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100.グランシアルボを狩る②(5月28日)
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グランシアルボが潜む小さな台地にたどり着いた俺達は、二手に分かれて急斜面を登った。
先に頂上に辿り着いたのは、俺とイザベル、アリシアのチームだ。
なるべく草深い場所を選んでそっと崖上を覗く。
イザベルとビビアナが言ったとおり、50メートルほど先に巨体の魔物が伏せていた。
背負っているミリタリーリュックから双眼鏡を取り出して、奴を観察する。
馬が伏せるように器用に脚を折り曲げているその巨体は、体長優に4メートルを超え、伏せていても体高は2メートル近いように見える。
そして頭頂部に生えた一対の角は、普通のシカの枝状のそれとは異なり、お椀型というか大きな葉っぱのような形をしている。
あれは……そうだ。氷河期に絶滅したはずのオオツノジカだ。
それにしてもデカい。立ち上がれば長さと高さはミニバンぐらいはあるだろう。横幅は軽トラよりは細いだろうか。
スキャン上でノエさん達のチームの動きが止まった。
ちょうど奴の尻側の位置だ。
肉食動物ならば後方の80°ぐらいは死角だが、草食動物の形態を残したグランシアルボの死角はおそらく真後ろの10°の範囲ぐらいだろう。
その死角を突くように、ノエさん達は展開している。
「イザベル。弓矢の準備を。申し合わせどおり、エアガンはいざという時まで使うな」
小声でイザベルに言う。
エアガン、特にイザベル愛用のへカートⅡならば必中の距離だが、それではビビアナの訓練にならない。
極力エアガンは使わず、通常兵器(と言っていいのか?)で狩りをするよう、皆には伝えてある。
例外はアリシアと俺だ。アリシアはいわゆる生活魔法を得意とするタイプの魔法師だ。狩りの実戦で使用するほどの威力の魔法は基本的に苦手なのだ。
俺に至っては弓や槍、剣といった武器を手にするようになって1か月足らずだ。剣だけで魔物に挑むなど自殺行為だろう。
だからこそアリシアと俺はギリギリまで参戦するつもりは無い。
「ちぇっ。1発で風穴開けられるのに。準備するのはいいでしょ?」
「ああ。それは構わない。ただ静かにな。アリシアもMP5A5の準備はしておけ」
「了解です」
「よし!準備できた。私はもうちょっと右に行くね」
イザベルが地面の凹凸を縫うように器用に匍匐前進して隣の茂みに移動し、弓を横倒しにしたまま矢を番える。
「セイフティー解除。照準よし。いつでも行けます」
左隣のアリシアが呟く。
俺も双眼鏡を仕舞い、G36Cのスコープを覗く。
あとはノエさんチームが攻撃を仕掛けるのを待つばかりだ。
◇◇◇
スキャン上で見えている左前方の3つの反応のうち、一つの反応が急速に強くなる。
ビビアナが魔力を練り上げ、強い魔法を放とうとしているらしい。
伏せているグランシアルボのピクリと動くのが、双眼鏡に映る。
おいおい……あまり時間を掛け過ぎると気付かれるぞ……
心配したのも束の間だった。
グランシアルボがその太くて長い首をもたげた瞬間、9時方向から何かが飛来した。
ドンッ!!
派手な地響きを立てて着弾したそれは、何か白いキラキラしたものと土煙をまき散らす。
あれは氷か?
「すごい!ビビアナさんの得意魔法、Carámbanoです!やったんじゃないですか!?」
カランバノ?
あれがビビアナの言っていた氷の槍を飛ばすというやつか。
だがアリシアよ。それは何かのフラグだ。
◇◇◇
ピギャアアアアア!!!!
甲高い、だが図太さも含んだ咆哮が辺りに響き渡った。
土煙の中から現れた魔物は、巨大な角を振りかざした大きな鹿の姿をしていた。
ヘラジカよりも更に大きい。シカの足を持つカバか小柄なゾウぐらいのボリュームはある。
喉元には大きな垂れ肉があり、口から青白い炎をボタボタと溢している。
太い首からは鮮血を滴らせてはいるが、致命傷にはなっていないようだ。
グランシアルボは頭を低くして大きく碗状に広がった角を水平にしながら、威嚇するかのようにグルリと一周した。
あたかもレーダーサイトのようにである。
そして9時方向に頭を向けてピタリと止まった。
レーダーサイト……まさかビビアナの魔力を探知したのか?
「まずい!イザベル!攻撃開始!」
「ったく!あいつ狙い過ぎよ!」
イザベルが次々と矢を放つ。上空に3本、右側に1本。
上空に放たれた矢はそのまま弧を描いてグランシアルボの上方から襲いかかった。
一瞬間を開けて、右に放った1本が大きく蛇行して奴の側面から突っ込む。
「いっけえっ!!」
上空から飛来した矢を大きな角で叩き落としたグランシアルボの顔面を目掛けて、水平に飛来した矢がイザベルの掛け声と共に突入した。
その瞬間にグランシアルボの頭が大きく揺らぎ、悲壮な咆哮が響き渡る。
9時方向からもパラパラと矢が飛んでくる。おそらくノエさんの攻撃だ。グランシアルボの分厚い皮に阻まれながらも、数本は尻や脚の付け根に突き刺さり、明らかに動きを鈍らせていく。
そしてとどめとばかりに氷の槍が飛来した。ビビアナの再攻撃だ。
ドンッ!!
一撃目は狙いを僅かに外した氷の槍は、今度はグランシアルボの太い首を貫いた。
グランシアルボはゆっくりとその巨体を倒し、地響きと共に倒れた。
鳥の囀りすらしない静寂が辺りを包んだ。
◇◇◇
左手側の茂みからノエさんとアイダが剣を構えて進み出る。イザベルも立ち上がって弓を構えた。
戦果確認。最も気が抜ける、だからこそ最も緊張しなければならない瞬間だ。
俺とアリシアも膝立ちになり、それぞれG36CとMP5A5を構える。
アイダが手にした長剣でグランシアルボの頭部を突くが、奴に動きはない。
スキャン上の魔力反応も消えている。
ノエさんとアイダが頷き合い、俺達とビビアナが潜むであろう茂みに手を振った。
戦闘終了だ。
イザベルとアリシアが立ち上がり、ビビアナがのほうに駆け出した。
◇◇◇
イザベルとアリシアに抱え込まれるように連れて来られたビビアナは、グランシアルボの巨体の目前で座り込んでしまった。
「これを……このグランシアルボを……私のカランバノが仕留めたんですか?」
どうやらビビアナはまだ現実を受け入れられないらしい。
「そうよ!そりゃあ私達も援護はしたけど、とどめを刺したのはあんたが放った氷柱よ。もっと喜びなさい!」
「そうですよ!私なんて初めて狩ったのは小鬼ですからね!」
「ってアリシアって小鬼しか狩ってないんじゃなかったっけ」
「そういえばそうね。マンティコレだって……」
「いやあああ!イザベルちゃんそれ以上言っちゃダメ!ってか、ちゃんと小鬼以外も狩ってます!ティボラーンもモスカスもグサーノだってちゃんと倒したでしょ!!」
「ああ。そういえばそうだ」
「もう。みんな酷い!」
突然始まった3人娘の漫才に、ビビアナが笑い出した。
いや、笑いながら泣いている。
「ずっと…ずっと辛かったんです……養成所の訓練で魔法を使う度に、狩りに出て同じパーティードの誰かが魔物を狩る度に、監察生と呼ばれる度に、オリバレス家の娘と呼ばれる度に……私は実戦を知らないんだって、本当は魔物を狩った事がないんだって言えなくって……言わなきゃって思ってはいたのに言えなくって……胸が苦しくて苦しくて……」
実際にビビアナは優秀な追跡者であり、偵察の任務をしっかりとやってのけた。優秀な学生というのは別に嘘でも何でもない。
ただ狩りの機会に恵まれなかっただけなのだ。或いは周りの人間達がその機会を奪っていたのだ。それはビビアナに責任があることではないが、ずっとこの気丈な娘のコンプレックスになっていたのだろう。
「んまあ、初めて魔物を狩った時なんて、誰でもそんなものよ。私だって自信満々だったのに、初めて小鬼に出くわした時は足は竦むは手は震えるわで大変だったんだから」
「そうですよ!ビビアナさん!これから一緒にジャンジャン魔物を狩りましょう!」
「はい!よろしくお願いします!」
こうして実戦デビューしたビビアナを中心に、俺達は1週間ばかり森で野宿をしながら文字通りジャンジャン魔物を狩った。
ビビアナは持ち前の魔法攻撃はもちろんのこと、銀ダンを使っての近接戦闘までも危なげなく行うようになった。
そして1週間ぶりにカディスの街に戻ると……街に火の手が上がっていたのである。
先に頂上に辿り着いたのは、俺とイザベル、アリシアのチームだ。
なるべく草深い場所を選んでそっと崖上を覗く。
イザベルとビビアナが言ったとおり、50メートルほど先に巨体の魔物が伏せていた。
背負っているミリタリーリュックから双眼鏡を取り出して、奴を観察する。
馬が伏せるように器用に脚を折り曲げているその巨体は、体長優に4メートルを超え、伏せていても体高は2メートル近いように見える。
そして頭頂部に生えた一対の角は、普通のシカの枝状のそれとは異なり、お椀型というか大きな葉っぱのような形をしている。
あれは……そうだ。氷河期に絶滅したはずのオオツノジカだ。
それにしてもデカい。立ち上がれば長さと高さはミニバンぐらいはあるだろう。横幅は軽トラよりは細いだろうか。
スキャン上でノエさん達のチームの動きが止まった。
ちょうど奴の尻側の位置だ。
肉食動物ならば後方の80°ぐらいは死角だが、草食動物の形態を残したグランシアルボの死角はおそらく真後ろの10°の範囲ぐらいだろう。
その死角を突くように、ノエさん達は展開している。
「イザベル。弓矢の準備を。申し合わせどおり、エアガンはいざという時まで使うな」
小声でイザベルに言う。
エアガン、特にイザベル愛用のへカートⅡならば必中の距離だが、それではビビアナの訓練にならない。
極力エアガンは使わず、通常兵器(と言っていいのか?)で狩りをするよう、皆には伝えてある。
例外はアリシアと俺だ。アリシアはいわゆる生活魔法を得意とするタイプの魔法師だ。狩りの実戦で使用するほどの威力の魔法は基本的に苦手なのだ。
俺に至っては弓や槍、剣といった武器を手にするようになって1か月足らずだ。剣だけで魔物に挑むなど自殺行為だろう。
だからこそアリシアと俺はギリギリまで参戦するつもりは無い。
「ちぇっ。1発で風穴開けられるのに。準備するのはいいでしょ?」
「ああ。それは構わない。ただ静かにな。アリシアもMP5A5の準備はしておけ」
「了解です」
「よし!準備できた。私はもうちょっと右に行くね」
イザベルが地面の凹凸を縫うように器用に匍匐前進して隣の茂みに移動し、弓を横倒しにしたまま矢を番える。
「セイフティー解除。照準よし。いつでも行けます」
左隣のアリシアが呟く。
俺も双眼鏡を仕舞い、G36Cのスコープを覗く。
あとはノエさんチームが攻撃を仕掛けるのを待つばかりだ。
◇◇◇
スキャン上で見えている左前方の3つの反応のうち、一つの反応が急速に強くなる。
ビビアナが魔力を練り上げ、強い魔法を放とうとしているらしい。
伏せているグランシアルボのピクリと動くのが、双眼鏡に映る。
おいおい……あまり時間を掛け過ぎると気付かれるぞ……
心配したのも束の間だった。
グランシアルボがその太くて長い首をもたげた瞬間、9時方向から何かが飛来した。
ドンッ!!
派手な地響きを立てて着弾したそれは、何か白いキラキラしたものと土煙をまき散らす。
あれは氷か?
「すごい!ビビアナさんの得意魔法、Carámbanoです!やったんじゃないですか!?」
カランバノ?
あれがビビアナの言っていた氷の槍を飛ばすというやつか。
だがアリシアよ。それは何かのフラグだ。
◇◇◇
ピギャアアアアア!!!!
甲高い、だが図太さも含んだ咆哮が辺りに響き渡った。
土煙の中から現れた魔物は、巨大な角を振りかざした大きな鹿の姿をしていた。
ヘラジカよりも更に大きい。シカの足を持つカバか小柄なゾウぐらいのボリュームはある。
喉元には大きな垂れ肉があり、口から青白い炎をボタボタと溢している。
太い首からは鮮血を滴らせてはいるが、致命傷にはなっていないようだ。
グランシアルボは頭を低くして大きく碗状に広がった角を水平にしながら、威嚇するかのようにグルリと一周した。
あたかもレーダーサイトのようにである。
そして9時方向に頭を向けてピタリと止まった。
レーダーサイト……まさかビビアナの魔力を探知したのか?
「まずい!イザベル!攻撃開始!」
「ったく!あいつ狙い過ぎよ!」
イザベルが次々と矢を放つ。上空に3本、右側に1本。
上空に放たれた矢はそのまま弧を描いてグランシアルボの上方から襲いかかった。
一瞬間を開けて、右に放った1本が大きく蛇行して奴の側面から突っ込む。
「いっけえっ!!」
上空から飛来した矢を大きな角で叩き落としたグランシアルボの顔面を目掛けて、水平に飛来した矢がイザベルの掛け声と共に突入した。
その瞬間にグランシアルボの頭が大きく揺らぎ、悲壮な咆哮が響き渡る。
9時方向からもパラパラと矢が飛んでくる。おそらくノエさんの攻撃だ。グランシアルボの分厚い皮に阻まれながらも、数本は尻や脚の付け根に突き刺さり、明らかに動きを鈍らせていく。
そしてとどめとばかりに氷の槍が飛来した。ビビアナの再攻撃だ。
ドンッ!!
一撃目は狙いを僅かに外した氷の槍は、今度はグランシアルボの太い首を貫いた。
グランシアルボはゆっくりとその巨体を倒し、地響きと共に倒れた。
鳥の囀りすらしない静寂が辺りを包んだ。
◇◇◇
左手側の茂みからノエさんとアイダが剣を構えて進み出る。イザベルも立ち上がって弓を構えた。
戦果確認。最も気が抜ける、だからこそ最も緊張しなければならない瞬間だ。
俺とアリシアも膝立ちになり、それぞれG36CとMP5A5を構える。
アイダが手にした長剣でグランシアルボの頭部を突くが、奴に動きはない。
スキャン上の魔力反応も消えている。
ノエさんとアイダが頷き合い、俺達とビビアナが潜むであろう茂みに手を振った。
戦闘終了だ。
イザベルとアリシアが立ち上がり、ビビアナがのほうに駆け出した。
◇◇◇
イザベルとアリシアに抱え込まれるように連れて来られたビビアナは、グランシアルボの巨体の目前で座り込んでしまった。
「これを……このグランシアルボを……私のカランバノが仕留めたんですか?」
どうやらビビアナはまだ現実を受け入れられないらしい。
「そうよ!そりゃあ私達も援護はしたけど、とどめを刺したのはあんたが放った氷柱よ。もっと喜びなさい!」
「そうですよ!私なんて初めて狩ったのは小鬼ですからね!」
「ってアリシアって小鬼しか狩ってないんじゃなかったっけ」
「そういえばそうね。マンティコレだって……」
「いやあああ!イザベルちゃんそれ以上言っちゃダメ!ってか、ちゃんと小鬼以外も狩ってます!ティボラーンもモスカスもグサーノだってちゃんと倒したでしょ!!」
「ああ。そういえばそうだ」
「もう。みんな酷い!」
突然始まった3人娘の漫才に、ビビアナが笑い出した。
いや、笑いながら泣いている。
「ずっと…ずっと辛かったんです……養成所の訓練で魔法を使う度に、狩りに出て同じパーティードの誰かが魔物を狩る度に、監察生と呼ばれる度に、オリバレス家の娘と呼ばれる度に……私は実戦を知らないんだって、本当は魔物を狩った事がないんだって言えなくって……言わなきゃって思ってはいたのに言えなくって……胸が苦しくて苦しくて……」
実際にビビアナは優秀な追跡者であり、偵察の任務をしっかりとやってのけた。優秀な学生というのは別に嘘でも何でもない。
ただ狩りの機会に恵まれなかっただけなのだ。或いは周りの人間達がその機会を奪っていたのだ。それはビビアナに責任があることではないが、ずっとこの気丈な娘のコンプレックスになっていたのだろう。
「んまあ、初めて魔物を狩った時なんて、誰でもそんなものよ。私だって自信満々だったのに、初めて小鬼に出くわした時は足は竦むは手は震えるわで大変だったんだから」
「そうですよ!ビビアナさん!これから一緒にジャンジャン魔物を狩りましょう!」
「はい!よろしくお願いします!」
こうして実戦デビューしたビビアナを中心に、俺達は1週間ばかり森で野宿をしながら文字通りジャンジャン魔物を狩った。
ビビアナは持ち前の魔法攻撃はもちろんのこと、銀ダンを使っての近接戦闘までも危なげなく行うようになった。
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