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125.アルマンソラに到着する(6月24日)
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せっかくアドバイスというか、いい話だったはずなのに、最後は茶化されてしまった気がする。
だが貴重な話だった。ルシタニア地方の西には向かっているし、その先のセトゥバル地方を抜けてニーム川を越えればオスタン公国だ。このオスタン公国と隣国テリュバン王国間の雲行きが怪しいらしい。それならばオスタン公国には近づかないほうが賢明だろう。
それにテリュバン王国で聖職者達が用いる聖水が、俺が水魔法で生み出す水に性質が似ているようだ。
もっとも水魔法を魔物に叩き込んだことはないし、生み出した水も調理や水分補給と魔力補充以外の用途で使ったことはないから、聖水とやらと同じ効果があるか否かはわからない。
いや、イリョラ村のアンナが栄養失調から短期間で回復したのが、アリシアが作った粥のせいだったとしたら。もしかしたら治癒の効果もあるのかもしれない。
ただ試そうにも俺を含めたメンバーは怪我らしい怪我もしないし、病気とも無縁だ。確認するには村人などを治療する際に試してみるしかないか。
言いたいことを言って静かになったノエさんの隣で星空を見上げているうちに、俺は深い眠りについた。
◇◇◇
頬に触れる温かく湿った気配を感じて目が覚める。
イザベルが首筋に甘噛みする感じにも似ているが、もっと温度が高い気がする。
「カズヤ殿。朝ですよ」
この声はアイダか。とするとこの感触は……
“わん!”
お前かフェル。耳元で鳴くんじゃないよ。
「アイダか。おはよう。見張りはどうだった?」
「静かな夜でした。いつもなら小型の魔物か小鬼ぐらいの気配はするものですが、この辺りには獣の姿すらありません」
その違和感は昨日から感じていた。この森は静か過ぎる。
「そうか。もしかしたらフェルの母親を喰らった奴を警戒しているのかもな」
フェルが三角形の耳をペタンと寝かせてアイダに身を擦り寄せる。母親の仇を討ってくれたアイダとイザベルには、特別な思いがあるのかもしれない。
「そういえばアイダの相方はどうした?寝ているのか?」
馬車の荷台から降りながらアイダに尋ねる。まさか見張りを怠って寝てしまう娘がいるとは思えないが。
「アリシアはシガラがいるからって採りに行っています。ビビアナとイザベルも一緒なので危険はないと思いますが」
シガラ?初めて聞く呼び名だ。“いる”と表現したからには果物の類ではなさそうだが。
「シガラとは、河に住むエビです。こう……腕がすごく長いんです。そのまま塩をかけて焼くのが、野営の料理としては代表的な調理法です」
テナガエビか。確かに川の浅瀬で石をひっくり返す娘達の姿が見える。
「ふぁああ。よく寝た。あらお二人さんおはよう。みんな早起きなのね」
テントから出てきたカミラ先生が大きく伸びをする。
「おはようございますカミラ先生。あとはノエさんが起きれば皆さん起床ですよ」
「ゆっくり寝てたのは大人組だけなのね。ちょっと顔洗ってくるわ」
カミラ先生は馬車の荷台に近寄り、まだシュラフに包まって寝ているノエさんの足首辺りをむんずと掴んだ。
「ほら、起きなさい!後輩にばっかり働かせない!」
「ひええええ わかった!起きるから!」
シュラフごと引きずって行かれるノエさんの悲痛な叫びが、静かな森に染み渡っていった。
◇◇◇
アリシア達が採ってきてくれたテナガエビで朝食を済ませた俺達は、アルマンソラへ続く街道へと戻り、およそ3時間ほどでアルマンソラの街が見える場所に到着した。
途中で何組かの狩人達とすれ違ったが、誰もフェルを訝しい目で見はしなかった。首輪の効果か、あるいは見た目に騙されているのか。いずれにせよこれで安心してアルマンソラの街に入れそうだ。
アルマンソラはアンダルクス川と豊かな森に囲まれた街だ。家々や街中の舗装も全て木造で、火事など起こしたら大ごとになりそうではある。
衛兵詰所での誰何も受けずに街中に入った俺達は、まずは連絡所に向かいアローナらしき魔物の引き渡しを済ませることにした。
アルカンダラの養成所の方が高額で買い取ってはくれるだろうが、地元の街で討伐を報告することも大事な任務だ。
「あら、あなた達!久しぶりじゃない。噂は聞いてるわよ。でっかい芋虫に襲われた村を救ったんですってね!」
オリーブの木陰のテラス席で、客らしき爺さんにジョッキを運んでいた女将さんが声を掛けてくる。
「ほう。グサーノを狩りまくったっていう若いのは、お前さん達かい。ってノエの小僧も一緒じゃあねえか。お前さんもその一味か?」
「お久しぶりですアドラさん。それと小僧はよしてくれよアーロン爺さん。後輩の前なんだからさ」
ノエさんが恥ずかしそうに帽子の位置を直す。
そういえば前にアルマンソラを訪れた時にも、この爺さんは連絡所で飲んでいた気がするな。
「アーロンはもう何十年も狩人をやっているからね。若いのはみんな小僧呼ばわりよ。ね。アーロンの旦那!」
女将のアドラさんはアーロン爺さんの肩を軽く叩くと、改めて俺達の方を向いた。
「それで、今日はどうしたんだい?宿の紹介にはまだ早いし、獲物の買い取りかい?」
「はい。街道で蜘蛛の魔物を狩りました。幸いまだ人の形にはなっていませんでしたが、確認していただけますか?」
抱いていたフェルをアリシアに預けて、アイダが報告する。その言葉にアドラさんの顔色が変わる。
「ちょっと奥に入りな。すぐに所長を呼ぶから」
アドラさんに促されるまま、連絡所の中に入る。連絡所に併設された酒場には誰もいない。午前中から飲んだくれているのはアーロン爺さんだけのようだ。
案内された応接室は、アルマンソラに最初に訪れた時に通された部屋と同じだった。
そんなに待つこともなく連絡所の所長が入ってきた。
◇◇◇
「これは確かにアラーナだ。だが人を襲うようになる寸前といったところか」
流石に応接室で魔物の死骸を出すわけにもいかず、俺達は連絡所の裏庭に案内された。もちろん根掘り葉掘り状況を聞かれた後でだ。
「はい。糸で縛り上げられていたのは大きな一角オオカミでした。それを喰らっていれば、あるいは」
アイダの言葉に所長さんは深く頷く。
「一度人間を襲うようになれば、奴らは人間の味を覚えてしまう。食いでのある獲物に見えるのだろうな。今朝がた出発した商人達、あるいは明日出発予定の商人達が餌食になっていたやもしれぬ。いや、よくぞ退治してくれた」
「いえ。出くわしたのは偶然ですし、それに実際に狩ったのはこの子です」
俺の陰で借りてきた猫のようにじっとしていた、いや、実は俺の陰に隠れてフェルの尻尾で遊んでいたイザベルの腕をアイダが掴んで、所長さんの前に立たせる。最近のイザベルの態度ですっかり忘れかけていたが、この大胆不敵な娘は本来人見知りらしい。いや、女将さん達との会話を振り返るに、もしかしたら男性限定で人見知りなのかもしれない。
「ほう。お前さんが一人でアラーナを狩ったのか?」
背の低いイザベルの顔を覗き込むように、所長さんが身を屈める。がイザベルは反比例するかのように身体を逸らせる。
「えっと……アイダちゃんも一緒だったし、それに……あ!アラーナの糸束も持って帰ってきましたけど、買い取ってもらえますか!?」
イザベルがいそいそと俺のミリタリーリュックに手を突っ込み、糸の束を取り出す。この娘はアラーナの死骸だけでなく、いつのまにやら一角オオカミを包んでいた糸まで回収していたらしい。
「わっはっは。いや結構結構!カサドールたる者、売れそうな物は何でも持ち込んでみなきゃあならん。よし、アラーナの死骸と一緒に買い取ってやろう。アドラ!今の報奨金はいくらだ?」
所長さんは笑いながら、傍らにいたアドラさんに尋ねる。
「一匹につき金貨10枚ですね」
「それならば纏めて金貨30枚でどうだ?」
「ん~もう一声!50枚!」
「50枚は流石にな……35枚!」
「キリ良く40枚!」
「よしわかった!金貨40枚だ!」
「よっしゃ!」
イザベルが小さくガッツボーズする。
何はともあれ、イザベルは報酬として金貨40枚を受け取った。
俺達がアラーナを狩ったという話は、その日の夕方までにはアルマンソラ中に知られる事となった。
だが貴重な話だった。ルシタニア地方の西には向かっているし、その先のセトゥバル地方を抜けてニーム川を越えればオスタン公国だ。このオスタン公国と隣国テリュバン王国間の雲行きが怪しいらしい。それならばオスタン公国には近づかないほうが賢明だろう。
それにテリュバン王国で聖職者達が用いる聖水が、俺が水魔法で生み出す水に性質が似ているようだ。
もっとも水魔法を魔物に叩き込んだことはないし、生み出した水も調理や水分補給と魔力補充以外の用途で使ったことはないから、聖水とやらと同じ効果があるか否かはわからない。
いや、イリョラ村のアンナが栄養失調から短期間で回復したのが、アリシアが作った粥のせいだったとしたら。もしかしたら治癒の効果もあるのかもしれない。
ただ試そうにも俺を含めたメンバーは怪我らしい怪我もしないし、病気とも無縁だ。確認するには村人などを治療する際に試してみるしかないか。
言いたいことを言って静かになったノエさんの隣で星空を見上げているうちに、俺は深い眠りについた。
◇◇◇
頬に触れる温かく湿った気配を感じて目が覚める。
イザベルが首筋に甘噛みする感じにも似ているが、もっと温度が高い気がする。
「カズヤ殿。朝ですよ」
この声はアイダか。とするとこの感触は……
“わん!”
お前かフェル。耳元で鳴くんじゃないよ。
「アイダか。おはよう。見張りはどうだった?」
「静かな夜でした。いつもなら小型の魔物か小鬼ぐらいの気配はするものですが、この辺りには獣の姿すらありません」
その違和感は昨日から感じていた。この森は静か過ぎる。
「そうか。もしかしたらフェルの母親を喰らった奴を警戒しているのかもな」
フェルが三角形の耳をペタンと寝かせてアイダに身を擦り寄せる。母親の仇を討ってくれたアイダとイザベルには、特別な思いがあるのかもしれない。
「そういえばアイダの相方はどうした?寝ているのか?」
馬車の荷台から降りながらアイダに尋ねる。まさか見張りを怠って寝てしまう娘がいるとは思えないが。
「アリシアはシガラがいるからって採りに行っています。ビビアナとイザベルも一緒なので危険はないと思いますが」
シガラ?初めて聞く呼び名だ。“いる”と表現したからには果物の類ではなさそうだが。
「シガラとは、河に住むエビです。こう……腕がすごく長いんです。そのまま塩をかけて焼くのが、野営の料理としては代表的な調理法です」
テナガエビか。確かに川の浅瀬で石をひっくり返す娘達の姿が見える。
「ふぁああ。よく寝た。あらお二人さんおはよう。みんな早起きなのね」
テントから出てきたカミラ先生が大きく伸びをする。
「おはようございますカミラ先生。あとはノエさんが起きれば皆さん起床ですよ」
「ゆっくり寝てたのは大人組だけなのね。ちょっと顔洗ってくるわ」
カミラ先生は馬車の荷台に近寄り、まだシュラフに包まって寝ているノエさんの足首辺りをむんずと掴んだ。
「ほら、起きなさい!後輩にばっかり働かせない!」
「ひええええ わかった!起きるから!」
シュラフごと引きずって行かれるノエさんの悲痛な叫びが、静かな森に染み渡っていった。
◇◇◇
アリシア達が採ってきてくれたテナガエビで朝食を済ませた俺達は、アルマンソラへ続く街道へと戻り、およそ3時間ほどでアルマンソラの街が見える場所に到着した。
途中で何組かの狩人達とすれ違ったが、誰もフェルを訝しい目で見はしなかった。首輪の効果か、あるいは見た目に騙されているのか。いずれにせよこれで安心してアルマンソラの街に入れそうだ。
アルマンソラはアンダルクス川と豊かな森に囲まれた街だ。家々や街中の舗装も全て木造で、火事など起こしたら大ごとになりそうではある。
衛兵詰所での誰何も受けずに街中に入った俺達は、まずは連絡所に向かいアローナらしき魔物の引き渡しを済ませることにした。
アルカンダラの養成所の方が高額で買い取ってはくれるだろうが、地元の街で討伐を報告することも大事な任務だ。
「あら、あなた達!久しぶりじゃない。噂は聞いてるわよ。でっかい芋虫に襲われた村を救ったんですってね!」
オリーブの木陰のテラス席で、客らしき爺さんにジョッキを運んでいた女将さんが声を掛けてくる。
「ほう。グサーノを狩りまくったっていう若いのは、お前さん達かい。ってノエの小僧も一緒じゃあねえか。お前さんもその一味か?」
「お久しぶりですアドラさん。それと小僧はよしてくれよアーロン爺さん。後輩の前なんだからさ」
ノエさんが恥ずかしそうに帽子の位置を直す。
そういえば前にアルマンソラを訪れた時にも、この爺さんは連絡所で飲んでいた気がするな。
「アーロンはもう何十年も狩人をやっているからね。若いのはみんな小僧呼ばわりよ。ね。アーロンの旦那!」
女将のアドラさんはアーロン爺さんの肩を軽く叩くと、改めて俺達の方を向いた。
「それで、今日はどうしたんだい?宿の紹介にはまだ早いし、獲物の買い取りかい?」
「はい。街道で蜘蛛の魔物を狩りました。幸いまだ人の形にはなっていませんでしたが、確認していただけますか?」
抱いていたフェルをアリシアに預けて、アイダが報告する。その言葉にアドラさんの顔色が変わる。
「ちょっと奥に入りな。すぐに所長を呼ぶから」
アドラさんに促されるまま、連絡所の中に入る。連絡所に併設された酒場には誰もいない。午前中から飲んだくれているのはアーロン爺さんだけのようだ。
案内された応接室は、アルマンソラに最初に訪れた時に通された部屋と同じだった。
そんなに待つこともなく連絡所の所長が入ってきた。
◇◇◇
「これは確かにアラーナだ。だが人を襲うようになる寸前といったところか」
流石に応接室で魔物の死骸を出すわけにもいかず、俺達は連絡所の裏庭に案内された。もちろん根掘り葉掘り状況を聞かれた後でだ。
「はい。糸で縛り上げられていたのは大きな一角オオカミでした。それを喰らっていれば、あるいは」
アイダの言葉に所長さんは深く頷く。
「一度人間を襲うようになれば、奴らは人間の味を覚えてしまう。食いでのある獲物に見えるのだろうな。今朝がた出発した商人達、あるいは明日出発予定の商人達が餌食になっていたやもしれぬ。いや、よくぞ退治してくれた」
「いえ。出くわしたのは偶然ですし、それに実際に狩ったのはこの子です」
俺の陰で借りてきた猫のようにじっとしていた、いや、実は俺の陰に隠れてフェルの尻尾で遊んでいたイザベルの腕をアイダが掴んで、所長さんの前に立たせる。最近のイザベルの態度ですっかり忘れかけていたが、この大胆不敵な娘は本来人見知りらしい。いや、女将さん達との会話を振り返るに、もしかしたら男性限定で人見知りなのかもしれない。
「ほう。お前さんが一人でアラーナを狩ったのか?」
背の低いイザベルの顔を覗き込むように、所長さんが身を屈める。がイザベルは反比例するかのように身体を逸らせる。
「えっと……アイダちゃんも一緒だったし、それに……あ!アラーナの糸束も持って帰ってきましたけど、買い取ってもらえますか!?」
イザベルがいそいそと俺のミリタリーリュックに手を突っ込み、糸の束を取り出す。この娘はアラーナの死骸だけでなく、いつのまにやら一角オオカミを包んでいた糸まで回収していたらしい。
「わっはっは。いや結構結構!カサドールたる者、売れそうな物は何でも持ち込んでみなきゃあならん。よし、アラーナの死骸と一緒に買い取ってやろう。アドラ!今の報奨金はいくらだ?」
所長さんは笑いながら、傍らにいたアドラさんに尋ねる。
「一匹につき金貨10枚ですね」
「それならば纏めて金貨30枚でどうだ?」
「ん~もう一声!50枚!」
「50枚は流石にな……35枚!」
「キリ良く40枚!」
「よしわかった!金貨40枚だ!」
「よっしゃ!」
イザベルが小さくガッツボーズする。
何はともあれ、イザベルは報酬として金貨40枚を受け取った。
俺達がアラーナを狩ったという話は、その日の夕方までにはアルマンソラ中に知られる事となった。
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