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95.ノエさんからの依頼(5月26日)
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ノエさんの口から“ビビアナは妹”という発言が飛び出した。幼馴染の異性を姉や妹、兄や弟と表現することはこの世界でもあるのだろうか。イザベルは俺を“お兄ちゃん”と呼ぶしな。
「えっと……ボクの父がアステドーラにいるのは知ってるよね。レナト カレラスだ」
「ええ。アベル君の救出の時に、皆を率いていた方ですよね。確か以前は軍人だったとか」
「そう。衛兵隊の小隊長だった頃にマンティコレを狩っちゃってね。それから狩人に転向した変な人なんだ。それで、その頃の中隊長さんがガルシエ オリバレス殿。ビビアナの親父さんだ。この親父さんも騎士を引退して衛兵隊に来たって変わり者でね。変わり者同士気が合ったんだろう。ボクの父とは仲良しだったのさ」
「つまり、ノエさんとビビアナは幼馴染ということですか?」
「まあそうだね。あ、でもそれ以上の関係ではないからね」
それは今追求する事ではないだろう。そして追求するような事でもない。
「ボクがカサドールになる道を選んだのは、ある意味当然だった。両親がカサドールだし、さっさと固有魔法が発現していたしね。カサドールでもなきゃ盗賊にでもならない限り有効活用できそうにない魔法だ」
確かにな。非常時発動の万物を切り裂く刃など、職業軍人か法執行官ぐらいにしかニーズはなさそうだ。
「そんなボクを追いかけるように、あの子まで養成所に来てしまった。だからボクは知らんぷりはできないんだよ」
「それならノエさんがしっかり指導して経験を積ませればいいんじゃないですか?彼女をカサドールの道に引き込んだのが自分だというなら、そこまで責任取るのが筋でしょう」
「それを言われると返す言葉もない。言い訳をすると、あの子はまだ学生だ。とうに卒業してしまったボクでは、ちゃんと見てあげられないんだよ」
あ。ノエさんが言わんとしている事に察しがついた。
ビビアナは学生なのだ。
そして俺の立場は……
「そこでだ。ビビアナの幼馴染みとして、教官であるイトー君にお願いだ。お勉強だけが取り柄のビビアナに、どうか経験を積ませてやってほしい」
ほらね。やっぱりそうきたか。
まあアリシア達が一足飛びに卒業できたのも、俺が彼女達の身柄を預かる(或いは俺の身柄を彼女等が預かる)ことになっていたからだろう。ここで1人増えたところで、大した影響はないのかもしれない。
ただ本人を含めて彼女等が納得するかどうか……
「具体的には?」
「まずは狩りの経験を積ませること。魔物の知識はあるし、魔物の痕跡を見つけて種類を特定し、その進行方向、数や位置を特定するところまでは完璧だ。あとはちゃんと狩れるかどうかだけなんだ」
なるほど。フィールドワークというか、斥候まではマスターしているんだな。
とすれば、あとは最前線で魔物を相手にできるかどうかだけだ。
3人娘と旅を始めた直後の事を思い出す。最初に出くわしたオーガとゴブリンを前にして立ちすくむ娘達の恐怖に歪んだ顔は忘れられそうにない。
ただあの時は襲われ捕らわれたトラウマを克服すればよかった。あとになって思えば荒療法だったが、同じやり方が箱入り娘のビビアナに通じるだろうか。
「それとね。今話した事はくれぐれも内密にお願いしたい。この話が知られる事は、ビビアナにとっても他の人達にとっても良い影響を与えるとは思えない」
それはそうだろう。皆の尊敬を集め指導する立場の監察生殿が、実は仲間の成果に乗っかっただけの未熟者でしたなど、養成所で一騒動起きるに違いないからな。
「わかりました。乗りかかった船みたいなものです。協力しましょう」
ノエさんはあははと笑って答えた。
「面白い言い方をするね。その通り。船が沖に出てしまったら、後は進むしかないんだよ。漕ぐなり帆を張るなりしてね。すまないが宜しく頼む」
◇◇◇
ノエさんが部屋を出て行くのを見計らったように、部屋の片隅のクローゼットの扉が開いた。
自宅からの帰りの扉は、クローゼットの奥に設置してあったのだ。理由は簡単。物理的な扉に設定したほうが、仕掛けるのが簡単だからだ。
ちなみにクローゼットの中身は空っぽだったから、小柄な娘3人ぐらいは潜んでいられただろう。
「ノエさんは戻られましたか?」
「ったく、湯上りの姿は、お兄ちゃんにしか見せないっつーの」
「さっぱりしました。カズヤ殿もいかがですか?」
3人娘がほんのりとシャンプーの香りを漂わせて出てきた。旅の間着たきりだった服は、仕立て直したBDUに着替えている。
「ノエさんの話、聞こえていたか?」
どういう事だと食って掛かるかと思いきや、娘達は平然としている。どう説明するかと構えていたのが、いささか拍子抜けした気分だ。
「はい。別に盗み聞きをしようとしたわけじゃないんですが、聞こえてしまいました」
「いい機会じゃない。最前線を引き摺り回して、きちんと教育してあげるわ!」
アリシアとイザベルは、全てを把握した上で協力してくれるようだ。アイダはどうだろう。
「旅路の途中、小鬼の襲撃を受けた時の彼女の雰囲気に、危げなものを感じはしたのですが……そういう事だったのかと納得しました。仲間の成果に乗っかっていただけというのは許せる事ではないですが、たぶんビビアナさん本人に悪気はないのでしょう。カズヤ殿は具体的にどうされるのですか?」
「そうだなあ。まずは仲直りしよう。あの話を聞いてビビアナを放り出せるほど、俺は人でなしではないようだ。とりあえずアイダと組ませて偵察でもしてもらうか。大人数なら安全な場所で待機するって選択肢もあるだろうが、2人でなら付いて回るだろう」
「わかりました。では当面は私が彼女の面倒を見ます。ただカズヤ殿の護衛の任は譲れません」
アイダがビビアナの面倒を見てくれるのは助かる。ビビアナもアイダには御執心のようだしな。
「わかった。よろしく頼む。ところでお前達、服はどうした?」
「ん?洗濯してるよ?そろそろ干しに戻らなきゃ。って、お兄ちゃんの服も洗えばよかった!!」
やっぱりそうか。
じゃあ俺も風呂に入ってくるか。
◇◇◇
のんびり静かに湯船に浸かる……というわけにはいかなかった。
洗濯が終わったのを見計らって、娘達が干しに来ている。ついでに俺のフレック迷彩のBDUや下着などを洗ってくれている。俺のフレック迷彩に洗い替えはないから、風呂上りはアルペンカモ或いはスウェットの上下でも着るか。
洗濯機は脱衣所、つまり浴室の隣に置かれている。
当然、娘達の会話は筒抜けだ。
「しっかし、孤高のヒラソルだっけ?カッコいいじゃん」
「そうか?孤高って付く時点で褒め言葉とも思えないけどな」
「私はヒラソルの花って好きだよ。おっきくて、まるで太陽みたいじゃん」
「ねえねえ。私達にも仇名っていうか通り名みたいなの無いの?無いなら付けちゃう?」
「え?イザベルちゃん知らないの?イザベルちゃんには仇名付いてるよ?」
「ふえ?ほんと?なになに!?」
「アリシアあれか?教えていいのか?」
「アイダちゃん何その言い方?さては白百合とか清楚で凛とした感じだな。うんうん。私にピッタリだ」
清楚で凛とした感じ。イザベルの中での自己評価はそうなのか。まあ側から見ていればそうなのかもしれないが、近寄ってみれば全く違う側面を覗かせる。
「鋭い棘の純白のローサ」
「は?アイダちゃん今何て言った?」
「ローサだよローサ。知ってるだろ?」
「知ってるよ!嫌いな花じゃないよ。むしろ好きだよ。じゃなくて、その前になんか言ったでしょ!」
「いやほらね。ただ美しいだけじゃなくって、チクッと痛い棘があるっていう意味だからたぶん!」
アリシアがフォローしているがフォローになっていない。その異名は文字通り刺々しいという意味だろう。
養成所でのイザベルはツンツンキャラで通っていたらしいしな。この3人の前ではデレているだけなのだ。
「まあいいけどね。つまんない男が寄ってきそうにないし。それで、アリシアちゃんとアイダちゃんの仇名は?」
「えっと……アイダちゃん知ってる?」
「いや、聞いた事ないな。イザベルに比べて私達は目立ってなかったから」
「それじゃあ私が悪目立ちしてたみたいじゃん!」
「悪いかどうかは別にして、目立ってはいたよね」
「そうそう。去年だったか、告白してきた上級生にさあ」
「ちょっと2人とも止めて!お兄ちゃんが隣にいるんだからね!聞こえちゃう!」
ああ……そういうガールズトークは俺がいない所でやってくれ。
何にせよ3人娘は現状を受け入れてくれたようだ。
カディスに戻ったらビビアナを夕食にでも誘うか。
飯を喰うにしても彼女の案内があった方がいいだろうしな。
「えっと……ボクの父がアステドーラにいるのは知ってるよね。レナト カレラスだ」
「ええ。アベル君の救出の時に、皆を率いていた方ですよね。確か以前は軍人だったとか」
「そう。衛兵隊の小隊長だった頃にマンティコレを狩っちゃってね。それから狩人に転向した変な人なんだ。それで、その頃の中隊長さんがガルシエ オリバレス殿。ビビアナの親父さんだ。この親父さんも騎士を引退して衛兵隊に来たって変わり者でね。変わり者同士気が合ったんだろう。ボクの父とは仲良しだったのさ」
「つまり、ノエさんとビビアナは幼馴染ということですか?」
「まあそうだね。あ、でもそれ以上の関係ではないからね」
それは今追求する事ではないだろう。そして追求するような事でもない。
「ボクがカサドールになる道を選んだのは、ある意味当然だった。両親がカサドールだし、さっさと固有魔法が発現していたしね。カサドールでもなきゃ盗賊にでもならない限り有効活用できそうにない魔法だ」
確かにな。非常時発動の万物を切り裂く刃など、職業軍人か法執行官ぐらいにしかニーズはなさそうだ。
「そんなボクを追いかけるように、あの子まで養成所に来てしまった。だからボクは知らんぷりはできないんだよ」
「それならノエさんがしっかり指導して経験を積ませればいいんじゃないですか?彼女をカサドールの道に引き込んだのが自分だというなら、そこまで責任取るのが筋でしょう」
「それを言われると返す言葉もない。言い訳をすると、あの子はまだ学生だ。とうに卒業してしまったボクでは、ちゃんと見てあげられないんだよ」
あ。ノエさんが言わんとしている事に察しがついた。
ビビアナは学生なのだ。
そして俺の立場は……
「そこでだ。ビビアナの幼馴染みとして、教官であるイトー君にお願いだ。お勉強だけが取り柄のビビアナに、どうか経験を積ませてやってほしい」
ほらね。やっぱりそうきたか。
まあアリシア達が一足飛びに卒業できたのも、俺が彼女達の身柄を預かる(或いは俺の身柄を彼女等が預かる)ことになっていたからだろう。ここで1人増えたところで、大した影響はないのかもしれない。
ただ本人を含めて彼女等が納得するかどうか……
「具体的には?」
「まずは狩りの経験を積ませること。魔物の知識はあるし、魔物の痕跡を見つけて種類を特定し、その進行方向、数や位置を特定するところまでは完璧だ。あとはちゃんと狩れるかどうかだけなんだ」
なるほど。フィールドワークというか、斥候まではマスターしているんだな。
とすれば、あとは最前線で魔物を相手にできるかどうかだけだ。
3人娘と旅を始めた直後の事を思い出す。最初に出くわしたオーガとゴブリンを前にして立ちすくむ娘達の恐怖に歪んだ顔は忘れられそうにない。
ただあの時は襲われ捕らわれたトラウマを克服すればよかった。あとになって思えば荒療法だったが、同じやり方が箱入り娘のビビアナに通じるだろうか。
「それとね。今話した事はくれぐれも内密にお願いしたい。この話が知られる事は、ビビアナにとっても他の人達にとっても良い影響を与えるとは思えない」
それはそうだろう。皆の尊敬を集め指導する立場の監察生殿が、実は仲間の成果に乗っかっただけの未熟者でしたなど、養成所で一騒動起きるに違いないからな。
「わかりました。乗りかかった船みたいなものです。協力しましょう」
ノエさんはあははと笑って答えた。
「面白い言い方をするね。その通り。船が沖に出てしまったら、後は進むしかないんだよ。漕ぐなり帆を張るなりしてね。すまないが宜しく頼む」
◇◇◇
ノエさんが部屋を出て行くのを見計らったように、部屋の片隅のクローゼットの扉が開いた。
自宅からの帰りの扉は、クローゼットの奥に設置してあったのだ。理由は簡単。物理的な扉に設定したほうが、仕掛けるのが簡単だからだ。
ちなみにクローゼットの中身は空っぽだったから、小柄な娘3人ぐらいは潜んでいられただろう。
「ノエさんは戻られましたか?」
「ったく、湯上りの姿は、お兄ちゃんにしか見せないっつーの」
「さっぱりしました。カズヤ殿もいかがですか?」
3人娘がほんのりとシャンプーの香りを漂わせて出てきた。旅の間着たきりだった服は、仕立て直したBDUに着替えている。
「ノエさんの話、聞こえていたか?」
どういう事だと食って掛かるかと思いきや、娘達は平然としている。どう説明するかと構えていたのが、いささか拍子抜けした気分だ。
「はい。別に盗み聞きをしようとしたわけじゃないんですが、聞こえてしまいました」
「いい機会じゃない。最前線を引き摺り回して、きちんと教育してあげるわ!」
アリシアとイザベルは、全てを把握した上で協力してくれるようだ。アイダはどうだろう。
「旅路の途中、小鬼の襲撃を受けた時の彼女の雰囲気に、危げなものを感じはしたのですが……そういう事だったのかと納得しました。仲間の成果に乗っかっていただけというのは許せる事ではないですが、たぶんビビアナさん本人に悪気はないのでしょう。カズヤ殿は具体的にどうされるのですか?」
「そうだなあ。まずは仲直りしよう。あの話を聞いてビビアナを放り出せるほど、俺は人でなしではないようだ。とりあえずアイダと組ませて偵察でもしてもらうか。大人数なら安全な場所で待機するって選択肢もあるだろうが、2人でなら付いて回るだろう」
「わかりました。では当面は私が彼女の面倒を見ます。ただカズヤ殿の護衛の任は譲れません」
アイダがビビアナの面倒を見てくれるのは助かる。ビビアナもアイダには御執心のようだしな。
「わかった。よろしく頼む。ところでお前達、服はどうした?」
「ん?洗濯してるよ?そろそろ干しに戻らなきゃ。って、お兄ちゃんの服も洗えばよかった!!」
やっぱりそうか。
じゃあ俺も風呂に入ってくるか。
◇◇◇
のんびり静かに湯船に浸かる……というわけにはいかなかった。
洗濯が終わったのを見計らって、娘達が干しに来ている。ついでに俺のフレック迷彩のBDUや下着などを洗ってくれている。俺のフレック迷彩に洗い替えはないから、風呂上りはアルペンカモ或いはスウェットの上下でも着るか。
洗濯機は脱衣所、つまり浴室の隣に置かれている。
当然、娘達の会話は筒抜けだ。
「しっかし、孤高のヒラソルだっけ?カッコいいじゃん」
「そうか?孤高って付く時点で褒め言葉とも思えないけどな」
「私はヒラソルの花って好きだよ。おっきくて、まるで太陽みたいじゃん」
「ねえねえ。私達にも仇名っていうか通り名みたいなの無いの?無いなら付けちゃう?」
「え?イザベルちゃん知らないの?イザベルちゃんには仇名付いてるよ?」
「ふえ?ほんと?なになに!?」
「アリシアあれか?教えていいのか?」
「アイダちゃん何その言い方?さては白百合とか清楚で凛とした感じだな。うんうん。私にピッタリだ」
清楚で凛とした感じ。イザベルの中での自己評価はそうなのか。まあ側から見ていればそうなのかもしれないが、近寄ってみれば全く違う側面を覗かせる。
「鋭い棘の純白のローサ」
「は?アイダちゃん今何て言った?」
「ローサだよローサ。知ってるだろ?」
「知ってるよ!嫌いな花じゃないよ。むしろ好きだよ。じゃなくて、その前になんか言ったでしょ!」
「いやほらね。ただ美しいだけじゃなくって、チクッと痛い棘があるっていう意味だからたぶん!」
アリシアがフォローしているがフォローになっていない。その異名は文字通り刺々しいという意味だろう。
養成所でのイザベルはツンツンキャラで通っていたらしいしな。この3人の前ではデレているだけなのだ。
「まあいいけどね。つまんない男が寄ってきそうにないし。それで、アリシアちゃんとアイダちゃんの仇名は?」
「えっと……アイダちゃん知ってる?」
「いや、聞いた事ないな。イザベルに比べて私達は目立ってなかったから」
「それじゃあ私が悪目立ちしてたみたいじゃん!」
「悪いかどうかは別にして、目立ってはいたよね」
「そうそう。去年だったか、告白してきた上級生にさあ」
「ちょっと2人とも止めて!お兄ちゃんが隣にいるんだからね!聞こえちゃう!」
ああ……そういうガールズトークは俺がいない所でやってくれ。
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