらいはビビアナにもあると思うのだが。
「Rompe el límite。自己暗示ですわね」
自己暗示?
自己暗示系魔法、自分や他者の脳内リミッターを強制的に解除し、苦痛を感じにくくしたり、普段以上の能力を発揮させるというあれか。
「自己暗示系魔法については以前アリシアから聞いてはいるが、こんな状況で使うものなのか?魔法発動までに時間が掛かり過ぎているし、今なら一撃で倒せそうだぞ」
「普通は、いえ、普通は自己暗示を掛けなければ切り抜けられないような状態にまで追い込まれた時点でダメなのですけれど、それでも“包囲下において一点突破を図る”なんて場合には使うよう教わっていますわ」
「どうしても負けられない勝ち抜き戦で使う者がいるとは聞いています。ですが勝負の最中に使うなんて、よっぽど相手を信用しているか、でなければ単なる馬鹿ですね」
ビビアナの説明はともかく、アイダの言い方は多分に棘がある。
何もバルシャドがイザベルを信用しているわけでもあるまい。
魔法戦で歯が立たないならば、白兵戦で勝負を挑むのは当然の選択だ。だが主武器から手を離し、両手を胸の前で組んでブツブツと呟くその姿は、勝負を諦めたかのようにも見える。
「ねえ、お兄ちゃん。これって攻撃してもいいのかな?いいよね?」
待ちくたびれたのだろう。短剣を構えたままバルシャドに躙り寄るイザベルが、俺に尋ねてきた。
「イザベル、近接戦闘で槍使いに勝つ自信は?」
「こいつがイーちゃんより強いってんじゃなければ、負けないよ!」
イーちゃん?イーちゃんって誰だ。
答えを求めて左右を見る。
ビビアナとアリシアが揃って指差すほうには、三八式歩兵銃を担いだまま仁王立ちするカミラの後ろ姿があった。
なるほど。イネス カミラ、略してイーちゃんか。
イザベルがカミラを評価基準にするのは納得できる。
彼女は元軍人だ。
軍人時代の異名は“ エギダの黒薔薇”。短槍の達人であり、対人戦闘のスペシャリストである。
そんなカミラと模擬戦をやっていい勝負ができるほどには、イザベルの実力はある。そもそも魔物狩人としての総合力で言えば、イザベルが突出しているのだ。長剣ではアイダに劣り、槍ではカミラに劣り、魔力操作ではビビアナに劣るとしても、逆に言えば槍を使わせればアイダと互角に戦うし短剣ではビビアナに迫る。魔法戦でならカミラを追い詰めるかもしれない。
だからこそ彼女には斥候役を引き受けてもらうことが多い。単独行動下において事態を切り抜ける能力は、イザベルが最も優れている。
“イーちゃんより強くないなら負けない”という発言は、決して虚勢でも戯言でもない。
「自信があるなら待ってやれ。バルシャド君も必死なんだ」
別にバルシャドの努力と闘争心を揶揄する意図はなかった。だがその言葉は彼を余計に燃え上がらせたらしい。
「僕は最強だっ!」
バルシャドが一際大きな掛け声と共に突っ込んでくる。
が、その穂先をイザベルは軽いステップで躱した。
続いて次々と繰り出される槍の穂先を躱し続けるイザベルの動きは、あたかも演舞のようにも見える。
「ルイサ、よく見ておきなさい。あれが“虹の加護”を持つ者の動きです。きっとあなたも、あのように動くことができますわ」
ビビアナがルイサの頭を撫でる。
そのルイサはイザベルとバルシャドの戦いを食い入るように見つめていた。
◇◇◇
勝敗は唐突に着いた。
突き出される槍の間隙を縫って間合いに飛び込んだイザベルの右足が、バルシャドの顎を捉えたのだ。バルシャドはそのまま後方に蹴り飛ばされ、仰向けに倒れる。
「うわあ……痛そう……」
息を呑むルイサの向こう側で、ビビアナがため息混じりに呟く。
「もう立ち上がれないでしょう。イネスさん、判定を」
「まあ待て。まだやる気みたいだぞ」
カミラの言葉どおり、派手に蹴り飛ばされたバルシャドが、それでも槍を頼りに起きあがろうとしている。
「ふ~ん。根性だけは一人前じゃない。仕切りなおしてもいいわよ。まだやる気なら、だけどね。アリシアちゃん、この子の治療をお願い」
「任せて。バッチリ治してあげる」
途中までは闘志に溢れていたバルシャドの眼光が、アリシアの言葉を聞いた途端みるみる失われていく。
誰だって同じ痛みを繰り返し受けたいとは思わないのだ。
「いや……ちょっと待って……ください。僕の負けです……」
がっくりと膝を折るバルシャドに、ビビアナがゆっくりと近寄り、彼の短槍を取り上げる。
「お説教は後ね。アリシアさん、お願いできるかしら」
「もちろんです。ちょっと待ってください」
駆け寄ったアリシアがバルシャドに治癒魔法を掛けた。
「動ける程度でいいわよ。自力で寮まで帰らせないといけないので」
「え~。全快させなくていいんですか?」
「ちょっと傷跡が残るぐらいがいいのよ。いい薬だって言ったでしょ」
こうしてイザベルvsバルシャドの決闘はイザベルの圧勝で幕を閉じたのである。
◇◇◇
結局バルシャドはなんとか一人で歩ける程度にしか回復させてもらえず、寮まではビビアナとアイダが送り届けることになった。
それなら最初からビビアナがルイサを迎えに行けばよかったはずなのだが、どうやらビビアナにはビビアナの思惑があったらしい。
3人娘のうち2人までがバルシャドの名を聞いて拒否反応とまではいかないまでも、あまり良い顔はしなかった。バルシャド リエラは皆に愛される優等生というわけでもなさそうだ。
それが監察生という立場故の事だけとも思えない。バルシャドの持って生まれた素質というか性格所以の事だろう。
ビビアナは自分の系譜に連なる若き魔物狩人の卵を鍛え直そうとしたのかもしれない。
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