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20.荷物を整え、そして旅を続ける(5月4日)
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スー村には200人ほどが生活しているらしい。
村が成立したのは10年ほど前。
近くの都市に付帯する開拓村として、引退した狩人や軍人達が入植し、今に至る。
「私はカサドールだった両親に連れられて、15歳の時にこの村に来たの。だから私自身は魔物なんか狩れないわよ!」
そう言いながら案内してくれているのは、村唯一の商店兼連絡所の娘、カリナだ。
金髪の長い髪をポニーテールにして、少々大きめの胸をタプンタプン揺らしている。
そうか。ドローンで見つけた女性はカリナだったか。
そのカリナだが、村の入口でカルネおばさんに捕まり、こうしてお客である俺達4人を案内するハメになっていた。
スー村は50戸ほどの木造の家が円形に集まり、その中心に大きな集会所あるいは礼拝所のような建物がある。
家は二階建てと平屋が半分ずつといった感じだ。
村の中には鶏や豚が闊歩しているし、家々の間には畑が作られている。
畑の周囲には豚が入らないように柵が作られているが、鶏には効果がないようだ。あるいは野菜に付く虫を食べさせているのかもしれない。
「畑の中の作物はね、村が魔物に襲われた時の備えも兼ねてるんだ。もっと大きな町や都市なら、万が一魔物に囲まれても直ぐに救援がくるけど、こういった開拓村一つ一つにはなかなか手が回らないからね。井戸だって、村の中心にある井戸の他にも、3つぐらいは掘ってあるんだよ。水魔法で生み出した水は不味いからね!」
なるほどねえ……よく備えてある。
ん??今のカリナの説明、何か引っかかる。
「なあアリシア、水魔法で生み出した水って不味いのか?」
アリシアに小声で尋ねる。
「ええ、無味無臭で美味しくないのが普通です」
「でもお兄ちゃんが入れてくれたお水は美味しかったよね?」
アリシアの言葉を聞きつけたイザベルが、小声で加わってくる。
「私もそれが疑問だったのです。美味しい美味しくない以前に、カズヤ殿が生み出した水を飲むと、こう……力が漲ってくる感じでした」
アイダも同じ疑問を持っていたらしい。
「ほら若いの!何をこそこそ話してるの?着いたよ!」
カリナが振り返った後ろには、二階建ての間口の大きな店があった。
入口のドアを押し開き、中に入る。
天井と壁に灯された光魔法らしき灯りに、木製のカウンターといくつかのテーブル、そして壁の棚に置いてある袋や瓶、剣や盾などが照らされている。
「お母さん!お客を連れて来たよ!」
「はいよ。まったく、嫁入り前の娘が大声出すんじゃないよ」
カリナの大声に呼ばれてカウンターの奥の部屋から現れたのは、カリナと同じ金髪の恰幅の良い女性だった。
見た所カルネおばさんと同世代だろうか。
「あら、あなた達前に来ていた学生さん?」
「はい!その節はお世話になりました」
アイダが代表して挨拶している。
「そう……男の子達3人は戻ってこられなかったのね。あなた達が派遣されてきた時に、“自分達で探索したほうがいいんじゃないか”って声も上がったんだけどね。結局は経験を積ませるべきだってことになってね。悪かったねえ」
「いえ、私達の力不足が招いた結果です。それに私達3人はこちらのカズヤ殿に助けていただきましたので」
今度はアイダが俺の腕を自分の胸に引き寄せる。アリシアと違って引き締まった身体だ。
「そう。助けたねえ……そんなに強そうにも見えないけど、人は見かけじゃないって言うしね。それで、今日は何か要り用かい?」
「はい。アルカンダラに帰るので、その旅支度をと」
「そうかい。じゃあ必要な物を言っとくれ。今回だけはこのデボラ姉さんのおごりだ。罪滅ぼしにもならないだろうけど、まあ私の気休めってやつさね。あと、ちょうど荷馬車が一台、次の町に向かうところだ。行商人は単独行だし、4人ぐらいは乗れるだろう。一緒に乗っていきな!」
「馬車に乗せてもらえるの??それは助かるよ~」
イザベルがカウンターに飛びつく。
「この村から護衛を付けるのがスジなんだけどね。そう大した魔物も出ないだろうし、次の町のエルレエラまでは一晩野営をすれば明日の午前中には着く。洞窟から生還したあんた達なら大丈夫だろ。ただ自分達で野営の支度はするんだよ。あと、要り用の物は次の町でも買えるし品揃えもいいだろうから、そこんとこ気を付けな」
「はい!では小麦粉1㎏を4袋と塩100g、堅焼きパンを4人前、干し肉と干した果物を一袋ずつ、薪を一束、薬草と包帯、綺麗な布を4枚、水入れの革袋を4つ、ロープを一束、ランタンとオイルのセットを一つ、それから……」
アイダが一つずつ注文し、デボラ姉さんがカウンターの上に並べていく。
「お姉さん!裁縫道具はありますか?」
これはアリシアの注文だ。
「あいよ!針と糸でいいかい?」
デボラ姉さんが小さなポーチを取り出してアリシアに手渡す。
「手斧とショベルも持ってお行き。絶対使う時が来るからね。鍋と木皿、フォークも付けとくよ。あとはこいつらを纏める背負子と麻袋ぐらいだね。他にはないかい?」
デボラ姉さんが気前よく追加してくれる。
「あの……地図はありますか?」
ダメ元で聞いてみる。何しろここから先はドローンでも観測していない、俺にとっては未知の領域だ。正確さなど期待していないが、どこにどんな街があるのかぐらいは知っておきたい。
「軍用の正確な地図はないけど、旅に使う程度の物ならあるよ。ただルシタニア地方しか描かれていないから、それ以外の地方の地図は王都に行くか、その地方で手に入れるしかないね」
「はい。それで十分です」
デボラ姉さんが棚から一枚の分厚い紙を取り出し、くるっと丸めて渡してくれた。
手触りからすると紙ではない。羊皮紙のようなものだろう。
地図を拡げると、盲腸のように下に突き出た半島を持つ、縦長にほぼ長方形の地形が描かれていた。
地図の右側には山脈の絵と、その右側には多数の魔物の姿。半島の周りの海にも口が大きく裂けたクジラのような生き物や大きなザリガニのような生き物が描かれている。
半島の所々にも角の生えた犬のような魔物や鬼の姿が見える。こういった魔物が出るということなのだろう。
所々に文字が掛かれているが、残念ながら読めない。
そういえばこの世界の文字を目にするのは初めてだ。
旅の途中でアリシア達に教えてもらおう。いざ街に着いた時に文盲というわけにはいかない。
「よし!これだけあれば次の町までは大丈夫だ。鍋や手斧なんかはずっと使えるからね。あと必要な物は次の町で買い足しな」
そう言いながらデボラ姉さんが手際よく麻袋に荷物を詰め、背負子に纏めてくれる。
「ほら、当然男の子が背負うんだよ。堅焼きパンなんかは4人で均等に持ちな。万が一はぐれても、食べ物さえあれば何とかなるもんだ。あとはデボラ姉さんが荷馬車の護衛を頼んだって証明書だ。エルレエラに着いたら連絡所の受付に渡しな。少しばかりの報奨金は貰えるからね」
まったく、至れり尽くせりだ。多分アイダやアリシアが自分の娘のように見えているんだろう。
「よし、じゃあ荷馬車に向かうよ。行商人の男は気のいい奴でね。みんなきっと気に入るさね!」
デボラ姉さんに先導されて、店の裏手に回る。
2頭立ての荷馬車には、壮年の男が一人、何やら木箱や麻袋を積み込んでいた。
「ハビエル!この子達もエルレエラまで連れてっておくれ。一応あんたの護衛って扱いだ」
「おう?護衛なんざいらねえが……なんだ、若いな。またデボラの世話焼きか?」
確かに、このハビエルという男はただの行商人ではないだろう。均整のとれた衰えを感じさせない体型からは、相当な強さがにじみ出ている。
「まあそんなところさ。あんたも若い頃はカサドール上がりの行商人に付いて回っただろ?今度は自分の番さ」
「まあな。恩返しは次の世代にってな。よしわかった!俺が責任を持って引き受けよう!」
なんだかそれは逆のような気もするが、いろいろな人の背中に教わるのも大事だろう。
「しかし、女三人に男一人のパーティードってのも不思議な組み合わせだが。あとその服は何だ?森や荒れ地では姿を隠すのに良さそうだな。こりゃ綿か?」
ハビエルが俺の着ているBDUの肩章エポーレットを摘まみ、素材を確かめている。
「まあいい。ほら、井戸で水を汲んで来い!出発するぞ!」
こうして、ハビエルと俺達4人の荷馬車での旅が始まった。
村が成立したのは10年ほど前。
近くの都市に付帯する開拓村として、引退した狩人や軍人達が入植し、今に至る。
「私はカサドールだった両親に連れられて、15歳の時にこの村に来たの。だから私自身は魔物なんか狩れないわよ!」
そう言いながら案内してくれているのは、村唯一の商店兼連絡所の娘、カリナだ。
金髪の長い髪をポニーテールにして、少々大きめの胸をタプンタプン揺らしている。
そうか。ドローンで見つけた女性はカリナだったか。
そのカリナだが、村の入口でカルネおばさんに捕まり、こうしてお客である俺達4人を案内するハメになっていた。
スー村は50戸ほどの木造の家が円形に集まり、その中心に大きな集会所あるいは礼拝所のような建物がある。
家は二階建てと平屋が半分ずつといった感じだ。
村の中には鶏や豚が闊歩しているし、家々の間には畑が作られている。
畑の周囲には豚が入らないように柵が作られているが、鶏には効果がないようだ。あるいは野菜に付く虫を食べさせているのかもしれない。
「畑の中の作物はね、村が魔物に襲われた時の備えも兼ねてるんだ。もっと大きな町や都市なら、万が一魔物に囲まれても直ぐに救援がくるけど、こういった開拓村一つ一つにはなかなか手が回らないからね。井戸だって、村の中心にある井戸の他にも、3つぐらいは掘ってあるんだよ。水魔法で生み出した水は不味いからね!」
なるほどねえ……よく備えてある。
ん??今のカリナの説明、何か引っかかる。
「なあアリシア、水魔法で生み出した水って不味いのか?」
アリシアに小声で尋ねる。
「ええ、無味無臭で美味しくないのが普通です」
「でもお兄ちゃんが入れてくれたお水は美味しかったよね?」
アリシアの言葉を聞きつけたイザベルが、小声で加わってくる。
「私もそれが疑問だったのです。美味しい美味しくない以前に、カズヤ殿が生み出した水を飲むと、こう……力が漲ってくる感じでした」
アイダも同じ疑問を持っていたらしい。
「ほら若いの!何をこそこそ話してるの?着いたよ!」
カリナが振り返った後ろには、二階建ての間口の大きな店があった。
入口のドアを押し開き、中に入る。
天井と壁に灯された光魔法らしき灯りに、木製のカウンターといくつかのテーブル、そして壁の棚に置いてある袋や瓶、剣や盾などが照らされている。
「お母さん!お客を連れて来たよ!」
「はいよ。まったく、嫁入り前の娘が大声出すんじゃないよ」
カリナの大声に呼ばれてカウンターの奥の部屋から現れたのは、カリナと同じ金髪の恰幅の良い女性だった。
見た所カルネおばさんと同世代だろうか。
「あら、あなた達前に来ていた学生さん?」
「はい!その節はお世話になりました」
アイダが代表して挨拶している。
「そう……男の子達3人は戻ってこられなかったのね。あなた達が派遣されてきた時に、“自分達で探索したほうがいいんじゃないか”って声も上がったんだけどね。結局は経験を積ませるべきだってことになってね。悪かったねえ」
「いえ、私達の力不足が招いた結果です。それに私達3人はこちらのカズヤ殿に助けていただきましたので」
今度はアイダが俺の腕を自分の胸に引き寄せる。アリシアと違って引き締まった身体だ。
「そう。助けたねえ……そんなに強そうにも見えないけど、人は見かけじゃないって言うしね。それで、今日は何か要り用かい?」
「はい。アルカンダラに帰るので、その旅支度をと」
「そうかい。じゃあ必要な物を言っとくれ。今回だけはこのデボラ姉さんのおごりだ。罪滅ぼしにもならないだろうけど、まあ私の気休めってやつさね。あと、ちょうど荷馬車が一台、次の町に向かうところだ。行商人は単独行だし、4人ぐらいは乗れるだろう。一緒に乗っていきな!」
「馬車に乗せてもらえるの??それは助かるよ~」
イザベルがカウンターに飛びつく。
「この村から護衛を付けるのがスジなんだけどね。そう大した魔物も出ないだろうし、次の町のエルレエラまでは一晩野営をすれば明日の午前中には着く。洞窟から生還したあんた達なら大丈夫だろ。ただ自分達で野営の支度はするんだよ。あと、要り用の物は次の町でも買えるし品揃えもいいだろうから、そこんとこ気を付けな」
「はい!では小麦粉1㎏を4袋と塩100g、堅焼きパンを4人前、干し肉と干した果物を一袋ずつ、薪を一束、薬草と包帯、綺麗な布を4枚、水入れの革袋を4つ、ロープを一束、ランタンとオイルのセットを一つ、それから……」
アイダが一つずつ注文し、デボラ姉さんがカウンターの上に並べていく。
「お姉さん!裁縫道具はありますか?」
これはアリシアの注文だ。
「あいよ!針と糸でいいかい?」
デボラ姉さんが小さなポーチを取り出してアリシアに手渡す。
「手斧とショベルも持ってお行き。絶対使う時が来るからね。鍋と木皿、フォークも付けとくよ。あとはこいつらを纏める背負子と麻袋ぐらいだね。他にはないかい?」
デボラ姉さんが気前よく追加してくれる。
「あの……地図はありますか?」
ダメ元で聞いてみる。何しろここから先はドローンでも観測していない、俺にとっては未知の領域だ。正確さなど期待していないが、どこにどんな街があるのかぐらいは知っておきたい。
「軍用の正確な地図はないけど、旅に使う程度の物ならあるよ。ただルシタニア地方しか描かれていないから、それ以外の地方の地図は王都に行くか、その地方で手に入れるしかないね」
「はい。それで十分です」
デボラ姉さんが棚から一枚の分厚い紙を取り出し、くるっと丸めて渡してくれた。
手触りからすると紙ではない。羊皮紙のようなものだろう。
地図を拡げると、盲腸のように下に突き出た半島を持つ、縦長にほぼ長方形の地形が描かれていた。
地図の右側には山脈の絵と、その右側には多数の魔物の姿。半島の周りの海にも口が大きく裂けたクジラのような生き物や大きなザリガニのような生き物が描かれている。
半島の所々にも角の生えた犬のような魔物や鬼の姿が見える。こういった魔物が出るということなのだろう。
所々に文字が掛かれているが、残念ながら読めない。
そういえばこの世界の文字を目にするのは初めてだ。
旅の途中でアリシア達に教えてもらおう。いざ街に着いた時に文盲というわけにはいかない。
「よし!これだけあれば次の町までは大丈夫だ。鍋や手斧なんかはずっと使えるからね。あと必要な物は次の町で買い足しな」
そう言いながらデボラ姉さんが手際よく麻袋に荷物を詰め、背負子に纏めてくれる。
「ほら、当然男の子が背負うんだよ。堅焼きパンなんかは4人で均等に持ちな。万が一はぐれても、食べ物さえあれば何とかなるもんだ。あとはデボラ姉さんが荷馬車の護衛を頼んだって証明書だ。エルレエラに着いたら連絡所の受付に渡しな。少しばかりの報奨金は貰えるからね」
まったく、至れり尽くせりだ。多分アイダやアリシアが自分の娘のように見えているんだろう。
「よし、じゃあ荷馬車に向かうよ。行商人の男は気のいい奴でね。みんなきっと気に入るさね!」
デボラ姉さんに先導されて、店の裏手に回る。
2頭立ての荷馬車には、壮年の男が一人、何やら木箱や麻袋を積み込んでいた。
「ハビエル!この子達もエルレエラまで連れてっておくれ。一応あんたの護衛って扱いだ」
「おう?護衛なんざいらねえが……なんだ、若いな。またデボラの世話焼きか?」
確かに、このハビエルという男はただの行商人ではないだろう。均整のとれた衰えを感じさせない体型からは、相当な強さがにじみ出ている。
「まあそんなところさ。あんたも若い頃はカサドール上がりの行商人に付いて回っただろ?今度は自分の番さ」
「まあな。恩返しは次の世代にってな。よしわかった!俺が責任を持って引き受けよう!」
なんだかそれは逆のような気もするが、いろいろな人の背中に教わるのも大事だろう。
「しかし、女三人に男一人のパーティードってのも不思議な組み合わせだが。あとその服は何だ?森や荒れ地では姿を隠すのに良さそうだな。こりゃ綿か?」
ハビエルが俺の着ているBDUの肩章エポーレットを摘まみ、素材を確かめている。
「まあいい。ほら、井戸で水を汲んで来い!出発するぞ!」
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