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美術館に現れた男
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フリージアの美術館は事件で騒ぎになったが、どうにかお昼過ぎには開館していた。
犯人は捕まっており、現場もそれほど荒れされた訳ではなかったから、思いのほか解放許可が早かったのだ。むしろ来館者はいつもの二倍以上はあった。
様子を見に来ていたランティスは、来館者達がこぞって現場に群がっている姿に呆れている。一階の受付付近で周囲を見渡していると、不意に後ろから肩を叩かれた。
「ランティス君じゃない。珍しいわね、美術館に来るなんて」
「ミカさん! いえ、事件の現場を確認しておきたかったんですよ。ミカさんも野次馬の一人ですか?」
「ふふふ! 事件のことが気になることは確かだけど、私の場合は趣味よ。絵画コーナーのあれは、もう見たの?」
ランティスは首を横に振った。
「絵画コーナーはまだ見ていません。何かあったんですか?」
「二枚ほどね。とても様変わりしてしまった絵があるらしいわ。良かったら一緒に行かない?」
二人は階段を登り、絵画コーナーの見物を始めた。数十枚の絵画達はほとんどが、遥か昔に描かれた物ばかりで、美術館のラインナップはほとんど変わらない。
「まずはこれよ。凄い! ……確かに変わっているわ」
「え? どれですか? あ、あれ?」
ランティスとミカは驚きが顔に現れている。四英雄が民衆に迎えられている絵画の中心に、見知らぬ男が一人増えていた。
「一体誰でしょう? 僕の記憶には……?」
「どうしたの、ランティス君?」
「い、いえ。僕は初めて見るはずなんですが。妙なんですよ。何か……知っているような」
「……」
ミカは彼の言葉を聞いて、何も言わずに黙っていた。彼女は奥のほうへ進んで行く。
「もう一枚はこの絵画よ。魔女ゲオルートの絵」
ランティスは彼女に続いて絵を見上げる。
「だ、誰も居なくなっていますね。この絵が変化する前を見たことがありますか?」
「ええ。昨日見た女と、全く同じ姿をしていたわ。まるで……この絵から抜け出て来たみたいに」
二人が見ている絵画は、もう薄暗く不気味な部屋が残っているだけだった。ランティスは背中に寒気を覚える。
「昼間から見ても怖いです。そろそろ僕は失礼します。にいちゃんに頼まれた用事が……」
少年は帰ろうと振り返った時、思わず言葉を止めてしまった。四英雄の絵画に見入っている男が一人立っている。
「どうしたの? ランティス……」
ミカも同様に気がついた。男はまだ絵画を眺めたままだ。彼はフリージアに来るにあたって服装を変えていた。漆黒の鎧から、何処にでもいるような貴族の姿に。
男は二人が立ち止まったまま動かないので、自分から話を始めた。
「この絵画はよくできている。ただ、ティアンナと私以外は似ても似つかないが」
「あ、は、はい?」
ランティスは間の抜けた返事しかできなかった。彼は先程まで絵画で見た男と、全く同じ顔に思えた。普通なら、ただ似ているとしか思わない。
だがランティスとミカは感じていた。男から漂う何かを。非現実的な何かを信じさせてしまうような説得力を。
男はようやく二人を見た。やはり同じ顔だった。
「挨拶が遅れてしまったね。私の名はセツア。良かったら何処かで話さないか?」
「……私はミカ。ええ。いいわよ」
「僕はランティスです! じゃあ……近くにカフェがあるので、そちらで如何でしょう?」
「ミカとランティス……か。カフェというものがあるのか。ではお願いしよう」
町内にある一番大きなカフェは、普段とは違い空いていた。三人は野外の丸テーブルに座っている。セツアは穏やかな顔で景色を眺めていた。
「この村は本当に変わったね。私が来た頃と全く違う。品の良いお店も少なかった」
「フリージアは、もう村じゃないわ。町になったのよ」
「そ、そうなんですよ! まあ村みたいな規模ですけどね~ははは……」
ランティスは目の前の男に、どうにも言い難い気まずさを感じている。それはミカも同じで、何かギクシャクした空気が漂っていた。
「三百年も経てば、確かに変わるだろうね。ただ、このコーヒーの味は変わっていない。昔のままだ。良い物は、どんなに時が経ても変わらないよ」
「あ、あの……三百年前って。あなたは何処から来た方なんです? 冗談ですよね? そんな長生きできるわけないし……」
セツアはランティスを見て微笑んだ。全く邪気が感じられない笑顔は、少しだけ少年の心を緊張から解放してくれる。
「普通は信じられない話だね。私もそう思うよ。封印さえなければ、とっくの昔に寿命が来ていたはずなんだ」
「封印って何? よく分からないわ」
彼は次にミカを見た。二人は食い入るように話を聞いている。
「私はこれによって、永き眠りについていたんだ」
セツアが懐から取り出したのは、バルゴの銅像に埋められていたヒロイックストーンだった。ミカは目が点になり、思わず立ち上がる。
「それはヒロイックストーンじゃない! どうしてあなたが持っているの!?」
「え? そ、その石が!?」
ランティスが遅れて驚きの声を上げる。
「ゲオルートから貰った。この石は三百年前、世界中から私が集めた物だよ。魔王を封印する為に集めた道具で、自分が封印されることになるとは、とても滑稽な話だな」
「す、すいません。全然話が分からないんですが……」
セツアはヒロイックストーンをしまうと、ミカをゆっくりと見上げた。彼女は何も言わず、ただ静かに椅子に座った。
「三百年前……私とバルゴ、ティアンナ、ホークス、サンドロンの五人は、魔王を討伐する為の旅をしていた。万が一魔王を倒すことができなかった時の為に、あらゆる魔を封印することが出来ると言われる、四つの石を集めてまわったのさ。だが私にとって、魔王は大した相手ではなかった。楽に倒せたよ」
ランティスは顔が蒼白になっている。数多く読んだ歴史書と、明らかに違う話を始めているこの男は、単なる異常者なのかと考える。しかし、ヒロイックストーンを魔女から貰っているということは、ただの人間ではない証拠だった。
「だが、旅をしているうちに、私にとっての討伐対象は変わっていった。本当に倒すべきは魔王ではない。そう考えた私は、彼の力を得て新たな魔王になった。そしてかつての仲間と戦うことになってしまった。私は最終的に彼らを倒すことに迷いを感じたんだ。思い入れが強すぎてね」
ミカは顔に汗が滲み出ていた。目の前にいる存在が魔王などと、どうして信じられるだろうか。なのに体は強張り、心の奥底で信じている自分がいる。
「信じられないわ……あなたの話は」
「信じる、信じないは自由だよ。私が確認したかった事は、もう終わっている」
「え? セツアさんは、何を確認したんですか?」
セツアとランティスの目が合った。少年は絵画を見ていた時から、ずっと何かが胸の底で突っかかっている。
「やはり君達は、私を覚えていない様子だ。そして、今度は私の話に耳を傾けてくれる」
「……何を言っているの?」
「ま、まさかですけど、あなたが確認したかったことって……」
セツアの背後で何かが飛んだ。
「新生スペシャル・フライング・アターック!!」
ミカとランティスは、振り下ろされる剣を見て頭が真っ白になった。男は涼しい顔で右手を上げ、剣の鍔を掴むと、前方に放り投げる。
勇者は頭から地面に激突した。目が星のようにパチパチして、体はゴロゴロとカフェ中を回った。
「きゃう~! 痛いよ~」
「サクラ!」
後ろから聞こえた声に、セツアは少しだけ驚いた顔をした。
彼の背後まで走って来たのはアルダーだった。
犯人は捕まっており、現場もそれほど荒れされた訳ではなかったから、思いのほか解放許可が早かったのだ。むしろ来館者はいつもの二倍以上はあった。
様子を見に来ていたランティスは、来館者達がこぞって現場に群がっている姿に呆れている。一階の受付付近で周囲を見渡していると、不意に後ろから肩を叩かれた。
「ランティス君じゃない。珍しいわね、美術館に来るなんて」
「ミカさん! いえ、事件の現場を確認しておきたかったんですよ。ミカさんも野次馬の一人ですか?」
「ふふふ! 事件のことが気になることは確かだけど、私の場合は趣味よ。絵画コーナーのあれは、もう見たの?」
ランティスは首を横に振った。
「絵画コーナーはまだ見ていません。何かあったんですか?」
「二枚ほどね。とても様変わりしてしまった絵があるらしいわ。良かったら一緒に行かない?」
二人は階段を登り、絵画コーナーの見物を始めた。数十枚の絵画達はほとんどが、遥か昔に描かれた物ばかりで、美術館のラインナップはほとんど変わらない。
「まずはこれよ。凄い! ……確かに変わっているわ」
「え? どれですか? あ、あれ?」
ランティスとミカは驚きが顔に現れている。四英雄が民衆に迎えられている絵画の中心に、見知らぬ男が一人増えていた。
「一体誰でしょう? 僕の記憶には……?」
「どうしたの、ランティス君?」
「い、いえ。僕は初めて見るはずなんですが。妙なんですよ。何か……知っているような」
「……」
ミカは彼の言葉を聞いて、何も言わずに黙っていた。彼女は奥のほうへ進んで行く。
「もう一枚はこの絵画よ。魔女ゲオルートの絵」
ランティスは彼女に続いて絵を見上げる。
「だ、誰も居なくなっていますね。この絵が変化する前を見たことがありますか?」
「ええ。昨日見た女と、全く同じ姿をしていたわ。まるで……この絵から抜け出て来たみたいに」
二人が見ている絵画は、もう薄暗く不気味な部屋が残っているだけだった。ランティスは背中に寒気を覚える。
「昼間から見ても怖いです。そろそろ僕は失礼します。にいちゃんに頼まれた用事が……」
少年は帰ろうと振り返った時、思わず言葉を止めてしまった。四英雄の絵画に見入っている男が一人立っている。
「どうしたの? ランティス……」
ミカも同様に気がついた。男はまだ絵画を眺めたままだ。彼はフリージアに来るにあたって服装を変えていた。漆黒の鎧から、何処にでもいるような貴族の姿に。
男は二人が立ち止まったまま動かないので、自分から話を始めた。
「この絵画はよくできている。ただ、ティアンナと私以外は似ても似つかないが」
「あ、は、はい?」
ランティスは間の抜けた返事しかできなかった。彼は先程まで絵画で見た男と、全く同じ顔に思えた。普通なら、ただ似ているとしか思わない。
だがランティスとミカは感じていた。男から漂う何かを。非現実的な何かを信じさせてしまうような説得力を。
男はようやく二人を見た。やはり同じ顔だった。
「挨拶が遅れてしまったね。私の名はセツア。良かったら何処かで話さないか?」
「……私はミカ。ええ。いいわよ」
「僕はランティスです! じゃあ……近くにカフェがあるので、そちらで如何でしょう?」
「ミカとランティス……か。カフェというものがあるのか。ではお願いしよう」
町内にある一番大きなカフェは、普段とは違い空いていた。三人は野外の丸テーブルに座っている。セツアは穏やかな顔で景色を眺めていた。
「この村は本当に変わったね。私が来た頃と全く違う。品の良いお店も少なかった」
「フリージアは、もう村じゃないわ。町になったのよ」
「そ、そうなんですよ! まあ村みたいな規模ですけどね~ははは……」
ランティスは目の前の男に、どうにも言い難い気まずさを感じている。それはミカも同じで、何かギクシャクした空気が漂っていた。
「三百年も経てば、確かに変わるだろうね。ただ、このコーヒーの味は変わっていない。昔のままだ。良い物は、どんなに時が経ても変わらないよ」
「あ、あの……三百年前って。あなたは何処から来た方なんです? 冗談ですよね? そんな長生きできるわけないし……」
セツアはランティスを見て微笑んだ。全く邪気が感じられない笑顔は、少しだけ少年の心を緊張から解放してくれる。
「普通は信じられない話だね。私もそう思うよ。封印さえなければ、とっくの昔に寿命が来ていたはずなんだ」
「封印って何? よく分からないわ」
彼は次にミカを見た。二人は食い入るように話を聞いている。
「私はこれによって、永き眠りについていたんだ」
セツアが懐から取り出したのは、バルゴの銅像に埋められていたヒロイックストーンだった。ミカは目が点になり、思わず立ち上がる。
「それはヒロイックストーンじゃない! どうしてあなたが持っているの!?」
「え? そ、その石が!?」
ランティスが遅れて驚きの声を上げる。
「ゲオルートから貰った。この石は三百年前、世界中から私が集めた物だよ。魔王を封印する為に集めた道具で、自分が封印されることになるとは、とても滑稽な話だな」
「す、すいません。全然話が分からないんですが……」
セツアはヒロイックストーンをしまうと、ミカをゆっくりと見上げた。彼女は何も言わず、ただ静かに椅子に座った。
「三百年前……私とバルゴ、ティアンナ、ホークス、サンドロンの五人は、魔王を討伐する為の旅をしていた。万が一魔王を倒すことができなかった時の為に、あらゆる魔を封印することが出来ると言われる、四つの石を集めてまわったのさ。だが私にとって、魔王は大した相手ではなかった。楽に倒せたよ」
ランティスは顔が蒼白になっている。数多く読んだ歴史書と、明らかに違う話を始めているこの男は、単なる異常者なのかと考える。しかし、ヒロイックストーンを魔女から貰っているということは、ただの人間ではない証拠だった。
「だが、旅をしているうちに、私にとっての討伐対象は変わっていった。本当に倒すべきは魔王ではない。そう考えた私は、彼の力を得て新たな魔王になった。そしてかつての仲間と戦うことになってしまった。私は最終的に彼らを倒すことに迷いを感じたんだ。思い入れが強すぎてね」
ミカは顔に汗が滲み出ていた。目の前にいる存在が魔王などと、どうして信じられるだろうか。なのに体は強張り、心の奥底で信じている自分がいる。
「信じられないわ……あなたの話は」
「信じる、信じないは自由だよ。私が確認したかった事は、もう終わっている」
「え? セツアさんは、何を確認したんですか?」
セツアとランティスの目が合った。少年は絵画を見ていた時から、ずっと何かが胸の底で突っかかっている。
「やはり君達は、私を覚えていない様子だ。そして、今度は私の話に耳を傾けてくれる」
「……何を言っているの?」
「ま、まさかですけど、あなたが確認したかったことって……」
セツアの背後で何かが飛んだ。
「新生スペシャル・フライング・アターック!!」
ミカとランティスは、振り下ろされる剣を見て頭が真っ白になった。男は涼しい顔で右手を上げ、剣の鍔を掴むと、前方に放り投げる。
勇者は頭から地面に激突した。目が星のようにパチパチして、体はゴロゴロとカフェ中を回った。
「きゃう~! 痛いよ~」
「サクラ!」
後ろから聞こえた声に、セツアは少しだけ驚いた顔をした。
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