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6.洞窟を探索する(5月1日)
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ミステリーサークルの中心には大きな岩があった。
そのまま近づくのは少し怖い。何せ木が一本も生えていない理由がわからない。
例えば中心の岩から毒ガスが噴出する。その効果範囲が半径50メートルほどだったら。
あるいは中心の岩から巨大な舌のようなものが飛び出して、半径50メートルの物を喰ってしまうのかもしれない。いや、それはあまりにも効率が悪いか。この状態から種が落ちて、あるいは動物達が種を運んで、もとの森に戻るまでに何年かかることやら。
よし、こういう時のために小型ドローンを持ってきたのだ。
操縦可能距離100メートル、滞空時間5分程度と性能はイマイチだが、局所的な偵察には使える。
手のひらサイズのドローンをスマートフォンと組み合わせた送信機で操作して、中心部の岩に向かって飛ばす。
しかし便利な世の中になったものだ。個人で運用できる偵察機、静粛性が高く高度さえ上げてしまえば発見も困難。屋内でも屋内でも運用でき、しかも価格が安い。軍用として普及するのも時間の問題だろう。
ドローンは50メートルの距離をおよそ20秒かけて移動し、中心部の岩の映像をスマートフォンに映し出す。
岩の横っ腹には、穴がぽっかりと開いていた。
ドローンを近づけると、穴は地下街への入り口かのように地下に向かって傾斜がついている。
入り口の方向からみると、どうやら北に向かって洞窟が伸びているようだ。
特に色がついたガスが噴出したり、湯気が立っていたりということはない。
行くか。例えば火山性の有毒ガスが噴出するのなら、もっと硫黄臭がしてもいいような気がする。一酸化炭素だけが噴出するなんてことはないだろう。
そもそもそんな危険なガスが噴き出す場所を、そのままにはしておけない。危険な場所なら塞いでしまわないといけない。
とりあえずドローンを引き返させる。
ついでに小型ドローンの限界高度である100メートルまで飛翔させ、帰るべき方向を見定める。
遠く東の野原にぽつりと建っている家が見える。やっぱり森の中で相当ズレて歩いてしまったようだ。
ミステリーサークルの縁に沿って移動し、ホバリングするドローンを回収する。
帰る方向の道しるべとして、近くの木に水糸でマーキングしておく。
さあ、いよいよ洞窟に潜ってみよう。
慎重に洞窟へ近寄り、洞窟の入口から内部を覗いてみる。
入口の高さも幅も2メートルほどだが、そのままの大きさで奥まで続いているようだ。
光が届く範囲には、特に異常はない。洞窟手前に生えている草は、そのまま洞窟内部にも生えているように見える。
ただ、腐敗しているような臭いがする。我慢できないほどではないが、気持ちいいものでもない。
一旦森まで引き返し、手ごろな枯れ枝を拾ってくる。
枯れ枝の先端にパラコードを巻き付け、ライターで点火し、洞窟の奥に投げ入れる。
そのまま枯れ枝が燃えるのを監視する。
ジュッと音を立てて火が消えるとか、一気に燃え拡がるといったことはない。
どうやら酸素濃度には問題なく、可燃性濃度幅の広いガスが充満しているということもないようだ。
洞窟の入口の脇の地面を少し掘り、ペグを埋め込む。
ペグに水糸の先端を結び付け、反対側のリールをミリタリーリュックのカラビナに取り付ける。これで歩いているだけで水糸が放出される。別に命綱ではない。ただの道しるべだ。
ヘッドライトを点灯し、洞窟の中に踏み入る。
酸素濃度計やガス検知器などは無い。もう自分の鼻と勘だけが頼りだ。
距離感がおかしくなるのを防ぐために、一歩ずつ数えながら歩く。
10歩ほどで入口からの光が差し込まなくなる。
次の10歩で、洞窟が大きく右に折れ曲がる。
曲がった先は、なぜかぼんやりと明るい。
G36Cのフラッシュライトを点灯しヘッドライトを消灯してみる。どうやら壁に生えているコケが仄かに光を発しているようだ。
そのままG36Cのフラッシュライトで足元を照らしながら歩く。
100歩ほど歩くが、洞窟に分岐などはない。ところどころ天井が低くなったり、岩が転がったりしている他は平坦な一本道だ。
入口から100メートルほど、歩数にして150歩ほどで、更に大きく左に曲がる。
その先から何やら動物の鳴き声のようなもの……というかゴブリンの声が聞こえる。
曲がり角から先をそっと覗くと、その先は大きな部屋のようになっている。
G36Cのフラッシュライトを消灯し、部屋の中が覗ける位置まで進む。
部屋の入口の幅はおよそ1メートルほど。
部屋そのものは縦横5メートル、高さ3メートルほど。
天井部に空気穴でもあるのだろう。日の光が数か所届いて、床を照らしている。
中心部にゴブリン達が10匹ほど、その中に一際大きなゴブリンが一匹いる。
ギャアギャアと騒ぐゴブリン達の足元には……何やらヒトの形をしたものが横たわっている。
辺りを見渡すと、壁にはいくつものヒトの形をしたものが縛り付けられている。
一部は白骨化しているし、足元に髪の束が落ちているものもある。
どうやら攫ってきたか迷いこんできた人間を凌辱しているようだ。
一際大きなゴブリンが腰布を取った。
醜いモノが屹立している。
もう時間の猶予がない。
倒れているヒトらしき者が何者かは分からないが、少なくともゴブリンよりは理性的だと信じよう。
G36Cのドットサイトを覗き、モノを屹立させて高笑いしているゴブリンの顔に狙いを定める。
タンッ!
ゴブリンの顔が吹き飛び、仰向けに倒れる。
何事かとキョロキョロしている残りのゴブリンに向けて、発砲を続ける。
フルオートなら一斉射で済むだろうが、下で倒れているヒトらしき存在に当たっても平気だという確証はない。
仕方ないから一匹ずつセミオートで仕留める。
およそ10秒の一方的な戦闘でゴブリンを殲滅した。
慎重にゴブリン達に近づき、一匹ずつ死亡を確認する。
ゴブリン達の中心部にいたのは……赤毛の長い髪の娘のようだ。
地面に打ち込んだ杭に手を縛られ、足は開脚した状態で縛られている。まあゴブリンどもが何を考えたか一目瞭然。
口には猿轡さるぐつわというか布が詰め込まれているようだ。自殺防止か。
当初は身じろぎ一つしなかったその娘も、どうやら気付いてはいるらしい。
逃げようとするかと思いきや、全く動かずに目だけで俺を見ている。
虚ろな目ではない。しっかりと命の光が灯った目だ。
直ちに命に別状はないとみて、視線だけで黙礼し、とりあえず壁に縛り付けられているモノを先に確認する。
どうやら遺体は左から右に行くにつれて新しくなっている。
一番左端の遺体は白骨化しているが、右端の方の遺体は幾分腐敗しているがまだ新しいようだ。
遺体の装束は様々で、手足に鎧を付けている者や、編み上げのサンダルのようなものを履いた者もいる。
とりあえず全員死亡しているのは間違いない。
では生きている者を助けよう。
娘に見えるように近寄り、膝を付いて腰の剣鉈を抜く。
口に詰め込まれた布を抑えているロープを顔の横で切断し、口から布を取り除く。
布を取り戻すと同時に娘は横を向いて嘔吐する。
無理もない。相当の恐怖を味わったのだろう。
急いで腕を固定するロープを切り、上体を起こさせる。下手をすると窒息してしまう。
足を固定していたロープも切断し、娘が落ち着くのを待つ。
ミリタリーリュックからペットボトルの水を出し、キャップを開けて娘に差し出す。
そのまま近づくのは少し怖い。何せ木が一本も生えていない理由がわからない。
例えば中心の岩から毒ガスが噴出する。その効果範囲が半径50メートルほどだったら。
あるいは中心の岩から巨大な舌のようなものが飛び出して、半径50メートルの物を喰ってしまうのかもしれない。いや、それはあまりにも効率が悪いか。この状態から種が落ちて、あるいは動物達が種を運んで、もとの森に戻るまでに何年かかることやら。
よし、こういう時のために小型ドローンを持ってきたのだ。
操縦可能距離100メートル、滞空時間5分程度と性能はイマイチだが、局所的な偵察には使える。
手のひらサイズのドローンをスマートフォンと組み合わせた送信機で操作して、中心部の岩に向かって飛ばす。
しかし便利な世の中になったものだ。個人で運用できる偵察機、静粛性が高く高度さえ上げてしまえば発見も困難。屋内でも屋内でも運用でき、しかも価格が安い。軍用として普及するのも時間の問題だろう。
ドローンは50メートルの距離をおよそ20秒かけて移動し、中心部の岩の映像をスマートフォンに映し出す。
岩の横っ腹には、穴がぽっかりと開いていた。
ドローンを近づけると、穴は地下街への入り口かのように地下に向かって傾斜がついている。
入り口の方向からみると、どうやら北に向かって洞窟が伸びているようだ。
特に色がついたガスが噴出したり、湯気が立っていたりということはない。
行くか。例えば火山性の有毒ガスが噴出するのなら、もっと硫黄臭がしてもいいような気がする。一酸化炭素だけが噴出するなんてことはないだろう。
そもそもそんな危険なガスが噴き出す場所を、そのままにはしておけない。危険な場所なら塞いでしまわないといけない。
とりあえずドローンを引き返させる。
ついでに小型ドローンの限界高度である100メートルまで飛翔させ、帰るべき方向を見定める。
遠く東の野原にぽつりと建っている家が見える。やっぱり森の中で相当ズレて歩いてしまったようだ。
ミステリーサークルの縁に沿って移動し、ホバリングするドローンを回収する。
帰る方向の道しるべとして、近くの木に水糸でマーキングしておく。
さあ、いよいよ洞窟に潜ってみよう。
慎重に洞窟へ近寄り、洞窟の入口から内部を覗いてみる。
入口の高さも幅も2メートルほどだが、そのままの大きさで奥まで続いているようだ。
光が届く範囲には、特に異常はない。洞窟手前に生えている草は、そのまま洞窟内部にも生えているように見える。
ただ、腐敗しているような臭いがする。我慢できないほどではないが、気持ちいいものでもない。
一旦森まで引き返し、手ごろな枯れ枝を拾ってくる。
枯れ枝の先端にパラコードを巻き付け、ライターで点火し、洞窟の奥に投げ入れる。
そのまま枯れ枝が燃えるのを監視する。
ジュッと音を立てて火が消えるとか、一気に燃え拡がるといったことはない。
どうやら酸素濃度には問題なく、可燃性濃度幅の広いガスが充満しているということもないようだ。
洞窟の入口の脇の地面を少し掘り、ペグを埋め込む。
ペグに水糸の先端を結び付け、反対側のリールをミリタリーリュックのカラビナに取り付ける。これで歩いているだけで水糸が放出される。別に命綱ではない。ただの道しるべだ。
ヘッドライトを点灯し、洞窟の中に踏み入る。
酸素濃度計やガス検知器などは無い。もう自分の鼻と勘だけが頼りだ。
距離感がおかしくなるのを防ぐために、一歩ずつ数えながら歩く。
10歩ほどで入口からの光が差し込まなくなる。
次の10歩で、洞窟が大きく右に折れ曲がる。
曲がった先は、なぜかぼんやりと明るい。
G36Cのフラッシュライトを点灯しヘッドライトを消灯してみる。どうやら壁に生えているコケが仄かに光を発しているようだ。
そのままG36Cのフラッシュライトで足元を照らしながら歩く。
100歩ほど歩くが、洞窟に分岐などはない。ところどころ天井が低くなったり、岩が転がったりしている他は平坦な一本道だ。
入口から100メートルほど、歩数にして150歩ほどで、更に大きく左に曲がる。
その先から何やら動物の鳴き声のようなもの……というかゴブリンの声が聞こえる。
曲がり角から先をそっと覗くと、その先は大きな部屋のようになっている。
G36Cのフラッシュライトを消灯し、部屋の中が覗ける位置まで進む。
部屋の入口の幅はおよそ1メートルほど。
部屋そのものは縦横5メートル、高さ3メートルほど。
天井部に空気穴でもあるのだろう。日の光が数か所届いて、床を照らしている。
中心部にゴブリン達が10匹ほど、その中に一際大きなゴブリンが一匹いる。
ギャアギャアと騒ぐゴブリン達の足元には……何やらヒトの形をしたものが横たわっている。
辺りを見渡すと、壁にはいくつものヒトの形をしたものが縛り付けられている。
一部は白骨化しているし、足元に髪の束が落ちているものもある。
どうやら攫ってきたか迷いこんできた人間を凌辱しているようだ。
一際大きなゴブリンが腰布を取った。
醜いモノが屹立している。
もう時間の猶予がない。
倒れているヒトらしき者が何者かは分からないが、少なくともゴブリンよりは理性的だと信じよう。
G36Cのドットサイトを覗き、モノを屹立させて高笑いしているゴブリンの顔に狙いを定める。
タンッ!
ゴブリンの顔が吹き飛び、仰向けに倒れる。
何事かとキョロキョロしている残りのゴブリンに向けて、発砲を続ける。
フルオートなら一斉射で済むだろうが、下で倒れているヒトらしき存在に当たっても平気だという確証はない。
仕方ないから一匹ずつセミオートで仕留める。
およそ10秒の一方的な戦闘でゴブリンを殲滅した。
慎重にゴブリン達に近づき、一匹ずつ死亡を確認する。
ゴブリン達の中心部にいたのは……赤毛の長い髪の娘のようだ。
地面に打ち込んだ杭に手を縛られ、足は開脚した状態で縛られている。まあゴブリンどもが何を考えたか一目瞭然。
口には猿轡さるぐつわというか布が詰め込まれているようだ。自殺防止か。
当初は身じろぎ一つしなかったその娘も、どうやら気付いてはいるらしい。
逃げようとするかと思いきや、全く動かずに目だけで俺を見ている。
虚ろな目ではない。しっかりと命の光が灯った目だ。
直ちに命に別状はないとみて、視線だけで黙礼し、とりあえず壁に縛り付けられているモノを先に確認する。
どうやら遺体は左から右に行くにつれて新しくなっている。
一番左端の遺体は白骨化しているが、右端の方の遺体は幾分腐敗しているがまだ新しいようだ。
遺体の装束は様々で、手足に鎧を付けている者や、編み上げのサンダルのようなものを履いた者もいる。
とりあえず全員死亡しているのは間違いない。
では生きている者を助けよう。
娘に見えるように近寄り、膝を付いて腰の剣鉈を抜く。
口に詰め込まれた布を抑えているロープを顔の横で切断し、口から布を取り除く。
布を取り戻すと同時に娘は横を向いて嘔吐する。
無理もない。相当の恐怖を味わったのだろう。
急いで腕を固定するロープを切り、上体を起こさせる。下手をすると窒息してしまう。
足を固定していたロープも切断し、娘が落ち着くのを待つ。
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