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87.イリョラ村での出来事を報告する(5月23日)
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「そう……ダミアン達がねえ……いろいろと悪評もあったけれど、カサドールとしてはしっかりやっていたのだけれど……残念と言うしかないわね」
校長室、正確には王立アルカンダラ魔物狩人養成所の所長室で額に手を当てて呟いたのは、この部屋の主たる女性、サラ マルティネスだ。
長い銀色の髪に片眼鏡、何時来てもハイネックの紺色のブラウスのような気がする。
「まあいろいろと行き過ぎた面はあったが、あれはあれで立派な奴等だった。惜しい人材を無くしたものだ」
天井を見上げてプロレスラーのような体躯のスキンヘッドの男が唸る。自身も若い頃には勇猛なカサドールだったという養成所の寮監、バルトロメ アロンソだ。
「それにしてもそんな激戦をよく戦い抜いたものだ。その分厚い甲羅に覆われたグサーノは、ルシアの固有魔法に加えてイザベルの固有魔法を重ね合わせることでようやく倒せたというのだね。なかなか興味深い」
光り輝く頭頂部で窓から差し込む傾きかけた陽の光を反射させているのは、魔法実技の教官、ダニエル モンロイ師。
ダミアン一家の死を悼むというよりも、魔法の重ね合わせによる効果のほうが気になるのは職業上仕方がないことだろうか。
「私もモンロイ先生も、直接はダミアン3兄弟を知らないので……それよりも、カズヤ君のことだから何か対策はあるんでしょう?これからトローが出るらしい山地に向かうのに、何も対策が無いはずがないわよね」
「なに?まさかルシアの固有魔法に準じる何かを会得したというのかね!?」
魔導師でもあるイネス カミラ教官の言葉に、モンロイ先生が乗っかってくる。
「あはん。違うんだなあこれが。もうね、ズガーンってなるすっごいのを作ったんだよね!お兄ちゃん!」
「ズガーン??」
「すっごいの??」
イザベルよ。それは説明にも何にもなっていない。モンロイ師もカミラさんもキョトンとしてしまったではないか。
「まあ対策がないとは言いませんが、実戦投入がまだなので。それよりも心配なのはイリョラ村の今後です。グサーノは前から出没していたようですが、地元の人々が言うには今回襲ってきた個体はどれも大型化していたようです。退けはしたものの一時的なものにしか過ぎないかもしれません。ルシアさんが残ってはいますが、同規模の襲撃があった場合は彼女一人ではとても」
「はい。それは私も危惧しているところです。養成所からもできるだけの支援はしましょう。衛兵隊と領主様にも掛け合います。可能なら衛兵の一個中隊とカサドールの1組ぐらいに常駐してもらいたいところですが……」
「そうですなあ。衛兵隊は何とかなったにしても、カサドールから1組出すというのは、北方に召集された奴らが戻ってこない限り難しいですな」
「リナレス周辺もだが、カディスやその他の街も手薄にはできん。当面は手隙のパーティードに持ち回りで巡回させるか、学生と教官を派遣するしかないだろうな」
北の国境線上がキナ臭くなっている状況はまだ続いているようだ。
だが、人間相手の戦争に駆り出されるよりは、魔物を狩っているほうがいい。
俺達もカディス方面から戻り次第イリョラ村には顔を出すことを約束して、この日の報告は終わりとなった。
あとは仕立て屋に顔を出して、ノエさんに帰還報告をすれば今日の予定は終わりだ。
◇◇◇
「見て見て!似合う!?」
予定日よりも丸一日早く仕立て屋に顔を出したにも関わらず、3人娘の注文の品は出来上がっていた。
店の前での騒ぎで3人が噂の獅子狩人だと気付いた店主が頑張ってくれたおかげのようだ。
イザベルとアリシアはモスグリーン。アイダは濃いカーキ色。
共通のデザインは詰襟で肩章付き。腕回りは比較的ゆったりとしているが、袖は絞られている。3人とも肘の部分は当て布がしてあるようだが、イザベルだけは左腕の肘から先にも当て布があり黒いステッチが施されている。
胸にはフラップ付きの大きなポケットがあり、腰の位置にベルトループがついている。このループに革のベルトを通し、アイダとイザベルは剣と銀ダンを、アリシアは各種小物ポーチと銀ダンを下げている。
下半身は膝までがゆったりとしたサルエルパンツ風で裾は膝から絞ってあり、ブーツインしやすくなっているようだ。
詰襟と肩章、袖口とズボンのサイドラインには3人とも違う色でパイピングが施されている。
イザベルは黒、アイダがえんじ色、アリシアは紺色だ。
そしてイザベルとアリシアは共布の大きなフード付きだ。やはり魔法師や魔導師にとってはフードは欠かせないらしい。
「どうでしょうか。これなら胸当てや手甲を着けても邪魔にならないと思うのですが……」
「さすがにカズヤさんのみたいな染め分けた布地は手に入らないみたいだから、一番雰囲気が近い色合いにしてみたの!」
「ああ。良く似合っている。だが、そんな地味な色で良かったのか?」
「はい!お揃いってわけにはいかなかったけど、同じパーティードって感じがするでしょう?」
同じパーティードか。そういえばイザベルがどさくさに紛れてなにやら名前がどうのと言っていたような気もするが、まあ忘れているならいいか。
「さ!次はあの男の所だよね!明けの明星亭だっけ。行くよお兄ちゃん!」
あの男ってなあ。ナバテヘラでは一緒に戦った仲だろうに。
◇◇◇
ノエさんが宿泊している宿は、アルカンダラの南門のすぐ近くに建っている。
旅行者や商人が泊る上等な宿というよりは、安宿の部類に入るだろう。
ノエさんが言うには“飯は無いが寝床が清潔で銀貨1枚なら十分”だそうだ。
その明けの明星亭の大きな星の看板の下まで来た時、宿の裏手のほうから何やら小振りの酒樽を担いでノエさんが歩いてきた。
「よう!皆の衆!にょろにょろ系の魔物はどうだった?あいつらは元気に退治してたかい?」
相変わらずの軽い感じに喰ってかかろうとしたイザベルをアイダが制する。
ノエさんの反応は仕方がない。一昨日から昨日にかけてイリョラ村で起きた出来事、グサーノとの激戦とその結果を知っているのは、現時点では校長先生と一部の教官だけだ。
そろそろ早馬に乗った伝令が衛兵隊か連絡所に駆け込み、遅くとも明日の夜の酒場の話題になっているはずだ。
出来れば騒ぎになる前にカディスに向かいたいものだが……
◇◇◇
「そうか……ダミアン達が死んだか……」
ノエさんが借りている部屋に上がり込み、5人で床に座り込んで話す。
ノエさんの前には葡萄酒の入った酒樽がデンと置かれており、ノエさんが木製のジョッキで呷っている。
どうやら暇を持て余した結果、アルマンソラまでの往復の護衛を引き受けてきたらしい。葡萄酒の樽はその報酬とのことだ。
「彼らとは知り合いだったのですか?」
「いいや。直接は関わり合いはないよ。どう考えても合いそうにないしね。でもナタリアは惜しいことをした。ルシアが無事なのがせめてもの救いか……」
ダミアン一家の女性陣とは関わり合いがあったようだ。
「昔の女……」
「きっとそうよ。振られちゃったのね」
娘達のひそひそ話が俺に聞こえるという事は当然ノエさんにも聞こえているだろう。
「はあ……あのねえ君達。君達の目から見てボクがどう映っているのかはしらないけど、ボクはそんなに軽い男じゃあないからね。あの二人とは一緒に旅をした時があったのさ。もう2年は前になるかな」
「え。何でですか?」
「3人で!?何にもなかったんですか??」
「私も気になります!出会ったきっかけは??」
イザベルとアリシアはともかく、アイダまでが興味津々らしい。
「そうだねえ。あれはボクが養成所を出て少し経った頃かな。まだ駆け出しのカサドールでね、各地を旅しながら行商人の護衛やら小物を狩って修行していた時の話だ……」
亡くなった人の話を酒の肴にする。
傍から見れば無神経なようにも思えるかもしれないが、これはこれで供養の一つなのかもしれない。
忘れられるよりは誰かに覚えておいてもらいたい。“誰の口の端にも上らなくなった時が本当の死だ”とは誰の言葉だっただろうか。
結局この夜はノエさんの昔話を聞きながら更けていった。
ビビアナ嬢への連絡は明日の朝一番にノエさんが付けてくれることになっている。
朝一番か。酒が残っていなければいいが。
校長室、正確には王立アルカンダラ魔物狩人養成所の所長室で額に手を当てて呟いたのは、この部屋の主たる女性、サラ マルティネスだ。
長い銀色の髪に片眼鏡、何時来てもハイネックの紺色のブラウスのような気がする。
「まあいろいろと行き過ぎた面はあったが、あれはあれで立派な奴等だった。惜しい人材を無くしたものだ」
天井を見上げてプロレスラーのような体躯のスキンヘッドの男が唸る。自身も若い頃には勇猛なカサドールだったという養成所の寮監、バルトロメ アロンソだ。
「それにしてもそんな激戦をよく戦い抜いたものだ。その分厚い甲羅に覆われたグサーノは、ルシアの固有魔法に加えてイザベルの固有魔法を重ね合わせることでようやく倒せたというのだね。なかなか興味深い」
光り輝く頭頂部で窓から差し込む傾きかけた陽の光を反射させているのは、魔法実技の教官、ダニエル モンロイ師。
ダミアン一家の死を悼むというよりも、魔法の重ね合わせによる効果のほうが気になるのは職業上仕方がないことだろうか。
「私もモンロイ先生も、直接はダミアン3兄弟を知らないので……それよりも、カズヤ君のことだから何か対策はあるんでしょう?これからトローが出るらしい山地に向かうのに、何も対策が無いはずがないわよね」
「なに?まさかルシアの固有魔法に準じる何かを会得したというのかね!?」
魔導師でもあるイネス カミラ教官の言葉に、モンロイ先生が乗っかってくる。
「あはん。違うんだなあこれが。もうね、ズガーンってなるすっごいのを作ったんだよね!お兄ちゃん!」
「ズガーン??」
「すっごいの??」
イザベルよ。それは説明にも何にもなっていない。モンロイ師もカミラさんもキョトンとしてしまったではないか。
「まあ対策がないとは言いませんが、実戦投入がまだなので。それよりも心配なのはイリョラ村の今後です。グサーノは前から出没していたようですが、地元の人々が言うには今回襲ってきた個体はどれも大型化していたようです。退けはしたものの一時的なものにしか過ぎないかもしれません。ルシアさんが残ってはいますが、同規模の襲撃があった場合は彼女一人ではとても」
「はい。それは私も危惧しているところです。養成所からもできるだけの支援はしましょう。衛兵隊と領主様にも掛け合います。可能なら衛兵の一個中隊とカサドールの1組ぐらいに常駐してもらいたいところですが……」
「そうですなあ。衛兵隊は何とかなったにしても、カサドールから1組出すというのは、北方に召集された奴らが戻ってこない限り難しいですな」
「リナレス周辺もだが、カディスやその他の街も手薄にはできん。当面は手隙のパーティードに持ち回りで巡回させるか、学生と教官を派遣するしかないだろうな」
北の国境線上がキナ臭くなっている状況はまだ続いているようだ。
だが、人間相手の戦争に駆り出されるよりは、魔物を狩っているほうがいい。
俺達もカディス方面から戻り次第イリョラ村には顔を出すことを約束して、この日の報告は終わりとなった。
あとは仕立て屋に顔を出して、ノエさんに帰還報告をすれば今日の予定は終わりだ。
◇◇◇
「見て見て!似合う!?」
予定日よりも丸一日早く仕立て屋に顔を出したにも関わらず、3人娘の注文の品は出来上がっていた。
店の前での騒ぎで3人が噂の獅子狩人だと気付いた店主が頑張ってくれたおかげのようだ。
イザベルとアリシアはモスグリーン。アイダは濃いカーキ色。
共通のデザインは詰襟で肩章付き。腕回りは比較的ゆったりとしているが、袖は絞られている。3人とも肘の部分は当て布がしてあるようだが、イザベルだけは左腕の肘から先にも当て布があり黒いステッチが施されている。
胸にはフラップ付きの大きなポケットがあり、腰の位置にベルトループがついている。このループに革のベルトを通し、アイダとイザベルは剣と銀ダンを、アリシアは各種小物ポーチと銀ダンを下げている。
下半身は膝までがゆったりとしたサルエルパンツ風で裾は膝から絞ってあり、ブーツインしやすくなっているようだ。
詰襟と肩章、袖口とズボンのサイドラインには3人とも違う色でパイピングが施されている。
イザベルは黒、アイダがえんじ色、アリシアは紺色だ。
そしてイザベルとアリシアは共布の大きなフード付きだ。やはり魔法師や魔導師にとってはフードは欠かせないらしい。
「どうでしょうか。これなら胸当てや手甲を着けても邪魔にならないと思うのですが……」
「さすがにカズヤさんのみたいな染め分けた布地は手に入らないみたいだから、一番雰囲気が近い色合いにしてみたの!」
「ああ。良く似合っている。だが、そんな地味な色で良かったのか?」
「はい!お揃いってわけにはいかなかったけど、同じパーティードって感じがするでしょう?」
同じパーティードか。そういえばイザベルがどさくさに紛れてなにやら名前がどうのと言っていたような気もするが、まあ忘れているならいいか。
「さ!次はあの男の所だよね!明けの明星亭だっけ。行くよお兄ちゃん!」
あの男ってなあ。ナバテヘラでは一緒に戦った仲だろうに。
◇◇◇
ノエさんが宿泊している宿は、アルカンダラの南門のすぐ近くに建っている。
旅行者や商人が泊る上等な宿というよりは、安宿の部類に入るだろう。
ノエさんが言うには“飯は無いが寝床が清潔で銀貨1枚なら十分”だそうだ。
その明けの明星亭の大きな星の看板の下まで来た時、宿の裏手のほうから何やら小振りの酒樽を担いでノエさんが歩いてきた。
「よう!皆の衆!にょろにょろ系の魔物はどうだった?あいつらは元気に退治してたかい?」
相変わらずの軽い感じに喰ってかかろうとしたイザベルをアイダが制する。
ノエさんの反応は仕方がない。一昨日から昨日にかけてイリョラ村で起きた出来事、グサーノとの激戦とその結果を知っているのは、現時点では校長先生と一部の教官だけだ。
そろそろ早馬に乗った伝令が衛兵隊か連絡所に駆け込み、遅くとも明日の夜の酒場の話題になっているはずだ。
出来れば騒ぎになる前にカディスに向かいたいものだが……
◇◇◇
「そうか……ダミアン達が死んだか……」
ノエさんが借りている部屋に上がり込み、5人で床に座り込んで話す。
ノエさんの前には葡萄酒の入った酒樽がデンと置かれており、ノエさんが木製のジョッキで呷っている。
どうやら暇を持て余した結果、アルマンソラまでの往復の護衛を引き受けてきたらしい。葡萄酒の樽はその報酬とのことだ。
「彼らとは知り合いだったのですか?」
「いいや。直接は関わり合いはないよ。どう考えても合いそうにないしね。でもナタリアは惜しいことをした。ルシアが無事なのがせめてもの救いか……」
ダミアン一家の女性陣とは関わり合いがあったようだ。
「昔の女……」
「きっとそうよ。振られちゃったのね」
娘達のひそひそ話が俺に聞こえるという事は当然ノエさんにも聞こえているだろう。
「はあ……あのねえ君達。君達の目から見てボクがどう映っているのかはしらないけど、ボクはそんなに軽い男じゃあないからね。あの二人とは一緒に旅をした時があったのさ。もう2年は前になるかな」
「え。何でですか?」
「3人で!?何にもなかったんですか??」
「私も気になります!出会ったきっかけは??」
イザベルとアリシアはともかく、アイダまでが興味津々らしい。
「そうだねえ。あれはボクが養成所を出て少し経った頃かな。まだ駆け出しのカサドールでね、各地を旅しながら行商人の護衛やら小物を狩って修行していた時の話だ……」
亡くなった人の話を酒の肴にする。
傍から見れば無神経なようにも思えるかもしれないが、これはこれで供養の一つなのかもしれない。
忘れられるよりは誰かに覚えておいてもらいたい。“誰の口の端にも上らなくなった時が本当の死だ”とは誰の言葉だっただろうか。
結局この夜はノエさんの昔話を聞きながら更けていった。
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