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91.カディスに向かう④(5月24日)
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辺りは天高く昇った太陽の光がところどころに差し込み、明るく照らしている部分がある。
その光に何かがキラッと反射した。
「槍の切っ先が見えた。近いよ」
ノエさんが両腰に下げた2本の短剣を抜く鞘走りの音が聞こえる。
俺の位置からは目視できないが、ギャアギャアと騒々しい声が近づいてきた。
「前方30メートル。奴らが止まりました。死骸を発見したようです」
「そうみたいだね。さて、どう出るかな」
ビビって逃げるということはないだろう。もしそうなら楽でいいのだが。むしろ敵討ちに躍起になるタイプの魔物であることは、自宅防衛戦でも痛感している。
前方から聞こえていた騒々しい叫び声がピタッと止んだ。しばらくして足踏みや木を打ち鳴らすようなドンドンという音が聞こえ、また音が止む。
どうやらリーダー格が演説でも打っているのだろう。
何度か繰り返された音のあとで、ひと際大きな歓声と共に一斉にゴブリン達の反応が動き出した。
「きたきた!一気に来るよ!」
ノエさんが中腰で身構える。
ちょっと待て。ゴブリン達は大きく3方向に分かれて進んでいるが、その1つはアリシア達の方を向いている。その数およそ10匹。アリシア達が正面から受け止めるのは荷が重すぎやしないか。
「ノエさん!敵左翼を引きつけます!」
「おう!任せるよ!」
スキャンでゴブリン 達の位置は分かっている。直線でしか撃ち込めないが、貫通魔法を重ね掛けしていれば射線は通るだろうか。まあ発射音で引き寄せられればいいのだ。
タタタッ!タタタッ!タタタッ!
指切りで再現する三点バーストの3連射で、最初の1匹の反応が消える。
3つに分かれていたゴブリンの集団の足が止まったかと見えたが、次の瞬間に一斉にこちらに向かってきた。
「ノエさん!奴らこっちに来ます!気を付けて!」
「わかった!遠距離は任せるよ!なるべく数を減らして!」
言われるまでもない。アイダと修練はしているとはいえ、所詮は付け焼刃の剣技だ。命のやり取りをする近接戦闘では物の役にも立たないだろう。
タタタッ!タタタッ!タタタッ!
藪や木の枝が邪魔をして、十数発撃ってようやくワンダウン奪えるかどうか。
イザベルの持つ固有魔法“必中”でもあればもっと効率よく倒せるのだろうが、俺は地道に発射数で稼ぐしかない。
ノエさんが短剣を手に時折飛び出しては、左右のゴブリンを血祭りにあげていく。
正面から押し寄せてきていた10匹を倒すと、森は少しだけ静けさを取り戻した。
次に近寄ってくるのはアリシア達のほうへ向かっていた敵左翼、それから左手方向から来る敵右翼だ。
だが敵右翼の動きが遅い。警戒しているのだろうか。
この隙にマガジンチェンジしてゼンマイを巻きなおす。
先頭の1匹に狙いを付けたその時、14時の方向からエアガンの発射音が聞こえてきた。
タタタタタッ!タタタタタッ!
MP5Kの軽い発射音に、ガシン!という強いスプリングの音が混じる。
アリシアとイザベルが参戦したようだ。
「ノエさん!少し下がって!右手方向からアリシア達が攻撃してます!」
「わかった!この1匹を倒したら!」
ノエさんが5メートルほど先の木の陰から現れたゴブリンに走り寄ろうとした、その時。
上空から飛来した小さな影がゴブリンの頭頂部から顎下にかけて貫通し、地面にめり込んだ。
「うわっ!何!!」
ドサッと倒れ込むゴブリンが上げる血しぶきを避けるように、ノエさんが慌てて飛びのく。
ガシン!ジャコン!という特徴的なM870の発射音が連続して聞こえ、その数だけ小さな影が上空から降り注いだ。
視界内のゴブリン達が猫背の背中から胸部や脳天を貫かれて、次々と倒れていく。
「ちょっとちょっとイトー君!何が起きてるの!」
ノエさんが短剣を構えたまま後ずさりして、俺に並んだ。
「イザベルが持っていたエアガンですね。多分曲射、つまり山なりに打ち上げているんです」
「さっきの矢のように?その魔道具って直線で飛ばすものじゃないの?」
「普通はそうです。曲射しても狙えるものじゃあないです。ただイザベルの固有魔法なら」
タンッ!
木陰から頭を出したゴブリンを一発で仕留めると、敵左翼集団は全滅した。
「なんかもう無茶苦茶だなあ……今ので終わりかい?」
「敵の第2波までは。残り10匹ほどです。あれ……」
「あれ?どうかしたの?」
ゴブリン達の右翼集団が動きを止めた。そして方向を16時方向に変えて動き出した。
奴らが向かう方向にはカディスへと続く街道が伸びている。アイダ達が待つ馬車までは、目と鼻の先だ。しかも奴らの進行速度は平地で全力疾走する俺よりも遥かに速い。
「ノエさん!急いで戻りましょう!奴ら街道沿いにアイダ達を襲うつもりだ!」
「何だって!こっちでは敵わないと悟ったか!!」
恐らくそうだろう。聞きなれない音と仲間達の断末魔は右翼集団にも聞こえていたはずだ。
右翼の動きが鈍いと思ってはいたが、様子を伺っていただけかもしれない。
理由はさておき、急いでアイダ達の下へ戻らねばならない。
街道の道幅はおよそ3メートル。道幅いっぱいに十数匹のゴブリンが広がって殺到すれば、いかにビビアナの魔法援護があるとはいえアイダ一人で捌くのは辛いはずだ。
木々や下草を避けながら走るのがもどかしい。
たかが数十メートルなのに、こんなに遠かっただろうか。
◇◇◇
ようやく藪をかき分けて、馬車が見える場所まで辿り着いた俺の目に飛び込んできたのは、街道の真ん中で悠然と佇むアイダの姿だった。
右手には抜き身の長剣を持ち、水平より少し下向きに真っすぐ伸ばした左手にはM870の黒い銃身が光っている。
そしてアイダが向いている方向からは、ゴブリン の集団が奇声を上げながら突進してくる。その数ざっと10匹ぐらいか。
俺がG36Cを構えるより先に、アイダがぶっ放した。
ガシン!
その瞬間、M870の銃口から飛び出した5号装弾が数メートル先でケーシングと分離し、飛び散った散弾がゴブリン達の集団を襲った。
不幸にも頭部や胸部を撃ち抜かれたゴブリン達がゆっくりと倒れ込む。
肩口や腕に傷を負っただけの4匹のゴブリンが、左右をキョロキョロと見渡し仲間達が倒れ込むのを見ている。
アイダが肩に背負ったミリタリーリュックと背中の隙間にM870を差し込むように収納する。
それを見たゴブリンが一斉にアイダに襲い掛かった。
キン!という甲高い音と共に打ち込みを受け流したアイダが、振り返りざまに横凪の一閃で1匹目を上下に分断する。
アイダの剣が流れたのを見て反対側から打ち込んできたゴブリンに、アイダは落ちついた様子で左手で抜いたグロック26を至近距離で発砲した。
ポスン!といささか間の抜けた音と共に発射されたKD弾が、ゴブリンの眉間を貫く。
残った2匹のゴブリンが森に逃げ込もうとするが、アイダが一足飛びに1匹に追いつき袈裟懸けに両断し、もう1匹にKD弾を放つ。
こうして敵右翼は瞬く間に全滅した。
俺とノエさんが近寄る間に、アイダは長剣から滴るゴブリンの血を振り払い、鞘に納めながらこっちを見た。
「カズヤ殿。それにノエさんも。おかえりなさい」
「ああ……ただいま」
ビビアナがペタンと地面に座り込んだ。トンビ座りとでもいうのだろうか。
普通に家に帰って来たかのような俺とアイダの受け答えを聞いて気が抜けたか。
「ビビアナ。大丈夫か?」
「大丈夫……大丈夫……ではないです!何ですかあれ!棒の先から何かが飛び出して……魔法?魔道具??イトー殿が作ったという魔道具ね!!」
そうか。ビビアナはエアガンを見るのは初めてか。いや、アルカンダラからここまでの道中でずっと見てはいたのだが、それがどうやって使われるのかは教えていなかった。
「やっほー!大猟大猟!ってあれ?どうしたの?怪我でもした?」
「え!ビビアナさん怪我したんですか?じゃあ薬草の出番ですね!」
何故か嬉しそうにビビアナに駆け寄ろうとするアリシアをアイダが制する。
「まあまあ。ちょっとびっくりさせちゃっただけだから。ビビアナさん。驚かせてしまって悪かった。これは、こういう武器なんだ」
地面に座り込んだままのビビアナにアイダが手を差し出す。
その姿はまるでどこかの王子様のように見えた。
その光に何かがキラッと反射した。
「槍の切っ先が見えた。近いよ」
ノエさんが両腰に下げた2本の短剣を抜く鞘走りの音が聞こえる。
俺の位置からは目視できないが、ギャアギャアと騒々しい声が近づいてきた。
「前方30メートル。奴らが止まりました。死骸を発見したようです」
「そうみたいだね。さて、どう出るかな」
ビビって逃げるということはないだろう。もしそうなら楽でいいのだが。むしろ敵討ちに躍起になるタイプの魔物であることは、自宅防衛戦でも痛感している。
前方から聞こえていた騒々しい叫び声がピタッと止んだ。しばらくして足踏みや木を打ち鳴らすようなドンドンという音が聞こえ、また音が止む。
どうやらリーダー格が演説でも打っているのだろう。
何度か繰り返された音のあとで、ひと際大きな歓声と共に一斉にゴブリン達の反応が動き出した。
「きたきた!一気に来るよ!」
ノエさんが中腰で身構える。
ちょっと待て。ゴブリン達は大きく3方向に分かれて進んでいるが、その1つはアリシア達の方を向いている。その数およそ10匹。アリシア達が正面から受け止めるのは荷が重すぎやしないか。
「ノエさん!敵左翼を引きつけます!」
「おう!任せるよ!」
スキャンでゴブリン 達の位置は分かっている。直線でしか撃ち込めないが、貫通魔法を重ね掛けしていれば射線は通るだろうか。まあ発射音で引き寄せられればいいのだ。
タタタッ!タタタッ!タタタッ!
指切りで再現する三点バーストの3連射で、最初の1匹の反応が消える。
3つに分かれていたゴブリンの集団の足が止まったかと見えたが、次の瞬間に一斉にこちらに向かってきた。
「ノエさん!奴らこっちに来ます!気を付けて!」
「わかった!遠距離は任せるよ!なるべく数を減らして!」
言われるまでもない。アイダと修練はしているとはいえ、所詮は付け焼刃の剣技だ。命のやり取りをする近接戦闘では物の役にも立たないだろう。
タタタッ!タタタッ!タタタッ!
藪や木の枝が邪魔をして、十数発撃ってようやくワンダウン奪えるかどうか。
イザベルの持つ固有魔法“必中”でもあればもっと効率よく倒せるのだろうが、俺は地道に発射数で稼ぐしかない。
ノエさんが短剣を手に時折飛び出しては、左右のゴブリンを血祭りにあげていく。
正面から押し寄せてきていた10匹を倒すと、森は少しだけ静けさを取り戻した。
次に近寄ってくるのはアリシア達のほうへ向かっていた敵左翼、それから左手方向から来る敵右翼だ。
だが敵右翼の動きが遅い。警戒しているのだろうか。
この隙にマガジンチェンジしてゼンマイを巻きなおす。
先頭の1匹に狙いを付けたその時、14時の方向からエアガンの発射音が聞こえてきた。
タタタタタッ!タタタタタッ!
MP5Kの軽い発射音に、ガシン!という強いスプリングの音が混じる。
アリシアとイザベルが参戦したようだ。
「ノエさん!少し下がって!右手方向からアリシア達が攻撃してます!」
「わかった!この1匹を倒したら!」
ノエさんが5メートルほど先の木の陰から現れたゴブリンに走り寄ろうとした、その時。
上空から飛来した小さな影がゴブリンの頭頂部から顎下にかけて貫通し、地面にめり込んだ。
「うわっ!何!!」
ドサッと倒れ込むゴブリンが上げる血しぶきを避けるように、ノエさんが慌てて飛びのく。
ガシン!ジャコン!という特徴的なM870の発射音が連続して聞こえ、その数だけ小さな影が上空から降り注いだ。
視界内のゴブリン達が猫背の背中から胸部や脳天を貫かれて、次々と倒れていく。
「ちょっとちょっとイトー君!何が起きてるの!」
ノエさんが短剣を構えたまま後ずさりして、俺に並んだ。
「イザベルが持っていたエアガンですね。多分曲射、つまり山なりに打ち上げているんです」
「さっきの矢のように?その魔道具って直線で飛ばすものじゃないの?」
「普通はそうです。曲射しても狙えるものじゃあないです。ただイザベルの固有魔法なら」
タンッ!
木陰から頭を出したゴブリンを一発で仕留めると、敵左翼集団は全滅した。
「なんかもう無茶苦茶だなあ……今ので終わりかい?」
「敵の第2波までは。残り10匹ほどです。あれ……」
「あれ?どうかしたの?」
ゴブリン達の右翼集団が動きを止めた。そして方向を16時方向に変えて動き出した。
奴らが向かう方向にはカディスへと続く街道が伸びている。アイダ達が待つ馬車までは、目と鼻の先だ。しかも奴らの進行速度は平地で全力疾走する俺よりも遥かに速い。
「ノエさん!急いで戻りましょう!奴ら街道沿いにアイダ達を襲うつもりだ!」
「何だって!こっちでは敵わないと悟ったか!!」
恐らくそうだろう。聞きなれない音と仲間達の断末魔は右翼集団にも聞こえていたはずだ。
右翼の動きが鈍いと思ってはいたが、様子を伺っていただけかもしれない。
理由はさておき、急いでアイダ達の下へ戻らねばならない。
街道の道幅はおよそ3メートル。道幅いっぱいに十数匹のゴブリンが広がって殺到すれば、いかにビビアナの魔法援護があるとはいえアイダ一人で捌くのは辛いはずだ。
木々や下草を避けながら走るのがもどかしい。
たかが数十メートルなのに、こんなに遠かっただろうか。
◇◇◇
ようやく藪をかき分けて、馬車が見える場所まで辿り着いた俺の目に飛び込んできたのは、街道の真ん中で悠然と佇むアイダの姿だった。
右手には抜き身の長剣を持ち、水平より少し下向きに真っすぐ伸ばした左手にはM870の黒い銃身が光っている。
そしてアイダが向いている方向からは、ゴブリン の集団が奇声を上げながら突進してくる。その数ざっと10匹ぐらいか。
俺がG36Cを構えるより先に、アイダがぶっ放した。
ガシン!
その瞬間、M870の銃口から飛び出した5号装弾が数メートル先でケーシングと分離し、飛び散った散弾がゴブリン達の集団を襲った。
不幸にも頭部や胸部を撃ち抜かれたゴブリン達がゆっくりと倒れ込む。
肩口や腕に傷を負っただけの4匹のゴブリンが、左右をキョロキョロと見渡し仲間達が倒れ込むのを見ている。
アイダが肩に背負ったミリタリーリュックと背中の隙間にM870を差し込むように収納する。
それを見たゴブリンが一斉にアイダに襲い掛かった。
キン!という甲高い音と共に打ち込みを受け流したアイダが、振り返りざまに横凪の一閃で1匹目を上下に分断する。
アイダの剣が流れたのを見て反対側から打ち込んできたゴブリンに、アイダは落ちついた様子で左手で抜いたグロック26を至近距離で発砲した。
ポスン!といささか間の抜けた音と共に発射されたKD弾が、ゴブリンの眉間を貫く。
残った2匹のゴブリンが森に逃げ込もうとするが、アイダが一足飛びに1匹に追いつき袈裟懸けに両断し、もう1匹にKD弾を放つ。
こうして敵右翼は瞬く間に全滅した。
俺とノエさんが近寄る間に、アイダは長剣から滴るゴブリンの血を振り払い、鞘に納めながらこっちを見た。
「カズヤ殿。それにノエさんも。おかえりなさい」
「ああ……ただいま」
ビビアナがペタンと地面に座り込んだ。トンビ座りとでもいうのだろうか。
普通に家に帰って来たかのような俺とアイダの受け答えを聞いて気が抜けたか。
「ビビアナ。大丈夫か?」
「大丈夫……大丈夫……ではないです!何ですかあれ!棒の先から何かが飛び出して……魔法?魔道具??イトー殿が作ったという魔道具ね!!」
そうか。ビビアナはエアガンを見るのは初めてか。いや、アルカンダラからここまでの道中でずっと見てはいたのだが、それがどうやって使われるのかは教えていなかった。
「やっほー!大猟大猟!ってあれ?どうしたの?怪我でもした?」
「え!ビビアナさん怪我したんですか?じゃあ薬草の出番ですね!」
何故か嬉しそうにビビアナに駆け寄ろうとするアリシアをアイダが制する。
「まあまあ。ちょっとびっくりさせちゃっただけだから。ビビアナさん。驚かせてしまって悪かった。これは、こういう武器なんだ」
地面に座り込んだままのビビアナにアイダが手を差し出す。
その姿はまるでどこかの王子様のように見えた。
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