132 / 147
ヘザーとパオリーナ
しおりを挟む
ヤブランが王の間に入った時、セツアはそこにはいなかった。
キョロキョロと探し回っていると、バルコニーに佇む背中を見つける。ヤブランは嬉しそうにコッソリと近づいていく。脅かしてやろうという悪戯心に駆られていた。
「……だ。……ない」
「……?」
たった一人で喋っているのが聞こえて、どうにも不思議な気持ちになる。彼の知っているセツアは、独り言などしなかったからだ。
「……私が決めたこと……?」
彼を脅かすことはできなかった。こちらを振り向いて涼しい顔をしている。
「あ、ああ! セツア、こんな所にいたんだ。丁度探していたんだよ」
気づかれたヤブランは右手を後頭部に回し、苦笑いをしてみせた。セツアは少しの間黙っていたが口元だけで笑った。
「それは手間をかけたな。何かあったのか?」
「うん。もうすぐ儀式の日が来るだろ? そろそろヒロイックストーンを、僕に貸しておいてくれないかい?」
彼は無言で懐にしまっていた四つの石を取り出すと、ヤブランに手渡した。
「へへ! ありがとう。それとさあ、君が独り言をいうなんて珍しいね」
「……私が何を話していたか聞こえたか?」
「え? あ、いや。聞こえなかったけど」
「そうか……」
「……?」
「何でもない……今のは気にするな。もう直ぐだ。君が求めていた魔物だけの世界が実現する。人間達は二度と生まれ落ちてくることも無いだろう。君達にとっての楽園だ」
星さえも淀んでいるような空。見上げているセツアはまるで他人事のように話している、そうヤブランは感じた。
「君にとっても楽園になるはずだよ。ゲオルートにとってもね」
「……ああ」
「勇者達は生きているだろうし、儀式の日には特攻してくるだろうよ。でも僕らにはかなわない。どう考えても駒が足りないしね。キラカードも三枚しかない」
「ヤブラン。君は残り二枚のキラカード……誰が所持していると思う?」
「ん? さあね。誰でもいいんじゃないの。もう死んでいるかもしれないし」
古くから、世界中に五枚あると伝えられているキラカード。現在所持していることが分かっているのは、勇者サクラとアルダー、ミカの三人だった。
「君の言うとおり所持者は死んだのかもしれない。又は生きているが、存在を隠し続けている。或いはただのカードの裏に本物が隠されている。現世にいるかどうか、我々の敵になりうるかどうかで、戦局も大きく変わるかもしれない」
ヤブランはクスクス声で笑う。魔王の前では、流石に大笑いをする気にはなれなかった。
「もしそんな奴らが出てきても問題ないさ。僕が殺してやるよ。キラカードを持った奴が増えたところで、もう勝てるはずがないんだ」
「……ならば、任せた」
彼はもう一度背中を向け、それきり話そうとはせず沈黙が流れる。ヤブランはそっとバルコニーを後にしたが、やはりセツアの様子が気にかかっていた。
モンステラ城の会議室に重い空気が流れ始めている。
正直な話、俺は今回の戦いはやりたくないと思った程だ。魔王セツアにとって有利過ぎる展開じゃないか。きっとサクラも、気持ちが沈んでいるだろうな、と思ってチラリと隣を見る。
「……スヤスヤ。やっぱり苺味は美味しいね。お姉さん、もう一個下さい……」
「!? お、おい勇者」
サクラは気持ち良さそうに眠っていた。世界が終わるかもしれないって時なのに、昼寝ができる神経が分からん。俺は静かに揺すって、なるべくみんなに気づかれないように起こそうとした。
「……ふえ? どうしたの……お姉さん」
俺より先にコドランが反応する。
「どうしたのではない! 我らは今夜中に支度を整え、明日にはグラジオラス大陸へ出発するぞ。奴を必ず止めてみせる」
「……あ。そうだねっ。僕もそう思っていたよ! さっすがコドランちゃん」
思ってないだろ! さっきまで夢の中で何食ってたんだよ!
俺が呆れ返っていた時、突然ミカの隣に座っていたパオリーナが立ち上がり、みんなに向けて声を発した。
「待って下さい! 本当にその作戦で良いんですか? 私はグラジオラス大陸の町に住んでいたんですが、その祭壇なら四つとも見たことがあります」
彼女の言葉に、俺と同じくらい驚いた顔をしたのはコドランだった。
「なぬ!? お前はまさかネリネの町に住んでいたというのか?」
「そうです。以前は魔物達も大人しかったので、花を摘みに遠出をしたりすることもできたんです。遠目からでしたけど、一つは塔の上、二つ目は山の上。三つ目は湖の近くで、最後はネリネの町から少し離れた所にある、ジークラムの教会付近です」
これは有益な情報だと思った俺は立ち上がり、道具袋から地図を取り出してパオリーナの元へ歩み寄る。彼女に筆を渡した。
「この地図に印をつけてくれないか?」
「あ、はい! えーと……こんな感じかなあ」
パオリーナの隣にいたヘザーの顔が、みるみる険しくなる。俺達と冒険している時は、大体こんな表情だったな。そして何かに気がついたように話し出す。ヘザーの隣にいるイベリスは興味が無さそうだ。
「私達は気がつかなかったが、どれも魔王城からは近いな。というよりも……まるで魔王城を囲むような位置関係になっている。これは偶然か……。そうは思えぬ」
パオリーナはうなづき、またみんなに聞こえるようにハキハキと喋り出した。
「私……見たんです。他の所には全然魔物がいなかったのに、一箇所だけ何度も強そうな魔物がやってきては、色々と作ったり、見張りを置いていたりしていたのを。きっとあそこに違いないはずなんです!」
他の祭壇では全く見かけなかった魔物達が、唯一何度も訪れていた祭壇? もしかしたら、そこで当たりの可能性は充分にありそうだと思った俺は、急くように答えを求める。
「どれだ? 教えてくれ」
こういった大一番で、定番なのは塔だろう。湖の近くという線もありえない話じゃない。または……。
「ジークラムの教会です」
意外な回答だった。俺が質問を頭に巡らせている時、飛び上がるようにヘザーが立ち上がった。
「教会だと? 馬鹿な……。つまり君は、我々にそこを集中攻撃するべきだと。そう言うのかい?」
「はい」
「ぐ……君の考えは間違っている。世界を滅ぼす決定打を放つ輩が、守りを固めることが難しい場所をわざわざ選ぶか? 私は聖龍の言うとおり、四つに別れての分散攻撃をかけるべきだと思う。教会など外れだと思うが、念の為数には入れる。あくまで本命ではない」
「間違っていません! だって見たんですから。とっても怖そうなライオンの魔物を」
二人はどうやら熱くなってきているようで、お互いの温度が間にいる俺にも伝わってくるようだ。パオリーナの最後の言葉で、怠そうに聞いていたレオンハルトが体を起こし、上目遣いにこっちを見た。
「ダンタルトか! アイツがわざわざ来ているってんなら、当たりかもな。ハズレであっても俺は教会に行くかもしれん」
レオンハルトはいつも、ややこしくなるようなことを言うんだから困る。ここはサクラに判断を仰いでみるのもいいかな。結局、最後は勇者の判断だろうし。
「サクラ……どうするんだ?」
「……すー。すー……苺のケーキをもう一個……」
また眠ってる~。近くにいた女王様に起こされたサクラは、寝ぼけ眼で今までのやり取りを教えてもらい、やっとシャキッとした顔で立ち上がる。もう世界終わったかもな。
「ありがとうございます女王様、よく分かりました。分散攻撃か! 一点集中か! 僕は絶賛考え中です。とりあえず明日決めましょう。今日は解散」
思わず声が出た。
「ちょっと待った! 明日には出発するんだぞ。今日のうちに決めないと駄目じゃないのか?」
「もう今日は充分考えたよっ。明日の朝決めたほうが、きっと正解を選べる気がするの。だってもう疲れたもん」
傍で女王様が笑っている。全く呑気な二人である。
「まあ、頼もしい勇者様ですこと。明日でもよろしいのではありませんか? 船の用意は出来ていますし、兵士達も進路を変えることは問題ありません」
「女王様、兵士達とは何のことでしょう?」
さっきまで黙っていたランティスが不思議そうな顔で問いかけると、女王様はまるで弟を見るような目で答えた。
「明日より、船数隻を同行させていただきます。負けたら滅んでしまうのですもの。何もしないで消えてしまうより、戦って死にたいと、兵士達が私にこぞって訴えてきたのです」
モンステラの兵士達が助っ人か。今は少しでも戦力が欲しいところだったから、正直ありがたい。勇者サクラは女王様に、世界が崩れる前の太陽みたいな笑顔を見せた。
「ありがとうございます女王様っ! 僕達は必ず魔王セツアを倒して、世界を絶対救っちゃいます!」
心配だ。まあこんな時こそ、サクラみたいな楽観的な奴が必要なんだろう。
俺だって諦めちゃいない。必ずセツアやゲオルートを倒してみせる。いつか必ず、前みたいにのんびりした暮らしを取り戻してやるさ。
いつになく気合が入っていたのを覚えている。そして案の定眠れなくなってしまい、城の屋上で夜風に当たっていたところで、偶然にも同じく寝れない彼女がいたのだった。
キョロキョロと探し回っていると、バルコニーに佇む背中を見つける。ヤブランは嬉しそうにコッソリと近づいていく。脅かしてやろうという悪戯心に駆られていた。
「……だ。……ない」
「……?」
たった一人で喋っているのが聞こえて、どうにも不思議な気持ちになる。彼の知っているセツアは、独り言などしなかったからだ。
「……私が決めたこと……?」
彼を脅かすことはできなかった。こちらを振り向いて涼しい顔をしている。
「あ、ああ! セツア、こんな所にいたんだ。丁度探していたんだよ」
気づかれたヤブランは右手を後頭部に回し、苦笑いをしてみせた。セツアは少しの間黙っていたが口元だけで笑った。
「それは手間をかけたな。何かあったのか?」
「うん。もうすぐ儀式の日が来るだろ? そろそろヒロイックストーンを、僕に貸しておいてくれないかい?」
彼は無言で懐にしまっていた四つの石を取り出すと、ヤブランに手渡した。
「へへ! ありがとう。それとさあ、君が独り言をいうなんて珍しいね」
「……私が何を話していたか聞こえたか?」
「え? あ、いや。聞こえなかったけど」
「そうか……」
「……?」
「何でもない……今のは気にするな。もう直ぐだ。君が求めていた魔物だけの世界が実現する。人間達は二度と生まれ落ちてくることも無いだろう。君達にとっての楽園だ」
星さえも淀んでいるような空。見上げているセツアはまるで他人事のように話している、そうヤブランは感じた。
「君にとっても楽園になるはずだよ。ゲオルートにとってもね」
「……ああ」
「勇者達は生きているだろうし、儀式の日には特攻してくるだろうよ。でも僕らにはかなわない。どう考えても駒が足りないしね。キラカードも三枚しかない」
「ヤブラン。君は残り二枚のキラカード……誰が所持していると思う?」
「ん? さあね。誰でもいいんじゃないの。もう死んでいるかもしれないし」
古くから、世界中に五枚あると伝えられているキラカード。現在所持していることが分かっているのは、勇者サクラとアルダー、ミカの三人だった。
「君の言うとおり所持者は死んだのかもしれない。又は生きているが、存在を隠し続けている。或いはただのカードの裏に本物が隠されている。現世にいるかどうか、我々の敵になりうるかどうかで、戦局も大きく変わるかもしれない」
ヤブランはクスクス声で笑う。魔王の前では、流石に大笑いをする気にはなれなかった。
「もしそんな奴らが出てきても問題ないさ。僕が殺してやるよ。キラカードを持った奴が増えたところで、もう勝てるはずがないんだ」
「……ならば、任せた」
彼はもう一度背中を向け、それきり話そうとはせず沈黙が流れる。ヤブランはそっとバルコニーを後にしたが、やはりセツアの様子が気にかかっていた。
モンステラ城の会議室に重い空気が流れ始めている。
正直な話、俺は今回の戦いはやりたくないと思った程だ。魔王セツアにとって有利過ぎる展開じゃないか。きっとサクラも、気持ちが沈んでいるだろうな、と思ってチラリと隣を見る。
「……スヤスヤ。やっぱり苺味は美味しいね。お姉さん、もう一個下さい……」
「!? お、おい勇者」
サクラは気持ち良さそうに眠っていた。世界が終わるかもしれないって時なのに、昼寝ができる神経が分からん。俺は静かに揺すって、なるべくみんなに気づかれないように起こそうとした。
「……ふえ? どうしたの……お姉さん」
俺より先にコドランが反応する。
「どうしたのではない! 我らは今夜中に支度を整え、明日にはグラジオラス大陸へ出発するぞ。奴を必ず止めてみせる」
「……あ。そうだねっ。僕もそう思っていたよ! さっすがコドランちゃん」
思ってないだろ! さっきまで夢の中で何食ってたんだよ!
俺が呆れ返っていた時、突然ミカの隣に座っていたパオリーナが立ち上がり、みんなに向けて声を発した。
「待って下さい! 本当にその作戦で良いんですか? 私はグラジオラス大陸の町に住んでいたんですが、その祭壇なら四つとも見たことがあります」
彼女の言葉に、俺と同じくらい驚いた顔をしたのはコドランだった。
「なぬ!? お前はまさかネリネの町に住んでいたというのか?」
「そうです。以前は魔物達も大人しかったので、花を摘みに遠出をしたりすることもできたんです。遠目からでしたけど、一つは塔の上、二つ目は山の上。三つ目は湖の近くで、最後はネリネの町から少し離れた所にある、ジークラムの教会付近です」
これは有益な情報だと思った俺は立ち上がり、道具袋から地図を取り出してパオリーナの元へ歩み寄る。彼女に筆を渡した。
「この地図に印をつけてくれないか?」
「あ、はい! えーと……こんな感じかなあ」
パオリーナの隣にいたヘザーの顔が、みるみる険しくなる。俺達と冒険している時は、大体こんな表情だったな。そして何かに気がついたように話し出す。ヘザーの隣にいるイベリスは興味が無さそうだ。
「私達は気がつかなかったが、どれも魔王城からは近いな。というよりも……まるで魔王城を囲むような位置関係になっている。これは偶然か……。そうは思えぬ」
パオリーナはうなづき、またみんなに聞こえるようにハキハキと喋り出した。
「私……見たんです。他の所には全然魔物がいなかったのに、一箇所だけ何度も強そうな魔物がやってきては、色々と作ったり、見張りを置いていたりしていたのを。きっとあそこに違いないはずなんです!」
他の祭壇では全く見かけなかった魔物達が、唯一何度も訪れていた祭壇? もしかしたら、そこで当たりの可能性は充分にありそうだと思った俺は、急くように答えを求める。
「どれだ? 教えてくれ」
こういった大一番で、定番なのは塔だろう。湖の近くという線もありえない話じゃない。または……。
「ジークラムの教会です」
意外な回答だった。俺が質問を頭に巡らせている時、飛び上がるようにヘザーが立ち上がった。
「教会だと? 馬鹿な……。つまり君は、我々にそこを集中攻撃するべきだと。そう言うのかい?」
「はい」
「ぐ……君の考えは間違っている。世界を滅ぼす決定打を放つ輩が、守りを固めることが難しい場所をわざわざ選ぶか? 私は聖龍の言うとおり、四つに別れての分散攻撃をかけるべきだと思う。教会など外れだと思うが、念の為数には入れる。あくまで本命ではない」
「間違っていません! だって見たんですから。とっても怖そうなライオンの魔物を」
二人はどうやら熱くなってきているようで、お互いの温度が間にいる俺にも伝わってくるようだ。パオリーナの最後の言葉で、怠そうに聞いていたレオンハルトが体を起こし、上目遣いにこっちを見た。
「ダンタルトか! アイツがわざわざ来ているってんなら、当たりかもな。ハズレであっても俺は教会に行くかもしれん」
レオンハルトはいつも、ややこしくなるようなことを言うんだから困る。ここはサクラに判断を仰いでみるのもいいかな。結局、最後は勇者の判断だろうし。
「サクラ……どうするんだ?」
「……すー。すー……苺のケーキをもう一個……」
また眠ってる~。近くにいた女王様に起こされたサクラは、寝ぼけ眼で今までのやり取りを教えてもらい、やっとシャキッとした顔で立ち上がる。もう世界終わったかもな。
「ありがとうございます女王様、よく分かりました。分散攻撃か! 一点集中か! 僕は絶賛考え中です。とりあえず明日決めましょう。今日は解散」
思わず声が出た。
「ちょっと待った! 明日には出発するんだぞ。今日のうちに決めないと駄目じゃないのか?」
「もう今日は充分考えたよっ。明日の朝決めたほうが、きっと正解を選べる気がするの。だってもう疲れたもん」
傍で女王様が笑っている。全く呑気な二人である。
「まあ、頼もしい勇者様ですこと。明日でもよろしいのではありませんか? 船の用意は出来ていますし、兵士達も進路を変えることは問題ありません」
「女王様、兵士達とは何のことでしょう?」
さっきまで黙っていたランティスが不思議そうな顔で問いかけると、女王様はまるで弟を見るような目で答えた。
「明日より、船数隻を同行させていただきます。負けたら滅んでしまうのですもの。何もしないで消えてしまうより、戦って死にたいと、兵士達が私にこぞって訴えてきたのです」
モンステラの兵士達が助っ人か。今は少しでも戦力が欲しいところだったから、正直ありがたい。勇者サクラは女王様に、世界が崩れる前の太陽みたいな笑顔を見せた。
「ありがとうございます女王様っ! 僕達は必ず魔王セツアを倒して、世界を絶対救っちゃいます!」
心配だ。まあこんな時こそ、サクラみたいな楽観的な奴が必要なんだろう。
俺だって諦めちゃいない。必ずセツアやゲオルートを倒してみせる。いつか必ず、前みたいにのんびりした暮らしを取り戻してやるさ。
いつになく気合が入っていたのを覚えている。そして案の定眠れなくなってしまい、城の屋上で夜風に当たっていたところで、偶然にも同じく寝れない彼女がいたのだった。
0
お気に入りに追加
2,298
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました
ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。
王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。
しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話。
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
パーティーを追放されるどころか殺されかけたので、俺はあらゆる物をスキルに変える能力でやり返す
名無し
ファンタジー
パーティー内で逆境に立たされていたセクトは、固有能力取得による逆転劇を信じていたが、信頼していた仲間に裏切られた上に崖から突き落とされてしまう。近隣で活動していたパーティーのおかげで奇跡的に一命をとりとめたセクトは、かつての仲間たちへの復讐とともに、助けてくれた者たちへの恩返しを誓うのだった。
婚約破棄からの断罪カウンター
F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。
理論ではなく力押しのカウンター攻撃
効果は抜群か…?
(すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる