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154.ビビアナ オリバレス(7月17〜18日)
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「どうした。何があった?」
テーブルに突っ伏す3人娘の傍らで、悠然とワインを呷るビビアナを問い質す。
ビビアナはちらっとこっちを見るが、すぐに視線を娘達に向けた。
「カズヤさんが悪いんですのよ。あんなお手本をお見せになるから」
そう言ったビビアナは、木製のコップに注がれたワインを勢いよく飲み干した。
「まあ私も止めませんでしたけど。酔っ払って鎮静魔法を掛ければ、カズヤさんにお姫様抱っこしてもらえるって思ったみたいです」
こいつら……何をやってるんだ。
気が抜けた俺は、丸太を切っただけの椅子に座る。
「言い出しっぺはイザベルか?」
「そう思うでしょう?ところがアイダ様だったのですわ。イザベルさんが言い出したのなら、当然止めますわよ」
「なんでアイダだったら止めないんだよ」
「そりゃあ、アレですわ。普段は凛々しいアイダ様の嬌態を見られるかと思いまして」
そうだった。ビビアナはアイダに惚れているのだ。カディスに向かう道中で、2人を襲ったゴブリンの群れをアイダが蹴散らしてからというもの、アイダを見るビビアナの目は尊敬と憧れと情愛をごちゃ混ぜにした熱い眼差しとなったのである。
ビビアナがアイダを“アイダ様”と呼ぶようになったのもこの直後からである。もっともアイダ自身がそう呼ばれるのを嫌がったので、普段は元どおり“アイダさん”と呼んではいるが、心の中では今でも“アイダ様”なのだろう。
「そうか……なあビビアナ。お前はこれからどうするんだ?」
「またざっくりとしたご質問ですわね。何か思うところが?」
「いや。なんとなくだ」
「そうですか。私の心は決まっていますわ。何があってもアイダ様に付いていきますのよ」
“何があっても”か。今後アイダに疎まれるようなことでもあれば、この娘はどう振る舞うのだろう。
「アイダは俺に付いていくって言ってなかったか?」
「そうですわね」
俺の問い掛けに答えたビビアナは、再びコップのワインを飲み干した。
「本当に癪に触る話ですわ。でも仕方ありませんわね。アイダ様がそう決意されておいでなら、私もあなたに同行させていただきますわ。でも勘違いしないでくださいまし」
三度ビビアナはワインを呷る。
「別にあなたに付いていくのではありませんことよ!」
ああ。実際にこういう言い回しを聞く事になるとは思いもしなかった。これが腰に片手を当て、反対側の手で俺をビシッと指差しでもしていたら完璧である。テンプレでは次に待っているのはデレたビビアナの姿なのだが。
「それよりも、あなたの方はどうですの?あ、一杯飲みます?コップは一つしかありませんが」
ワインに満たされたコップをビビアナが俺に押し付けてくる。
回し飲みである。が、ここで“間接キスだ”などと顔を赤らめる純情さは、とうの昔にどこかに置き忘れてしまった。
「俺の方とは?」
受け取ったコップからワインを一口飲む。
元の世界では味わった事のない芳醇な香りが、鼻腔をくすぐる。
「先生の事ですわ。いつになったら名前で呼んでさしあげますの?私のことはあっさりと名前で呼びだしましたよね」
そう言われてもなあ。カミラ先生とはそう長い付き合いでもないし。まあそう考えると4人娘ともたかが2ヶ月以内の付き合いなのだが、それを言うと余計に話が拗れるだろう。
「まったく……私を名前で呼ぶなんて、ノエさんを除けば殿方ではあなたが初めてですのよ。図々しいったらありゃしない。なのに先生とはちっとも進展しない。そのくせ、アリシアさんやイザベルさんにも手を出さない」
ビビアナがぶつぶつ言っているのは、あくまで独り言だろう。きっとそうだ。
「やっぱり子供がいいんですの?」
適当に相槌を返そうとしたところで、この質問である。危うく頷きそうになって、慌てて止める。
「違うとさっきから言ってるだろう」
「じゃあ私が狙いですの?」
こら。なんでそうなる。
そりゃあビビアナは美人だ。金髪の巻き髪に透き通るような白い肌、整った顔立ちに端正な佇まい。100人に聞けば100人ともが美人だと答えるだろう。そういう類いの美人である。
だがな。ビビアナを生涯の伴侶にしたいかと問われれば、少なくとも俺はNOと答える。理由は簡単。美しいものは少し離れて眺めたほうが美しいに決まっているのだ。
「違う」
「あら。そうですの?これまでのパーティードの男達は、野営のたびに私に夜這いをかけようとしたものですわ。その度に叩きのめしてやりましたけど」
なるほど。ビビアナが俺達と行動を共にするようになった直後に、俺と娘達の関係を執拗に疑っていたのはそういう背景があったか。
そんな経験ばかりしていたら、男性嫌悪に陥っても仕方ない。
「お陰で毎回パーティードは解散。付いた渾名は“孤高のヒラソル”ですって。冗談じゃないわ。誰が好き好んで……」
手を出そうとして返り討ちにあえば、顔を合わせ辛くもなるだろう。ビビアナが参加したパーティーが次々と解散した理由はそういう事だったか。
ビビアナに会った当初は、いわゆるサークルクラッシャーなのかと考えていた時期もあった。3人の娘達、とりわけイザベルがビビアナに対して警戒心を露わにしていたのは、俺と同じような事を考えていたかもしれない。
「あなたはそんな素振りさえ見せませんわね。この子達を見る目も、なんだかこう……慈愛に満ちた、そう、父親の目にそっくりですわ」
父親の目か。それはそうだろう。実年齢差でいえば25歳差近いのだ。もし俺に子供がいれば、その子はこの娘達と同年代なのである。
「父親か……そうだな。そうあろうと務めている」
「という事は、いつかは皆が離れていく事も覚悟の上なのですわね」
“離れていく”か。
娘を持つ父親の気持ちは、こんな感じなのだろうか。
生態学的には、年頃の娘が父親を毛嫌いするようになるのは自然なことらしい。曰く、近親相姦を避けるための本能によるところだそうだ。
とすれば、血縁も何もないこの子達ならば、ずっと一緒にいることも可能ではある。もちろんこの子達がそれを望むのならばだ。
テーブルに突っ伏す3人娘を見ながら、ぼんやりとそんな事を考える。
「その目。その目ですわよ。なんとかなりませんの?」
なんとかしろと言われてもなあ。この目付きは生まれつきだと思うのだが。
「はぁ……私としては、あなたがさっさと先生とくっ付いてくだされれば全てが丸く収まると考えておりますの。傷心のアイダ様は私が癒して差し上げてますわ。そうすればきっと……ぐふっ」
グフってなあ……ビビアナって結構腹黒なのではなかろうか。
「さてと。そろそろ酔いが回ってきましたわ。この子達を運んでくださるかしら?」
名残惜しげにコップをひっくり返したビビアナが、片手で頬杖を付いたまま俺に促す。
お姫様抱っこか。
当の本人が前後不覚に眠りこけているのに、お姫様抱っこされても仕方ないようにも思うのだが。
だがそれもいいか。それがお望みならば叶えるのも保護者の務めだ。
3人娘を一人づつ自室のベットに寝かせ、掛け布団を掛ける。日中は真夏日になるとはいえ、夜は冷えるのだ。その点、夜になってもちっとも気温が下がらなかった都会とは違う。
リビングに戻ると、テーブルに突っ伏すビビアナの姿があった。
やれやれ。この娘もか。突然目を覚まして引っ掻いたりしないだろうな……。
ビビアナを慎重に抱き上げ、2階へと運ぶ。
ベットに寝かした瞬間、それまで力無く垂れ下がっていた両手が俺の首に巻き付いた。
「なっ!お前起きていたのか!」
彼女の細い身体から手を離し、両手でベッドを押して後退りしようとするが、首に回された彼女の腕が離れない。
むしろ彼女の胸元に顔を引き寄せられる。この細い身体のどこに、そんな力があるのだろう。
「うふふ。ここまでしても私には興味が湧きませんか?困った人ですね」
俺の耳元をビビアナの囁き声がくすぐる。
「カズヤさん。私もあなたを憎からず思っているのですよ。もちろんアイダ様を超える事などありませんが」
「困った人なのはお前だ。俺にどうしろと?」
「別になにもしなくて結構ですわ。ただ……」
俺の首筋に軽い痛みが走る。
直後にビビアナの腕の力が抜けて、俺の頭部が解放される。
上体を起こし首筋をさする俺に、ビビアナが言った。
「お三方に鎮静魔法を掛けたせいで、魔力が減っておりましたの。補給させていただきましたわ。ふふっ、いたずらが過ぎましたわね」
つまりだ。こいつは酔っているのだ。
テーブルに突っ伏す3人娘の傍らで、悠然とワインを呷るビビアナを問い質す。
ビビアナはちらっとこっちを見るが、すぐに視線を娘達に向けた。
「カズヤさんが悪いんですのよ。あんなお手本をお見せになるから」
そう言ったビビアナは、木製のコップに注がれたワインを勢いよく飲み干した。
「まあ私も止めませんでしたけど。酔っ払って鎮静魔法を掛ければ、カズヤさんにお姫様抱っこしてもらえるって思ったみたいです」
こいつら……何をやってるんだ。
気が抜けた俺は、丸太を切っただけの椅子に座る。
「言い出しっぺはイザベルか?」
「そう思うでしょう?ところがアイダ様だったのですわ。イザベルさんが言い出したのなら、当然止めますわよ」
「なんでアイダだったら止めないんだよ」
「そりゃあ、アレですわ。普段は凛々しいアイダ様の嬌態を見られるかと思いまして」
そうだった。ビビアナはアイダに惚れているのだ。カディスに向かう道中で、2人を襲ったゴブリンの群れをアイダが蹴散らしてからというもの、アイダを見るビビアナの目は尊敬と憧れと情愛をごちゃ混ぜにした熱い眼差しとなったのである。
ビビアナがアイダを“アイダ様”と呼ぶようになったのもこの直後からである。もっともアイダ自身がそう呼ばれるのを嫌がったので、普段は元どおり“アイダさん”と呼んではいるが、心の中では今でも“アイダ様”なのだろう。
「そうか……なあビビアナ。お前はこれからどうするんだ?」
「またざっくりとしたご質問ですわね。何か思うところが?」
「いや。なんとなくだ」
「そうですか。私の心は決まっていますわ。何があってもアイダ様に付いていきますのよ」
“何があっても”か。今後アイダに疎まれるようなことでもあれば、この娘はどう振る舞うのだろう。
「アイダは俺に付いていくって言ってなかったか?」
「そうですわね」
俺の問い掛けに答えたビビアナは、再びコップのワインを飲み干した。
「本当に癪に触る話ですわ。でも仕方ありませんわね。アイダ様がそう決意されておいでなら、私もあなたに同行させていただきますわ。でも勘違いしないでくださいまし」
三度ビビアナはワインを呷る。
「別にあなたに付いていくのではありませんことよ!」
ああ。実際にこういう言い回しを聞く事になるとは思いもしなかった。これが腰に片手を当て、反対側の手で俺をビシッと指差しでもしていたら完璧である。テンプレでは次に待っているのはデレたビビアナの姿なのだが。
「それよりも、あなたの方はどうですの?あ、一杯飲みます?コップは一つしかありませんが」
ワインに満たされたコップをビビアナが俺に押し付けてくる。
回し飲みである。が、ここで“間接キスだ”などと顔を赤らめる純情さは、とうの昔にどこかに置き忘れてしまった。
「俺の方とは?」
受け取ったコップからワインを一口飲む。
元の世界では味わった事のない芳醇な香りが、鼻腔をくすぐる。
「先生の事ですわ。いつになったら名前で呼んでさしあげますの?私のことはあっさりと名前で呼びだしましたよね」
そう言われてもなあ。カミラ先生とはそう長い付き合いでもないし。まあそう考えると4人娘ともたかが2ヶ月以内の付き合いなのだが、それを言うと余計に話が拗れるだろう。
「まったく……私を名前で呼ぶなんて、ノエさんを除けば殿方ではあなたが初めてですのよ。図々しいったらありゃしない。なのに先生とはちっとも進展しない。そのくせ、アリシアさんやイザベルさんにも手を出さない」
ビビアナがぶつぶつ言っているのは、あくまで独り言だろう。きっとそうだ。
「やっぱり子供がいいんですの?」
適当に相槌を返そうとしたところで、この質問である。危うく頷きそうになって、慌てて止める。
「違うとさっきから言ってるだろう」
「じゃあ私が狙いですの?」
こら。なんでそうなる。
そりゃあビビアナは美人だ。金髪の巻き髪に透き通るような白い肌、整った顔立ちに端正な佇まい。100人に聞けば100人ともが美人だと答えるだろう。そういう類いの美人である。
だがな。ビビアナを生涯の伴侶にしたいかと問われれば、少なくとも俺はNOと答える。理由は簡単。美しいものは少し離れて眺めたほうが美しいに決まっているのだ。
