122 / 243
121.イビッサ島に向かう④(6月23日)
しおりを挟む
トリガーに指をかける。アイダもイザベルもこの意味が分からないはずもない。
「お兄ちゃん……本気?」
イザベルが涙声になっている。俺だって2人が無事だと信じたいが、今の2人は明らかに変だ。
「イザベル。もう隠しきれない。正直に打ち明けよう。カズヤ殿ならきっと……」
「でも!」
2人が小声で相談しているのが、かろうじて耳に届く。
やっぱり何か隠している。まさかアイダの腹に異変が、例えば蜘蛛の卵を産みつけられたりしているのでは……昔見たパニック映画のワンシーンが頭をよぎる。
「カズヤ殿!この子を見てくれ!」
身体ごとこちらに振り向いたアイダの腕の中にいたのは、小さな灰色の毛玉だった。
◇◇◇
「それで、誰がコレを説明してくれるのかしら。アイダさん?それともイザベルさん?」
カミラ先生が右手に握った槍の石突を地面に突き立て、左手を腰に当てて2人の前に仁王立ちしている。
彼女が怒るのも無理はない。アリシアと2人で心配しながら待っていたところへ、文字通り目の前にひょっこりとアイダとイザベルが何事もなかったように姿を現したのだ。そのせいで腰を抜かしてアリシアに支え起こされた照れ隠しも半分ぐらいは混じっているに違いないが。
「いやあ、これには深いわけが……」
アイダとイザベルがカミラ先生に説明を始める。アイダは灰色の毛玉を抱えたままだが、その毛玉からは三角形の耳とふさふさの尻尾が生えている。
「ニスペロの実を採ってる最中に子供の悲鳴みたいな声が聞こえてさ、これは放ってはおけないと思って声の方に駆け付けたわけよ」
「そうしたら窪地の奥で横倒しになった白い塊にのしかかる、大きな蜘蛛がいたんです。これは噂に聞くアラーナか、アラーナになりかけの魔物に違いないと、攻撃を仕掛けました」
「でもさ、あの蜘蛛が吐き出す糸の束が硬いというかなんというか、とにかくスラッグ弾をはじき返したんだよ。んでも、蜘蛛が死んだあとに残った糸って、束がほぐれて普通の蜘蛛の糸だったんだよね」
それはこの目で確認している。糸はほとんど焼けてしまっていたが、アラーナが襲っていたという白い塊の残骸は残っていたのだ。ノエさんとビビアナの推測では、糸の一本づつに魔力が通っていたのではないかということだ。本体であるアラーナの死によって魔力の供給が絶たれ、その結果ただの細い蜘蛛の糸に戻ったのだろう。
「それで、アラーナが襲っていた繭玉のようなものを切り開いたら……その……」
「その?なんですかアイダさん」
「この子と……その……たぶん母親らしき……その……」
アイダが言い淀む。
「大きな一角オオカミに抱かれるように、この子がいたの。お母さんオオカミは死んじゃってて、それで連れてきちゃった」
てへっと言わんばかりに、イザベルが小首を傾げた。
◇◇◇
「連れてきたって……それが一角オオカミの子供だってわかってるの!?すぐに元の場所に返してきなさい!」
「嫌です!私達で育てるって決めたんです!カズヤ殿も了承していただけました!」
「はあああ!?イトー君あなた何考えてるの!?」
ああ。なるほど。子供が子犬を拾ってきた家庭って、こんな問答が繰り広げられるのか。そしてその矛先は、先に相談を受けた父親へと向けられるのだ。
「俺は“皆と相談してから”と答えただけです。それに、この子には危険はないようですが。ほら、目も赤くないですし」
“わん!!”
耳も尻尾も生えた灰色の毛玉が、アイダの腕の中でくるりと振り返って鳴いた。ふさふさの尻尾がいい勢いで左右に振られている。
「確かに……魔物なのに狂気と悪意に満ちた目をしていない……アイダさん。あなたいったいこの魔物に何をしたの?」
「えっと……お腹空いてるのかなって思って、噛んでいた干し肉をちょっと……」
そうである。イザベルがしょっちゅう果物を口にするように、アイダは干し肉を、アリシアはドライフルーツを好んでポケットに忍ばせている。今回もいつもどおり干し肉を口に含んだまま行動していたのだろう。
「アイダちゃんが干し肉を口から出して、その子に食べさせたの。そしたら目の光が急に消えてさ。なんだか普通の犬みたいになっちゃったんだよね。それで可愛過ぎて連れてきちゃったってわけ」
「干し肉を与えただけで魔物の性質が変わったっていうの?そんな馬鹿な……」
その馬鹿な事が実際に起きている。
魔物が家々や旅人を襲った時に、干し肉に手を付けた事ぐらいあるはずだ。だが皆の反応を見るに、干し肉を食った魔物が同様に人に懐くなんて実例はないらしい。
この一角オオカミの子が特別なのか、或いはプロセスに何か別の要因があるのか。
「あれ?アイダちゃんその前に何かやってなかったっけ?お水飲んだ?」
「ああ。糸を焼くのに魔力を使ったから回復したかったし、それに今回の干し肉は硬くてな。よく干してあっていいんだが、さすがに子犬に与えるのは憚られて、水を含ませたほうがいいかと」
「それだよアイダちゃん!」
アリシアが突然大声を出した。
「アイダちゃんが飲んだお水って、カズヤさんが魔法で生み出したお水でしょ。それを飲ませたから、この子はただのわんこになったんだよ!」
わんこって、いや確かに“わん”と鳴いて尻尾を振る様はどうみても犬だが。
それはさて置き、俺が水魔法で作った水には魔力を回復する効果があるのは、少なくとも娘達は実感している。だが魔物を魔物では無くす効果もあるのだろうか。
「イトー君は魔柱を浄化したって話だったわよね。真っ黒な魔柱から邪悪な魔力を取り払って、透明な魔石にしたって。その効果が水にもあるってことなのかしら。じゃあイトー君が水魔法で魔物を射てばどうなるの。魔物がただの獣になっちゃうってこと?まさか……そんな事が……」
カミラ先生が顎に手を当てて思考モードに入ってしまわれた。
そういえばAT弾に水魔法を付与して撃った事はない。
何せこれまで使った水魔法といえば、自宅防衛戦後にゴブリン達の血糊を洗い流すのに使った以外は飲み水の供給にしか使っていない。水魔法で魔物を倒すイメージが全く湧かないのだ。
◇◇◇
「あのさアイダちゃん。その、イトー君が水魔法で生み出した水って、ボクも持ってるこの“ぺっとぼとる"ってのに入ってるやつだよね」
ノエさんが腰に下げた透明のペットボトルを取り外してアイダに見せる。
「そうですね。それに入れておけば漏れないし、何といっても一口飲むだけで魔力が回復しますから」
「そうそう。いつでもお兄ちゃんを噛めるわけじゃないしね。助かってるわあ」
「もしね、この水に魔物を屈服させ調教する力があるとすれば、魔力を持つボク達もイトー君に調教されてるって事になるんじゃない?」
ノエさんがとんでもない事を言い出した。
「お兄ちゃん……本気?」
イザベルが涙声になっている。俺だって2人が無事だと信じたいが、今の2人は明らかに変だ。
「イザベル。もう隠しきれない。正直に打ち明けよう。カズヤ殿ならきっと……」
「でも!」
2人が小声で相談しているのが、かろうじて耳に届く。
やっぱり何か隠している。まさかアイダの腹に異変が、例えば蜘蛛の卵を産みつけられたりしているのでは……昔見たパニック映画のワンシーンが頭をよぎる。
「カズヤ殿!この子を見てくれ!」
身体ごとこちらに振り向いたアイダの腕の中にいたのは、小さな灰色の毛玉だった。
◇◇◇
「それで、誰がコレを説明してくれるのかしら。アイダさん?それともイザベルさん?」
カミラ先生が右手に握った槍の石突を地面に突き立て、左手を腰に当てて2人の前に仁王立ちしている。
彼女が怒るのも無理はない。アリシアと2人で心配しながら待っていたところへ、文字通り目の前にひょっこりとアイダとイザベルが何事もなかったように姿を現したのだ。そのせいで腰を抜かしてアリシアに支え起こされた照れ隠しも半分ぐらいは混じっているに違いないが。
「いやあ、これには深いわけが……」
アイダとイザベルがカミラ先生に説明を始める。アイダは灰色の毛玉を抱えたままだが、その毛玉からは三角形の耳とふさふさの尻尾が生えている。
「ニスペロの実を採ってる最中に子供の悲鳴みたいな声が聞こえてさ、これは放ってはおけないと思って声の方に駆け付けたわけよ」
「そうしたら窪地の奥で横倒しになった白い塊にのしかかる、大きな蜘蛛がいたんです。これは噂に聞くアラーナか、アラーナになりかけの魔物に違いないと、攻撃を仕掛けました」
「でもさ、あの蜘蛛が吐き出す糸の束が硬いというかなんというか、とにかくスラッグ弾をはじき返したんだよ。んでも、蜘蛛が死んだあとに残った糸って、束がほぐれて普通の蜘蛛の糸だったんだよね」
それはこの目で確認している。糸はほとんど焼けてしまっていたが、アラーナが襲っていたという白い塊の残骸は残っていたのだ。ノエさんとビビアナの推測では、糸の一本づつに魔力が通っていたのではないかということだ。本体であるアラーナの死によって魔力の供給が絶たれ、その結果ただの細い蜘蛛の糸に戻ったのだろう。
「それで、アラーナが襲っていた繭玉のようなものを切り開いたら……その……」
「その?なんですかアイダさん」
「この子と……その……たぶん母親らしき……その……」
アイダが言い淀む。
「大きな一角オオカミに抱かれるように、この子がいたの。お母さんオオカミは死んじゃってて、それで連れてきちゃった」
てへっと言わんばかりに、イザベルが小首を傾げた。
◇◇◇
「連れてきたって……それが一角オオカミの子供だってわかってるの!?すぐに元の場所に返してきなさい!」
「嫌です!私達で育てるって決めたんです!カズヤ殿も了承していただけました!」
「はあああ!?イトー君あなた何考えてるの!?」
ああ。なるほど。子供が子犬を拾ってきた家庭って、こんな問答が繰り広げられるのか。そしてその矛先は、先に相談を受けた父親へと向けられるのだ。
「俺は“皆と相談してから”と答えただけです。それに、この子には危険はないようですが。ほら、目も赤くないですし」
“わん!!”
耳も尻尾も生えた灰色の毛玉が、アイダの腕の中でくるりと振り返って鳴いた。ふさふさの尻尾がいい勢いで左右に振られている。
「確かに……魔物なのに狂気と悪意に満ちた目をしていない……アイダさん。あなたいったいこの魔物に何をしたの?」
「えっと……お腹空いてるのかなって思って、噛んでいた干し肉をちょっと……」
そうである。イザベルがしょっちゅう果物を口にするように、アイダは干し肉を、アリシアはドライフルーツを好んでポケットに忍ばせている。今回もいつもどおり干し肉を口に含んだまま行動していたのだろう。
「アイダちゃんが干し肉を口から出して、その子に食べさせたの。そしたら目の光が急に消えてさ。なんだか普通の犬みたいになっちゃったんだよね。それで可愛過ぎて連れてきちゃったってわけ」
「干し肉を与えただけで魔物の性質が変わったっていうの?そんな馬鹿な……」
その馬鹿な事が実際に起きている。
魔物が家々や旅人を襲った時に、干し肉に手を付けた事ぐらいあるはずだ。だが皆の反応を見るに、干し肉を食った魔物が同様に人に懐くなんて実例はないらしい。
この一角オオカミの子が特別なのか、或いはプロセスに何か別の要因があるのか。
「あれ?アイダちゃんその前に何かやってなかったっけ?お水飲んだ?」
「ああ。糸を焼くのに魔力を使ったから回復したかったし、それに今回の干し肉は硬くてな。よく干してあっていいんだが、さすがに子犬に与えるのは憚られて、水を含ませたほうがいいかと」
「それだよアイダちゃん!」
アリシアが突然大声を出した。
「アイダちゃんが飲んだお水って、カズヤさんが魔法で生み出したお水でしょ。それを飲ませたから、この子はただのわんこになったんだよ!」
わんこって、いや確かに“わん”と鳴いて尻尾を振る様はどうみても犬だが。
それはさて置き、俺が水魔法で作った水には魔力を回復する効果があるのは、少なくとも娘達は実感している。だが魔物を魔物では無くす効果もあるのだろうか。
「イトー君は魔柱を浄化したって話だったわよね。真っ黒な魔柱から邪悪な魔力を取り払って、透明な魔石にしたって。その効果が水にもあるってことなのかしら。じゃあイトー君が水魔法で魔物を射てばどうなるの。魔物がただの獣になっちゃうってこと?まさか……そんな事が……」
カミラ先生が顎に手を当てて思考モードに入ってしまわれた。
そういえばAT弾に水魔法を付与して撃った事はない。
何せこれまで使った水魔法といえば、自宅防衛戦後にゴブリン達の血糊を洗い流すのに使った以外は飲み水の供給にしか使っていない。水魔法で魔物を倒すイメージが全く湧かないのだ。
◇◇◇
「あのさアイダちゃん。その、イトー君が水魔法で生み出した水って、ボクも持ってるこの“ぺっとぼとる"ってのに入ってるやつだよね」
ノエさんが腰に下げた透明のペットボトルを取り外してアイダに見せる。
「そうですね。それに入れておけば漏れないし、何といっても一口飲むだけで魔力が回復しますから」
「そうそう。いつでもお兄ちゃんを噛めるわけじゃないしね。助かってるわあ」
「もしね、この水に魔物を屈服させ調教する力があるとすれば、魔力を持つボク達もイトー君に調教されてるって事になるんじゃない?」
ノエさんがとんでもない事を言い出した。
35
お気に入りに追加
1,728
あなたにおすすめの小説
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる