47 / 243
46.船上にて(5月12日)
しおりを挟む
「うへえ……気持ち悪い……」
船酔いで根を上げたのはイザベルだった。森を歩くときはあんなに生き生きとしていた彼女が、船上では床にへたり込んだまま動かない。
ここはエンリケスさんの船、ビクトリア号の甲板の片隅だ。
最初は船内にいたのだが、あまりにも気持ちが悪そうだったので、風に当てるためにデッキへ担ぎ出したところだ。
「うへえ……なんでお兄ちゃん達は平気なの……お兄ちゃんはともかく、アイダちゃんもアリシアちゃんも船は初めてでしょ……」
「う~ん……初めてだけど、馬車とか馬にはよく乗っていたからかな。イザベルちゃん乗り物苦手だからね」
そう言えばアステドーラからナバテヘラへ向かう馬車の荷台に揺られているときも、主に話していたのはアイダやアリシアで、イザベルは大人しかったように思う。スー村からエルレエラに向かう荷馬車では、こんなに弱ってはいなかったはずだが。
「だって馬車とかは縦揺れじゃん。船ってこう……縦にも横にもぐわんぐわん揺れるし……」
3次元の揺れが嫌だという事だろう。
「アリシア。吐き気というか状態異常に効果がある魔法ってないのか?」
「う~ん……とりあえず治癒魔法でも掛けます?効果はないと思いますけど……」
それもそうだな。乗り物酔いとは、揺れの情報が多過ぎて三半規管が悲鳴を上げている状態だ。別に異常ではなく正しい反応だから、魔法では解決できない……
そうか。アリシアと最初に会った時に使っていた鎮静魔法だ。要は三半規管から送られた信号を自律神経が処理できないから問題なのだ。だったら自律神経の働きそのものを抑制してやればいい。
「え?鎮静魔法でいいんですか?それなら大丈夫です」
アリシアがイザベルの汗ばんだ額に手をかざし、何やら呟く。
「ふへ……頭がぼーっとしてきた……」
「これで大丈夫だと思います。副作用としてめっちゃ眠くなると思いますけど」
「でも吐くよりましだよな。アリシア。ありがとう」
そんなやりとりをしているうちに、船は海上を滑るように進んでいる。
「カズヤ殿!アリシア!あそこに何かいる!」
アイダが手摺から乗り出すようにして沖合を指さした。
「あれは……イルカですな。この辺りの海域には結構生息していて、船を見かけると並走したり水上に飛び出したりしてじゃれついてきます。可愛い生き物です」
様子を見に来てくれたらしいエンリケスさんが教えてくれる。
「じゃあ危険な生き物ではないのですか?」
アイダやアリシアには初めて見る生き物なのだろう。かくいう俺も野生のイルカなど見た事はない。
「そうですな。体長は4メートル近くありますから、かなり大きいですが、危険性はありません。同じ大きさならサメのほうが遥かに恐ろしいです」
「サメ?どんな生き物なのですか?」
「大きさはこの船の半分ほど。捕らえた獲物を切り裂く鋭いギザギザの歯を備えた大きな口と、泳ぐのに特化した流線型の身体、大きなヒレを持つ、海の王者です。これが魔物化すると、この船ぐらいの大きさになって、その口はカズヤ殿でも立ったまま飲み込まれてしまうほどです!」
「そんな生き物が海には潜んでいるのですね……その他にはどんな魔物がいるのでしょう」
「先ほども申したサメの魔物ティボラーン、巨大ウミヘビのセルピエンテ、半人半鳥のシレーヌ、半人半魚のトリトンなどでしょうか。トカゲでありながら人間のような知性を持つオンブレーラガルドどいう種族の暮らす陸地が、はるか沖合の西の方にあるという報告もあります。何でも数年前に漂流したとある漁船の乗組員が見たとか……まあ私自身が見たわけではありませんので、眉唾物ですがな」
「それでも陸地には大鬼や一角オオカミのような魔物がいるのですから、これだけ広い海にはもっと大きな魔物が潜んでいそうですよね。それに、この海の向こうがどうなっているかは未だわからないのでしょう?」
「そうですなあ。大きな島と陸地があるのは確実なようですが。アイダ殿は海の向こう側に興味がおありですかな?」
「いえいえ……私は地に足を付けて生きていたいと思っておりますので……」
「それは残念ですな。探検隊の話が出ればお誘いしようかと思いましたのに。それとも……カズヤ殿達が一緒の方がいいですかな?」
エンリケスさんがアイダを口説いているようにも見えるが、そろそろ助け船が必要だろうか。
「そう言えばカズヤ殿!カズヤ殿の探索魔法は海上や水中にも効果があるのだろうか?」
助け船を出すまでもなく、アイダが俺に話を振ってきた。
「いいや。波止場で索敵したときも、水中に潜むバボーサまでは探知できなかった。レーダーもスキャンも恐らく地上でしか役に立たない」
そう答えながら、一つの可能性に気付く。
なぜ水中に潜む魔物が探知できなかったか。それは魔力を探知する魔法が、さながら電波のように大気中を進み魔力を探知しているからだ。
ならば水中を探索するにはどうする?水中でも進む波、超音波を使えば探知できるかもしれない。
水中に超音波を発するには、まずは水に浸かったものを媒体にしないと……
例えば手を直接水に触れさせるとか、剣や槍を水に浸けるとか……
ん?もしかして船体をそのまま使えないだろうか。
魚群探知機や潜水艦などのソナーなら、吊り下げ式の超音波発信機や船体に備え付けられた発信機を使うはずだ。
木製の船底から超音波状の魔力を受発信できれば、水中の魔力を探知できるかもしれない。
例えばこのマスト。マストの底部は船底に固定されていた。マストを伝い船底の竜骨に魔力を送り込めば……
「あ、カズヤさんのあの表情、何か思いついてるやつだ」
「うむ。確かに。これは何か起きるぞ……」
アリシアとアイダがイザベルを連れてそっと離れていく。
「え?何かあるのですか??え??」
「いいから、エンリケスさんもこっちへ」
アリシアがエンリケスさんも誘い下がらせる。
別に爆弾の実験をするわけでもなし、危険なことなど起きないと思うのだがなあ……
マストに右手の平を触れさせ、船底のキールから発する200KHzほどの超音波をイメージする。
コンッ!
本来聞こえるはずもない高周波数の超音波を放った瞬間、マストから手ごたえが返ってきた。
それと同時に床で寝ていたイザベルが飛び起きた。
「うわっ!なに今の音!」
「音?アイダちゃん何か聞こえた?」
「いや?特に何も?カズヤ殿がああしてマストに手を当てているだけのようだが」
「えええ!聞こえたんだよ!こう床に付けていた耳に響くコンって大きな音が!」
イザベルの耳はコウモリと同じぐらいの聞き分けをするのかもしれない。
それはそうと、周囲から返ってくる反応は……
「アマンシオさん!この辺りの水深はどれくらいですか?」
「水深?そうだなあ。おおよそ100メートルほどだな」
とすれば、全周囲に渡ってほぼ平らに広がる反応が海底。左後方の水面近くにある大きな構造物の反応が僚船のパトリシア号。海底とビクトリア号の間にある細かい反応は魚の群れか。
「カズヤさん。もしかして水中を探索できる魔法……ですか??」
危険なことはないと判断したのだろう。アリシアが近づいてくる。
「ああ。一応水中でも探索は可能なようだ。風ではなく超音波という波動を使っている。水中300メートルほどは半円状に探索が可能だな。もっと角度を絞れば……」
竜骨中央部から西に向けて水平6°ぐらいに絞って探索魔法を放つ。ちょうど先ほどイルカの群れがいた方角だ。
数秒で反応があった。超音波は水中では1500m/sの速さで進むから、2秒で反応があったとすれば、今イルカたちの群れがいるのはおよそ1.5キロメートル先だ。
「そうだなあ。おおよそ2~4キロメートルぐらいは索敵できるかもしれない。ただ地表面と違って全周囲を索敵しなければならないから、長距離を索敵するのは大変だな」
「そうですよね。地表なら見通しさえよければ目視で索敵できますけど、水中を目視しようにも……3メートルとか5メートルが限界ですね」
「もう一つ気がかりなことがある。さっきイザベルは俺が放った魔法を感知したようだが、多分水中にいる魔物や生き物は感度の差はあれど同じように魔法を感知できるかもしれない。多用すると、藪をつつくような結果になる危険がある」
「ああ!“眠っている猫を起こしてはならない”ってやつですね!」
猫?猫ぐらい起こしてしまっても問題ないような気がするが、“藪をつついて蛇を出す”ようなイメージの諺だろうか。
「えっと……意味は、ネズミが眠っている猫をわざわざ起こして危ない目に合うようなことはしないでしょうってことです」
隣に来たアイダが解説してくれた。
なるほど。ネズミ目線であれば、確かに猫は人間から見た魔物のように強大で恐ろしいものかもしれない。
「色んな言い方があるものだなあ。ともかく、あまりこの探索魔法は使わないほうがよさそうだ。せいぜい数百メートルの範囲を受動的に監視するような用途でのみ……」
そこまで言い掛けた瞬間に、船の左舷側で水柱が立った。
船酔いで根を上げたのはイザベルだった。森を歩くときはあんなに生き生きとしていた彼女が、船上では床にへたり込んだまま動かない。
ここはエンリケスさんの船、ビクトリア号の甲板の片隅だ。
最初は船内にいたのだが、あまりにも気持ちが悪そうだったので、風に当てるためにデッキへ担ぎ出したところだ。
「うへえ……なんでお兄ちゃん達は平気なの……お兄ちゃんはともかく、アイダちゃんもアリシアちゃんも船は初めてでしょ……」
「う~ん……初めてだけど、馬車とか馬にはよく乗っていたからかな。イザベルちゃん乗り物苦手だからね」
そう言えばアステドーラからナバテヘラへ向かう馬車の荷台に揺られているときも、主に話していたのはアイダやアリシアで、イザベルは大人しかったように思う。スー村からエルレエラに向かう荷馬車では、こんなに弱ってはいなかったはずだが。
「だって馬車とかは縦揺れじゃん。船ってこう……縦にも横にもぐわんぐわん揺れるし……」
3次元の揺れが嫌だという事だろう。
「アリシア。吐き気というか状態異常に効果がある魔法ってないのか?」
「う~ん……とりあえず治癒魔法でも掛けます?効果はないと思いますけど……」
それもそうだな。乗り物酔いとは、揺れの情報が多過ぎて三半規管が悲鳴を上げている状態だ。別に異常ではなく正しい反応だから、魔法では解決できない……
そうか。アリシアと最初に会った時に使っていた鎮静魔法だ。要は三半規管から送られた信号を自律神経が処理できないから問題なのだ。だったら自律神経の働きそのものを抑制してやればいい。
「え?鎮静魔法でいいんですか?それなら大丈夫です」
アリシアがイザベルの汗ばんだ額に手をかざし、何やら呟く。
「ふへ……頭がぼーっとしてきた……」
「これで大丈夫だと思います。副作用としてめっちゃ眠くなると思いますけど」
「でも吐くよりましだよな。アリシア。ありがとう」
そんなやりとりをしているうちに、船は海上を滑るように進んでいる。
「カズヤ殿!アリシア!あそこに何かいる!」
アイダが手摺から乗り出すようにして沖合を指さした。
「あれは……イルカですな。この辺りの海域には結構生息していて、船を見かけると並走したり水上に飛び出したりしてじゃれついてきます。可愛い生き物です」
様子を見に来てくれたらしいエンリケスさんが教えてくれる。
「じゃあ危険な生き物ではないのですか?」
アイダやアリシアには初めて見る生き物なのだろう。かくいう俺も野生のイルカなど見た事はない。
「そうですな。体長は4メートル近くありますから、かなり大きいですが、危険性はありません。同じ大きさならサメのほうが遥かに恐ろしいです」
「サメ?どんな生き物なのですか?」
「大きさはこの船の半分ほど。捕らえた獲物を切り裂く鋭いギザギザの歯を備えた大きな口と、泳ぐのに特化した流線型の身体、大きなヒレを持つ、海の王者です。これが魔物化すると、この船ぐらいの大きさになって、その口はカズヤ殿でも立ったまま飲み込まれてしまうほどです!」
「そんな生き物が海には潜んでいるのですね……その他にはどんな魔物がいるのでしょう」
「先ほども申したサメの魔物ティボラーン、巨大ウミヘビのセルピエンテ、半人半鳥のシレーヌ、半人半魚のトリトンなどでしょうか。トカゲでありながら人間のような知性を持つオンブレーラガルドどいう種族の暮らす陸地が、はるか沖合の西の方にあるという報告もあります。何でも数年前に漂流したとある漁船の乗組員が見たとか……まあ私自身が見たわけではありませんので、眉唾物ですがな」
「それでも陸地には大鬼や一角オオカミのような魔物がいるのですから、これだけ広い海にはもっと大きな魔物が潜んでいそうですよね。それに、この海の向こうがどうなっているかは未だわからないのでしょう?」
「そうですなあ。大きな島と陸地があるのは確実なようですが。アイダ殿は海の向こう側に興味がおありですかな?」
「いえいえ……私は地に足を付けて生きていたいと思っておりますので……」
「それは残念ですな。探検隊の話が出ればお誘いしようかと思いましたのに。それとも……カズヤ殿達が一緒の方がいいですかな?」
エンリケスさんがアイダを口説いているようにも見えるが、そろそろ助け船が必要だろうか。
「そう言えばカズヤ殿!カズヤ殿の探索魔法は海上や水中にも効果があるのだろうか?」
助け船を出すまでもなく、アイダが俺に話を振ってきた。
「いいや。波止場で索敵したときも、水中に潜むバボーサまでは探知できなかった。レーダーもスキャンも恐らく地上でしか役に立たない」
そう答えながら、一つの可能性に気付く。
なぜ水中に潜む魔物が探知できなかったか。それは魔力を探知する魔法が、さながら電波のように大気中を進み魔力を探知しているからだ。
ならば水中を探索するにはどうする?水中でも進む波、超音波を使えば探知できるかもしれない。
水中に超音波を発するには、まずは水に浸かったものを媒体にしないと……
例えば手を直接水に触れさせるとか、剣や槍を水に浸けるとか……
ん?もしかして船体をそのまま使えないだろうか。
魚群探知機や潜水艦などのソナーなら、吊り下げ式の超音波発信機や船体に備え付けられた発信機を使うはずだ。
木製の船底から超音波状の魔力を受発信できれば、水中の魔力を探知できるかもしれない。
例えばこのマスト。マストの底部は船底に固定されていた。マストを伝い船底の竜骨に魔力を送り込めば……
「あ、カズヤさんのあの表情、何か思いついてるやつだ」
「うむ。確かに。これは何か起きるぞ……」
アリシアとアイダがイザベルを連れてそっと離れていく。
「え?何かあるのですか??え??」
「いいから、エンリケスさんもこっちへ」
アリシアがエンリケスさんも誘い下がらせる。
別に爆弾の実験をするわけでもなし、危険なことなど起きないと思うのだがなあ……
マストに右手の平を触れさせ、船底のキールから発する200KHzほどの超音波をイメージする。
コンッ!
本来聞こえるはずもない高周波数の超音波を放った瞬間、マストから手ごたえが返ってきた。
それと同時に床で寝ていたイザベルが飛び起きた。
「うわっ!なに今の音!」
「音?アイダちゃん何か聞こえた?」
「いや?特に何も?カズヤ殿がああしてマストに手を当てているだけのようだが」
「えええ!聞こえたんだよ!こう床に付けていた耳に響くコンって大きな音が!」
イザベルの耳はコウモリと同じぐらいの聞き分けをするのかもしれない。
それはそうと、周囲から返ってくる反応は……
「アマンシオさん!この辺りの水深はどれくらいですか?」
「水深?そうだなあ。おおよそ100メートルほどだな」
とすれば、全周囲に渡ってほぼ平らに広がる反応が海底。左後方の水面近くにある大きな構造物の反応が僚船のパトリシア号。海底とビクトリア号の間にある細かい反応は魚の群れか。
「カズヤさん。もしかして水中を探索できる魔法……ですか??」
危険なことはないと判断したのだろう。アリシアが近づいてくる。
「ああ。一応水中でも探索は可能なようだ。風ではなく超音波という波動を使っている。水中300メートルほどは半円状に探索が可能だな。もっと角度を絞れば……」
竜骨中央部から西に向けて水平6°ぐらいに絞って探索魔法を放つ。ちょうど先ほどイルカの群れがいた方角だ。
数秒で反応があった。超音波は水中では1500m/sの速さで進むから、2秒で反応があったとすれば、今イルカたちの群れがいるのはおよそ1.5キロメートル先だ。
「そうだなあ。おおよそ2~4キロメートルぐらいは索敵できるかもしれない。ただ地表面と違って全周囲を索敵しなければならないから、長距離を索敵するのは大変だな」
「そうですよね。地表なら見通しさえよければ目視で索敵できますけど、水中を目視しようにも……3メートルとか5メートルが限界ですね」
「もう一つ気がかりなことがある。さっきイザベルは俺が放った魔法を感知したようだが、多分水中にいる魔物や生き物は感度の差はあれど同じように魔法を感知できるかもしれない。多用すると、藪をつつくような結果になる危険がある」
「ああ!“眠っている猫を起こしてはならない”ってやつですね!」
猫?猫ぐらい起こしてしまっても問題ないような気がするが、“藪をつついて蛇を出す”ようなイメージの諺だろうか。
「えっと……意味は、ネズミが眠っている猫をわざわざ起こして危ない目に合うようなことはしないでしょうってことです」
隣に来たアイダが解説してくれた。
なるほど。ネズミ目線であれば、確かに猫は人間から見た魔物のように強大で恐ろしいものかもしれない。
「色んな言い方があるものだなあ。ともかく、あまりこの探索魔法は使わないほうがよさそうだ。せいぜい数百メートルの範囲を受動的に監視するような用途でのみ……」
そこまで言い掛けた瞬間に、船の左舷側で水柱が立った。
43
お気に入りに追加
1,728
あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
八十神天従は魔法学園の異端児~神社の息子は異世界に行ったら特待生で特異だった
根上真気
ファンタジー
高校生活初日。神社の息子の八十神は異世界に転移してしまい危機的状況に陥るが、神使の白兎と凄腕美人魔術師に救われ、あれよあれよという間にリュケイオン魔法学園へ入学することに。期待に胸を膨らますも、彼を待ち受ける「特異クラス」は厄介な問題児だらけだった...!?日本の神様の力を魔法として行使する主人公、八十神。彼はその異質な能力で様々な苦難を乗り越えながら、新たに出会う仲間とともに成長していく。学園×魔法の青春バトルファンタジーここに開幕!

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜
猫パンチ
ファンタジー
主人公、音峰 蓮(おとみね れん)はとてつもなく不幸な男だった。
ある日、とんでもない死に方をしたレンは気づくと神の世界にいた。
そこには創造神がいて、レンの余りの不運な死に方に同情し、異世界転生を提案する。
それを大いに喜び、快諾したレンは創造神にスキルをもらうことになる。
ただし、スキルは選べず運のみが頼り。
しかし、死んだ時に凶運を使い果たしたレンは強運の力で次々と最強スキルを引いてしまう。
それは創造神ですら引くほどのスキルだらけで・・・
そして、レンは最強スキルと強運で異世界を無双してゆく・・・。

異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!
アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。
->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました!
ーーーー
ヤンキーが勇者として召喚された。
社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。
巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。
そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。
ほのぼのライフを目指してます。
設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。
6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる