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聖剣を引き抜いた男
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フリージアの公園は静かで、美術館で起こっている騒ぎとは対照的だった。夜道を一人、金髪の青年が歩いている。
「エリーシアちゃん。何だってこんな夜中に俺を呼び出すんだ。へへ! いよいよやらせてくれる気になったか」
彼は端正な顔をいやらしく歪めながら、持っている手紙を眺めた。
「おっほお~! 誰かと思えば、ライラックさんじゃありませんか」
後ろから聞こえて来る声に、彼は舌打ちをして振り返る。
「何だよセルジャック。こんな所で油でも売ってんのか?」
「いえいえ~! ちょっと野暮用がありましてねえ~」
セルジャックが近づいて来た時、ライラックはしかめっ面になった。
「酒場の帰りかよ。臭えから近寄んな」
「正解でございます。へへ、へ! 我々が金持ちになることが確定したのですから、このくらいよろしいでしょう」
二人は並び立って歩き出した。公園の先には小さな森がある。手紙に書かれていた待ち合わせの場所だ。
「ライラックさん、この先に何か御用でも?」
「あん? ねえよ! ちょっと夜風に当たろうと思っただけだ」
「奇遇ですなあ~。あっしもですよ。へへ、へ!」
二人が出会ったことは偶然ではなかった。セルジャックもまた、エリーシアから手紙を受け取っている。最初は無視して酒場で飲み明かしていたが、どうしても行かなければならない気がしてきた。
商人だけではない。行かなくてはならない、と思ったのはライラックも同じだった。まるで、手紙に人を操る魔術でも掛かっているかのように。
「エリーシアさんとあなた、そして二人を導くヘザーさんの物語は、商人連中がしっかりと広めておきました。後は語り明かすだけで、あっしには大金が入ってくる。今回の商売は大成功ですよ」
「……俺はどうも面白くねえ。結局良いところは誰か他の奴が持って行っちまうんだからな!」
「世の中には、上手くいかないことの一つや二つございますって。ライラックさんは若い。これから、嫌という程我々に感謝する時が来ますぞ! ……おや?」
森の中に入るなり、商人は不思議そうに辺りを見回した。真夜中だというのに、暖かな陽の光が差し込んでいる。
「今は夜中だよな……どうなってんだ?」
ライラックは戸惑いつつも前に進む。差し込まれている一際大きな光の元へ、ただひたすらに歩いて行く。
「ラ、ライラックさん! あそこを見てください!」
「……へ!? おいおい、マジかよ」
差し込まれた大きな光の下に、一本の剣があった。眩い輝きに彩られて地面に刺さっている。セルジャックは大いに喜び、ライラックを煽り立てる。
「あの神々しい剣! 間違いありませんぞライラックさん。あれは聖剣と呼ばれるものに違いない!」
「何でだよ……そんな御大層な剣が……こんな田舎に」
「何故かなど今はどうでも良いこと! きっと神様が、勇者にふさわしき武器をお送りになったのです。いよいよライラックさんが真の勇者として、素晴らしいお姿を見せる時ですぞ!」
商人は興奮に我を失っていた。聖剣そのものと言うよりも、語り継ぐことで手に入る金が脳裏をかすめている。金髪の青年は疑いつつも、ゆっくりと聖剣に向かって歩き出す。
「近づくほどに分かる。なんて美しいんだ……なんて……」
足取りが軽くなっている。気がつけば、もう掴める位置に聖剣はあった。
「さあ! ライラックさん。あなたが真の勇者であることを証明する時が来ましたぞ! そいつを引き抜けば、もはやあんな小娘など恐るるに足りますまい。さあ、引き抜くのです。さあ!」
ライラックの右手が、慎重に伸びていく。もし引き抜けなかったら、という不安が急に頭に浮かんだ。
「あんなガキが勇者だと……俺がクソガキ以下なんてありえないんだ」
右手が柄を握りしめた。続いて左手が右手の下を握る。
「う、おおお……」
ライラックはゆっくりと、剣を上に引き上げようと力を込める。柔らかい土の感触を感じた。
「な、なんと……素晴らしいですぞ! ライラックさん。やはりあなたこそが、真の勇者! 真の英雄! この世界に輝きと、私に金を運んでくる救世主様」
セルジャックは小走りで青年に近づく。美しい聖剣は引き上げられ、彼は刀身の輝きに魅入っていた。
剣先を天に向け、静かに眺めている彼の耳に、女神のような美しい声が聞こえてくる。
「勇者様……ああ勇者様……よくぞ私を引き抜いて下さいましたね……」
「うわ! な、なんだ? 誰だよ」
「私はあなたが持っている聖剣そのものです」
驚いて後ずさったライラックは、狼狽ながらも剣を見つめた。
「剣が……喋った?」
「何ということでしょう! あっしもビックリですぞ! 新しいネタが舞い込んできた!」
「驚くほどのことではございません。聖なる剣は、時として意志を持つもの。まずはあなた様に感謝を伝えねばなりません。私を見つけ出し、そして抜いて下さった勇者様に」
剣は優しく語り続ける。ライラックは暖かい声を聞いているうちに、不安など空の彼方へ消えてしまった。
「まあな。冒険に出てからというもの、俺の生活は踏んだり蹴ったりだった。でもやっと、俺は勇者として認められたってことなんだよな?」
「……はい。ライラック様。あなたこそが真の勇者様。悪しき者を滅ぼす存在なのです。そして最も邪悪な存在は、この町に潜んでいます」
いつの間にか、暖かな陽の光が消えていた。代わりにライラックが持っている剣に、黒い煙のようなものが漂い始める。
セルジャックの顔から笑みが消えている。彼は何かがおかしいことに気がつき、少しずつ後ずさりを始めていた。
「最も邪悪な存在? それは誰だ?」
「ライラックさん……。その剣は……ひいい!」
先程まで輝きと崇高さに溢れていた聖剣は、全てが黒一色に染まっていた。そして鍔にあたる箇所から、悪魔のような醜い顔が浮かび上がっている。
女神の美声は、少しずつ悪魔の声に変わっていた。
「会えば分かりますよ。ハハハハ! ライラックよ。お前に仇なす者、お前の邪魔をする者……全てが悪だ。斬らねばならぬ。殺さねばならぬ! さあ行くのだ。逆らう者も、目障りな者も斬り殺せ! 手始めに……そこの醜い狸から」
「……ああ……分かった……」
セルジャックは腰が抜けてしまい、思うように動けない。彼は何とか下がりながらも、静かに近づいてくるライラックに震え、おびただしい量の小便を漏らした。
「ひいい! ライラックさん、あっしが分からないのですか? あなたの恩人ですぞ! お金なら持っていますから、馬鹿なことを考えるのはやめて下さい! あっしは何も悪いことなんてしてません。人に恨まれたこともないのです! あなたが嫌う勇者だって暗殺しようとしましたよ! や、やめて……」
ライラックは虚ろな目で笑っている。血に飢えた魔剣は、水平に商人を斬りつけた。
「ぎいやああ! ……ああー!!」
小さな森の中に断末魔の悲鳴が鳴り響き、大量の血が地面に流れている。胴体を真っ二つに引き裂かれたセルジャックは、しばらく叫び声を上げもがいていたが、やがて皺くちゃな顔のまま動かなくなった。
「いいぞ勇者よ。殺せ、会う者は全て魔物だ、悪党だ! 殺して殺して、全ての魂を俺に渡すんだ」
「ああ……分かった。悪はみんな俺が殺してやる。なんて満ち足りた気持ちなんだ……」
フリージアに膨大な闇の力が溢れ出した。それは相反する力を持つ、彼女の意識を呼び起こさせる。
「アルダー……僕は辛いなのは好きじゃないんだけ……ん!?」
テーブルにうずくまるように眠っていた勇者サクラが、跳ね上がるように起きた。
「あ、あれ!? エリーシアは? 確か一緒に紅茶を飲んでいたら、何だか眠くなって……。そうだ! それより今、何か感じたんだ」
彼女は急いで聖なるつるぎと、女神の盾を持って家から飛び出した。
「この力……町の中から感じる! 多分あっちかな~?」
サクラは急いで走り続ける。彼女が闇の力を感じて向かった先には、フリージアの飲食店が並んでいた。レストランに入っていたミカは、約束の時間になっても来ないアルダーを心配している。
彼女が窓際のテーブル席に座りながら、落ち着けずに外を眺めていると、血が滴る剣を持って歩くライラックを見つけた。
「エリーシアちゃん。何だってこんな夜中に俺を呼び出すんだ。へへ! いよいよやらせてくれる気になったか」
彼は端正な顔をいやらしく歪めながら、持っている手紙を眺めた。
「おっほお~! 誰かと思えば、ライラックさんじゃありませんか」
後ろから聞こえて来る声に、彼は舌打ちをして振り返る。
「何だよセルジャック。こんな所で油でも売ってんのか?」
「いえいえ~! ちょっと野暮用がありましてねえ~」
セルジャックが近づいて来た時、ライラックはしかめっ面になった。
「酒場の帰りかよ。臭えから近寄んな」
「正解でございます。へへ、へ! 我々が金持ちになることが確定したのですから、このくらいよろしいでしょう」
二人は並び立って歩き出した。公園の先には小さな森がある。手紙に書かれていた待ち合わせの場所だ。
「ライラックさん、この先に何か御用でも?」
「あん? ねえよ! ちょっと夜風に当たろうと思っただけだ」
「奇遇ですなあ~。あっしもですよ。へへ、へ!」
二人が出会ったことは偶然ではなかった。セルジャックもまた、エリーシアから手紙を受け取っている。最初は無視して酒場で飲み明かしていたが、どうしても行かなければならない気がしてきた。
商人だけではない。行かなくてはならない、と思ったのはライラックも同じだった。まるで、手紙に人を操る魔術でも掛かっているかのように。
「エリーシアさんとあなた、そして二人を導くヘザーさんの物語は、商人連中がしっかりと広めておきました。後は語り明かすだけで、あっしには大金が入ってくる。今回の商売は大成功ですよ」
「……俺はどうも面白くねえ。結局良いところは誰か他の奴が持って行っちまうんだからな!」
「世の中には、上手くいかないことの一つや二つございますって。ライラックさんは若い。これから、嫌という程我々に感謝する時が来ますぞ! ……おや?」
森の中に入るなり、商人は不思議そうに辺りを見回した。真夜中だというのに、暖かな陽の光が差し込んでいる。
「今は夜中だよな……どうなってんだ?」
ライラックは戸惑いつつも前に進む。差し込まれている一際大きな光の元へ、ただひたすらに歩いて行く。
「ラ、ライラックさん! あそこを見てください!」
「……へ!? おいおい、マジかよ」
差し込まれた大きな光の下に、一本の剣があった。眩い輝きに彩られて地面に刺さっている。セルジャックは大いに喜び、ライラックを煽り立てる。
「あの神々しい剣! 間違いありませんぞライラックさん。あれは聖剣と呼ばれるものに違いない!」
「何でだよ……そんな御大層な剣が……こんな田舎に」
「何故かなど今はどうでも良いこと! きっと神様が、勇者にふさわしき武器をお送りになったのです。いよいよライラックさんが真の勇者として、素晴らしいお姿を見せる時ですぞ!」
商人は興奮に我を失っていた。聖剣そのものと言うよりも、語り継ぐことで手に入る金が脳裏をかすめている。金髪の青年は疑いつつも、ゆっくりと聖剣に向かって歩き出す。
「近づくほどに分かる。なんて美しいんだ……なんて……」
足取りが軽くなっている。気がつけば、もう掴める位置に聖剣はあった。
「さあ! ライラックさん。あなたが真の勇者であることを証明する時が来ましたぞ! そいつを引き抜けば、もはやあんな小娘など恐るるに足りますまい。さあ、引き抜くのです。さあ!」
ライラックの右手が、慎重に伸びていく。もし引き抜けなかったら、という不安が急に頭に浮かんだ。
「あんなガキが勇者だと……俺がクソガキ以下なんてありえないんだ」
右手が柄を握りしめた。続いて左手が右手の下を握る。
「う、おおお……」
ライラックはゆっくりと、剣を上に引き上げようと力を込める。柔らかい土の感触を感じた。
「な、なんと……素晴らしいですぞ! ライラックさん。やはりあなたこそが、真の勇者! 真の英雄! この世界に輝きと、私に金を運んでくる救世主様」
セルジャックは小走りで青年に近づく。美しい聖剣は引き上げられ、彼は刀身の輝きに魅入っていた。
剣先を天に向け、静かに眺めている彼の耳に、女神のような美しい声が聞こえてくる。
「勇者様……ああ勇者様……よくぞ私を引き抜いて下さいましたね……」
「うわ! な、なんだ? 誰だよ」
「私はあなたが持っている聖剣そのものです」
驚いて後ずさったライラックは、狼狽ながらも剣を見つめた。
「剣が……喋った?」
「何ということでしょう! あっしもビックリですぞ! 新しいネタが舞い込んできた!」
「驚くほどのことではございません。聖なる剣は、時として意志を持つもの。まずはあなた様に感謝を伝えねばなりません。私を見つけ出し、そして抜いて下さった勇者様に」
剣は優しく語り続ける。ライラックは暖かい声を聞いているうちに、不安など空の彼方へ消えてしまった。
「まあな。冒険に出てからというもの、俺の生活は踏んだり蹴ったりだった。でもやっと、俺は勇者として認められたってことなんだよな?」
「……はい。ライラック様。あなたこそが真の勇者様。悪しき者を滅ぼす存在なのです。そして最も邪悪な存在は、この町に潜んでいます」
いつの間にか、暖かな陽の光が消えていた。代わりにライラックが持っている剣に、黒い煙のようなものが漂い始める。
セルジャックの顔から笑みが消えている。彼は何かがおかしいことに気がつき、少しずつ後ずさりを始めていた。
「最も邪悪な存在? それは誰だ?」
「ライラックさん……。その剣は……ひいい!」
先程まで輝きと崇高さに溢れていた聖剣は、全てが黒一色に染まっていた。そして鍔にあたる箇所から、悪魔のような醜い顔が浮かび上がっている。
女神の美声は、少しずつ悪魔の声に変わっていた。
「会えば分かりますよ。ハハハハ! ライラックよ。お前に仇なす者、お前の邪魔をする者……全てが悪だ。斬らねばならぬ。殺さねばならぬ! さあ行くのだ。逆らう者も、目障りな者も斬り殺せ! 手始めに……そこの醜い狸から」
「……ああ……分かった……」
セルジャックは腰が抜けてしまい、思うように動けない。彼は何とか下がりながらも、静かに近づいてくるライラックに震え、おびただしい量の小便を漏らした。
「ひいい! ライラックさん、あっしが分からないのですか? あなたの恩人ですぞ! お金なら持っていますから、馬鹿なことを考えるのはやめて下さい! あっしは何も悪いことなんてしてません。人に恨まれたこともないのです! あなたが嫌う勇者だって暗殺しようとしましたよ! や、やめて……」
ライラックは虚ろな目で笑っている。血に飢えた魔剣は、水平に商人を斬りつけた。
「ぎいやああ! ……ああー!!」
小さな森の中に断末魔の悲鳴が鳴り響き、大量の血が地面に流れている。胴体を真っ二つに引き裂かれたセルジャックは、しばらく叫び声を上げもがいていたが、やがて皺くちゃな顔のまま動かなくなった。
「いいぞ勇者よ。殺せ、会う者は全て魔物だ、悪党だ! 殺して殺して、全ての魂を俺に渡すんだ」
「ああ……分かった。悪はみんな俺が殺してやる。なんて満ち足りた気持ちなんだ……」
フリージアに膨大な闇の力が溢れ出した。それは相反する力を持つ、彼女の意識を呼び起こさせる。
「アルダー……僕は辛いなのは好きじゃないんだけ……ん!?」
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「あ、あれ!? エリーシアは? 確か一緒に紅茶を飲んでいたら、何だか眠くなって……。そうだ! それより今、何か感じたんだ」
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サクラは急いで走り続ける。彼女が闇の力を感じて向かった先には、フリージアの飲食店が並んでいた。レストランに入っていたミカは、約束の時間になっても来ないアルダーを心配している。
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