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魔王に誤解される勇者
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防具屋からの帰り道で、コドランが突然騒ぎ出した。
「ま、間違いない! 魔王がおる。この町に奴がきおったぞー!」
あまりに唐突だったので俺はポカンとしていたが、勇者サクラはすぐさま反応していた。彼女は反応速度だけは人一倍早い。
「え? 魔王がいるの? どこどこー!?」
「カフェじゃ! あのデカイカフェに感じるのだ!」
「ええー! う、嘘でしょ……。ま、魔王め……僕のお気に入りのお店を襲うつもりだな!」
「あ、ちょっと待ったサクラ、それからコドランも……」
「いっくよー! 魔王は僕が倒す!」
俺が止めるのも聞かず、勇者と龍は飛び込んで行った。辿り着いた時には、勇者はカフェの床の上でゴロゴロ転がっていた。コドランは、ミカやランティスと一緒にいる男を睨んでいる。
「サクラ!」
言わんこっちゃないと思っていた矢先に、その男は立ち上がり振り返った。俺は奇妙な感覚を覚えて立ち止まる。彼は、美術館の絵画に現れた男と瓜二つだったからだ。
「アンタは一体……」
男は椅子を行儀よく戻して、二、三歩だけ前に出た。見れば見るほど、あの絵と一緒だ。
「君はアルダーだな。ドラグーンのカードを持つ男」
「そうだ。アンタは誰だ?」
「私はセツア。既にご存知かもしれないが、三百年前の魔王だ」
ゴロゴロ転がって苦しんでいたサクラはようやく立ち上がり、男に剣を向けた。
「やっぱり! 僕の直感は大当たりだったね。覚悟しなさい魔王!」
店員のお姉さんが、恐る恐るサクラに近づく。
「あ、あの……お客様……」
セツアと名乗った男は、サクラの話を聞いていない。俺から視線を逸らさず、注意深く観察しているようだった。
「あの絵画に出て来た絵……そして龍の話を聞いている限り、間違いないみたいだな。敵の陣地に一人で乗り込んでくるなんて、どういうつもりだ?」
奴は初めて笑顔を見せた。まるで邪悪さが感じられず、むしろ心の美しさが感じられるような、爽やかな微笑み。
「ここにいる全員が敵になると決まったわけではない。私の考えに頷く者もいるかもしれないからね。仲間は少しでも増えたほうがいい」
「アンタは何を企んでる? 狙いは何だ?」
「僕と戦え! 魔王ー」
「お客様、店内でそのような物を振り回されては困ります」
「今君に話すべきでは無さそうだから、黙っておくことにするよ。君が現代の勇者なのだろう? アルダー」
ん? 魔王は何か誤解しているみたいだ。後ろにいるサクラが、奴の一言に驚いている。
「違うよ。俺は勇者じゃない」
「君は謙虚なんだな。そういう男は嫌いではないよ」
「あ、あの~。勇者は僕なんですけど」
「お客様、剣をしまって下さい!」
魔王は勇者の言葉が聞こえていないみたいだ。いつの間にかミカとランティスも立ち上がっていた。奴はランティスに顔を向ける。
「悪い話をしているのではないよ。世界を、ただあるべき姿にしようというだけだ。さて、勇者よ」
奴はもう一度俺を見つめ、静かに歩み寄って来た。
「君も良かったら、私の仲間にならないか?」
「断る。それに俺は、勇者なんかじゃない」
「勇者は僕だぞ! 魔王ー」
「お客様! いい加減にしてください」
セツアは俺とすれ違い様に、一言だけ呟いた。
「君が本当に私を阻止できるのか、今から楽しみだ」
「……阻止してやるさ。絶対に」
去ろうとする奴を、勇者は走って追いかける。気がついた俺は必死に止めようとしたが、無理だった。
「逃げるな! 魔王ー!」
「……ん?」
セツアはサクラの剣をヒラリとかわすと、彼女はまたしても地面に激突した。ようやく魔王は、彼女の存在に気がついたらしい。
「い、痛い~! 二度までも僕の攻撃を凌ぐとは」
「君はさっきの女の子か。こんな所で剣を振るうとは、穏やかではないね」
「う、うるさーい! アルダーはドラグーンで、勇者は僕なんだから。そこんところ間違えないで!」
奴はキョトンとした顔でサクラを見つめていた。
「君が? とても勇者には見えないが」
「ぐぬぬ! これを見るのだボンクラ魔王!」
彼女は懐から、キラキラと光り輝く勇者のカードを取り出してセツアに見せつけた。眩い輝きがカフェの中を照らしている。
「……」
セツアも俺達も、勇者の行動に一瞬固まった。
「ど、どうだ魔王! これで僕と戦う気になった?」
「……ここではやめておくよ。二人とも、お金はテーブルに置いてある。釣りは必要ない」
「う、ううう! 僕達から逃げるつもりなの! こうなったら僕のつるぎの舞を……」
「お客様! 何度言えば分かるのですか!? もう出て行ってください!!」
奴はいつの間にか俺たちの前から消え去っていた。近くにいたはずなのに分からなかった。ランティスとミカは複雑な顔をしている。コドランは静かに黙り、サクラはカフェを出禁になった。
カフェからの帰り道で、俺達はそれぞれ知っていることを話し合っていたが、勇者は泣いている。
「ぐぬぬ、謀ったな魔王め! 僕を出禁にするなんて~。許さないんだからね……ぐす」
「あれはサクラさんが悪いと思いますよ、僕は」
「そうよ、捕まらなかっただけ良かったわ」
コドランは勇者の近くで飛び回っている。
「ええーい! あんなカフェのことなどどうでも良かろうが! 今は奴の陰謀を阻止することが肝心ぞ。アルダーよ、お前何故あそこで戦わぬのだ?」
「できるかよ! 町のみんなに被害が及んでしまうだろ!」
「コドランちゃんもサクラも、もうちょっと冷静にならないと駄目よ」
ミカにたしなめられ、コドランと勇者はシュンとなった。まあ、たまには頭を冷やしてもらわないとな。中央広場の噴水を眺めながら、ランティスは呟いた。
「魔王セツア……一体何者なんでしょうね」
「……分からないけど、彼からは計り知れない力を感じたわ」
「俺もだ。隣にいるだけで感じたよ。相当腕の立つ奴に違いない」
勇者が、何かに気づいたように二人の前に出た。
「あ! そうだ! 君達は魔王にお昼ご飯を奢ってもらったの? 何で?」
「別に大したことじゃありません。美術館で話しかけられたんです。まさか魔王とは思いませんでした」
「ええ。偶然会っただけよ」
こんな偶然があるだろうか? 俺は何か引っかかるものを感じつつ、家への帰り道を急いだ。
魔王の城に戻ったセツアの前に、魔女ゲオルートが迎えに現れた。城の正門はコドランでも感知することができない結界に覆われており、城内はまるで要塞のように多くの仕掛けが設置されている。
王座に戻ったセツアに、ゲオルートはワインを差し出した。
「ありがとう。彼らと話をしてきたよ」
「誰に会えたの?」
「アルダーというドラグーンと、ランティス、ミカ、それから……何だったかな。確か勇者……」
「勇者サクラね」
「そうだった。彼女が勇者とは驚いたよ。魔王といい勇者といい、現代の者達は実力がない」
ワイングラスを覗きながら、魔王は考えている。ゲオルートは予想通りの答えに安心していた。
「ええ、大した連中ではないわ。でも、あの勇者には気をつけて。彼女は勇者のオーラを発現させている」
魔王の瞳が、一瞬だけ大きくなった。
「……本当か? それは驚いたな。とても出来るとは思えなかったが。彼女が私に並ぶ日が来ると、君は思っているのかい?」
「可能性はあるかもしれないわ。だから、油断はしないで」
「分かっているよ。やはり世界は私が予想したとおりになりつつある。粛清してでも変えなくてはならない……バルゴ達は甘すぎたんだ」
ゲオルートは魔王の横に立ったまま、顔を背けた。どうしても聞きたいことがあるが、目を合わせて言うことができない。
「彼女とは何か話したの?」
「……ああ、話したよ。できれば私は、仲間に引き入れたいと思っている」
「無駄よ。あんな奴を引き入れたところで、役に立つはずがないわ」
「君はどうして、彼女をそこまで嫌うのかな? 私は昔から、非常に有能な存在だと思っているよ」
「……始祖の大地に向かう用意があるの。失礼するわ」
魔女ゲオルートは、黒い霧の中に消えて行った。魔王はたった一人の時間を楽しむように王座でまどろんでいる。アルダーと彼の戦いは、もうすぐそこまで迫っていた。
「ま、間違いない! 魔王がおる。この町に奴がきおったぞー!」
あまりに唐突だったので俺はポカンとしていたが、勇者サクラはすぐさま反応していた。彼女は反応速度だけは人一倍早い。
「え? 魔王がいるの? どこどこー!?」
「カフェじゃ! あのデカイカフェに感じるのだ!」
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「あ、ちょっと待ったサクラ、それからコドランも……」
「いっくよー! 魔王は僕が倒す!」
俺が止めるのも聞かず、勇者と龍は飛び込んで行った。辿り着いた時には、勇者はカフェの床の上でゴロゴロ転がっていた。コドランは、ミカやランティスと一緒にいる男を睨んでいる。
「サクラ!」
言わんこっちゃないと思っていた矢先に、その男は立ち上がり振り返った。俺は奇妙な感覚を覚えて立ち止まる。彼は、美術館の絵画に現れた男と瓜二つだったからだ。
「アンタは一体……」
男は椅子を行儀よく戻して、二、三歩だけ前に出た。見れば見るほど、あの絵と一緒だ。
「君はアルダーだな。ドラグーンのカードを持つ男」
「そうだ。アンタは誰だ?」
「私はセツア。既にご存知かもしれないが、三百年前の魔王だ」
ゴロゴロ転がって苦しんでいたサクラはようやく立ち上がり、男に剣を向けた。
「やっぱり! 僕の直感は大当たりだったね。覚悟しなさい魔王!」
店員のお姉さんが、恐る恐るサクラに近づく。
「あ、あの……お客様……」
セツアと名乗った男は、サクラの話を聞いていない。俺から視線を逸らさず、注意深く観察しているようだった。
「あの絵画に出て来た絵……そして龍の話を聞いている限り、間違いないみたいだな。敵の陣地に一人で乗り込んでくるなんて、どういうつもりだ?」
奴は初めて笑顔を見せた。まるで邪悪さが感じられず、むしろ心の美しさが感じられるような、爽やかな微笑み。
「ここにいる全員が敵になると決まったわけではない。私の考えに頷く者もいるかもしれないからね。仲間は少しでも増えたほうがいい」
「アンタは何を企んでる? 狙いは何だ?」
「僕と戦え! 魔王ー」
「お客様、店内でそのような物を振り回されては困ります」
「今君に話すべきでは無さそうだから、黙っておくことにするよ。君が現代の勇者なのだろう? アルダー」
ん? 魔王は何か誤解しているみたいだ。後ろにいるサクラが、奴の一言に驚いている。
「違うよ。俺は勇者じゃない」
「君は謙虚なんだな。そういう男は嫌いではないよ」
「あ、あの~。勇者は僕なんですけど」
「お客様、剣をしまって下さい!」
魔王は勇者の言葉が聞こえていないみたいだ。いつの間にかミカとランティスも立ち上がっていた。奴はランティスに顔を向ける。
「悪い話をしているのではないよ。世界を、ただあるべき姿にしようというだけだ。さて、勇者よ」
奴はもう一度俺を見つめ、静かに歩み寄って来た。
「君も良かったら、私の仲間にならないか?」
「断る。それに俺は、勇者なんかじゃない」
「勇者は僕だぞ! 魔王ー」
「お客様! いい加減にしてください」
セツアは俺とすれ違い様に、一言だけ呟いた。
「君が本当に私を阻止できるのか、今から楽しみだ」
「……阻止してやるさ。絶対に」
去ろうとする奴を、勇者は走って追いかける。気がついた俺は必死に止めようとしたが、無理だった。
「逃げるな! 魔王ー!」
「……ん?」
セツアはサクラの剣をヒラリとかわすと、彼女はまたしても地面に激突した。ようやく魔王は、彼女の存在に気がついたらしい。
「い、痛い~! 二度までも僕の攻撃を凌ぐとは」
「君はさっきの女の子か。こんな所で剣を振るうとは、穏やかではないね」
「う、うるさーい! アルダーはドラグーンで、勇者は僕なんだから。そこんところ間違えないで!」
奴はキョトンとした顔でサクラを見つめていた。
「君が? とても勇者には見えないが」
「ぐぬぬ! これを見るのだボンクラ魔王!」
彼女は懐から、キラキラと光り輝く勇者のカードを取り出してセツアに見せつけた。眩い輝きがカフェの中を照らしている。
「……」
セツアも俺達も、勇者の行動に一瞬固まった。
「ど、どうだ魔王! これで僕と戦う気になった?」
「……ここではやめておくよ。二人とも、お金はテーブルに置いてある。釣りは必要ない」
「う、ううう! 僕達から逃げるつもりなの! こうなったら僕のつるぎの舞を……」
「お客様! 何度言えば分かるのですか!? もう出て行ってください!!」
奴はいつの間にか俺たちの前から消え去っていた。近くにいたはずなのに分からなかった。ランティスとミカは複雑な顔をしている。コドランは静かに黙り、サクラはカフェを出禁になった。
カフェからの帰り道で、俺達はそれぞれ知っていることを話し合っていたが、勇者は泣いている。
「ぐぬぬ、謀ったな魔王め! 僕を出禁にするなんて~。許さないんだからね……ぐす」
「あれはサクラさんが悪いと思いますよ、僕は」
「そうよ、捕まらなかっただけ良かったわ」
コドランは勇者の近くで飛び回っている。
「ええーい! あんなカフェのことなどどうでも良かろうが! 今は奴の陰謀を阻止することが肝心ぞ。アルダーよ、お前何故あそこで戦わぬのだ?」
「できるかよ! 町のみんなに被害が及んでしまうだろ!」
「コドランちゃんもサクラも、もうちょっと冷静にならないと駄目よ」
ミカにたしなめられ、コドランと勇者はシュンとなった。まあ、たまには頭を冷やしてもらわないとな。中央広場の噴水を眺めながら、ランティスは呟いた。
「魔王セツア……一体何者なんでしょうね」
「……分からないけど、彼からは計り知れない力を感じたわ」
「俺もだ。隣にいるだけで感じたよ。相当腕の立つ奴に違いない」
勇者が、何かに気づいたように二人の前に出た。
「あ! そうだ! 君達は魔王にお昼ご飯を奢ってもらったの? 何で?」
「別に大したことじゃありません。美術館で話しかけられたんです。まさか魔王とは思いませんでした」
「ええ。偶然会っただけよ」
こんな偶然があるだろうか? 俺は何か引っかかるものを感じつつ、家への帰り道を急いだ。
魔王の城に戻ったセツアの前に、魔女ゲオルートが迎えに現れた。城の正門はコドランでも感知することができない結界に覆われており、城内はまるで要塞のように多くの仕掛けが設置されている。
王座に戻ったセツアに、ゲオルートはワインを差し出した。
「ありがとう。彼らと話をしてきたよ」
「誰に会えたの?」
「アルダーというドラグーンと、ランティス、ミカ、それから……何だったかな。確か勇者……」
「勇者サクラね」
「そうだった。彼女が勇者とは驚いたよ。魔王といい勇者といい、現代の者達は実力がない」
ワイングラスを覗きながら、魔王は考えている。ゲオルートは予想通りの答えに安心していた。
「ええ、大した連中ではないわ。でも、あの勇者には気をつけて。彼女は勇者のオーラを発現させている」
魔王の瞳が、一瞬だけ大きくなった。
「……本当か? それは驚いたな。とても出来るとは思えなかったが。彼女が私に並ぶ日が来ると、君は思っているのかい?」
「可能性はあるかもしれないわ。だから、油断はしないで」
「分かっているよ。やはり世界は私が予想したとおりになりつつある。粛清してでも変えなくてはならない……バルゴ達は甘すぎたんだ」
ゲオルートは魔王の横に立ったまま、顔を背けた。どうしても聞きたいことがあるが、目を合わせて言うことができない。
「彼女とは何か話したの?」
「……ああ、話したよ。できれば私は、仲間に引き入れたいと思っている」
「無駄よ。あんな奴を引き入れたところで、役に立つはずがないわ」
「君はどうして、彼女をそこまで嫌うのかな? 私は昔から、非常に有能な存在だと思っているよ」
「……始祖の大地に向かう用意があるの。失礼するわ」
魔女ゲオルートは、黒い霧の中に消えて行った。魔王はたった一人の時間を楽しむように王座でまどろんでいる。アルダーと彼の戦いは、もうすぐそこまで迫っていた。
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