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目覚めた時、世界は変わり果てていた。
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俺は魔王セツアと激闘を繰り広げた末に敗れてしまい、始まりの神殿が崩れていくことが分かった。そこまでは何とか覚えている。
目を覚ますと見覚えのない天井があった。ここはどこなんだろう? 俺はあれからどうなった? サクラ達は?
色々な疑問が頭をぐるぐると駆け回る中、もしかしたら全てが夢だったんじゃないかと考える。いや、そんなわけはないと、起き上がってからの激痛で再認識させられた。
「……あ! 目を覚ましたんですね。ダメですよ、安静にしないと!」
部屋の奥から誰かが走ってきた。サクラやミカと同じくらいの年齢だろうか? 肩までかかっている金髪の髪が美しい女性だ。
「え? あ……はあ。あの、あなたは?」
「私はパオリーナ。本当に良かった。二週間前、浜辺で倒れていたあなたを見つけた時は、もう死んでしまったのかとばかり思っていました」
「に、二週間も寝ていたのか。浜辺……。君に助けてもらったってことかな。本当にありがとう」
「いいえ! 当然のことをしただけですから。それと、お名前を聞いてもいいですか?」
「ああ……ごめん! 紹介が遅れてしまった。俺はアルダー。フリージアで暮らしていたんだけど、ここは何処かな?」
パオリーナは目を白黒させて驚いているようだ。何も変なことは言ってない気がするんだが。
「ここはジニアにほど近い村ですが、実は名前がないんです。最近できたばかりの、とっても小さな村で。え、えーと……あのフリージアで……と言うことは、逃げてきたんですか?」
「……へ? 別に逃げてきたわけじゃないよ」
「でも……あそこは今、凶悪な魔物達が集まる地獄になっていると聞いているんです」
な、何だって? フリージアやルゴサと言えば、最下級の魔物ばかりのはずだったのに。
「フリージアは平和な町だったはずだよ。とにかく外に出てみる……う!」
「大丈夫ですか!? まだ無理ですよ、安静にして下さい」
胸から腹にかけて大きな包帯が巻かれている。魔王セツアにやられた傷は深かったようで、今生きていられるのが不思議なくらいだった。
「大丈夫だよ。それより、今はとにかく外に出てみたい」
「……では、こちらへ」
どうして俺は助かったのか。セツアが何をしていたのか。そしてサクラ達は……。頭の中を、もう一度疑問がくるくると回り、とにかく外の空気を吸いたくなった。
だが、パオリーナの家から出た時、俺はもっと気分が悪くなっていた。
「……今は朝方かな? それとも夜?」
「いいえ、昼下がりですよ」
全く昼下がりには見えない。あんなに眩く輝いていた青空が、淀んだ紫色に変色している。太陽の光は控え目になり、見渡す限り薄暗い世界が広がっていた。
そして何より、やたらと大きな赤い月が出来上がっていることが、一番の衝撃だった。
「おいおい……一体何なんだ? あのデカくて気味の悪い月は」
パオリーナは俺の隣で、もう見慣れたように冷めた眼差しを赤い月に送っている。
「あれは終末の月と呼ばれています。今は三日月ですけど、あれが満月になったら……」
「満月になったら?」
「……世界は滅んでしまうと言われています」
寂しげな彼女の言葉。終末の月……。この二週間の間に、魔王セツアが作り出したのだろうか。始まりの神殿の力を使って?
「にわかには信じられない話だな。一体どうやって、あんな馬鹿でかいものが生まれたのかは知らないが」
「一週間ほど前、世界中の空に魔王の使いが現れ、私達全てに伝えたんです。まるでお空に絵が出てくるような、不思議な現象でした。彼女は自分のことを、魔女ゲオルートと名乗っていましたけど」
奴の名前を聞いた途端、拳に力を入れて歯を喰い縛っている自分がいた。
「アルダーさん、大丈夫ですか? 顔色が悪いですよ」
「あ、ああ……」
「あの……もし良かったら、村の辺りを見て回りませんか? 小さい村ですけど、面白い道具屋さんとかあるんですよ」
パオリーナに誘われて、俺は村を見て周ることにした。ここは村だった頃のフリージアよりもずっと小さくて、木で作った民家が四軒と、道具屋、後は大きなオアシスがあるくらい。残るは全部砂漠だ。
言うまでもなく、探索はものの半時で終わってしまった。
「どうでしたかー? 面白かったでしょ?」
パオリーナは俺の顔を覗き込んでニコニコ笑っている。正直全然面白くないが、本当のことを言うと失礼に当たる。彼女とこの村に助けられたわけだし。
「ああ、なかなか良い村だな! 特に道具屋が」
というか、道具屋しかないが。
「あそこのおじさん親切なんですよ。いつも傷薬をサービスしてくれるんです。アルダーさんの体は、ほとんど傷薬で治ったんですから」
彼女の笑顔とは裏腹に、途方に暮れている自分がいた。これからどうすればいいのだろう。よりによって砂漠だらけの大陸に流れ着いた俺は、一人ではとにかく身動きができない。
「せめてドラグーンに……あ!」
「どうしました?」
「俺、カード持ってなかったか?」
「カードならありましたよ。でも……」
俺は急いでパオリーナの家に戻り、ベッドの周辺を探し回った。道具袋があった! 中にはちゃんと、今まで使っていたカードが入っている。
「やった! これさえあれば……あれ?」
ドラグーンのカードは、今までの煌めきが無くなってしまっている。絵柄はそのままだが、全体が灰色に染まっていた。
「ま、まさか……コドランの奴。消滅したんじゃ……」
「……そのカード。ずっと灰色でした。きっと効力が無くなってしまったんだと思って」
何かを諦めたくなる自分がいる。これが絶望というものだろうか。世界はこれからどうなってしまうんだ。途方に暮れている俺の耳に、馬車が駆けている音が聞こえた。
「あの音は? またあの人達が……。アルダーさん、ここに隠れていて下さいね!」
「え? いや、ちょっと!」
パオリーナは走って家から出て行った。隠れているわけにもいかない俺は、彼女の後を続く。オアシス付近に一つの馬車が停まっていた。
ボロボロの布を着た男達が六人ほどゾロゾロと歩いてくる。水汲みをしていたおじいさんを蹴り飛ばして笑っていた。これはまともな連中じゃないなと思った矢先だ。
多分山賊……いや海賊かな。それとも盗賊か。まあどれでもいいだろうから、山賊にしておく。
「へへへ! コイツらまだ居座ってやがったか!」
「ぎゃあ。何をするのです? や、やめて下さらんか」
「うるせえ! ここは今日から俺達のもんだ。テメエら全員俺達の奴隷になるか、ぶっ殺されるか選べ! お前らにまともな選択の余地なんてねえんだよ」
割と遠間からだったが、聞こえた内容はこれで合っているはずだ。パオリーナが蹴飛ばされた老人の元へ駆け寄る。あ~……これはいけない。大体先が予測できてしまう。
「あなた達、一体何をするの!? 私達に酷いことばかりして……もう来ないでよ!」
「お嬢ちゃん、勘違いはいけないな。もうここは俺達のもんってことで決定したのさ。でも、お前だけは生かしてやってもいいぜ。その代わり……」
「きゃっ! ちょっと、やめてよ、やめて!」
パオリーナは男三人に抑えられ、無理矢理馬車に連れられそうになっている。やはりこうなってしまった以上仕方がない。何とかして助けなくては。
俺はオアシスの近くに繋がれていた馬を見つけた。黒々とした体毛が光っている美しい奴だ。こういう立派な馬は良い肥料を作ってくれる。大きな袋がいくつもあった。やっぱりだ。
「い、いや! 離して、助けて!」
「大丈夫だあ。後悔なんてさせねえよ~……お!?」
山賊らしき男の一人に、俺は大きな袋を投げつけた。ちなみに紐は外して、当たった時に中身が飛び跳ねるようにしてある。ベチョっという嫌な音がした。
「あ、兄貴……それって……」
「何だよこれ……うわ! くせえ! これ糞じゃねえか!」
慌てた男達はパオリーナを離した。彼女ははだけた服を直しながら、おじいさんと一緒に逃げようとする。
「お、おい待て! うわああ!」
俺はとりあえず馬の糞が入った袋を、奴らに投げまくっている。良い感じで袋は当たり続け、奴らは文字通り糞野郎になった。
とりあえずみんな避難できたみたいだ。俺は今度は馬小屋にあった木の棒を持って奴らに近づいて行く。
「ち、畜生てめえ! 俺達にこんな真似をして、生きて帰れると思ってるのか? ああん!」
「思っているからやったんだが。ああそれと、オアシスで洗うなよ。せっかくの綺麗な水が汚れるからな」
山賊達は剣や斧を持って俺に近づいてくる。嫌なものばかり見せられて鬱憤が溜まっていたところだ。ここは一つ、派手に暴れてやることにした。
目を覚ますと見覚えのない天井があった。ここはどこなんだろう? 俺はあれからどうなった? サクラ達は?
色々な疑問が頭をぐるぐると駆け回る中、もしかしたら全てが夢だったんじゃないかと考える。いや、そんなわけはないと、起き上がってからの激痛で再認識させられた。
「……あ! 目を覚ましたんですね。ダメですよ、安静にしないと!」
部屋の奥から誰かが走ってきた。サクラやミカと同じくらいの年齢だろうか? 肩までかかっている金髪の髪が美しい女性だ。
「え? あ……はあ。あの、あなたは?」
「私はパオリーナ。本当に良かった。二週間前、浜辺で倒れていたあなたを見つけた時は、もう死んでしまったのかとばかり思っていました」
「に、二週間も寝ていたのか。浜辺……。君に助けてもらったってことかな。本当にありがとう」
「いいえ! 当然のことをしただけですから。それと、お名前を聞いてもいいですか?」
「ああ……ごめん! 紹介が遅れてしまった。俺はアルダー。フリージアで暮らしていたんだけど、ここは何処かな?」
パオリーナは目を白黒させて驚いているようだ。何も変なことは言ってない気がするんだが。
「ここはジニアにほど近い村ですが、実は名前がないんです。最近できたばかりの、とっても小さな村で。え、えーと……あのフリージアで……と言うことは、逃げてきたんですか?」
「……へ? 別に逃げてきたわけじゃないよ」
「でも……あそこは今、凶悪な魔物達が集まる地獄になっていると聞いているんです」
な、何だって? フリージアやルゴサと言えば、最下級の魔物ばかりのはずだったのに。
「フリージアは平和な町だったはずだよ。とにかく外に出てみる……う!」
「大丈夫ですか!? まだ無理ですよ、安静にして下さい」
胸から腹にかけて大きな包帯が巻かれている。魔王セツアにやられた傷は深かったようで、今生きていられるのが不思議なくらいだった。
「大丈夫だよ。それより、今はとにかく外に出てみたい」
「……では、こちらへ」
どうして俺は助かったのか。セツアが何をしていたのか。そしてサクラ達は……。頭の中を、もう一度疑問がくるくると回り、とにかく外の空気を吸いたくなった。
だが、パオリーナの家から出た時、俺はもっと気分が悪くなっていた。
「……今は朝方かな? それとも夜?」
「いいえ、昼下がりですよ」
全く昼下がりには見えない。あんなに眩く輝いていた青空が、淀んだ紫色に変色している。太陽の光は控え目になり、見渡す限り薄暗い世界が広がっていた。
そして何より、やたらと大きな赤い月が出来上がっていることが、一番の衝撃だった。
「おいおい……一体何なんだ? あのデカくて気味の悪い月は」
パオリーナは俺の隣で、もう見慣れたように冷めた眼差しを赤い月に送っている。
「あれは終末の月と呼ばれています。今は三日月ですけど、あれが満月になったら……」
「満月になったら?」
「……世界は滅んでしまうと言われています」
寂しげな彼女の言葉。終末の月……。この二週間の間に、魔王セツアが作り出したのだろうか。始まりの神殿の力を使って?
「にわかには信じられない話だな。一体どうやって、あんな馬鹿でかいものが生まれたのかは知らないが」
「一週間ほど前、世界中の空に魔王の使いが現れ、私達全てに伝えたんです。まるでお空に絵が出てくるような、不思議な現象でした。彼女は自分のことを、魔女ゲオルートと名乗っていましたけど」
奴の名前を聞いた途端、拳に力を入れて歯を喰い縛っている自分がいた。
「アルダーさん、大丈夫ですか? 顔色が悪いですよ」
「あ、ああ……」
「あの……もし良かったら、村の辺りを見て回りませんか? 小さい村ですけど、面白い道具屋さんとかあるんですよ」
パオリーナに誘われて、俺は村を見て周ることにした。ここは村だった頃のフリージアよりもずっと小さくて、木で作った民家が四軒と、道具屋、後は大きなオアシスがあるくらい。残るは全部砂漠だ。
言うまでもなく、探索はものの半時で終わってしまった。
「どうでしたかー? 面白かったでしょ?」
パオリーナは俺の顔を覗き込んでニコニコ笑っている。正直全然面白くないが、本当のことを言うと失礼に当たる。彼女とこの村に助けられたわけだし。
「ああ、なかなか良い村だな! 特に道具屋が」
というか、道具屋しかないが。
「あそこのおじさん親切なんですよ。いつも傷薬をサービスしてくれるんです。アルダーさんの体は、ほとんど傷薬で治ったんですから」
彼女の笑顔とは裏腹に、途方に暮れている自分がいた。これからどうすればいいのだろう。よりによって砂漠だらけの大陸に流れ着いた俺は、一人ではとにかく身動きができない。
「せめてドラグーンに……あ!」
「どうしました?」
「俺、カード持ってなかったか?」
「カードならありましたよ。でも……」
俺は急いでパオリーナの家に戻り、ベッドの周辺を探し回った。道具袋があった! 中にはちゃんと、今まで使っていたカードが入っている。
「やった! これさえあれば……あれ?」
ドラグーンのカードは、今までの煌めきが無くなってしまっている。絵柄はそのままだが、全体が灰色に染まっていた。
「ま、まさか……コドランの奴。消滅したんじゃ……」
「……そのカード。ずっと灰色でした。きっと効力が無くなってしまったんだと思って」
何かを諦めたくなる自分がいる。これが絶望というものだろうか。世界はこれからどうなってしまうんだ。途方に暮れている俺の耳に、馬車が駆けている音が聞こえた。
「あの音は? またあの人達が……。アルダーさん、ここに隠れていて下さいね!」
「え? いや、ちょっと!」
パオリーナは走って家から出て行った。隠れているわけにもいかない俺は、彼女の後を続く。オアシス付近に一つの馬車が停まっていた。
ボロボロの布を着た男達が六人ほどゾロゾロと歩いてくる。水汲みをしていたおじいさんを蹴り飛ばして笑っていた。これはまともな連中じゃないなと思った矢先だ。
多分山賊……いや海賊かな。それとも盗賊か。まあどれでもいいだろうから、山賊にしておく。
「へへへ! コイツらまだ居座ってやがったか!」
「ぎゃあ。何をするのです? や、やめて下さらんか」
「うるせえ! ここは今日から俺達のもんだ。テメエら全員俺達の奴隷になるか、ぶっ殺されるか選べ! お前らにまともな選択の余地なんてねえんだよ」
割と遠間からだったが、聞こえた内容はこれで合っているはずだ。パオリーナが蹴飛ばされた老人の元へ駆け寄る。あ~……これはいけない。大体先が予測できてしまう。
「あなた達、一体何をするの!? 私達に酷いことばかりして……もう来ないでよ!」
「お嬢ちゃん、勘違いはいけないな。もうここは俺達のもんってことで決定したのさ。でも、お前だけは生かしてやってもいいぜ。その代わり……」
「きゃっ! ちょっと、やめてよ、やめて!」
パオリーナは男三人に抑えられ、無理矢理馬車に連れられそうになっている。やはりこうなってしまった以上仕方がない。何とかして助けなくては。
俺はオアシスの近くに繋がれていた馬を見つけた。黒々とした体毛が光っている美しい奴だ。こういう立派な馬は良い肥料を作ってくれる。大きな袋がいくつもあった。やっぱりだ。
「い、いや! 離して、助けて!」
「大丈夫だあ。後悔なんてさせねえよ~……お!?」
山賊らしき男の一人に、俺は大きな袋を投げつけた。ちなみに紐は外して、当たった時に中身が飛び跳ねるようにしてある。ベチョっという嫌な音がした。
「あ、兄貴……それって……」
「何だよこれ……うわ! くせえ! これ糞じゃねえか!」
慌てた男達はパオリーナを離した。彼女ははだけた服を直しながら、おじいさんと一緒に逃げようとする。
「お、おい待て! うわああ!」
俺はとりあえず馬の糞が入った袋を、奴らに投げまくっている。良い感じで袋は当たり続け、奴らは文字通り糞野郎になった。
とりあえずみんな避難できたみたいだ。俺は今度は馬小屋にあった木の棒を持って奴らに近づいて行く。
「ち、畜生てめえ! 俺達にこんな真似をして、生きて帰れると思ってるのか? ああん!」
「思っているからやったんだが。ああそれと、オアシスで洗うなよ。せっかくの綺麗な水が汚れるからな」
山賊達は剣や斧を持って俺に近づいてくる。嫌なものばかり見せられて鬱憤が溜まっていたところだ。ここは一つ、派手に暴れてやることにした。
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