「違う」
「あら。そうですの?これまでのパーティードの男達は、野営のたびに私に夜這いをかけようとしたものですわ。その度に叩きのめしてやりましたけど」
なるほど。ビビアナが俺達と行動を共にするようになった直後に、俺と娘達の関係を執拗に疑っていたのはそういう背景があったか。
そんな経験ばかりしていたら、男性嫌悪に陥っても仕方ない。
「お陰で毎回パーティードは解散。付いた渾名は“孤高のヒラソル”ですって。冗談じゃないわ。誰が好き好んで……」
手を出そうとして返り討ちにあえば、顔を合わせ辛くもなるだろう。ビビアナが参加したパーティーが次々と解散した理由はそういう事だったか。
ビビアナに会った当初は、いわゆるサークルクラッシャーなのかと考えていた時期もあった。3人の娘達、とりわけイザベルがビビアナに対して警戒心を露わにしていたのは、俺と同じような事を考えていたかもしれない。
「あなたはそんな素振りさえ見せませんわね。この子達を見る目も、なんだかこう……慈愛に満ちた、そう、父親の目にそっくりですわ」
父親の目か。それはそうだろう。実年齢差でいえば25歳差近いのだ。もし俺に子供がいれば、その子はこの娘達と同年代なのである。
「父親か……そうだな。そうあろうと務めている」
「という事は、いつかは皆が離れていく事も覚悟の上なのですわね」
“離れていく”か。
娘を持つ父親の気持ちは、こんな感じなのだろうか。
生態学的には、年頃の娘が父親を毛嫌いするようになるのは自然なことらしい。曰く、近親相姦を避けるための本能によるところだそうだ。
とすれば、血縁も何もないこの子達ならば、ずっと一緒にいることも可能ではある。もちろんこの子達がそれを望むのならばだ。
テーブルに突っ伏す3人娘を見ながら、ぼんやりとそんな事を考える。
「その目。その目ですわよ。なんとかなりませんの?」
なんとかしろと言われてもなあ。この目付きは生まれつきだと思うのだが。
「はぁ……私としては、あなたがさっさと先生とくっ付いてくだされれば全てが丸く収まると考えておりますの。傷心のアイダ様は私が癒して差し上げてますわ。そうすればきっと……ぐふっ」
グフってなあ……ビビアナって結構腹黒なのではなかろうか。
「さてと。そろそろ酔いが回ってきましたわ。この子達を運んでくださるかしら?」
名残惜しげにコップをひっくり返したビビアナが、片手で頬杖を付いたまま俺に促す。
お姫様抱っこか。
当の本人が前後不覚に眠りこけているのに、お姫様抱っこされても仕方ないようにも思うのだが。
だがそれもいいか。それがお望みならば叶えるのも保護者の務めだ。
3人娘を一人づつ自室のベットに寝かせ、掛け布団を掛ける。日中は真夏日になるとはいえ、夜は冷えるのだ。その点、夜になってもちっとも気温が下がらなかった都会とは違う。
リビングに戻ると、テーブルに突っ伏すビビアナの姿があった。
やれやれ。この娘もか。突然目を覚まして引っ掻いたりしないだろうな……。
ビビアナを慎重に抱き上げ、2階へと運ぶ。
ベットに寝かした瞬間、それまで力無く垂れ下がっていた両手が俺の首に巻き付いた。
「なっ!お前起きていたのか!」
彼女の細い身体から手を離し、両手でベッドを押して後退りしようとするが、首に回された彼女の腕が離れない。
むしろ彼女の胸元に顔を引き寄せられる。この細い身体のどこに、そんな力があるのだろう。
「うふふ。ここまでしても私には興味が湧きませんか?困った人ですね」
俺の耳元をビビアナの囁き声がくすぐる。
「カズヤさん。私もあなたを憎からず思っているのですよ。もちろんアイダ様を超える事などありませんが」
「困った人なのはお前だ。俺にどうしろと?」
「別になにもしなくて結構ですわ。ただ……」
俺の首筋に軽い痛みが走る。
直後にビビアナの腕の力が抜けて、俺の頭部が解放される。
上体を起こし首筋をさする俺に、ビビアナが言った。
「お三方に鎮静魔法を掛けたせいで、魔力が減っておりましたの。補給させていただきましたわ。ふふっ、いたずらが過ぎましたわね」
つまりだ。こいつは酔っているのだ。
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