106 / 242
105.カディス奪還作戦⑤(6月5日)
しおりを挟む
戦闘準備を整えたアリシアとアイダ、ノエさんとビビアナを連れて、西側倉庫の屋上へと瞬間移動する。
南側倉庫に陣地を構えるイザベルといえば、傍らにはM870とヘカートⅡを並べ、その真ん中に腹這いになってPSG-1のスコープを覗いている。のめり込み過ぎて落ちなきゃいいが。
西側の倉庫の屋上にアリシアを送り届けてから、衛兵詰所の海側部分に移動する。
本来いるであろう見張りも表側に動員されているらしく、人っ子一人いない。
「さて、じゃあ一番偉い人に話をつけよう。ビビアナは顔見知りなんだよね?」
「はい。ご紹介できると思います。こっちです」
◇◇◇
ビビアナとノエさんの先導で詰所の表側に移動した俺達は、当然誰何を受けた。
「誰だ!!ってビビアナさん!?」
「はい。ご無沙汰しております。しばらく街を離れているうちに、とんでもない事になっていまいましたね」
話しかけてきたのはまだ若い男性の衛兵だ。
あれよあれよという間に衛兵達が近寄ってくるが、小隊長らしき壮年の男が叱りつける。
「馬鹿者!持ち場に戻らんか!戦列を崩すな!奴らに押し込まれるぞ!」
「小隊長殿!報告します!ビビアナ オリバレス殿が加勢に駆けつけられました!」
「なにい!?それを早く言わんか!」
その言い方は少々酷と言うものだ。
「小隊長のダビド サルバドであります。カサドールの方々ですな。お待ちしておりました」
サルバドと名乗った小隊長さんは褐色の肌に短く刈り込んだ赤銅色の髪。大きな頬の傷が特徴的な、兵士と言うよりは海の男といった雰囲気だった。
「到着が遅れました。北の森の探索を行っていましたので。隊長さんはご無事ですか?」
ビビアナの問い掛けにサルバドが答えるよりも早く、周囲から声が上がった。
「ビビアナさん!俺の隊の奴を助けてくれ!昨日の突撃で怪我をしたんだ!」
「うちの若いのが先だ!奴は新婚だぞ!!」
「こっちだって子供が生まれたばっかりだ!無事に家に帰してやりたい!」
サルバドが軽く頭を振ってから一喝する。
「馬鹿者!この状況下でカサドールが4人救援に来たという意味が分からんか!道を開けろ!衛兵隊長の下にお連れせにゃあならん!」
我に返った衛兵たちが道を開け、俺達はビビアナを先頭に詰所の中へと入る。
そう広くもないエントランスロビーは、怪我人で溢れかえっていた。
雑に巻かれた包帯に拭き取られてもいない血痕。若干の異臭も漂っている。
これはアリシアも連れてくるべきだったか……いや、先に衛兵隊を包囲しているゴブリンどもを始末しなければ、犠牲者は増える一方だ。
サルバドが詰所の奥の一室の前で立ち止まり、姿勢を正した。
「第一小隊、ダビド サルバド、ビビアナ オリバレス殿以下3名のカサドールの方々をお連れしました!」
「おう!入れ!」
室内から聞こえた野太い声の主は、初老の域に達しようかという偉丈夫だった。
これまた日に焼けた肌に銀色の短髪、古傷の多い剥き出しの腕に片眼は眼帯をしている。海賊船の船長と言っても納得するような風貌だが、この人がカディス衛兵隊隊長、エンリケ カラコーロであった。
「よく来てくれたな、オリバレス殿。そして……そちらの方々は?」
「遅くなって申し訳ありません、カラコーロ殿。こちらはノエ カレラス殿、アイダ殿、それからイトー殿です。イトー殿はアルカンダラで養成所の魔導師教官もしておられます」
「ほほう。ではその見慣れぬ杖や服も魔道の……いや、詮索は禁物だな。儂が衛兵隊を預かっておる、エンリケ カラコーロである。早速ではあるが、この窮地を脱するためにお力添えを願いたい」
教官をしているというビビアナからの紹介が効いたのだろう。カラコーロは“こんな若造が”とも言わずに、頭を下げてくれた。
「もちろんですカラコーロ殿。では王国法に基づき、ご協力いただけますな」
「承知した。現時刻をもってカディス衛兵隊の指揮権を委譲する。サルバド!現状をご説明差し上げろ」
カラコーロの言葉に再び姿勢を正したサルバドが声を張り上げた。
「はい!我が衛兵隊総勢300名のうち、現在詰所に立て籠っているのは130名ほどです。うち、30名は負傷しており後方勤務の者もおりますので、戦力となるのは60名です」
「どうぞ楽にしてください、サルバドさん。非番の者と連絡は?」
「いえ。取れておりません。なんとか状況を知らせようと、日中は火を焚いて煙を上げているのですが、そもそも街中から見えているかどうか……」
「火事ではなかったのですね。街の外からは煙が視認できましたが」
「はい。ただこちらからも街の様子はわかりませんので。船着き場から船を出そうともしましたが、こう周りを囲まれては身動きがとれません」
「先ほど兵士の何人かが“突撃した”と言っていたようですが、こちらから討って出たのですか?」
「はい。2度試みましたが、突破することは叶いませんでした。何せ奴らは十重二十重に待ち構えているので……」
「わかりました。では陣地の状況を確認させてください。ビビアナもまずは同行を。その後に負傷者の手当てを頼む」
「承知しました。ではご案内いたします!」
サルバドが何かを言いたそうにちらっとビビアナを見る。まずは手当てをして欲しい気持ちはわかるが、これ以上犠牲者を出さないほうが先決だ。
◇◇◇
「ほう。これはこれは」
正門周辺の防御陣地は土塁と馬防柵、それに移動可能な拒馬によって構成されていた。
土塁の高さは1.5メートルほど。馬防柵は先端を尖らせた杭と筋交いで構成され、馬だけでなく熊の突進でも食い止めそうだ。拒馬は丸太に先端を尖らせた杭を放射状に何本も埋め込んだ構造になっており、突撃する際には何人かでずらすようだ。
防御陣地の先には本来の敷地境界である石壁が高さ2メートルほどで張り巡らされているが、オーガであれば天端に手が掛かるだろうし、ゴブリンでも簡単によじ登ってくるだろう。
「立派な陣地ですね。これを包囲下で完成させたのですか?」
「土塁と拒馬はもともと訓練で作ったものです。柵だけは徹夜で作りました。何せ石壁は何度も乗り越えられましたからな」
「とすると、柵がない裏手からは容易に侵入できてしまうのでは?」
「ええ。仰る通りです。今は裏側にも柵を作ろうとしていますが、如何せん材料が足りません。今のところ奴らは正面からしか来ないので助かっています」
「正面からしか攻めてこない……カズヤ殿。何か理由があるのでしょうか」
アイダの疑問はもっともだが、俺にはさっぱりわからない。正面からの侵入が阻まれれば、俺達ならば当然側面や後背からの攻撃を考えるはずだ。何か違う論理で動いているのだろうか。
いや、何者かにそう指揮されている?とすれば指揮官はどこで指揮を執っている。俺達が来た事もわかっているのだろうか。
「視察はこれぐらいにしましょう。ビビアナと俺とで怪我人の応急処置を行います。サルバドさん、案内を頼みます。ノエさんとアイダは連絡役として動いてください」
「じゃあボクはこっちで怪我が軽い連中を見てるよ。擦り傷や切り傷ぐらいならボクでも治せるからね。アイダちゃんはイトー君のほうに行ってやって」
「承知しました。カズヤ殿。包帯や晒し布が必要ですか?」
「ああ。ストックがあるから問題ない。むしろ固定用の添え木のほうが多く必要かもしれないな」
「わかりました。調達してきます」
端材が集められている片隅に向かうアイダと別れ、負傷者が集められているロビーへと向かう。
戦線復帰できる者がいるならば、人手は惜しい。
◇◇◇
「ビビアナさんが来てくれた!俺はいいからあいつを診てやってください!」
「こっちも!こっちもお願いします!」
ロビーに足を踏み入れた俺とビビアナを待っていたのは、30人ほどの要治療者だった。
頭部や肩口への打撲や胸部への刀傷、矢がささったままの者もいる。
魔法師たる訓練を受けたビビアナの治癒魔法は大したものだが、魔導師とは異なり医術に精通しているわけではないらしい。いきなり治癒魔法を唱えようとするビビアナを押し止める。
「ビビアナ。まずは傷口の洗浄と状態確認だ。長い人でもう3日は経っているのだろう?傷口が腐ったまま塞いでしまうと、後々で厄介なことになるぞ」
そう言いながらまずは頭部に包帯を巻いた男の治療から開始する。
「どうだ?手足は動くか?話せるか?」
「ああ。大丈夫だ。棍棒でガツンとやられちまってよ。そのまま気を失ってこのざまだ」
「それは災難だったな。ビビアナ、治癒魔法を頼む。頭をやられて手足が動かない者はいるか?」
「兄さん、こいつを頼む。朝に泡吹いちまってよ。脈はあるんだが意識がねえんだ」
少し離れた場所で男が手を挙げる。
「わかった。すぐ行く。ビビアナ。その人の治癒が終われば、軽傷の者を順に診てやってくれ。動けるようになった者を手伝わせるんだ。いいな」
「はい。承知しました」
添え木や水の入った桶などを運んでくれたアイダも治療に加わってくれた結果、30名の負傷者のうち、治療を始めた段階で既に亡くなっていた者が4名、処置は終えたがまだ動かせない者が10名となった。
残りの16名はしばらく休ませれば戦列に復帰できるだろう。
せっかく治したのにまた戦線に立たせる矛盾を感じながらも、ノエさんが待つ正門側の陣地へと移動した。
南側倉庫に陣地を構えるイザベルといえば、傍らにはM870とヘカートⅡを並べ、その真ん中に腹這いになってPSG-1のスコープを覗いている。のめり込み過ぎて落ちなきゃいいが。
西側の倉庫の屋上にアリシアを送り届けてから、衛兵詰所の海側部分に移動する。
本来いるであろう見張りも表側に動員されているらしく、人っ子一人いない。
「さて、じゃあ一番偉い人に話をつけよう。ビビアナは顔見知りなんだよね?」
「はい。ご紹介できると思います。こっちです」
◇◇◇
ビビアナとノエさんの先導で詰所の表側に移動した俺達は、当然誰何を受けた。
「誰だ!!ってビビアナさん!?」
「はい。ご無沙汰しております。しばらく街を離れているうちに、とんでもない事になっていまいましたね」
話しかけてきたのはまだ若い男性の衛兵だ。
あれよあれよという間に衛兵達が近寄ってくるが、小隊長らしき壮年の男が叱りつける。
「馬鹿者!持ち場に戻らんか!戦列を崩すな!奴らに押し込まれるぞ!」
「小隊長殿!報告します!ビビアナ オリバレス殿が加勢に駆けつけられました!」
「なにい!?それを早く言わんか!」
その言い方は少々酷と言うものだ。
「小隊長のダビド サルバドであります。カサドールの方々ですな。お待ちしておりました」
サルバドと名乗った小隊長さんは褐色の肌に短く刈り込んだ赤銅色の髪。大きな頬の傷が特徴的な、兵士と言うよりは海の男といった雰囲気だった。
「到着が遅れました。北の森の探索を行っていましたので。隊長さんはご無事ですか?」
ビビアナの問い掛けにサルバドが答えるよりも早く、周囲から声が上がった。
「ビビアナさん!俺の隊の奴を助けてくれ!昨日の突撃で怪我をしたんだ!」
「うちの若いのが先だ!奴は新婚だぞ!!」
「こっちだって子供が生まれたばっかりだ!無事に家に帰してやりたい!」
サルバドが軽く頭を振ってから一喝する。
「馬鹿者!この状況下でカサドールが4人救援に来たという意味が分からんか!道を開けろ!衛兵隊長の下にお連れせにゃあならん!」
我に返った衛兵たちが道を開け、俺達はビビアナを先頭に詰所の中へと入る。
そう広くもないエントランスロビーは、怪我人で溢れかえっていた。
雑に巻かれた包帯に拭き取られてもいない血痕。若干の異臭も漂っている。
これはアリシアも連れてくるべきだったか……いや、先に衛兵隊を包囲しているゴブリンどもを始末しなければ、犠牲者は増える一方だ。
サルバドが詰所の奥の一室の前で立ち止まり、姿勢を正した。
「第一小隊、ダビド サルバド、ビビアナ オリバレス殿以下3名のカサドールの方々をお連れしました!」
「おう!入れ!」
室内から聞こえた野太い声の主は、初老の域に達しようかという偉丈夫だった。
これまた日に焼けた肌に銀色の短髪、古傷の多い剥き出しの腕に片眼は眼帯をしている。海賊船の船長と言っても納得するような風貌だが、この人がカディス衛兵隊隊長、エンリケ カラコーロであった。
「よく来てくれたな、オリバレス殿。そして……そちらの方々は?」
「遅くなって申し訳ありません、カラコーロ殿。こちらはノエ カレラス殿、アイダ殿、それからイトー殿です。イトー殿はアルカンダラで養成所の魔導師教官もしておられます」
「ほほう。ではその見慣れぬ杖や服も魔道の……いや、詮索は禁物だな。儂が衛兵隊を預かっておる、エンリケ カラコーロである。早速ではあるが、この窮地を脱するためにお力添えを願いたい」
教官をしているというビビアナからの紹介が効いたのだろう。カラコーロは“こんな若造が”とも言わずに、頭を下げてくれた。
「もちろんですカラコーロ殿。では王国法に基づき、ご協力いただけますな」
「承知した。現時刻をもってカディス衛兵隊の指揮権を委譲する。サルバド!現状をご説明差し上げろ」
カラコーロの言葉に再び姿勢を正したサルバドが声を張り上げた。
「はい!我が衛兵隊総勢300名のうち、現在詰所に立て籠っているのは130名ほどです。うち、30名は負傷しており後方勤務の者もおりますので、戦力となるのは60名です」
「どうぞ楽にしてください、サルバドさん。非番の者と連絡は?」
「いえ。取れておりません。なんとか状況を知らせようと、日中は火を焚いて煙を上げているのですが、そもそも街中から見えているかどうか……」
「火事ではなかったのですね。街の外からは煙が視認できましたが」
「はい。ただこちらからも街の様子はわかりませんので。船着き場から船を出そうともしましたが、こう周りを囲まれては身動きがとれません」
「先ほど兵士の何人かが“突撃した”と言っていたようですが、こちらから討って出たのですか?」
「はい。2度試みましたが、突破することは叶いませんでした。何せ奴らは十重二十重に待ち構えているので……」
「わかりました。では陣地の状況を確認させてください。ビビアナもまずは同行を。その後に負傷者の手当てを頼む」
「承知しました。ではご案内いたします!」
サルバドが何かを言いたそうにちらっとビビアナを見る。まずは手当てをして欲しい気持ちはわかるが、これ以上犠牲者を出さないほうが先決だ。
◇◇◇
「ほう。これはこれは」
正門周辺の防御陣地は土塁と馬防柵、それに移動可能な拒馬によって構成されていた。
土塁の高さは1.5メートルほど。馬防柵は先端を尖らせた杭と筋交いで構成され、馬だけでなく熊の突進でも食い止めそうだ。拒馬は丸太に先端を尖らせた杭を放射状に何本も埋め込んだ構造になっており、突撃する際には何人かでずらすようだ。
防御陣地の先には本来の敷地境界である石壁が高さ2メートルほどで張り巡らされているが、オーガであれば天端に手が掛かるだろうし、ゴブリンでも簡単によじ登ってくるだろう。
「立派な陣地ですね。これを包囲下で完成させたのですか?」
「土塁と拒馬はもともと訓練で作ったものです。柵だけは徹夜で作りました。何せ石壁は何度も乗り越えられましたからな」
「とすると、柵がない裏手からは容易に侵入できてしまうのでは?」
「ええ。仰る通りです。今は裏側にも柵を作ろうとしていますが、如何せん材料が足りません。今のところ奴らは正面からしか来ないので助かっています」
「正面からしか攻めてこない……カズヤ殿。何か理由があるのでしょうか」
アイダの疑問はもっともだが、俺にはさっぱりわからない。正面からの侵入が阻まれれば、俺達ならば当然側面や後背からの攻撃を考えるはずだ。何か違う論理で動いているのだろうか。
いや、何者かにそう指揮されている?とすれば指揮官はどこで指揮を執っている。俺達が来た事もわかっているのだろうか。
「視察はこれぐらいにしましょう。ビビアナと俺とで怪我人の応急処置を行います。サルバドさん、案内を頼みます。ノエさんとアイダは連絡役として動いてください」
「じゃあボクはこっちで怪我が軽い連中を見てるよ。擦り傷や切り傷ぐらいならボクでも治せるからね。アイダちゃんはイトー君のほうに行ってやって」
「承知しました。カズヤ殿。包帯や晒し布が必要ですか?」
「ああ。ストックがあるから問題ない。むしろ固定用の添え木のほうが多く必要かもしれないな」
「わかりました。調達してきます」
端材が集められている片隅に向かうアイダと別れ、負傷者が集められているロビーへと向かう。
戦線復帰できる者がいるならば、人手は惜しい。
◇◇◇
「ビビアナさんが来てくれた!俺はいいからあいつを診てやってください!」
「こっちも!こっちもお願いします!」
ロビーに足を踏み入れた俺とビビアナを待っていたのは、30人ほどの要治療者だった。
頭部や肩口への打撲や胸部への刀傷、矢がささったままの者もいる。
魔法師たる訓練を受けたビビアナの治癒魔法は大したものだが、魔導師とは異なり医術に精通しているわけではないらしい。いきなり治癒魔法を唱えようとするビビアナを押し止める。
「ビビアナ。まずは傷口の洗浄と状態確認だ。長い人でもう3日は経っているのだろう?傷口が腐ったまま塞いでしまうと、後々で厄介なことになるぞ」
そう言いながらまずは頭部に包帯を巻いた男の治療から開始する。
「どうだ?手足は動くか?話せるか?」
「ああ。大丈夫だ。棍棒でガツンとやられちまってよ。そのまま気を失ってこのざまだ」
「それは災難だったな。ビビアナ、治癒魔法を頼む。頭をやられて手足が動かない者はいるか?」
「兄さん、こいつを頼む。朝に泡吹いちまってよ。脈はあるんだが意識がねえんだ」
少し離れた場所で男が手を挙げる。
「わかった。すぐ行く。ビビアナ。その人の治癒が終われば、軽傷の者を順に診てやってくれ。動けるようになった者を手伝わせるんだ。いいな」
「はい。承知しました」
添え木や水の入った桶などを運んでくれたアイダも治療に加わってくれた結果、30名の負傷者のうち、治療を始めた段階で既に亡くなっていた者が4名、処置は終えたがまだ動かせない者が10名となった。
残りの16名はしばらく休ませれば戦列に復帰できるだろう。
せっかく治したのにまた戦線に立たせる矛盾を感じながらも、ノエさんが待つ正門側の陣地へと移動した。
34
お気に入りに追加
1,727
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神様との賭けに勝ったので異世界で無双したいと思います。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。
突然足元に魔法陣が現れる。
そして、気付けば神様が異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
もっとスキルが欲しいと欲をかいた悠斗は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―――
※チートな主人公が異世界無双する話です。小説家になろう、ノベルバの方にも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる