99 / 243
98.カディスにて②(5月28日)
しおりを挟む
結局5月27日は丸一日を初歩的な自然科学の解説に充ててしまった。
おかげで身体は休まったが頭は余計に疲れた気がする。
しかし、この世界の世界観の一端を理解できたように思う。何せ地球の誕生まで遡って説明する必要があったからだ。
この世界、とりあえずタルテトス王国で考えられている創世記はこんな具合だ。
まず初めに混沌があり、混沌の中から光と闇が生まれ、次いで光の中から大地の神ガイアと天空の神ティニアが生まれた。
やがて大地の神ガイアは闇を大地の下、地下深くに追いやり、地上は明るく照らされるようになった。
光は太陽神ルーと月と星々の神ケリドウェンを、天空の神ティニアが水の神ネスンスと風の神アネモイを産み、太陽と月の光が大地と水に降り注ぎ、生き物が誕生した。それ故に生きとし生けるものは体内に水を宿し、死ねばその抜け殻は土に還るのだ。
一方で地下に追いやられた闇は冥界を産み、冥界の神アイドーネが誕生した。
アイドーネは自らを閉じ込めるガイアを憎み、広い地上を妬んで咆哮を繰り返した。
その吐息が魔素となって地上に満ち、異形の魔物が誕生したのである。
それらの魔物の跋扈を快く思わなかったガイアとルー、ケリドウェンとネスンス、アネモイ等の神々は、人間に魔素を使い魔法を行使する力を与え、魔物を抑え込もうとした。しかし天空の神ティニアは自らの支配する領域で両者が争う事を許さなかった。
こうして我々人間は、地上で或いは海上で魔物と対峙する力を得たのである。
とまあ言葉にすれば10行ぐらいで収まるのだが、実際には様々な逸話が入り混じって何冊もの本になるらしい。
◇◇◇
「それじゃあ、鳥型というか大空を飛翔する魔物を見かけないのは、天空を支配する神がその存在を許さないからということか?」
ビビアナの索敵&#撃破__デストロイ__#の訓練を行うためにカディスの森を歩きながら、傍らのアリシアに尋ねる。
今回の編成は先導役のポイントマンにアイダとビビアナが就き、アタッカーにノエさんとイザベルが入った。残った俺とアリシアはサポーターに徹するため、必然的に俺の相方はアリシアとなった。
「そうだと言われていますが、実際のところは上空の魔素が薄いせいなのかもしれません。その逆に地下の洞窟や谷底などは、魔素が濃く溜まっています」
ほほう。それは新情報だ。
つまり魔素は空気より重いという事だ。
空気より重い大気中の成分といえば二酸化炭素だが、二酸化炭素は対流によって大気中に拡散し、ある程度の垂直分布はあるにせよ局所的に濃度が高いという事はない。
とすれば二酸化炭素よりも重く、神話を信じるならば地下より噴出したガス状の物質……
火山国日本出身の身としては、真っ先に思い当たるのは硫化水素や亜硫酸ガスといった火山性ガスだが、そのどれも特有の臭気がする。そもそも人体に影響が出るほどの濃度であれば、微生物以外の生命は生きていけないだろう。
「その濃く溜まっている場所に行ったら、つまり大量の魔素を吸ってしまったらどうなるんだ?」
「あれれ?イトー君面白い事を気にするねえ。それはねえ」
「思いっきり魔力が上昇します。それはもう、どれぐらい魔法が使えるのかってほどです」
ノエさんが何やら茶化そうとしたようだが、アリシアが遮って結論を言ってしまったらしい。
ちょっと変な顔をしながら隊列に戻るノエさんの後ろ姿を見ながら、魔素とは何かをぼんやり考える。
魔素と呼ばれる何かを大量に吸い込むと、魔力が上昇する。その魔素は魔素を含む食品からでも採取できる。3人娘は俺の首筋やら指先からも吸い出せるようだが、そんな摂取の仕方は例外だろう。
糖分やそれに類する栄養素のようなものだろうか。
いや、それにしては効果が出るのが早すぎる。魔力が尽きたといってフラフラしていたイザベルやアリシアが、すぐにピンピンするほど即効性がある栄養素などないはずだ。
やはり酸素のような大気を構成する1成分か。
糖分がエネルギー源になるのは、糖分がグルコースに代謝され、その後に細胞質基質でピルビン酸に異化され、さらにミトコンドリア内のクエン酸回路によって酸化され最終的に二酸化炭素になる過程があるからだ。その過程で取り出せるATP(アデノシン三リン酸)によって、細胞が活動し生命機能が維持される。
このサイクルを回すためには酸素が必須であり、人を含めたほとんどの生物が酸素を絶たれると直ちに生命活動を絶たれるのは、このサイクルが立ち行かなくなるためだ。
そしてミトコンドリアは太古の昔にプロテオバクテリアが真核細胞に共生することで獲得したらしい。
まさか魔素とやらを魔力に変換する機構を細胞内に組み込まれているのではあるまいな。
◇◇◇
視界の先で先行していたアイダがスッと握った拳を上げた。予め決めておいたハンドサインだ。
後に続いていた4人が一斉に動きを止める。
イザベルが頻りに地面を気にしている。何かあるのか。
と、アイダがゆっくりと手招きする。
静かに近寄れか。
「どうした?何か見つけたか?」
アイダに近づき耳元で囁く。
「ええ。ビビアナが足跡を見つけました。だいぶ遠いようですが」
「これはグランシアルボです。間違いありません」
ビビアナが指し示す地面には細長い2対の蹄の跡がくっきりと残っている。副蹄の跡がないから、シカの仲間のようだ。
だが蹄が異常に大きいし、歩幅も広い。
そして辺りの木々の幹が所々焦げているのも気になる。
「ちっ。厄介な奴がいるわね。どうりで焦げ臭いと思った。足跡の向かう先は……あっちね」
イザベルが北西の方向を指す。
「なあ。そのグランシアルボってのはどんな魔物なんだ?シカの足跡にも見えるが」
どうやら足跡の正体に察しがついていないのは俺だけらしい。
「カズヤさんの言うとおり、シカの魔物です。ただ奴は肉食です」
「それに火を噴く。もうドバアッと口から噴くんだよ。なんで火傷しないんだろ」
火を噴く肉食のシカ?
火を噴く魔物といえば、ファンタジーでは幾つか心当たりがある。
ドラゴンがそうだし、冥界の番犬ケルベロスなんかもそんな描写をされていた。
シカが雑食であるというのは最近の研究で報告されているらしい。日常的に雑食というよりは、ミネラル分が足りなくなった時に死体の骨を齧って摂取するという程度のもののようだが、草原で小鳥を喰うような映像も見た記憶がある。
魔物の骨なり何なりを齧って魔物化したのだろう。
「それで、どうする?まだ遠いなら避けて移動するか?」
「冗談。せっかくの獲物よ。狩るに決まってる」
イザベルは当然そう言うよな。
「そうですね。グランシアルボの革は耐火服の材料として高値で取引されますし、可能なら革の胸当てと小手を作りたいところです」
アイダの発言は火の魔法を得意とする者ゆえの事だろう。
「グランシアルボからは赤い魔石が取れます。それに何よりその肉量!大型のグランシアルボなら普通のシカの3倍は獲れます!」
そしてアリシアも狩りに賛同する。
「それに奴の角は薬の原料として高値で取引されるしね。毛皮に魔石、肉に角、全部合わせたら金貨10枚は下らないんじゃないかな」
ノエさんの意見に3人娘が頷く。
さて、後は肝心のビビアナがどう言うかだが。
今日の探索はビビアナの修行が主目的だ。
普通のシカの3倍の肉が獲れるということは、単純にシカの3倍の大きさがあるということだ。そんな魔物を狩るというかどうか。
地面に残るグランシアルボの大きな蹄の跡をじっと見つめていたビビアナが、キッとした表情で俺を見た。
「やります。いえ、私1人では到底無理ですが、皆さんのお力をお貸しください!」
決まりだな。では早速作戦会議といこう。
おかげで身体は休まったが頭は余計に疲れた気がする。
しかし、この世界の世界観の一端を理解できたように思う。何せ地球の誕生まで遡って説明する必要があったからだ。
この世界、とりあえずタルテトス王国で考えられている創世記はこんな具合だ。
まず初めに混沌があり、混沌の中から光と闇が生まれ、次いで光の中から大地の神ガイアと天空の神ティニアが生まれた。
やがて大地の神ガイアは闇を大地の下、地下深くに追いやり、地上は明るく照らされるようになった。
光は太陽神ルーと月と星々の神ケリドウェンを、天空の神ティニアが水の神ネスンスと風の神アネモイを産み、太陽と月の光が大地と水に降り注ぎ、生き物が誕生した。それ故に生きとし生けるものは体内に水を宿し、死ねばその抜け殻は土に還るのだ。
一方で地下に追いやられた闇は冥界を産み、冥界の神アイドーネが誕生した。
アイドーネは自らを閉じ込めるガイアを憎み、広い地上を妬んで咆哮を繰り返した。
その吐息が魔素となって地上に満ち、異形の魔物が誕生したのである。
それらの魔物の跋扈を快く思わなかったガイアとルー、ケリドウェンとネスンス、アネモイ等の神々は、人間に魔素を使い魔法を行使する力を与え、魔物を抑え込もうとした。しかし天空の神ティニアは自らの支配する領域で両者が争う事を許さなかった。
こうして我々人間は、地上で或いは海上で魔物と対峙する力を得たのである。
とまあ言葉にすれば10行ぐらいで収まるのだが、実際には様々な逸話が入り混じって何冊もの本になるらしい。
◇◇◇
「それじゃあ、鳥型というか大空を飛翔する魔物を見かけないのは、天空を支配する神がその存在を許さないからということか?」
ビビアナの索敵&#撃破__デストロイ__#の訓練を行うためにカディスの森を歩きながら、傍らのアリシアに尋ねる。
今回の編成は先導役のポイントマンにアイダとビビアナが就き、アタッカーにノエさんとイザベルが入った。残った俺とアリシアはサポーターに徹するため、必然的に俺の相方はアリシアとなった。
「そうだと言われていますが、実際のところは上空の魔素が薄いせいなのかもしれません。その逆に地下の洞窟や谷底などは、魔素が濃く溜まっています」
ほほう。それは新情報だ。
つまり魔素は空気より重いという事だ。
空気より重い大気中の成分といえば二酸化炭素だが、二酸化炭素は対流によって大気中に拡散し、ある程度の垂直分布はあるにせよ局所的に濃度が高いという事はない。
とすれば二酸化炭素よりも重く、神話を信じるならば地下より噴出したガス状の物質……
火山国日本出身の身としては、真っ先に思い当たるのは硫化水素や亜硫酸ガスといった火山性ガスだが、そのどれも特有の臭気がする。そもそも人体に影響が出るほどの濃度であれば、微生物以外の生命は生きていけないだろう。
「その濃く溜まっている場所に行ったら、つまり大量の魔素を吸ってしまったらどうなるんだ?」
「あれれ?イトー君面白い事を気にするねえ。それはねえ」
「思いっきり魔力が上昇します。それはもう、どれぐらい魔法が使えるのかってほどです」
ノエさんが何やら茶化そうとしたようだが、アリシアが遮って結論を言ってしまったらしい。
ちょっと変な顔をしながら隊列に戻るノエさんの後ろ姿を見ながら、魔素とは何かをぼんやり考える。
魔素と呼ばれる何かを大量に吸い込むと、魔力が上昇する。その魔素は魔素を含む食品からでも採取できる。3人娘は俺の首筋やら指先からも吸い出せるようだが、そんな摂取の仕方は例外だろう。
糖分やそれに類する栄養素のようなものだろうか。
いや、それにしては効果が出るのが早すぎる。魔力が尽きたといってフラフラしていたイザベルやアリシアが、すぐにピンピンするほど即効性がある栄養素などないはずだ。
やはり酸素のような大気を構成する1成分か。
糖分がエネルギー源になるのは、糖分がグルコースに代謝され、その後に細胞質基質でピルビン酸に異化され、さらにミトコンドリア内のクエン酸回路によって酸化され最終的に二酸化炭素になる過程があるからだ。その過程で取り出せるATP(アデノシン三リン酸)によって、細胞が活動し生命機能が維持される。
このサイクルを回すためには酸素が必須であり、人を含めたほとんどの生物が酸素を絶たれると直ちに生命活動を絶たれるのは、このサイクルが立ち行かなくなるためだ。
そしてミトコンドリアは太古の昔にプロテオバクテリアが真核細胞に共生することで獲得したらしい。
まさか魔素とやらを魔力に変換する機構を細胞内に組み込まれているのではあるまいな。
◇◇◇
視界の先で先行していたアイダがスッと握った拳を上げた。予め決めておいたハンドサインだ。
後に続いていた4人が一斉に動きを止める。
イザベルが頻りに地面を気にしている。何かあるのか。
と、アイダがゆっくりと手招きする。
静かに近寄れか。
「どうした?何か見つけたか?」
アイダに近づき耳元で囁く。
「ええ。ビビアナが足跡を見つけました。だいぶ遠いようですが」
「これはグランシアルボです。間違いありません」
ビビアナが指し示す地面には細長い2対の蹄の跡がくっきりと残っている。副蹄の跡がないから、シカの仲間のようだ。
だが蹄が異常に大きいし、歩幅も広い。
そして辺りの木々の幹が所々焦げているのも気になる。
「ちっ。厄介な奴がいるわね。どうりで焦げ臭いと思った。足跡の向かう先は……あっちね」
イザベルが北西の方向を指す。
「なあ。そのグランシアルボってのはどんな魔物なんだ?シカの足跡にも見えるが」
どうやら足跡の正体に察しがついていないのは俺だけらしい。
「カズヤさんの言うとおり、シカの魔物です。ただ奴は肉食です」
「それに火を噴く。もうドバアッと口から噴くんだよ。なんで火傷しないんだろ」
火を噴く肉食のシカ?
火を噴く魔物といえば、ファンタジーでは幾つか心当たりがある。
ドラゴンがそうだし、冥界の番犬ケルベロスなんかもそんな描写をされていた。
シカが雑食であるというのは最近の研究で報告されているらしい。日常的に雑食というよりは、ミネラル分が足りなくなった時に死体の骨を齧って摂取するという程度のもののようだが、草原で小鳥を喰うような映像も見た記憶がある。
魔物の骨なり何なりを齧って魔物化したのだろう。
「それで、どうする?まだ遠いなら避けて移動するか?」
「冗談。せっかくの獲物よ。狩るに決まってる」
イザベルは当然そう言うよな。
「そうですね。グランシアルボの革は耐火服の材料として高値で取引されますし、可能なら革の胸当てと小手を作りたいところです」
アイダの発言は火の魔法を得意とする者ゆえの事だろう。
「グランシアルボからは赤い魔石が取れます。それに何よりその肉量!大型のグランシアルボなら普通のシカの3倍は獲れます!」
そしてアリシアも狩りに賛同する。
「それに奴の角は薬の原料として高値で取引されるしね。毛皮に魔石、肉に角、全部合わせたら金貨10枚は下らないんじゃないかな」
ノエさんの意見に3人娘が頷く。
さて、後は肝心のビビアナがどう言うかだが。
今日の探索はビビアナの修行が主目的だ。
普通のシカの3倍の肉が獲れるということは、単純にシカの3倍の大きさがあるということだ。そんな魔物を狩るというかどうか。
地面に残るグランシアルボの大きな蹄の跡をじっと見つめていたビビアナが、キッとした表情で俺を見た。
「やります。いえ、私1人では到底無理ですが、皆さんのお力をお貸しください!」
決まりだな。では早速作戦会議といこう。
44
お気に入りに追加
1,731
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる