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勇者の言葉に驚いた日
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みんなと別れてから、俺は一人で図書館に向かった。
仕事で行ったわけではない。どうしても魔王のことを調べておきたかったからだ。コドランは奴のことをなかなか話そうとしないから、自分で調べるしかなかった。いつの間にか外は暗くなっている。
「ない。うーん、これも違うか……」
ひたすら関係ありそうな資料を見つけ出しては、ガッカリするという行為を繰り返している。三百年前の勇者だったにも関わらず、何故資料が見つからないのか。どうしてバルゴが勇者と呼ばれていたのか。
「あ! この資料は。以前読んだやつだな。確か四英雄以外にも記載があったはずだ。どれどれ」
果てしない本の山から、ボロボロに痛んだ一冊を見つける。最後のほうに、セツアについての記述が残っていた。
「あった! なになに……冒険者史上、最も優秀な男……世界中の国王から羨望の眼差しを受けていた」
あまり詳しいことは書かれていなかったが、どうやら沢山の攻撃魔法、回復魔法を操り、近接戦闘でも強かったらしい。つまり何でもこなせたわけだ。
「ここまで好意的な文章を書かれている、歴史上の人物も珍しいな。おや?」
パラパラとめくると、綺麗な女性と小さな女の子の絵が出てきた。奴は城の中庭のような所で、二人と仲良さげに歩いている。とても邪悪な魔王には見えない。
「もしかして、妻子がいたのか? うーん」
ますます分からなくなってきた気がする。俺は悩みつつ目を皿のようにしていると、急に視界が真っ暗になった。
「だ~れだ!?」
こんな子供っぽい行為も声も、俺は一人しか知らない。
「サクラだろ」
「えへへ! アッタリ~」
彼女は手を離すと、悪戯っぽい眼差しで俺の前に出てきた。随分綺麗な布の服を着ている。普段はマントの下は鎧で、剣と盾を携帯していたのに。今はとてもお洒落だ。
「珍しいな、図書館に来るなんて」
「うん! アルダーがどうしているか気になっちゃったの。魔王のこと、何か分かった?」
「ほとんど分かってない。このままじゃ上手く作戦が立てられないな」
勇者は両手を腰に当て、堂々としたポーズで言う。
「分かんなくたって問題ないよ! 僕とアルダーがいればきっと勝てるから!」
「相変わらず楽観的だな、サクラは」
「えへへ! それほどでもないよ! ねえアルダー、ちょっと気分転換に出かけない?」
「明日から遠出するんだぞ。一体何処に行くつもりなんだ?」
サクラは何か言い辛そうにして視線を逸らした。
「え、え~と……夜景かな?」
「へ?」
一体何処に行けばいいんだろう? とりあえず俺達は図書館を後にした。
町中に出ると、彼女が普段とは少し様子が違うことに気がつく。いつもは元気一杯に話しかけ続けてくるのだが、そわそわしたままで何も言わない。
「どうした? 今日は様子が変だぞ。遊び疲れたか?」
「そ、そんなことないよ。あ! あそこがいい」
「あの公園か~、別にいいけど」
サクラが指差したのは、武器屋や防具屋が続くレンガ通りの坂道を登ったところにある、小さな公園だった。あそこからは、大体フリージアの町全体が見渡せる。
俺は彼女の後ろをついて歩き出した。なんか妙に緊張しているように見えるのは、気のせいだろうか。まさか、魔王との戦いに備えて、夜の公園で俺と模擬戦でもやるつもりなのか? そうか、だから夜景が見たいと言ったのか!
「ねえアルダー。僕もかなり強くなってきたと思わない?」
彼女は俺に背中を向けたまま話しかけてくる。うん、こうして見ると鍛える気満々だ!
「ああ、随分強くなったと思うぞ。今何Lvだ?」
「エヘヘ! 秘密だよ~。でもね、まだ全然アルダー達に追いつけてないの。特にアルダーは凄いよね」
「そんなことないぞ。まあ、勇者はもっと鍛える必要はあるけどな」
彼女は坂を登りきり、公園に向けて歩き出した。視界にはフリージアの広い町並みが広がっている。
「やっぱり綺麗だよね。僕ここの景色大好きなの」
「そうだな。俺も好きだ」
言いながら、俺は周囲に何かないか探した。練習用の木刀でも用意しているのかと思ったが、特に見当たらない。彼女は、胸の辺りまである高さの手すりにもたれながら、ずっと夜景を見ている。
俺はサクラの隣で、家の灯りで煌めくフリージアを眺めていた。
「あ、あのね。実はね……アルダーに聞きたいことがあったの」
「何だよ、聞きたいことって?」
「うん……。アルダーはさ、ミカのことどう思ってるの?」
全く予想していない質問だった。俺は何か冒険に関することを聞かれると思ったので、少し面食らっている。
「え? ミカのことか? それは……」
ちょっとの間だったが、俺とサクラの間に沈黙があった。彼女はようやく俺を見上げた。
「……好きなの? ミカのこと」
「……あ、ああ……」
自分でも間の抜けた返事だったと思う。サクラはもう一度夜景に目を映した。
「僕ね、この町に来て本当に良かったと思ってるの。ミカやギルドのみんな、町の人も親切にしてくれるし。とっても素敵な町だと思ってる。でもね、一つだけ……不安で仕方のないことがあるの」
「不安で仕方のないこと? 魔王と戦うことか?」
彼女はクスリと笑っている。俺の予想は外したみたいだ。
「魔王と戦うことも不安だけど、ちょっと違うよ。僕が一番不安なのは、アルダーのこと」
「俺? 何で?」
「だ、だから! アルダーがミカと、その……」
「ミカと? 何だよ? よく分からないぞ」
サクラはちょっと怒ったように、俺に体を向けて言った。
「アルダーがミカと、付き合っちゃうんじゃないかって不安だったの!」
「え? な、何で!?」
彼女が頬を赤く染めているのが分かる。軽く混乱している俺を見て、サクラは困ったような顔になった。
「アルダーのばか。最初はね、僕は君のことをお兄ちゃんだと思ってた。隣にいるだけでいつも楽しくて、それだけで満足だったの。でも段々……一緒にいると胸が痛くなる時があって……。冒険とか関係なくって、君と一緒にいたいなって思うことが増えてきて。それで……それで……」
声が少しずつ震えてきている。今俺は、大きな勘違いをしていることに気がついた。彼女がここに呼んだのは冒険の話じゃない。
「サクラ……もしかして、君は……」
こちらを見上げる目が宝石のように煌き出した。サクラの体が少しだけ震えている。同時に俺の胸にも、何か熱いものが込み上げて来て、ひたすらに心臓が高鳴る。
「僕は……アルダーのことが、好き……。ずっと……言えなかった」
消え入るような弱々しい声の後、堪えていた涙が頬を伝っていた。知らなかった。俺はなんて鈍かったのだろう。驚きと湧き上がる何かを抑えていると、いつの間にか俺はサクラを抱きしめていた。
今にも崩れ落ちそうな彼女を、必死で掴んでいる。サクラとミカが、頭の中で交互に浮かんでは消える。そんな中、公園の茂みから枝が折れたような音がした。
「……あっ!?」
誰かの声がする。サクラはビクリと震えた。
「誰だ!?」
俺は咄嗟に彼女を後ろに庇い、声がした方向を向いた。
「ご、ごめんなさい。私……盗み聞きするつもりは……」
彼女は茂みからゆっくりと姿を現した。
仕事で行ったわけではない。どうしても魔王のことを調べておきたかったからだ。コドランは奴のことをなかなか話そうとしないから、自分で調べるしかなかった。いつの間にか外は暗くなっている。
「ない。うーん、これも違うか……」
ひたすら関係ありそうな資料を見つけ出しては、ガッカリするという行為を繰り返している。三百年前の勇者だったにも関わらず、何故資料が見つからないのか。どうしてバルゴが勇者と呼ばれていたのか。
「あ! この資料は。以前読んだやつだな。確か四英雄以外にも記載があったはずだ。どれどれ」
果てしない本の山から、ボロボロに痛んだ一冊を見つける。最後のほうに、セツアについての記述が残っていた。
「あった! なになに……冒険者史上、最も優秀な男……世界中の国王から羨望の眼差しを受けていた」
あまり詳しいことは書かれていなかったが、どうやら沢山の攻撃魔法、回復魔法を操り、近接戦闘でも強かったらしい。つまり何でもこなせたわけだ。
「ここまで好意的な文章を書かれている、歴史上の人物も珍しいな。おや?」
パラパラとめくると、綺麗な女性と小さな女の子の絵が出てきた。奴は城の中庭のような所で、二人と仲良さげに歩いている。とても邪悪な魔王には見えない。
「もしかして、妻子がいたのか? うーん」
ますます分からなくなってきた気がする。俺は悩みつつ目を皿のようにしていると、急に視界が真っ暗になった。
「だ~れだ!?」
こんな子供っぽい行為も声も、俺は一人しか知らない。
「サクラだろ」
「えへへ! アッタリ~」
彼女は手を離すと、悪戯っぽい眼差しで俺の前に出てきた。随分綺麗な布の服を着ている。普段はマントの下は鎧で、剣と盾を携帯していたのに。今はとてもお洒落だ。
「珍しいな、図書館に来るなんて」
「うん! アルダーがどうしているか気になっちゃったの。魔王のこと、何か分かった?」
「ほとんど分かってない。このままじゃ上手く作戦が立てられないな」
勇者は両手を腰に当て、堂々としたポーズで言う。
「分かんなくたって問題ないよ! 僕とアルダーがいればきっと勝てるから!」
「相変わらず楽観的だな、サクラは」
「えへへ! それほどでもないよ! ねえアルダー、ちょっと気分転換に出かけない?」
「明日から遠出するんだぞ。一体何処に行くつもりなんだ?」
サクラは何か言い辛そうにして視線を逸らした。
「え、え~と……夜景かな?」
「へ?」
一体何処に行けばいいんだろう? とりあえず俺達は図書館を後にした。
町中に出ると、彼女が普段とは少し様子が違うことに気がつく。いつもは元気一杯に話しかけ続けてくるのだが、そわそわしたままで何も言わない。
「どうした? 今日は様子が変だぞ。遊び疲れたか?」
「そ、そんなことないよ。あ! あそこがいい」
「あの公園か~、別にいいけど」
サクラが指差したのは、武器屋や防具屋が続くレンガ通りの坂道を登ったところにある、小さな公園だった。あそこからは、大体フリージアの町全体が見渡せる。
俺は彼女の後ろをついて歩き出した。なんか妙に緊張しているように見えるのは、気のせいだろうか。まさか、魔王との戦いに備えて、夜の公園で俺と模擬戦でもやるつもりなのか? そうか、だから夜景が見たいと言ったのか!
「ねえアルダー。僕もかなり強くなってきたと思わない?」
彼女は俺に背中を向けたまま話しかけてくる。うん、こうして見ると鍛える気満々だ!
「ああ、随分強くなったと思うぞ。今何Lvだ?」
「エヘヘ! 秘密だよ~。でもね、まだ全然アルダー達に追いつけてないの。特にアルダーは凄いよね」
「そんなことないぞ。まあ、勇者はもっと鍛える必要はあるけどな」
彼女は坂を登りきり、公園に向けて歩き出した。視界にはフリージアの広い町並みが広がっている。
「やっぱり綺麗だよね。僕ここの景色大好きなの」
「そうだな。俺も好きだ」
言いながら、俺は周囲に何かないか探した。練習用の木刀でも用意しているのかと思ったが、特に見当たらない。彼女は、胸の辺りまである高さの手すりにもたれながら、ずっと夜景を見ている。
俺はサクラの隣で、家の灯りで煌めくフリージアを眺めていた。
「あ、あのね。実はね……アルダーに聞きたいことがあったの」
「何だよ、聞きたいことって?」
「うん……。アルダーはさ、ミカのことどう思ってるの?」
全く予想していない質問だった。俺は何か冒険に関することを聞かれると思ったので、少し面食らっている。
「え? ミカのことか? それは……」
ちょっとの間だったが、俺とサクラの間に沈黙があった。彼女はようやく俺を見上げた。
「……好きなの? ミカのこと」
「……あ、ああ……」
自分でも間の抜けた返事だったと思う。サクラはもう一度夜景に目を映した。
「僕ね、この町に来て本当に良かったと思ってるの。ミカやギルドのみんな、町の人も親切にしてくれるし。とっても素敵な町だと思ってる。でもね、一つだけ……不安で仕方のないことがあるの」
「不安で仕方のないこと? 魔王と戦うことか?」
彼女はクスリと笑っている。俺の予想は外したみたいだ。
「魔王と戦うことも不安だけど、ちょっと違うよ。僕が一番不安なのは、アルダーのこと」
「俺? 何で?」
「だ、だから! アルダーがミカと、その……」
「ミカと? 何だよ? よく分からないぞ」
サクラはちょっと怒ったように、俺に体を向けて言った。
「アルダーがミカと、付き合っちゃうんじゃないかって不安だったの!」
「え? な、何で!?」
彼女が頬を赤く染めているのが分かる。軽く混乱している俺を見て、サクラは困ったような顔になった。
「アルダーのばか。最初はね、僕は君のことをお兄ちゃんだと思ってた。隣にいるだけでいつも楽しくて、それだけで満足だったの。でも段々……一緒にいると胸が痛くなる時があって……。冒険とか関係なくって、君と一緒にいたいなって思うことが増えてきて。それで……それで……」
声が少しずつ震えてきている。今俺は、大きな勘違いをしていることに気がついた。彼女がここに呼んだのは冒険の話じゃない。
「サクラ……もしかして、君は……」
こちらを見上げる目が宝石のように煌き出した。サクラの体が少しだけ震えている。同時に俺の胸にも、何か熱いものが込み上げて来て、ひたすらに心臓が高鳴る。
「僕は……アルダーのことが、好き……。ずっと……言えなかった」
消え入るような弱々しい声の後、堪えていた涙が頬を伝っていた。知らなかった。俺はなんて鈍かったのだろう。驚きと湧き上がる何かを抑えていると、いつの間にか俺はサクラを抱きしめていた。
今にも崩れ落ちそうな彼女を、必死で掴んでいる。サクラとミカが、頭の中で交互に浮かんでは消える。そんな中、公園の茂みから枝が折れたような音がした。
「……あっ!?」
誰かの声がする。サクラはビクリと震えた。
「誰だ!?」
俺は咄嗟に彼女を後ろに庇い、声がした方向を向いた。
「ご、ごめんなさい。私……盗み聞きするつもりは……」
彼女は茂みからゆっくりと姿を現した。
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