90 / 243
89.カディスに向かう②(5月24日)
しおりを挟む
アルカンダラとカディスまでは直線距離で約100キロメートルほど離れている。
道程でいえば山地や河を迂回するなどするから150キロメートル相当はあるらしい。
だから途中に宿場町のような街があるらしいのだが……
「だからといって歩くのはちょっと無謀だね。ビビアナはアルカンダラまでの戻りは全部馬だったんでしょ?」
「もちろんです。気候も良かったので、飼い葉を持つ必要がなかったのが助かりました」
なるほど。
車移動では途中で燃料補給が必要だが、馬ならば草や水を現地調達できれば何とかなるのか。
「あ!でもイザベルちゃんとかノエさんなら、森や山地を突っ切って一直線に走破できるんじゃない?そういうの得意でしょ?」
「目の前に獲物がいればね。でも、その後めっちゃ疲れるからやらないなあ」
ノエさんの言葉にイザベルも頷く。
確かにマンティコレを追った時の娘達の足の速さは尋常ではなかった。オリンピックは無理だろうが、同世代を対象とした競技会やインターハイなら優勝できそうな速さだ。
だが数キロメートル走るのと、道もないような山林を駆け抜けるのとは訳が違う。俺も森林フィールドは好きな方だが、いくらサバイバルゲームでもフル装備で走り回るのなんて1ゲームがやっとだろう。
こんな話を荷台と御者台、並走するビビアナの間で交わしながら、午前中は順調に進んでいた。
異変が起きたのは午後になってからだ。
◇◇◇
「ねえお兄ちゃん。気づいている?」
腰回りの装備まで外してエアマットの上でごろごろしていたイザベルがむくりと起き上がり、荷台後方の後ろあおりにもたれかかっていた俺に身を寄せてきた。
「ああ。進行方向に向かって右の森の中。だいたい14時の方向。大きさからいって小鬼だな。4匹だ」
「距離は?」
「50メートルってところだな」
俺とイザベルの様子から何かを察したのだろう。
ビビアナが馬を寄せ、アイダとアリシアも俺達を見る。
「イトー殿。敵襲ですか?」
「いや。襲ってくる気配はない」
「少数の小鬼が近寄ったり離れたりしてる」
「斥候ですね」
「恐らくは。イザベル。行くか?」
このまま放置してもすぐには支障はない。厄介なことになるのは小休止や今夜の野営地を定めたあとだ。
恐らく仲間を大勢引き連れて襲ってくるだろう。そのための偵察部隊だ。
だが、荷台の上から狙おうにも奴等の姿は藪や木の奥で目視確認ができない。
だからゴブリンを攻撃するには藪の中に当たりをつけて撃ち込むか、藪を迂回して斬り込むしかないのだが……
「ん……ねえお兄ちゃん。ちょっと試したいことがあるんだけど。アイダちゃんとアリシアちゃんも手伝って」
「あいよ。昨日の夜話してたやつか?」
アイダの口ぶりからすると、イザベルは事前にアイダに相談していたことがあるようだ。
「そうそう。お兄ちゃんちょっと耳貸して。アイダちゃんとアリシアちゃんも」
外していた装備を装着しながら荷台の隅で4人で頭を突き合わせているのを、ビビアナが怪訝そうに見ているのを感じる。
馬車を走らせ続けてはいるが、ノエさんも興味津々だろう。
「わかった。俺はとりあえずスキャンの結果を思い浮かべてればいいな?」
「はい。あとは私が上手くやってみます」
アイダが俺の頭に右手を乗せ、左手をイザベルの頭に乗せる。
「いきます!」
一瞬頭がクラッとなるが、座った状態から立ちくらみということもあるまい。上手くいったのか?
「おほおおお!これがお兄ちゃんが見ていた視界なの!?……ズルい!」
別に狡くはないと思うが。
「次行きます」
アイダが今度はイザベルの頭に右手を、アリシアの頭に左手を乗せる。
数秒後にアリシアが突然荷台の上に立ち上がった。
「イザベルちゃん弓!あと矢もちょうだい!!」
「ちょっと折らないでよ!」
イザベルが矢筒から2本矢を抜き取り、弓と一緒にアリシアに渡す。
アリシアが矢を放つイメージは全くなかったが、さほど手間取りもせずにキリリと矢を番えて空中に2斉射した。
「次は私!」
もう一度アイダに頭を触れてもらってから、今度はイザベルが矢を2本放つ。
ヒュッと空を切り裂いて上空に昇った矢は、頂点で向きを変えて一直線に森に吸い込まれていった。
一瞬の後に、スキャン上のゴブリンの反応が次々と消えていく。
「お兄ちゃん、どう?」
「小鬼の反応は消えたな」
「よし!全部命中!」
「やった!弓矢で初めて狩ったかも!」
イザベルとアリシアがハイタッチして喜んでいる。
「じゃ、ちょっと回収してくる!馬車止めて待ってて!」
イザベルが荷台から飛び降りると、慌ててアリシアも後を追う。
まあ周囲に魔物の気配はないし、アリシアはMP5Kを背負っていった。二人でも大丈夫だろう。
「アイダ。ご苦労だったな。よくやってくれた」
二人が森へと消えたあとで、残ったアイダの労をねぎらう。
「いえ。それよりも……後ろ……」
アイダの視線の先には、すごい形相で迫ってくるビビアナの姿があった。
◇◇◇
「イトー殿!今のは何ですか!?」
何と言われてもなあ。イザベルとアリシアがゴブリンを弓矢で狩った。
経緯は別として結果はそれだけだ。
「いやあ、ボクも弓矢の扱いには自信があるけど、流石に見えない敵を射抜くのは無理だね。探知魔法を使ったのだろうけど……」
探知魔法とイザベルの固有魔法“必中”を組み合わせ、更にその効果をアイダの固有魔法“譲渡”を使ってアリシアに発現させた。
言葉にすればそれだけだが、説明するにはイザベルとアイダの固有魔法の詳細に触れなければいけない。
この世界では手の内を晒す行為に該当するようだし、俺の口から説明するわけにはいかない。
「あ、私から説明させていただきます」
俺が口ごもっていると、アイダが助け船を出してくれた。
「イザベルの固有魔法は皆さんご存じですね?」
「ああ。“必中”だろう?カサドールとして、あんなに羨ましい固有魔法はないよ。そもそも固有魔法などなくても、あの子の弓の腕は群を抜いている」
「はい。ただ一日にそう何度も使える魔法ではないようですが。それとカズヤ殿。カズヤ殿の探知魔法は、私達が使う探知魔法とは少々異なる。そうですよね?」
「そうなのかい?」
「そうなのか?」
いささか間の抜けたやり取りになっていまったが、俺の3Dスキャンは、周囲300メートル内のあらゆる構造物を立体的に把握し、その中で探知した魔力は3D映像のように頭の中に投影される。初めて探知魔法を使った時からそうだったから、皆そうなのだと思っていたが……
「アリシアとイザベル、私も探知魔法は使えます。もちろんお二人も使えると思いますが、それは目に見える範囲で、“あの辺りに魔物がいるな。たぶんこの魔力の大きさは小鬼だな”と感じる程度ではないでしょうか」
「そうだね。その通りだ。だからこそ養成所でも様々な種類の魔物と遭遇して、魔力の大きさや雰囲気を感じ取っておく必要がある」
「はい。実はカズヤ殿の探知魔法の見え方が私達とは違うのではないかと思いついたのは、イリョラ村で地下から忍び寄るグサーノを発見する魔道具を見た時です。あの魔道具の表示板には、接近してくるグサーノの位置が正確に、かつその深さまで表されていました」
「そんな魔道具があんな小さな村に……まさかイトー殿が作ったのですか?」
あ、はい。作りました。
きっと今でも地下の監視に役立ててくれているだろう。
「それはさておき、話を戻しますね。そのカズヤ殿の探知魔法の見え方で位置を特定した魔物にイザベルの“必中”を発動させて矢を放つとどうなるか……その効果がアレです」
「ちょっと待ってください。イトー殿が“必中”の固有魔法を持っていて、イトー殿が放った矢で倒したか、“必中”が放たれた矢に対して発現する魔法というなら話は分かります。あるいはイザベルさんが魔物の位置を特定する魔法を行使して、更に“必中”を発現させたというのでも辻褄は合います。ですが今の事象はそのどちらでもありません。ましてや先に矢を放ったのはアリシアさんです」
ビビアナの問い掛けに答える言葉を探すように、アイダが目を閉じた。
道程でいえば山地や河を迂回するなどするから150キロメートル相当はあるらしい。
だから途中に宿場町のような街があるらしいのだが……
「だからといって歩くのはちょっと無謀だね。ビビアナはアルカンダラまでの戻りは全部馬だったんでしょ?」
「もちろんです。気候も良かったので、飼い葉を持つ必要がなかったのが助かりました」
なるほど。
車移動では途中で燃料補給が必要だが、馬ならば草や水を現地調達できれば何とかなるのか。
「あ!でもイザベルちゃんとかノエさんなら、森や山地を突っ切って一直線に走破できるんじゃない?そういうの得意でしょ?」
「目の前に獲物がいればね。でも、その後めっちゃ疲れるからやらないなあ」
ノエさんの言葉にイザベルも頷く。
確かにマンティコレを追った時の娘達の足の速さは尋常ではなかった。オリンピックは無理だろうが、同世代を対象とした競技会やインターハイなら優勝できそうな速さだ。
だが数キロメートル走るのと、道もないような山林を駆け抜けるのとは訳が違う。俺も森林フィールドは好きな方だが、いくらサバイバルゲームでもフル装備で走り回るのなんて1ゲームがやっとだろう。
こんな話を荷台と御者台、並走するビビアナの間で交わしながら、午前中は順調に進んでいた。
異変が起きたのは午後になってからだ。
◇◇◇
「ねえお兄ちゃん。気づいている?」
腰回りの装備まで外してエアマットの上でごろごろしていたイザベルがむくりと起き上がり、荷台後方の後ろあおりにもたれかかっていた俺に身を寄せてきた。
「ああ。進行方向に向かって右の森の中。だいたい14時の方向。大きさからいって小鬼だな。4匹だ」
「距離は?」
「50メートルってところだな」
俺とイザベルの様子から何かを察したのだろう。
ビビアナが馬を寄せ、アイダとアリシアも俺達を見る。
「イトー殿。敵襲ですか?」
「いや。襲ってくる気配はない」
「少数の小鬼が近寄ったり離れたりしてる」
「斥候ですね」
「恐らくは。イザベル。行くか?」
このまま放置してもすぐには支障はない。厄介なことになるのは小休止や今夜の野営地を定めたあとだ。
恐らく仲間を大勢引き連れて襲ってくるだろう。そのための偵察部隊だ。
だが、荷台の上から狙おうにも奴等の姿は藪や木の奥で目視確認ができない。
だからゴブリンを攻撃するには藪の中に当たりをつけて撃ち込むか、藪を迂回して斬り込むしかないのだが……
「ん……ねえお兄ちゃん。ちょっと試したいことがあるんだけど。アイダちゃんとアリシアちゃんも手伝って」
「あいよ。昨日の夜話してたやつか?」
アイダの口ぶりからすると、イザベルは事前にアイダに相談していたことがあるようだ。
「そうそう。お兄ちゃんちょっと耳貸して。アイダちゃんとアリシアちゃんも」
外していた装備を装着しながら荷台の隅で4人で頭を突き合わせているのを、ビビアナが怪訝そうに見ているのを感じる。
馬車を走らせ続けてはいるが、ノエさんも興味津々だろう。
「わかった。俺はとりあえずスキャンの結果を思い浮かべてればいいな?」
「はい。あとは私が上手くやってみます」
アイダが俺の頭に右手を乗せ、左手をイザベルの頭に乗せる。
「いきます!」
一瞬頭がクラッとなるが、座った状態から立ちくらみということもあるまい。上手くいったのか?
「おほおおお!これがお兄ちゃんが見ていた視界なの!?……ズルい!」
別に狡くはないと思うが。
「次行きます」
アイダが今度はイザベルの頭に右手を、アリシアの頭に左手を乗せる。
数秒後にアリシアが突然荷台の上に立ち上がった。
「イザベルちゃん弓!あと矢もちょうだい!!」
「ちょっと折らないでよ!」
イザベルが矢筒から2本矢を抜き取り、弓と一緒にアリシアに渡す。
アリシアが矢を放つイメージは全くなかったが、さほど手間取りもせずにキリリと矢を番えて空中に2斉射した。
「次は私!」
もう一度アイダに頭を触れてもらってから、今度はイザベルが矢を2本放つ。
ヒュッと空を切り裂いて上空に昇った矢は、頂点で向きを変えて一直線に森に吸い込まれていった。
一瞬の後に、スキャン上のゴブリンの反応が次々と消えていく。
「お兄ちゃん、どう?」
「小鬼の反応は消えたな」
「よし!全部命中!」
「やった!弓矢で初めて狩ったかも!」
イザベルとアリシアがハイタッチして喜んでいる。
「じゃ、ちょっと回収してくる!馬車止めて待ってて!」
イザベルが荷台から飛び降りると、慌ててアリシアも後を追う。
まあ周囲に魔物の気配はないし、アリシアはMP5Kを背負っていった。二人でも大丈夫だろう。
「アイダ。ご苦労だったな。よくやってくれた」
二人が森へと消えたあとで、残ったアイダの労をねぎらう。
「いえ。それよりも……後ろ……」
アイダの視線の先には、すごい形相で迫ってくるビビアナの姿があった。
◇◇◇
「イトー殿!今のは何ですか!?」
何と言われてもなあ。イザベルとアリシアがゴブリンを弓矢で狩った。
経緯は別として結果はそれだけだ。
「いやあ、ボクも弓矢の扱いには自信があるけど、流石に見えない敵を射抜くのは無理だね。探知魔法を使ったのだろうけど……」
探知魔法とイザベルの固有魔法“必中”を組み合わせ、更にその効果をアイダの固有魔法“譲渡”を使ってアリシアに発現させた。
言葉にすればそれだけだが、説明するにはイザベルとアイダの固有魔法の詳細に触れなければいけない。
この世界では手の内を晒す行為に該当するようだし、俺の口から説明するわけにはいかない。
「あ、私から説明させていただきます」
俺が口ごもっていると、アイダが助け船を出してくれた。
「イザベルの固有魔法は皆さんご存じですね?」
「ああ。“必中”だろう?カサドールとして、あんなに羨ましい固有魔法はないよ。そもそも固有魔法などなくても、あの子の弓の腕は群を抜いている」
「はい。ただ一日にそう何度も使える魔法ではないようですが。それとカズヤ殿。カズヤ殿の探知魔法は、私達が使う探知魔法とは少々異なる。そうですよね?」
「そうなのかい?」
「そうなのか?」
いささか間の抜けたやり取りになっていまったが、俺の3Dスキャンは、周囲300メートル内のあらゆる構造物を立体的に把握し、その中で探知した魔力は3D映像のように頭の中に投影される。初めて探知魔法を使った時からそうだったから、皆そうなのだと思っていたが……
「アリシアとイザベル、私も探知魔法は使えます。もちろんお二人も使えると思いますが、それは目に見える範囲で、“あの辺りに魔物がいるな。たぶんこの魔力の大きさは小鬼だな”と感じる程度ではないでしょうか」
「そうだね。その通りだ。だからこそ養成所でも様々な種類の魔物と遭遇して、魔力の大きさや雰囲気を感じ取っておく必要がある」
「はい。実はカズヤ殿の探知魔法の見え方が私達とは違うのではないかと思いついたのは、イリョラ村で地下から忍び寄るグサーノを発見する魔道具を見た時です。あの魔道具の表示板には、接近してくるグサーノの位置が正確に、かつその深さまで表されていました」
「そんな魔道具があんな小さな村に……まさかイトー殿が作ったのですか?」
あ、はい。作りました。
きっと今でも地下の監視に役立ててくれているだろう。
「それはさておき、話を戻しますね。そのカズヤ殿の探知魔法の見え方で位置を特定した魔物にイザベルの“必中”を発動させて矢を放つとどうなるか……その効果がアレです」
「ちょっと待ってください。イトー殿が“必中”の固有魔法を持っていて、イトー殿が放った矢で倒したか、“必中”が放たれた矢に対して発現する魔法というなら話は分かります。あるいはイザベルさんが魔物の位置を特定する魔法を行使して、更に“必中”を発現させたというのでも辻褄は合います。ですが今の事象はそのどちらでもありません。ましてや先に矢を放ったのはアリシアさんです」
ビビアナの問い掛けに答える言葉を探すように、アイダが目を閉じた。
44
お気に入りに追加
1,731
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる