18 / 240
17.アルカンダラに向かう(5月3日)
しおりを挟む
「えっと…アルカンダラは北にある……でいいんだよな?」
「はい?だからこっちの方角ですよね?」
自信満々にアリシアが胸を張る。
「えっとな……一昨日の夜に、簡単に地図を描いて位置関係を把握したよな?」
「はい!ばっちりです!」
「もう一度おさらいするぞ?今太陽はどこにある?」
「え??あそこですけど?」
「うん。あそこにあるな。じゃあ今太陽がある空の方角は?」
「えっと…東??」
「アリシアちゃん……太陽は東から登って西に沈むんだよ?先生に教わったでしょ!」
イベリアが作業帽キャップに収まり切れない長い白い髪を揺すりながら言う。
やっぱりツインテールにでもするべきだろうか。
「それは知ってるよう!だから!ってあれ?今もうお昼過ぎた?」
「とっくに過ぎてるな」
「あれ?じゃあ……あれ?こっちが北……かな?」
とにもかくにも、俺達は北に向かって歩き出した。
「なあアイダ。アリシアって、いつもあんな感じなのか?」
「あはは……そうですね……屋根がある場所ではしっかり者なんですけど、いざ野外にでると……」
それって狩人としては問題なのではなかろうか。
北の森に分け入る。
前回、森で大鬼と出くわしている。
慎重に、だが出来るだけ速く進む。
森に入るとイザベラが生き生きと皆を先導しはじめた。ミッドエルフだと言われていたが、エルフと名が付くだけのことはある。森の妖精のようなものなのだろう。木々に囲まれて見通しの効かない中を、スイスイと真っすぐ北に向かって進んでいく。
1キロメートルほども森に分け入ったところで、イザベルが立ち止まった。
「何かいる……」
アリシアとアイダの顔に緊張が走る。
何か……か。昨日アリシアに教わった探知系魔法、試してみるか。
風魔法を自分を中心に薄く拡げていく。地上高1メートルぐらいに厚さ数ミリのクレープ生地を伸ばしていくイメージだ。
半径5メートル、10メートル、20メートル、50メートル……徐々に範囲を拡げていく。
これか?
四足歩行の堂々とした体型に、細いが強靭そうな足、太い首の上には立派なツノが生えた頭部。
これはシカだ。
200メートル辺りで何か違和感があった。
北西側だ。
違和感があった辺りの密度を上げて、重点的にチェックする。
コイツらだ。人の身長ほどもある魔物が3体、その半分ぐらいの大きさの魔物が10体。北に向かって移動している。
「見つけました!これは……大鬼3に小鬼10です!」
アリシアが緊張した声で皆に伝えている。
「小鬼10ですって!この前より数が多い……」
「それに大鬼まで……どうしよう……逃げる?」
3人が顔を寄せ合って相談を始めた。
大鬼に小鬼。つまり大鬼と小鬼だろう。
一昨日倒した感じでは、そこまで強力な魔物とは思えなかったが、あれは後方からの不意打ちだったからというのもあるだろう。
正面から耳まで裂けた口と吊り上がった目で凄まれたら、確かに怖そうだ。
「どうする?このまま隠れてやり過ごす?結界防壁は臭いも隠すから、魔力を探知する能力がない魔物なら有効だけど……」
「しかし魔物が出る度に隠れてやり過ごすのか?そんなことで学校に戻れるのか!?」
「だって仕方ないじゃん!私達の攻撃手段は弓と剣しかないんだよ!アリシアは支援魔法が中心だし、アイダの火礫は小鬼にだって効かないのは分かってるでしょ!圧倒的に攻撃力が足りない……あれ?」
イザベルが何かに気付いた。
「もしかしてここに、ものすごく強い人が……いない?」
あれ。一応気配を消していたつもりだったんだけど。
「そうですよ!カズヤさん手伝ってください!」
「そうだな!カズヤ殿は迫りくる小鬼の群れを撃滅してしまったのだろう?是非力を貸してくれ!」
「お兄ちゃん!何でもするから助けて!!」
そっかあ……可愛い女の子が3人で何でもしてくれるのかあ……
「あ、何でもするのはアリシアね」
「ちょっとイザベルちゃん!友達を売らないで!!」
何かイマイチ緊張感に欠ける娘たちだな。
まあいい。逃げるわけにもいかないのは事実なのだ。何せ魔物が進む先には北の村がある。
「わかった。手伝おう。ただし条件がある。俺の攻撃は俺自身どういう仕組みなのか分かっていない。だから、その仕組みを解明するのに協力すること。もう一つは俺の指示には従うこと。俺が引けといったら絶対に逃げること。どうだ?」
「わかりました!」
アリシアの返事に他の2人も頷いている。
「よし。では敵の背後を取る。全員姿勢を低くして、静かについてきてくれ」
俺は探知魔法を薄く拡げて、敵の位置を確認しながら敵の背後に回り込むべく移動を開始した。
アリシア達もおっかなびっくりといった感じで後ろを付いてくる。
ああ……ハンドサインなど決めておいた方がよかったか。だがいきなり実戦で使えるようなサインなら、なんとなく身振りで分かるだろう。
まもなく、敵の姿を目視で確認できた。
30メートルほど先の獣道を、ゆっくりとのし歩いている。
顔さえ見えなければ小学生低学年の児童を引率しているガタイのいい教師のように見えなくもないが、少なくともヤツラの仲間はアリシア達を襲い、そして俺の家にも押し寄せた。
ヤツラにはヤツラの事情があるのだろうし同情もするが、殺らねば殺られるのだ。
ゴブリン達の姿を目の当たりにして、アリシア達が震えだす。特にイザベルの怯え方がひどい。
先ほどまでは気丈に振る舞ってはいたが、本当はこの場から飛んで逃げたいぐらいだろう。
さっさと倒してしまおう。
この距離ならG36Cでも問題ない。近くの木の陰から、まずは大鬼オーガの頭に狙いを付ける。
タタタッ!タタタッ!タタタッ!
素早い指切りで再現する三点バーストで発射されたBB弾は、狙い違わず3匹のオーガの頭部に吸い込まれ、そして頭部を吹き飛ばした。
木の影から出て、残ったゴブリンの足元を掃射する。
ゆっくりと倒れるオーガをポカンと見ていたゴブリンの足に、次々とBB弾が着弾し、膝から下を薙ぎ払う。
地面でのたうち回るヤツラに近づき、辺りを確認する。
倒れたオーガは3匹、ゴブリンは10匹。これで全部だ。
「アイダ!イザベル!こいつらに止めを刺せ!」
「ええええ!わっ!わっ!私達がですか!!」
アイダの声が上ずっている。
「ああ。お前達が止めを刺すんだ。でないとお前達は二度とこいつらに立ち向かえない。酷だが試練だと思って耐えてくれ」
「わ……わかりました!」
先に動けたのはイザベルだった。
腰の短剣を抜き、恐る恐る近づいてくる。
地面に仰向けに倒れた一匹のゴブリンの前で膝まづくと、振るえる手で短剣を振りかざし、ゴブリンの胸に深々と突き立てた。
「これはアマドの仇!これはクレトの仇!これは……これは!」
イザベルは泣きながら何度も短剣を突き立てる。
堰を切ったようにアイダとアリシアが倒れたゴブリンに駆け寄り、次々と刃を突き立てていく。
倒れたゴブリン達が全く動かなくなるまで、3人の復讐は続いた。
ゴブリン達の亡骸の只中で、3人は抱き合って大声で泣きだした。
ようやく感情が解放されたようだ。
思えば明るく無邪気に振る舞っていても、泣くという感情が表に出ていなかっただけなのかも知れない。
3人が泣き止むまでに相当の時間が掛かった。
森の梢から差し込む日の光が、黄色味を帯びている。
3人は立ち上がり、俺に向かって深々と頭を下げた。
「カズヤさん。ありがとうございました。これで3人の仇を撃てました」
「カズヤ殿。これで胸を張って学校に戻れます。このご恩は決して忘れません!」
「お兄ちゃん……ありがとう!」
3人ともゴブリンの血で染まったままの手で頬をぬぐっている。
ゴブリンの返り血で、BDUもドロドロになっている。
「3人ともよくやった。辛かっただろうが、これを乗り越えないといつまでもこいつらから逃げ回ってしまうだろうからな。辛い思いをさせて悪かったな」
「はい……でも今のドロドロの状況が一番辛いかも……です」
アリシアが泣き笑いといった顔で訴えてくる。
確かに見ているこちらも辛い状態だ。
「近くに小川の流れる音が聞こえる。今日は無理せず、そこで野宿にするか」
「はい!水浴びしたいです!」
「この服も洗濯しなければ、流石に着ていられません……」
「よし。じゃあ決まりだ。こいつらの持ち物を回収して、全員移動するぞ」
『はい!!』
「はい?だからこっちの方角ですよね?」
自信満々にアリシアが胸を張る。
「えっとな……一昨日の夜に、簡単に地図を描いて位置関係を把握したよな?」
「はい!ばっちりです!」
「もう一度おさらいするぞ?今太陽はどこにある?」
「え??あそこですけど?」
「うん。あそこにあるな。じゃあ今太陽がある空の方角は?」
「えっと…東??」
「アリシアちゃん……太陽は東から登って西に沈むんだよ?先生に教わったでしょ!」
イベリアが作業帽キャップに収まり切れない長い白い髪を揺すりながら言う。
やっぱりツインテールにでもするべきだろうか。
「それは知ってるよう!だから!ってあれ?今もうお昼過ぎた?」
「とっくに過ぎてるな」
「あれ?じゃあ……あれ?こっちが北……かな?」
とにもかくにも、俺達は北に向かって歩き出した。
「なあアイダ。アリシアって、いつもあんな感じなのか?」
「あはは……そうですね……屋根がある場所ではしっかり者なんですけど、いざ野外にでると……」
それって狩人としては問題なのではなかろうか。
北の森に分け入る。
前回、森で大鬼と出くわしている。
慎重に、だが出来るだけ速く進む。
森に入るとイザベラが生き生きと皆を先導しはじめた。ミッドエルフだと言われていたが、エルフと名が付くだけのことはある。森の妖精のようなものなのだろう。木々に囲まれて見通しの効かない中を、スイスイと真っすぐ北に向かって進んでいく。
1キロメートルほども森に分け入ったところで、イザベルが立ち止まった。
「何かいる……」
アリシアとアイダの顔に緊張が走る。
何か……か。昨日アリシアに教わった探知系魔法、試してみるか。
風魔法を自分を中心に薄く拡げていく。地上高1メートルぐらいに厚さ数ミリのクレープ生地を伸ばしていくイメージだ。
半径5メートル、10メートル、20メートル、50メートル……徐々に範囲を拡げていく。
これか?
四足歩行の堂々とした体型に、細いが強靭そうな足、太い首の上には立派なツノが生えた頭部。
これはシカだ。
200メートル辺りで何か違和感があった。
北西側だ。
違和感があった辺りの密度を上げて、重点的にチェックする。
コイツらだ。人の身長ほどもある魔物が3体、その半分ぐらいの大きさの魔物が10体。北に向かって移動している。
「見つけました!これは……大鬼3に小鬼10です!」
アリシアが緊張した声で皆に伝えている。
「小鬼10ですって!この前より数が多い……」
「それに大鬼まで……どうしよう……逃げる?」
3人が顔を寄せ合って相談を始めた。
大鬼に小鬼。つまり大鬼と小鬼だろう。
一昨日倒した感じでは、そこまで強力な魔物とは思えなかったが、あれは後方からの不意打ちだったからというのもあるだろう。
正面から耳まで裂けた口と吊り上がった目で凄まれたら、確かに怖そうだ。
「どうする?このまま隠れてやり過ごす?結界防壁は臭いも隠すから、魔力を探知する能力がない魔物なら有効だけど……」
「しかし魔物が出る度に隠れてやり過ごすのか?そんなことで学校に戻れるのか!?」
「だって仕方ないじゃん!私達の攻撃手段は弓と剣しかないんだよ!アリシアは支援魔法が中心だし、アイダの火礫は小鬼にだって効かないのは分かってるでしょ!圧倒的に攻撃力が足りない……あれ?」
イザベルが何かに気付いた。
「もしかしてここに、ものすごく強い人が……いない?」
あれ。一応気配を消していたつもりだったんだけど。
「そうですよ!カズヤさん手伝ってください!」
「そうだな!カズヤ殿は迫りくる小鬼の群れを撃滅してしまったのだろう?是非力を貸してくれ!」
「お兄ちゃん!何でもするから助けて!!」
そっかあ……可愛い女の子が3人で何でもしてくれるのかあ……
「あ、何でもするのはアリシアね」
「ちょっとイザベルちゃん!友達を売らないで!!」
何かイマイチ緊張感に欠ける娘たちだな。
まあいい。逃げるわけにもいかないのは事実なのだ。何せ魔物が進む先には北の村がある。
「わかった。手伝おう。ただし条件がある。俺の攻撃は俺自身どういう仕組みなのか分かっていない。だから、その仕組みを解明するのに協力すること。もう一つは俺の指示には従うこと。俺が引けといったら絶対に逃げること。どうだ?」
「わかりました!」
アリシアの返事に他の2人も頷いている。
「よし。では敵の背後を取る。全員姿勢を低くして、静かについてきてくれ」
俺は探知魔法を薄く拡げて、敵の位置を確認しながら敵の背後に回り込むべく移動を開始した。
アリシア達もおっかなびっくりといった感じで後ろを付いてくる。
ああ……ハンドサインなど決めておいた方がよかったか。だがいきなり実戦で使えるようなサインなら、なんとなく身振りで分かるだろう。
まもなく、敵の姿を目視で確認できた。
30メートルほど先の獣道を、ゆっくりとのし歩いている。
顔さえ見えなければ小学生低学年の児童を引率しているガタイのいい教師のように見えなくもないが、少なくともヤツラの仲間はアリシア達を襲い、そして俺の家にも押し寄せた。
ヤツラにはヤツラの事情があるのだろうし同情もするが、殺らねば殺られるのだ。
ゴブリン達の姿を目の当たりにして、アリシア達が震えだす。特にイザベルの怯え方がひどい。
先ほどまでは気丈に振る舞ってはいたが、本当はこの場から飛んで逃げたいぐらいだろう。
さっさと倒してしまおう。
この距離ならG36Cでも問題ない。近くの木の陰から、まずは大鬼オーガの頭に狙いを付ける。
タタタッ!タタタッ!タタタッ!
素早い指切りで再現する三点バーストで発射されたBB弾は、狙い違わず3匹のオーガの頭部に吸い込まれ、そして頭部を吹き飛ばした。
木の影から出て、残ったゴブリンの足元を掃射する。
ゆっくりと倒れるオーガをポカンと見ていたゴブリンの足に、次々とBB弾が着弾し、膝から下を薙ぎ払う。
地面でのたうち回るヤツラに近づき、辺りを確認する。
倒れたオーガは3匹、ゴブリンは10匹。これで全部だ。
「アイダ!イザベル!こいつらに止めを刺せ!」
「ええええ!わっ!わっ!私達がですか!!」
アイダの声が上ずっている。
「ああ。お前達が止めを刺すんだ。でないとお前達は二度とこいつらに立ち向かえない。酷だが試練だと思って耐えてくれ」
「わ……わかりました!」
先に動けたのはイザベルだった。
腰の短剣を抜き、恐る恐る近づいてくる。
地面に仰向けに倒れた一匹のゴブリンの前で膝まづくと、振るえる手で短剣を振りかざし、ゴブリンの胸に深々と突き立てた。
「これはアマドの仇!これはクレトの仇!これは……これは!」
イザベルは泣きながら何度も短剣を突き立てる。
堰を切ったようにアイダとアリシアが倒れたゴブリンに駆け寄り、次々と刃を突き立てていく。
倒れたゴブリン達が全く動かなくなるまで、3人の復讐は続いた。
ゴブリン達の亡骸の只中で、3人は抱き合って大声で泣きだした。
ようやく感情が解放されたようだ。
思えば明るく無邪気に振る舞っていても、泣くという感情が表に出ていなかっただけなのかも知れない。
3人が泣き止むまでに相当の時間が掛かった。
森の梢から差し込む日の光が、黄色味を帯びている。
3人は立ち上がり、俺に向かって深々と頭を下げた。
「カズヤさん。ありがとうございました。これで3人の仇を撃てました」
「カズヤ殿。これで胸を張って学校に戻れます。このご恩は決して忘れません!」
「お兄ちゃん……ありがとう!」
3人ともゴブリンの血で染まったままの手で頬をぬぐっている。
ゴブリンの返り血で、BDUもドロドロになっている。
「3人ともよくやった。辛かっただろうが、これを乗り越えないといつまでもこいつらから逃げ回ってしまうだろうからな。辛い思いをさせて悪かったな」
「はい……でも今のドロドロの状況が一番辛いかも……です」
アリシアが泣き笑いといった顔で訴えてくる。
確かに見ているこちらも辛い状態だ。
「近くに小川の流れる音が聞こえる。今日は無理せず、そこで野宿にするか」
「はい!水浴びしたいです!」
「この服も洗濯しなければ、流石に着ていられません……」
「よし。じゃあ決まりだ。こいつらの持ち物を回収して、全員移動するぞ」
『はい!!』
55
お気に入りに追加
1,714
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる