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121.イビッサ島に向かう④(6月23日)
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トリガーに指をかける。アイダもイザベルもこの意味が分からないはずもない。
「お兄ちゃん……本気?」
イザベルが涙声になっている。俺だって2人が無事だと信じたいが、今の2人は明らかに変だ。
「イザベル。もう隠しきれない。正直に打ち明けよう。カズヤ殿ならきっと……」
「でも!」
2人が小声で相談しているのが、かろうじて耳に届く。
やっぱり何か隠している。まさかアイダの腹に異変が、例えば蜘蛛の卵を産みつけられたりしているのでは……昔見たパニック映画のワンシーンが頭をよぎる。
「カズヤ殿!この子を見てくれ!」
身体ごとこちらに振り向いたアイダの腕の中にいたのは、小さな灰色の毛玉だった。
◇◇◇
「それで、誰がコレを説明してくれるのかしら。アイダさん?それともイザベルさん?」
カミラ先生が右手に握った槍の石突を地面に突き立て、左手を腰に当てて2人の前に仁王立ちしている。
彼女が怒るのも無理はない。アリシアと2人で心配しながら待っていたところへ、文字通り目の前にひょっこりとアイダとイザベルが何事もなかったように姿を現したのだ。そのせいで腰を抜かしてアリシアに支え起こされた照れ隠しも半分ぐらいは混じっているに違いないが。
「いやあ、これには深いわけが……」
アイダとイザベルがカミラ先生に説明を始める。アイダは灰色の毛玉を抱えたままだが、その毛玉からは三角形の耳とふさふさの尻尾が生えている。
「ニスペロの実を採ってる最中に子供の悲鳴みたいな声が聞こえてさ、これは放ってはおけないと思って声の方に駆け付けたわけよ」
「そうしたら窪地の奥で横倒しになった白い塊にのしかかる、大きな蜘蛛がいたんです。これは噂に聞くアラーナか、アラーナになりかけの魔物に違いないと、攻撃を仕掛けました」
「でもさ、あの蜘蛛が吐き出す糸の束が硬いというかなんというか、とにかくスラッグ弾をはじき返したんだよ。んでも、蜘蛛が死んだあとに残った糸って、束がほぐれて普通の蜘蛛の糸だったんだよね」
それはこの目で確認している。糸はほとんど焼けてしまっていたが、アラーナが襲っていたという白い塊の残骸は残っていたのだ。ノエさんとビビアナの推測では、糸の一本づつに魔力が通っていたのではないかということだ。本体であるアラーナの死によって魔力の供給が絶たれ、その結果ただの細い蜘蛛の糸に戻ったのだろう。
「それで、アラーナが襲っていた繭玉のようなものを切り開いたら……その……」
「その?なんですかアイダさん」
「この子と……その……たぶん母親らしき……その……」
アイダが言い淀む。
「大きな一角オオカミに抱かれるように、この子がいたの。お母さんオオカミは死んじゃってて、それで連れてきちゃった」
てへっと言わんばかりに、イザベルが小首を傾げた。
◇◇◇
「連れてきたって……それが一角オオカミの子供だってわかってるの!?すぐに元の場所に返してきなさい!」
「嫌です!私達で育てるって決めたんです!カズヤ殿も了承していただけました!」
「はあああ!?イトー君あなた何考えてるの!?」
ああ。なるほど。子供が子犬を拾ってきた家庭って、こんな問答が繰り広げられるのか。そしてその矛先は、先に相談を受けた父親へと向けられるのだ。
「俺は“皆と相談してから”と答えただけです。それに、この子には危険はないようですが。ほら、目も赤くないですし」
“わん!!”
耳も尻尾も生えた灰色の毛玉が、アイダの腕の中でくるりと振り返って鳴いた。ふさふさの尻尾がいい勢いで左右に振られている。
「確かに……魔物なのに狂気と悪意に満ちた目をしていない……アイダさん。あなたいったいこの魔物に何をしたの?」
「えっと……お腹空いてるのかなって思って、噛んでいた干し肉をちょっと……」
そうである。イザベルがしょっちゅう果物を口にするように、アイダは干し肉を、アリシアはドライフルーツを好んでポケットに忍ばせている。今回もいつもどおり干し肉を口に含んだまま行動していたのだろう。
「アイダちゃんが干し肉を口から出して、その子に食べさせたの。そしたら目の光が急に消えてさ。なんだか普通の犬みたいになっちゃったんだよね。それで可愛過ぎて連れてきちゃったってわけ」
「干し肉を与えただけで魔物の性質が変わったっていうの?そんな馬鹿な……」
その馬鹿な事が実際に起きている。
魔物が家々や旅人を襲った時に、干し肉に手を付けた事ぐらいあるはずだ。だが皆の反応を見るに、干し肉を食った魔物が同様に人に懐くなんて実例はないらしい。
この一角オオカミの子が特別なのか、或いはプロセスに何か別の要因があるのか。
「あれ?アイダちゃんその前に何かやってなかったっけ?お水飲んだ?」
「ああ。糸を焼くのに魔力を使ったから回復したかったし、それに今回の干し肉は硬くてな。よく干してあっていいんだが、さすがに子犬に与えるのは憚られて、水を含ませたほうがいいかと」
「それだよアイダちゃん!」
アリシアが突然大声を出した。
「アイダちゃんが飲んだお水って、カズヤさんが魔法で生み出したお水でしょ。それを飲ませたから、この子はただのわんこになったんだよ!」
わんこって、いや確かに“わん”と鳴いて尻尾を振る様はどうみても犬だが。
それはさて置き、俺が水魔法で作った水には魔力を回復する効果があるのは、少なくとも娘達は実感している。だが魔物を魔物では無くす効果もあるのだろうか。
「イトー君は魔柱を浄化したって話だったわよね。真っ黒な魔柱から邪悪な魔力を取り払って、透明な魔石にしたって。その効果が水にもあるってことなのかしら。じゃあイトー君が水魔法で魔物を射てばどうなるの。魔物がただの獣になっちゃうってこと?まさか……そんな事が……」
カミラ先生が顎に手を当てて思考モードに入ってしまわれた。
そういえばAT弾に水魔法を付与して撃った事はない。
何せこれまで使った水魔法といえば、自宅防衛戦後にゴブリン達の血糊を洗い流すのに使った以外は飲み水の供給にしか使っていない。水魔法で魔物を倒すイメージが全く湧かないのだ。
◇◇◇
「あのさアイダちゃん。その、イトー君が水魔法で生み出した水って、ボクも持ってるこの“ぺっとぼとる"ってのに入ってるやつだよね」
ノエさんが腰に下げた透明のペットボトルを取り外してアイダに見せる。
「そうですね。それに入れておけば漏れないし、何といっても一口飲むだけで魔力が回復しますから」
「そうそう。いつでもお兄ちゃんを噛めるわけじゃないしね。助かってるわあ」
「もしね、この水に魔物を屈服させ調教する力があるとすれば、魔力を持つボク達もイトー君に調教されてるって事になるんじゃない?」
ノエさんがとんでもない事を言い出した。
「お兄ちゃん……本気?」
イザベルが涙声になっている。俺だって2人が無事だと信じたいが、今の2人は明らかに変だ。
「イザベル。もう隠しきれない。正直に打ち明けよう。カズヤ殿ならきっと……」
「でも!」
2人が小声で相談しているのが、かろうじて耳に届く。
やっぱり何か隠している。まさかアイダの腹に異変が、例えば蜘蛛の卵を産みつけられたりしているのでは……昔見たパニック映画のワンシーンが頭をよぎる。
「カズヤ殿!この子を見てくれ!」
身体ごとこちらに振り向いたアイダの腕の中にいたのは、小さな灰色の毛玉だった。
◇◇◇
「それで、誰がコレを説明してくれるのかしら。アイダさん?それともイザベルさん?」
カミラ先生が右手に握った槍の石突を地面に突き立て、左手を腰に当てて2人の前に仁王立ちしている。
彼女が怒るのも無理はない。アリシアと2人で心配しながら待っていたところへ、文字通り目の前にひょっこりとアイダとイザベルが何事もなかったように姿を現したのだ。そのせいで腰を抜かしてアリシアに支え起こされた照れ隠しも半分ぐらいは混じっているに違いないが。
「いやあ、これには深いわけが……」
アイダとイザベルがカミラ先生に説明を始める。アイダは灰色の毛玉を抱えたままだが、その毛玉からは三角形の耳とふさふさの尻尾が生えている。
「ニスペロの実を採ってる最中に子供の悲鳴みたいな声が聞こえてさ、これは放ってはおけないと思って声の方に駆け付けたわけよ」
「そうしたら窪地の奥で横倒しになった白い塊にのしかかる、大きな蜘蛛がいたんです。これは噂に聞くアラーナか、アラーナになりかけの魔物に違いないと、攻撃を仕掛けました」
「でもさ、あの蜘蛛が吐き出す糸の束が硬いというかなんというか、とにかくスラッグ弾をはじき返したんだよ。んでも、蜘蛛が死んだあとに残った糸って、束がほぐれて普通の蜘蛛の糸だったんだよね」
それはこの目で確認している。糸はほとんど焼けてしまっていたが、アラーナが襲っていたという白い塊の残骸は残っていたのだ。ノエさんとビビアナの推測では、糸の一本づつに魔力が通っていたのではないかということだ。本体であるアラーナの死によって魔力の供給が絶たれ、その結果ただの細い蜘蛛の糸に戻ったのだろう。
「それで、アラーナが襲っていた繭玉のようなものを切り開いたら……その……」
「その?なんですかアイダさん」
「この子と……その……たぶん母親らしき……その……」
アイダが言い淀む。
「大きな一角オオカミに抱かれるように、この子がいたの。お母さんオオカミは死んじゃってて、それで連れてきちゃった」
てへっと言わんばかりに、イザベルが小首を傾げた。
◇◇◇
「連れてきたって……それが一角オオカミの子供だってわかってるの!?すぐに元の場所に返してきなさい!」
「嫌です!私達で育てるって決めたんです!カズヤ殿も了承していただけました!」
「はあああ!?イトー君あなた何考えてるの!?」
ああ。なるほど。子供が子犬を拾ってきた家庭って、こんな問答が繰り広げられるのか。そしてその矛先は、先に相談を受けた父親へと向けられるのだ。
「俺は“皆と相談してから”と答えただけです。それに、この子には危険はないようですが。ほら、目も赤くないですし」
“わん!!”
耳も尻尾も生えた灰色の毛玉が、アイダの腕の中でくるりと振り返って鳴いた。ふさふさの尻尾がいい勢いで左右に振られている。
「確かに……魔物なのに狂気と悪意に満ちた目をしていない……アイダさん。あなたいったいこの魔物に何をしたの?」
「えっと……お腹空いてるのかなって思って、噛んでいた干し肉をちょっと……」
そうである。イザベルがしょっちゅう果物を口にするように、アイダは干し肉を、アリシアはドライフルーツを好んでポケットに忍ばせている。今回もいつもどおり干し肉を口に含んだまま行動していたのだろう。
「アイダちゃんが干し肉を口から出して、その子に食べさせたの。そしたら目の光が急に消えてさ。なんだか普通の犬みたいになっちゃったんだよね。それで可愛過ぎて連れてきちゃったってわけ」
「干し肉を与えただけで魔物の性質が変わったっていうの?そんな馬鹿な……」
その馬鹿な事が実際に起きている。
魔物が家々や旅人を襲った時に、干し肉に手を付けた事ぐらいあるはずだ。だが皆の反応を見るに、干し肉を食った魔物が同様に人に懐くなんて実例はないらしい。
この一角オオカミの子が特別なのか、或いはプロセスに何か別の要因があるのか。
「あれ?アイダちゃんその前に何かやってなかったっけ?お水飲んだ?」
「ああ。糸を焼くのに魔力を使ったから回復したかったし、それに今回の干し肉は硬くてな。よく干してあっていいんだが、さすがに子犬に与えるのは憚られて、水を含ませたほうがいいかと」
「それだよアイダちゃん!」
アリシアが突然大声を出した。
「アイダちゃんが飲んだお水って、カズヤさんが魔法で生み出したお水でしょ。それを飲ませたから、この子はただのわんこになったんだよ!」
わんこって、いや確かに“わん”と鳴いて尻尾を振る様はどうみても犬だが。
それはさて置き、俺が水魔法で作った水には魔力を回復する効果があるのは、少なくとも娘達は実感している。だが魔物を魔物では無くす効果もあるのだろうか。
「イトー君は魔柱を浄化したって話だったわよね。真っ黒な魔柱から邪悪な魔力を取り払って、透明な魔石にしたって。その効果が水にもあるってことなのかしら。じゃあイトー君が水魔法で魔物を射てばどうなるの。魔物がただの獣になっちゃうってこと?まさか……そんな事が……」
カミラ先生が顎に手を当てて思考モードに入ってしまわれた。
そういえばAT弾に水魔法を付与して撃った事はない。
何せこれまで使った水魔法といえば、自宅防衛戦後にゴブリン達の血糊を洗い流すのに使った以外は飲み水の供給にしか使っていない。水魔法で魔物を倒すイメージが全く湧かないのだ。
◇◇◇
「あのさアイダちゃん。その、イトー君が水魔法で生み出した水って、ボクも持ってるこの“ぺっとぼとる"ってのに入ってるやつだよね」
ノエさんが腰に下げた透明のペットボトルを取り外してアイダに見せる。
「そうですね。それに入れておけば漏れないし、何といっても一口飲むだけで魔力が回復しますから」
「そうそう。いつでもお兄ちゃんを噛めるわけじゃないしね。助かってるわあ」
「もしね、この水に魔物を屈服させ調教する力があるとすれば、魔力を持つボク達もイトー君に調教されてるって事になるんじゃない?」
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