58 / 243
57.先生達に話す(5月15日)
しおりを挟む
イザベルが泣き止んだ頃に、お盆を持ったダナさんがバルトロメさんと一緒に戻ってきた。
直ぐに男性と女性が入室してくる。
見事に頭頂部が光り輝く男性が、アイダ達が話していたモンロイ師だろう。
女性のほうがカミラさんか。
お茶を配り終えたダナさんとバルトロメさんも席に着く。
校長先生が上座に座り、先生達と俺達は左右に別れて座ったから、ちょうど4対4だ。
「さて、皆さん揃われたので、まずは自己紹介といたしましょう。まずはモンロイから」
「はい。ここで魔法実技を教えております、ダニエル モンロイと申します」
「モンロイ師はこう見えて攻撃魔法、特に火系統と土系統に造詣が深いのです。一方で治癒魔法は少し苦手……なのでしたっけ?」
校長先生の紹介を聞いて、イザベルとアリシアが吹き出す。
「校長……そのネタは勘弁してください。寄る歳には勝てんものなのです」
禿げ上がった頭を自らペチペチと叩きながら抗議するモンロイさんをスルーして、校長先生が続ける。
「次はカミラね」
「イネス カミラです。魔導師です。主に魔道具の開発と製作を指導しています。ここにいる子達への指導を受け持ったことはない……と思うのだけれど、違ったかしら?」
カミラさんは20代後半の真っ黒な髪の女性だ。白い肌に細い顎、切れ長の瞳でアリシア達を見る。
「いえ、お姿は拝見しておりましたが、直接指導いただいたことはありません。私達は魔法師と戦闘職専攻なので」
アリシアが3人を代表して答える。
「そう。特にそこの男の子は一度担当してみたいわ。何でも誰も見た事のない魔道具を持っているそうじゃない」
あ……はい。エアガンのことですね。
しかし一体どういう報告というか連絡が行っているのだろう。
「じゃあ、次はバルトロメ」
「儂か。今更という気もするが……寮監をやっておるバルトロメ アロンソだ。若い頃はカサドールとして、ダナと一緒に魔物を狩っておった。その経験を生かして、今は養成所の防衛隊長をやっておる」
やっぱりこのおじさんも狩人だったか。まあこの体躯と雰囲気でただの一般人なわけがない。
「ダナ アブレゴです。こちらのバルトロメとは夫婦で寮の管理や学生達の悩み相談のようなものを受けています。先生達の悪口をみんなから聞くのも楽しみの一つです」
ぎょっとした顔でモンロイ師がダナさんの顔を見る。
「悪口?そんなことを吹聴している学生がいるのですか?」
「まあみんな子供ですからね。多少のことは大目に見て上げてくださいな。私達から見れば息子や娘、もしかしたら孫みたいなものですよ」
「しかし……」
「そういう愚痴も大事な意見ですよ。人の噂は我が振りを治すいい薬です」
「まあ……ダナさんがそう仰るなら……」
どうやらダナさんは影の実力者のようだ。雰囲気的には長老といったところか。
「では、いよいよ皆さんお待ちかねのカズヤ君の番ね。アリシア達はみんな知っているでしょうし、今ここで私達5人が何も知らないのは貴方だけ。一応、各街の連絡所からの急使や伝令は来たけれど、是非貴方の口から何がどうなっているのかを聞かせて欲しいわ」
何がどうなっているのか。知りたいのは俺自身なのだが。
しかしここで誤魔化したり隠したりしても仕方ないだろう。俺はいいとしてもアリシア達の立場が危うくなるようなことは避けたい。
俺は初めから正直に包み隠さず話すことにした。
この地にやってきたきっかけだろう霧について
自宅に押し寄せてきた小鬼を狩ったこと
周囲を探索しているうちに、小鬼の発生源と思われる洞窟を発見したこと
その洞窟でアリシアとアイダ、イザベルを救出したこと
遺品を回収し、その遺品を携えてアルカンダラを目指したこと
アステドーラで少年を人攫いから救出したこと
道中でアリシア達と協力して小鬼や大鬼、一角オオカミやマンティコレ、バボーサやティボラーンを狩ったこと
「マンティコレだと!?あのサソリの尾を持つ真っ黒な獅子を倒したのか!?」
「そんな報告は受けていないぞ……それは本当か?」
バルトロメさんとモンロイ師が詰め寄ってくる。
詰め寄ってくるのはマンティコレを倒したことについてなのか?他にもツッコミどころはあるだろう。例えば俺がどうやら異世界人だという事についてとか……。
「本当だよ?私とお兄ちゃん、アイダちゃんの3人で1頭ずつ倒したよ!」
「私だって先にエアガンを借りていれば活躍できたんだから!!」
「え……アリシアちゃんエアガン借りてたじゃん。でもイザという時に固まってなかったっけ?」
「だって仕方ないじゃない!初めてだったし……」
借りてきた猫のように大人しくなっていたイザベルとアリシアが突然息を吹き返したかのように漫才を始めた。
どうやら俺が異世界人らしいということは華麗にスルーする気のようだ。あるいは珍しくもないのか。
「おほん!つまり、マンティコレを狩ったというのは事実なのだな?」
モンロイ師が再度確認してくる。
「もちろん!3頭とも回収して来てるから、お見せしましょうか?」
「回収?マンティコレは最も小さい個体でも体長2メートルは下るまい。その巨体をどうやって?しかも先ほどの話ではマンティコレを狩ったのはエルレエラからアステドーラに向かう途中だろう?そんな所からどうやって運び込んだというのかね?」
「大方尻尾の先の毒針だけ抜いてきたのではないか?それなら持ち運びも可能だし価値もそれなりにある。毛皮ほどではないがな」
「確かに。いや、それならたまたま死んでいるのを拾ったり、買ったりしたのかもしれん」
モンロイ師とバルトロメ寮監が何やら変な方向に納得しつつある。
「もう!こうなったら実物を見せちゃうしかないね!いいよねお兄ちゃん?」
「カズヤさん。実物を見せるということは、あの魔法も見せちゃうってことになりますけど……いいですか?」
俺の両隣に座るイザベルとアリシアが同意を求めてくる。
あの魔法とは収納魔法のことだろう。このままでは収まらないだろうし、収納魔法もいつかはバレる。それなら最初に度肝を抜いたほうがいい。
「わかった。ただこの部屋でマンティコレを取り出すのはお勧めしないぞ?」
「わかってるって!校長先生!中庭を使ってもいいですか?」
「中庭?構わないわよ。じゃあみんなで移動しましょう!」
校長先生に促され、皆でぞろぞろと中庭に移動する。
◇◇◇
「この辺でいいかな?」
イザベルが足を止めたのは、縦横が5メートルぐらいに整地された石畳の場所だった。周囲にベンチが配置されているから、中庭でも懇談するような場所なのだろう。
「じゃあアリシアちゃんも手伝ってね。アイダちゃん麻袋をお兄ちゃんに渡して!」
アイダは背負っていたリュックから、折り畳まれたままの麻袋を取り出して俺に渡してくる。
一人一頭ずつ取り出すのだろう。俺は麻袋の口を開け、開口部をイザベルに差し出した。
「最初は私から!よいしょっと!!」
イザベルが両手を袋の中に突っ込み、真っ黒な猫の足のようなものを掴み出した。
「お兄ちゃんそのまま下がって!」
イザベルに言われるまま、麻袋の口を下に向けて後ずさりする。
麻袋の中からずるずるとマンティコレが姿を表した。
胸部にはイザベルの放った矢が突き刺さったままだ。
「次は私ね!」
今度はアリシアがマンティコレを引きずり出す。
次に出てきたのは、コメカミに風穴が開いた個体。俺がエアガンで倒したやつだ。
「最後は私が倒したヤツだな!」
アイダが取り出したのは、首を下からザックリと断たれた個体だ。
真っ黒な獅子が3頭並ぶ光景に、校長先生を含めた5人が絶句している。
「これは……これは正しくマンティコレだ。しかも大きい……」
「あの袋から取り出したのか……まさか収納魔法……この者達が収納魔法を使えるとは聞いていないぞ……」
「この傷は……胸の辺りに矢傷が集中してるけど、致命傷は心臓の位置を貫いたこの一矢ね。こっちの個体は検死するまでもなく喉を剣で貫かれたのが死因だわ。もう一頭は……側頭部以外に傷跡がないわ。この傷が致命傷?でもどうやって……」
バルトロメ寮監とモンロイ師が固まっている中、マンティコレの遺骸に近づき手早く確認しているのは校長先生とカミラさんだ。
「先程の話ではマンティコレを狩ったのは2週間近く前よね。にも関わらず遺骸は腐っていない。むしろ死後硬直さえ始まっていないように思えるわ。やはりその袋に収納された時点で時間が止まっている……とすれば、収納魔法と考えるべきでしょうね」
「私はこの側頭部の傷をどうやって付けたのかが気になります。これはカズヤ君の魔法ですか?そうですよね?そうなんですよね!?」
カミラさんの圧がすごい。思わず後ずさりしてしまう。
「矢の突き刺さり方も貫通魔法を付与しているようですが……この頭の傷も貫通魔法を付与した礫なのでは?その礫を射出するのが、カズヤ君の持つ魔道具、“えあがん”という名前でしたっけ?その効果なのではないですか?」
流石は校長先生。鋭い。
直ぐに男性と女性が入室してくる。
見事に頭頂部が光り輝く男性が、アイダ達が話していたモンロイ師だろう。
女性のほうがカミラさんか。
お茶を配り終えたダナさんとバルトロメさんも席に着く。
校長先生が上座に座り、先生達と俺達は左右に別れて座ったから、ちょうど4対4だ。
「さて、皆さん揃われたので、まずは自己紹介といたしましょう。まずはモンロイから」
「はい。ここで魔法実技を教えております、ダニエル モンロイと申します」
「モンロイ師はこう見えて攻撃魔法、特に火系統と土系統に造詣が深いのです。一方で治癒魔法は少し苦手……なのでしたっけ?」
校長先生の紹介を聞いて、イザベルとアリシアが吹き出す。
「校長……そのネタは勘弁してください。寄る歳には勝てんものなのです」
禿げ上がった頭を自らペチペチと叩きながら抗議するモンロイさんをスルーして、校長先生が続ける。
「次はカミラね」
「イネス カミラです。魔導師です。主に魔道具の開発と製作を指導しています。ここにいる子達への指導を受け持ったことはない……と思うのだけれど、違ったかしら?」
カミラさんは20代後半の真っ黒な髪の女性だ。白い肌に細い顎、切れ長の瞳でアリシア達を見る。
「いえ、お姿は拝見しておりましたが、直接指導いただいたことはありません。私達は魔法師と戦闘職専攻なので」
アリシアが3人を代表して答える。
「そう。特にそこの男の子は一度担当してみたいわ。何でも誰も見た事のない魔道具を持っているそうじゃない」
あ……はい。エアガンのことですね。
しかし一体どういう報告というか連絡が行っているのだろう。
「じゃあ、次はバルトロメ」
「儂か。今更という気もするが……寮監をやっておるバルトロメ アロンソだ。若い頃はカサドールとして、ダナと一緒に魔物を狩っておった。その経験を生かして、今は養成所の防衛隊長をやっておる」
やっぱりこのおじさんも狩人だったか。まあこの体躯と雰囲気でただの一般人なわけがない。
「ダナ アブレゴです。こちらのバルトロメとは夫婦で寮の管理や学生達の悩み相談のようなものを受けています。先生達の悪口をみんなから聞くのも楽しみの一つです」
ぎょっとした顔でモンロイ師がダナさんの顔を見る。
「悪口?そんなことを吹聴している学生がいるのですか?」
「まあみんな子供ですからね。多少のことは大目に見て上げてくださいな。私達から見れば息子や娘、もしかしたら孫みたいなものですよ」
「しかし……」
「そういう愚痴も大事な意見ですよ。人の噂は我が振りを治すいい薬です」
「まあ……ダナさんがそう仰るなら……」
どうやらダナさんは影の実力者のようだ。雰囲気的には長老といったところか。
「では、いよいよ皆さんお待ちかねのカズヤ君の番ね。アリシア達はみんな知っているでしょうし、今ここで私達5人が何も知らないのは貴方だけ。一応、各街の連絡所からの急使や伝令は来たけれど、是非貴方の口から何がどうなっているのかを聞かせて欲しいわ」
何がどうなっているのか。知りたいのは俺自身なのだが。
しかしここで誤魔化したり隠したりしても仕方ないだろう。俺はいいとしてもアリシア達の立場が危うくなるようなことは避けたい。
俺は初めから正直に包み隠さず話すことにした。
この地にやってきたきっかけだろう霧について
自宅に押し寄せてきた小鬼を狩ったこと
周囲を探索しているうちに、小鬼の発生源と思われる洞窟を発見したこと
その洞窟でアリシアとアイダ、イザベルを救出したこと
遺品を回収し、その遺品を携えてアルカンダラを目指したこと
アステドーラで少年を人攫いから救出したこと
道中でアリシア達と協力して小鬼や大鬼、一角オオカミやマンティコレ、バボーサやティボラーンを狩ったこと
「マンティコレだと!?あのサソリの尾を持つ真っ黒な獅子を倒したのか!?」
「そんな報告は受けていないぞ……それは本当か?」
バルトロメさんとモンロイ師が詰め寄ってくる。
詰め寄ってくるのはマンティコレを倒したことについてなのか?他にもツッコミどころはあるだろう。例えば俺がどうやら異世界人だという事についてとか……。
「本当だよ?私とお兄ちゃん、アイダちゃんの3人で1頭ずつ倒したよ!」
「私だって先にエアガンを借りていれば活躍できたんだから!!」
「え……アリシアちゃんエアガン借りてたじゃん。でもイザという時に固まってなかったっけ?」
「だって仕方ないじゃない!初めてだったし……」
借りてきた猫のように大人しくなっていたイザベルとアリシアが突然息を吹き返したかのように漫才を始めた。
どうやら俺が異世界人らしいということは華麗にスルーする気のようだ。あるいは珍しくもないのか。
「おほん!つまり、マンティコレを狩ったというのは事実なのだな?」
モンロイ師が再度確認してくる。
「もちろん!3頭とも回収して来てるから、お見せしましょうか?」
「回収?マンティコレは最も小さい個体でも体長2メートルは下るまい。その巨体をどうやって?しかも先ほどの話ではマンティコレを狩ったのはエルレエラからアステドーラに向かう途中だろう?そんな所からどうやって運び込んだというのかね?」
「大方尻尾の先の毒針だけ抜いてきたのではないか?それなら持ち運びも可能だし価値もそれなりにある。毛皮ほどではないがな」
「確かに。いや、それならたまたま死んでいるのを拾ったり、買ったりしたのかもしれん」
モンロイ師とバルトロメ寮監が何やら変な方向に納得しつつある。
「もう!こうなったら実物を見せちゃうしかないね!いいよねお兄ちゃん?」
「カズヤさん。実物を見せるということは、あの魔法も見せちゃうってことになりますけど……いいですか?」
俺の両隣に座るイザベルとアリシアが同意を求めてくる。
あの魔法とは収納魔法のことだろう。このままでは収まらないだろうし、収納魔法もいつかはバレる。それなら最初に度肝を抜いたほうがいい。
「わかった。ただこの部屋でマンティコレを取り出すのはお勧めしないぞ?」
「わかってるって!校長先生!中庭を使ってもいいですか?」
「中庭?構わないわよ。じゃあみんなで移動しましょう!」
校長先生に促され、皆でぞろぞろと中庭に移動する。
◇◇◇
「この辺でいいかな?」
イザベルが足を止めたのは、縦横が5メートルぐらいに整地された石畳の場所だった。周囲にベンチが配置されているから、中庭でも懇談するような場所なのだろう。
「じゃあアリシアちゃんも手伝ってね。アイダちゃん麻袋をお兄ちゃんに渡して!」
アイダは背負っていたリュックから、折り畳まれたままの麻袋を取り出して俺に渡してくる。
一人一頭ずつ取り出すのだろう。俺は麻袋の口を開け、開口部をイザベルに差し出した。
「最初は私から!よいしょっと!!」
イザベルが両手を袋の中に突っ込み、真っ黒な猫の足のようなものを掴み出した。
「お兄ちゃんそのまま下がって!」
イザベルに言われるまま、麻袋の口を下に向けて後ずさりする。
麻袋の中からずるずるとマンティコレが姿を表した。
胸部にはイザベルの放った矢が突き刺さったままだ。
「次は私ね!」
今度はアリシアがマンティコレを引きずり出す。
次に出てきたのは、コメカミに風穴が開いた個体。俺がエアガンで倒したやつだ。
「最後は私が倒したヤツだな!」
アイダが取り出したのは、首を下からザックリと断たれた個体だ。
真っ黒な獅子が3頭並ぶ光景に、校長先生を含めた5人が絶句している。
「これは……これは正しくマンティコレだ。しかも大きい……」
「あの袋から取り出したのか……まさか収納魔法……この者達が収納魔法を使えるとは聞いていないぞ……」
「この傷は……胸の辺りに矢傷が集中してるけど、致命傷は心臓の位置を貫いたこの一矢ね。こっちの個体は検死するまでもなく喉を剣で貫かれたのが死因だわ。もう一頭は……側頭部以外に傷跡がないわ。この傷が致命傷?でもどうやって……」
バルトロメ寮監とモンロイ師が固まっている中、マンティコレの遺骸に近づき手早く確認しているのは校長先生とカミラさんだ。
「先程の話ではマンティコレを狩ったのは2週間近く前よね。にも関わらず遺骸は腐っていない。むしろ死後硬直さえ始まっていないように思えるわ。やはりその袋に収納された時点で時間が止まっている……とすれば、収納魔法と考えるべきでしょうね」
「私はこの側頭部の傷をどうやって付けたのかが気になります。これはカズヤ君の魔法ですか?そうですよね?そうなんですよね!?」
カミラさんの圧がすごい。思わず後ずさりしてしまう。
「矢の突き刺さり方も貫通魔法を付与しているようですが……この頭の傷も貫通魔法を付与した礫なのでは?その礫を射出するのが、カズヤ君の持つ魔道具、“えあがん”という名前でしたっけ?その効果なのではないですか?」
流石は校長先生。鋭い。
45
お気に入りに追加
1,730
あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる