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罪と向き合う魔法使い
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魔法使いヘザーと盗賊団二人は、巨大な塔をひたすら登り続ける。
この塔には屋根がなく、フロア全体が一直線の螺旋階段のようだった。迷うことはないものの、もし落下することになればすぐさま一階まで落ちてしまう。どうしてこんな塔を作ったのか、三人は揃って同じ疑問を抱いていた。
ヘザーは走りながら階数を数えていたが、五階を超えた辺りからカウントを辞めた。丁度半分くらいまで来ていることから、恐らく塔は十階建てだと判断できたことと、息が切れてきて考えることが面倒になったからだ。
「はあ……はあ……待ちなさいよおアンタたち~」
インリッツが二人から遅れて階段を登っているが、どうやら走れなくなってしまったらしい。上品なハットの下は汗が滴り落ち、大きな腹が悲鳴を上げているかのように揺れている。
「だらしねえなあ! だから痩せておけって言ったろ!」
盗賊団の頭は不甲斐ない部下を叱っている。彼女はほとんど息を切らしている様子がない。
「インリッツ。君はゆっくり上がってくればいい。私達が先に……」
ヘザーの言葉が止まった。奇妙な物音が上から聞こえる。イベリスも同時に気がつき周囲を警戒していると、上の階層と下の階層、どちらからも聞こえて来るのが分かった。
「いやああああ!」
「……や、やっぱりか。私は本当に運がない」
インリッツが悲鳴を聞いて、ヘザーは下の階を見た。恐怖と溜息が同時に出そうになったのは初めてで、彼はようやく杖を構える。
「こっちからも来てんぞ! 腐った野郎どもがよ」
下から蠢くように登って来る者達と、上からけたたましい声を上げて降りて来る者達。彼らは皆人間だった。今ではゾンビの集団へと成り下がり、一斉にヘザー達を狙っている。
「アタシを狙ってんのね!? 来ないでええ! 化け物ぉおお!」
インリッツが槍を振り回し、破竹の勢いでゾンビ達を斬りまくっている。彼はHPが半分以下に減った場合や、精神の混乱が続いた時、ステータス全てが少しずつ上昇するカードを所持していた。
恐怖を感じるほど槍は早くなり、押し寄せるゾンビ達が一瞬で細切れにされていく姿を見て、ヘザーは唖然としている。
「アイツは大丈夫だ。それより、早く屋上へ行くぞ」
「あ……ああ。そうだな」
イベリスは猛烈な打撃をゾンビ達に浴びせ続け、あっという間に階段を駆け上がって行く。遅れるようにヘザーが続くが、彼女のように俊敏にはいかない。
出来る限りゾンビ達を魔法で消し炭にしながら、慎重に階段を登る。
最上階に着いたイベリスの瞳に映ったのは、円を描くような細い通路と開けた景色だった。手すりもない通路は、踏み外せば一階まで落下してしまうか、塔の外に身投げとなるかの二択だった。高い所が苦手な人間はとても立っていられない。
イベリスに続いて屋上に辿り着いた彼は、一番奥に小さな何かが置かれていることに気がつく。
「あれが……祭壇か?」
イベリスが早足で近づいて行くと、彼女の前には確かに祭壇があった。
「コイツで儀式とやらをするつもりか。じゃあ早速、ぶち壊すとするかあ」
「うむ……!? ……イベリス! 後ろだ!」
「あん? があ!」
祭壇を壊そうとするイベリスの背後に、何かが浮かび上がって来る。それは黒紫色の玉を両手で作り出し、勢いよく解き放った。辛うじて防御には成功したものの、玉は確実に彼女にダメージを与えている。
ありとあらゆる死者を下僕にする魔物、エリオネルがそこにいた。
「フォッフォッフォ! いけませんねえ。大事な祭壇を破壊するような真似をされては」
「てめえか~。随分と久しぶりじゃねえか」
ヘザーは走り寄り、イベリスとヘザーはエリオネルを挟み撃ちする形になった。
「以前の商売相手と戦うことになるとは、流石に思いませんでしたよ~。もうくたばったものとばかり」
「へ! 俺達がそう簡単に死ぬ訳ねえだろ。お前こそ今日で終わりだぜ」
「……商売相手? 何の話だ?」
エリオネルとイベリスの関係性を知らないヘザーは、唐突な言葉に困惑していた。
「おっと。あなたとは初対面でしたね! 初めまして、私が死霊を束ねる魔族の将、エリオネルでございます。いやね、この方とは以前……フリージアを落とす為に協力をしていただいたんですよ。期待外れでしたけどね。お金だけ踏んだくってあのザマとは……全く」
イベリスは肩をすくめて首を振った。怒りよりも呆れているような顔をしている。
「あんだけ体張ってやったんだ。充分働いただろ。大体俺は最初から乗り気じゃなかったんだよ。お前がどうしてもって頼み込むから、仕方なく受けたんだぜ」
エリオネルが一瞬、ピクリと眉を吊り上げた仕草をしたことを、ヘザーは見逃さなかった。恐らく必死で頼み込んでいたことを、誰かに知られるのが嫌なんだろうと推測する。
「フォッフォッフォ! 何をデタラメを。まあいいです……あなた達にはここで死んでいただきましょう」
エリオネルは空高く浮かび上がり、両手を上げて何かを呟きはじめる。呪いの呪文と思わしき言葉が、やがて大気を震わせ始めた。すると祭壇の前に奇妙な黒い光が現れ、まるで人間が通れるほどの虫食い穴となった。
「さあお楽しみ下さい。私の部下達との戦いを!」
「グェエ……アオオ!」
穴から這い出るように沢山のゾンビ達が姿を現し、イベリスとヘザー目掛けて襲いかかる。
「クソ! マジかよ」
「ええい! ゾンビばかりを相手にしてはおれん」
イベリスがゾンビ達を殴り、蹴りまくっている間に、ヘザーは空中に浮遊しているエリオネルに杖を向ける。
「燃え尽きろ! 下郎」
炎の魔法エルフレイムが唸りを上げてエリオネルに向かっていく。
「ほほほほ! 無駄ですよ、無駄無駄」
炎が触れるかどうかというタイミングで、エリオネルは塔の外に退避してしまった。飛行の魔法が使えるという利点は、今回の戦いでは圧倒的に有利な状況を作り出している。
「くそ……これではどうにもならんな!」
「おい! そいつを牽制しておけ。俺が全部ぶっ壊す!」
「い、いや。流石にそれは無理だろう」
「いけるさ! 俺は早くコイツらをぶっ殺して、盗賊業を再開させなきゃいけないんだよ! うらうらうら!」
溢れるように出て来るゾンビ達は、イベリス一人に圧倒されている。ある者は穴から出た瞬間に首をへし折られ、ある者は蹴り飛ばされて塔から落下していく。
「君の発言は不謹慎極まりないが……この際目を伏せておく。エリオネルは私が抑えよう」
「フォフォフォ! フォッフォッフォ! それこそ無謀ですよ。実は私はね、あなたにとっておきの相手を用意していたんです」
エリオネルは指先から小さな黒い光を作り出し、ふうっと息を吹きかける。黒い光はタンポポの種のようにフワフワとヘザーの背後に飛んでいき、静かに止まった。
「一体誰を用意した? 歴戦の戦士の死体でも掘り起こしたか?」
「いえいえ~。手に入るはずありませんし……あなたの相手に、そんな御大層な者は必要ないでしょう」
黒い光は少しずつ膨らみ、何かの形に近づいていく。歪に伸び上がる影は人の皮膚や髪に変化し、段々と不完全な人間に変化している。
「あ……ああ……君は……君は……」
ヘザーは新たなゾンビを見て思わず後ずさりをした。
「フォフォ! あなたは知っていますよね? 彼のことを」
知っているどころではない。ヘザーはずっと彼と旅をしていた。彼を英雄にして自分自身に多大な恩恵を生み出そうと目論んでいた。
死んだはずのその男は、自分を見てイヤらしく笑っている。目には溢れんばかりの憎悪の炎が灯されていた。震える声でヘザーは言った。
「ライラック……どうして君が……ここに」
男は背負っていた細い剣を引き抜き、一歩ずつヘザーに歩み寄る。
「声が聞こえたからさ。アンタを殺させてやるっていう……神の声がさ」
イベリスとヘザーは先程までとはうって代わり、逆に挟み撃ちにされてしまっている。塔の外から浮かんでいるエリオネルは可笑しくて堪らない。インリッツは今も屋上に辿り着いていなかった。
悪魔の高笑いと共に、剣を持ったライラックは走り出した。
この塔には屋根がなく、フロア全体が一直線の螺旋階段のようだった。迷うことはないものの、もし落下することになればすぐさま一階まで落ちてしまう。どうしてこんな塔を作ったのか、三人は揃って同じ疑問を抱いていた。
ヘザーは走りながら階数を数えていたが、五階を超えた辺りからカウントを辞めた。丁度半分くらいまで来ていることから、恐らく塔は十階建てだと判断できたことと、息が切れてきて考えることが面倒になったからだ。
「はあ……はあ……待ちなさいよおアンタたち~」
インリッツが二人から遅れて階段を登っているが、どうやら走れなくなってしまったらしい。上品なハットの下は汗が滴り落ち、大きな腹が悲鳴を上げているかのように揺れている。
「だらしねえなあ! だから痩せておけって言ったろ!」
盗賊団の頭は不甲斐ない部下を叱っている。彼女はほとんど息を切らしている様子がない。
「インリッツ。君はゆっくり上がってくればいい。私達が先に……」
ヘザーの言葉が止まった。奇妙な物音が上から聞こえる。イベリスも同時に気がつき周囲を警戒していると、上の階層と下の階層、どちらからも聞こえて来るのが分かった。
「いやああああ!」
「……や、やっぱりか。私は本当に運がない」
インリッツが悲鳴を聞いて、ヘザーは下の階を見た。恐怖と溜息が同時に出そうになったのは初めてで、彼はようやく杖を構える。
「こっちからも来てんぞ! 腐った野郎どもがよ」
下から蠢くように登って来る者達と、上からけたたましい声を上げて降りて来る者達。彼らは皆人間だった。今ではゾンビの集団へと成り下がり、一斉にヘザー達を狙っている。
「アタシを狙ってんのね!? 来ないでええ! 化け物ぉおお!」
インリッツが槍を振り回し、破竹の勢いでゾンビ達を斬りまくっている。彼はHPが半分以下に減った場合や、精神の混乱が続いた時、ステータス全てが少しずつ上昇するカードを所持していた。
恐怖を感じるほど槍は早くなり、押し寄せるゾンビ達が一瞬で細切れにされていく姿を見て、ヘザーは唖然としている。
「アイツは大丈夫だ。それより、早く屋上へ行くぞ」
「あ……ああ。そうだな」
イベリスは猛烈な打撃をゾンビ達に浴びせ続け、あっという間に階段を駆け上がって行く。遅れるようにヘザーが続くが、彼女のように俊敏にはいかない。
出来る限りゾンビ達を魔法で消し炭にしながら、慎重に階段を登る。
最上階に着いたイベリスの瞳に映ったのは、円を描くような細い通路と開けた景色だった。手すりもない通路は、踏み外せば一階まで落下してしまうか、塔の外に身投げとなるかの二択だった。高い所が苦手な人間はとても立っていられない。
イベリスに続いて屋上に辿り着いた彼は、一番奥に小さな何かが置かれていることに気がつく。
「あれが……祭壇か?」
イベリスが早足で近づいて行くと、彼女の前には確かに祭壇があった。
「コイツで儀式とやらをするつもりか。じゃあ早速、ぶち壊すとするかあ」
「うむ……!? ……イベリス! 後ろだ!」
「あん? があ!」
祭壇を壊そうとするイベリスの背後に、何かが浮かび上がって来る。それは黒紫色の玉を両手で作り出し、勢いよく解き放った。辛うじて防御には成功したものの、玉は確実に彼女にダメージを与えている。
ありとあらゆる死者を下僕にする魔物、エリオネルがそこにいた。
「フォッフォッフォ! いけませんねえ。大事な祭壇を破壊するような真似をされては」
「てめえか~。随分と久しぶりじゃねえか」
ヘザーは走り寄り、イベリスとヘザーはエリオネルを挟み撃ちする形になった。
「以前の商売相手と戦うことになるとは、流石に思いませんでしたよ~。もうくたばったものとばかり」
「へ! 俺達がそう簡単に死ぬ訳ねえだろ。お前こそ今日で終わりだぜ」
「……商売相手? 何の話だ?」
エリオネルとイベリスの関係性を知らないヘザーは、唐突な言葉に困惑していた。
「おっと。あなたとは初対面でしたね! 初めまして、私が死霊を束ねる魔族の将、エリオネルでございます。いやね、この方とは以前……フリージアを落とす為に協力をしていただいたんですよ。期待外れでしたけどね。お金だけ踏んだくってあのザマとは……全く」
イベリスは肩をすくめて首を振った。怒りよりも呆れているような顔をしている。
「あんだけ体張ってやったんだ。充分働いただろ。大体俺は最初から乗り気じゃなかったんだよ。お前がどうしてもって頼み込むから、仕方なく受けたんだぜ」
エリオネルが一瞬、ピクリと眉を吊り上げた仕草をしたことを、ヘザーは見逃さなかった。恐らく必死で頼み込んでいたことを、誰かに知られるのが嫌なんだろうと推測する。
「フォッフォッフォ! 何をデタラメを。まあいいです……あなた達にはここで死んでいただきましょう」
エリオネルは空高く浮かび上がり、両手を上げて何かを呟きはじめる。呪いの呪文と思わしき言葉が、やがて大気を震わせ始めた。すると祭壇の前に奇妙な黒い光が現れ、まるで人間が通れるほどの虫食い穴となった。
「さあお楽しみ下さい。私の部下達との戦いを!」
「グェエ……アオオ!」
穴から這い出るように沢山のゾンビ達が姿を現し、イベリスとヘザー目掛けて襲いかかる。
「クソ! マジかよ」
「ええい! ゾンビばかりを相手にしてはおれん」
イベリスがゾンビ達を殴り、蹴りまくっている間に、ヘザーは空中に浮遊しているエリオネルに杖を向ける。
「燃え尽きろ! 下郎」
炎の魔法エルフレイムが唸りを上げてエリオネルに向かっていく。
「ほほほほ! 無駄ですよ、無駄無駄」
炎が触れるかどうかというタイミングで、エリオネルは塔の外に退避してしまった。飛行の魔法が使えるという利点は、今回の戦いでは圧倒的に有利な状況を作り出している。
「くそ……これではどうにもならんな!」
「おい! そいつを牽制しておけ。俺が全部ぶっ壊す!」
「い、いや。流石にそれは無理だろう」
「いけるさ! 俺は早くコイツらをぶっ殺して、盗賊業を再開させなきゃいけないんだよ! うらうらうら!」
溢れるように出て来るゾンビ達は、イベリス一人に圧倒されている。ある者は穴から出た瞬間に首をへし折られ、ある者は蹴り飛ばされて塔から落下していく。
「君の発言は不謹慎極まりないが……この際目を伏せておく。エリオネルは私が抑えよう」
「フォフォフォ! フォッフォッフォ! それこそ無謀ですよ。実は私はね、あなたにとっておきの相手を用意していたんです」
エリオネルは指先から小さな黒い光を作り出し、ふうっと息を吹きかける。黒い光はタンポポの種のようにフワフワとヘザーの背後に飛んでいき、静かに止まった。
「一体誰を用意した? 歴戦の戦士の死体でも掘り起こしたか?」
「いえいえ~。手に入るはずありませんし……あなたの相手に、そんな御大層な者は必要ないでしょう」
黒い光は少しずつ膨らみ、何かの形に近づいていく。歪に伸び上がる影は人の皮膚や髪に変化し、段々と不完全な人間に変化している。
「あ……ああ……君は……君は……」
ヘザーは新たなゾンビを見て思わず後ずさりをした。
「フォフォ! あなたは知っていますよね? 彼のことを」
知っているどころではない。ヘザーはずっと彼と旅をしていた。彼を英雄にして自分自身に多大な恩恵を生み出そうと目論んでいた。
死んだはずのその男は、自分を見てイヤらしく笑っている。目には溢れんばかりの憎悪の炎が灯されていた。震える声でヘザーは言った。
「ライラック……どうして君が……ここに」
男は背負っていた細い剣を引き抜き、一歩ずつヘザーに歩み寄る。
「声が聞こえたからさ。アンタを殺させてやるっていう……神の声がさ」
イベリスとヘザーは先程までとはうって代わり、逆に挟み撃ちにされてしまっている。塔の外から浮かんでいるエリオネルは可笑しくて堪らない。インリッツは今も屋上に辿り着いていなかった。
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