72 / 147
魔女に魅入られた僧侶
しおりを挟む
「おんどりゃあっ! さっきから何をチョロチョロと逃げ回ってんのアンタ! 一匹でもいいから倒しなさいよ!」
「ひいいー! すいませんすいません! 何しろあっしは、戦いなんてほとんどしてこなかったもんで」
ルゴサ側にある防衛地点西側では、今もって魔物達との激戦が続いている。槍を豪快に振り回して、巨大なスコーピオンを斬りまくっていたインリッツが、商人セルジャックを怒鳴りつけていた。
「ああん? アンタはキザ魔法使いのパーティメンバーだったんでしょうが! 戦いをしてこなかったなんておかしいわねえ。何でもいいから、働け!」
「ぎゃあっ!」
インリッツは大きな左足で、セルジャックの背中を蹴り、魔物の群れに飛び込ませた。彼らの様子を上空から眺めていたダクマルテの霊体は、声にならない笑い声をあげている。
「セルジャック……。あれだけ勇ましく私に会いに来ていた男が、何と情けない醜態を晒しているのでしょう。ククク! さて、私は新たな体と契約を結ぶとしましょう。まあ、一方的にですけどね」
彼女は意気揚々と、インリッツ達から少し離れた場所で戦っていたエリーシアへ向かう。他の冒険者達と一緒に、彼女はキマイラの群と戦っていた。
猛烈な勢いで向かってくる獰猛なキマイラ達に、彼女は恐れの色を見せない。両手に持っていた杖を横にして、肩と水平な位置に上げて魔力を集中している。
魔獣がすぐそこまで迫った瞬間、彼女は目を開いた。
「悪く思わないでね……」
エリーシアの周囲に、膨大な風が集まり巻き上がり始めた。それらは渦となり、巨大な魔獣達の体ですら天に登らせていく。そして風は鋭さを増し、やがて吸い込まれた存在を斬り刻んでいった。
「素晴らしい……ここまでの上位魔法を使いこなせるとは」
ダクマルテは想像以上の力を持ったエリーシアに、羨望の眼差しを向ける。そして慎重に、彼女の背後に忍び寄った。竜巻の魔法は消え去り、命を散らした魔物達は無造作に地面に落下していく。
「これで、さっき来ていた魔物は全て倒したはず……」
彼女が言い終えた瞬間、魔女は背後から体を重ねていった。耳元に息を吹きかけるように、静かに彼女と自分自身を同化させていく。
「初めまして、お嬢さん。今日からあなたは私のもの。さあ、私と一つに……」
エリーシアは魔物達の屍を見つめ、何も言わず立っている。まるで人形のように無表情だった。ダクマルテは今まで多くの人間を乗っ取って来た言葉を、彼女に囁き続ける。
「私はアナタの味方よ……どんな欲望も叶えてあげるわ……私の物になれば」
魔女の言葉は止まらない。どんな聖職者の体も、例外なく手に入れてきた悪魔の囁き。
「アナタは今日から私の物……アナタは……?」
ダクマルテは違和感を感じている。いつもなら彼女はあっさりと心の中に入り込み、強引に肉体を奪い取っていた。しかし、今はまだ心の中に入れない。
目の前の女は、今まで支配して来た人間と何かが違っている。
「何故だ……? 何故私が入り込むことすらできない?」
エリーシアの後ろ姿は、まるで天女のように美しかった。彼女の長い髪が、風に揺られてなびいている。次第に全身から薄い緑色の小さな光が、いくつも浮かんで来た。
「ば、馬鹿な! この光は……おのれ!」
聖なる魔法が発動する気配がして、恐れたダクマルテは上空に逃げる。実態を無くした彼女が震えることはない。だが、心の中は怯えきっていた。
「そんな筈はない。あり得ないわ……この私が」
蛍の光のような輝きに囲まれていた彼女は、そっと振り返る。美しく澄んだ目は、明らかに魔女を見ていた。
「私を見ている? 何故……どうして私が分かる!? ああ!」
気がつけばダクマルテの体に、緑色の小さな光がいくつもついていた。悪しきものを浄化する光が、霊体そのものを分解していく。
「あああ……あ。こんな事はあり得ない……。私が消え去るなど。おのれ……おのれぇえ!!」
魔女は誰にも聞こえることのない、断末魔の叫びを上げた。纏わりついた光はやがて彼女の全てを消した。
「はぁーい! そこのお嬢さん。何をロマンチックに夜空を見上げているの? 良かったら、冒険者ちゃん達の治療を頼めるかしら?」
「……ええ、分かったわ」
インリッツに頼まれ、エリーシアは負傷した冒険者達の元へ向かう。ルゴサ側での戦いは、人間達が大きく優勢になっていた。
フリージアとルゴサの間にある浜辺で、今もなお俺とヤブランは戦っている。奴の猛攻は俺が予想していた以上で、ハッキリ言って魔王よりこいつのほうが強い。
「捕まえたよアルダー君! そうら」
奴は俺の右足に、赤く光る線状の紐を巻きつけたかと思うと、勢いよく引っ張った。
「な、なんだあ!?」
俺は奴に引っ張られ、空中を舞う。次に思い切り上空に引きあがられたかと思うと、いきなり地面めがけて投げつけられた。地面に叩きつけるつもりらしい。
「ちいい! このおお」
奴が地面に叩きつけるより早く、俺は右足に巻きついていた紐を真横に引っ張り上げる。今度は指先から紐を出していたヤブランの体が飛んで行く。
「おおおー! やるねえ。だが!」
奴は投げられるままに飛んでいき、結果俺も同様に同じ方向に向かうことになった。浜辺を離れ何もない海面に来たところで、俺は剣で紐を断ち切る。
「おや~? 結構楽しかったのに。もうやめちゃうのかい?」
「生憎だが、お前の遊びに付き合ってやれるほど暇じゃない」
「釣れないねえ……世界がもう終わるっていうときなんだ。真面目なんてやめて、遊ぶことを考えなよ」
俺は右手に剣を持って構える。
「世界は終わらない……終わるのはお前達だ。その悪趣味な指輪毎斬ってやろうか」
「君は面白いねアルダー君。この指輪か~。僕もそう思ったんだけど、仕方ないんだよ。君と戦う為に必要なものさ。コイツは魔族の全ての力を強くしてくれる。魔法のアイテムなんだよ」
奴の右手には4個の指輪がはめられていた。くり抜かれた眼球のようなデザインをしている、酷く気味の悪いものだった。
「アルダー君、とても残念なお知らせがあるんだ」
「……何だ?」
「伝えようか迷ったんだけど……今から君を殺す」
ヤブランが言い終えた時、俺の視界から奴は消えていた。腹に大きな衝撃が走る。
「ぐう……」
奴は一瞬で間合いを詰め、腹にボディブローを決めていやがった。内臓がせり上がるような感触を覚え、吐き気と同時に俺は振り返る。
「……こんのぉ……ヤブラン!」
「打たれ強いな~君」
俺の剣が奴の頬を擦り、次に首を、胴体を、あらゆる部位に剣が振り下ろされる。奴はよけ続けているが、徐々に速度が上がっていく俺に、少しだが反応が遅れ始める。
連撃の中で、また俺は一瞬だけ剣の戻しが遅れた。
「おんなじミスしてるねえ~」
「同じじゃ……ない!」
俺がわざと作った隙に、ヤブランは引っ掛かったようだ。紙一重で奴の体全身を回転させた攻撃をかわすと、頭部に渾身の回し蹴りを決めた。
「おおおー!」
ヤブランは勢いよく海に落とされ、水面から浜辺を覆うのではないかと思うほど水飛沫が上がる。飛沫がおさまると、波打つ海面は静かな普段の姿に戻っていった。
「まさか。これで終わりってわけじゃないよな」
「当然だアルダーよ。奴はこの程度でくたばりはせん」
コドランの声が聞こえる。そういえば龍は、ヤブランと知り合いだったな。
「なあコドラン。アイツは一体何なんだ? 魔王より強いじゃないか」
「色々あってな……説明が難しい奴だ。とにかく今倒すのだ」
「分かってる。早く倒さないと奴……?」
海面からこちらに向かって、一筋の黒い線状の光が刺すように飛んで来た。間一髪のところでかわした俺に、今度は何発も同じ光が放たれてくる。
しかもこの黒い光は、場所を変えながら撃っているようだ。俺は避けつつ、魔法を撃っているヤブランの位置を探した。
「ちい! 面倒なことをしやがる! だが」
俺は魔力を左手に集中させ、龍の槍を召喚した。さっきまでは近距離戦が続いていて、こいつを召喚する暇すらなかった。
「やっとチャンスが来た。この槍で、金色の化け物を倒す」
俺は右手に龍の剣を、左手には龍の槍を持っている。今が最も火力の上がっている状態だ。全身から炎のように発せられるドラグーンのオーラは、更に勢いを増していた。
海面から禍々しい邪気が吹き上がるのを感じる。全力を出し始めたのは、俺だけではないようだ。
「ひいいー! すいませんすいません! 何しろあっしは、戦いなんてほとんどしてこなかったもんで」
ルゴサ側にある防衛地点西側では、今もって魔物達との激戦が続いている。槍を豪快に振り回して、巨大なスコーピオンを斬りまくっていたインリッツが、商人セルジャックを怒鳴りつけていた。
「ああん? アンタはキザ魔法使いのパーティメンバーだったんでしょうが! 戦いをしてこなかったなんておかしいわねえ。何でもいいから、働け!」
「ぎゃあっ!」
インリッツは大きな左足で、セルジャックの背中を蹴り、魔物の群れに飛び込ませた。彼らの様子を上空から眺めていたダクマルテの霊体は、声にならない笑い声をあげている。
「セルジャック……。あれだけ勇ましく私に会いに来ていた男が、何と情けない醜態を晒しているのでしょう。ククク! さて、私は新たな体と契約を結ぶとしましょう。まあ、一方的にですけどね」
彼女は意気揚々と、インリッツ達から少し離れた場所で戦っていたエリーシアへ向かう。他の冒険者達と一緒に、彼女はキマイラの群と戦っていた。
猛烈な勢いで向かってくる獰猛なキマイラ達に、彼女は恐れの色を見せない。両手に持っていた杖を横にして、肩と水平な位置に上げて魔力を集中している。
魔獣がすぐそこまで迫った瞬間、彼女は目を開いた。
「悪く思わないでね……」
エリーシアの周囲に、膨大な風が集まり巻き上がり始めた。それらは渦となり、巨大な魔獣達の体ですら天に登らせていく。そして風は鋭さを増し、やがて吸い込まれた存在を斬り刻んでいった。
「素晴らしい……ここまでの上位魔法を使いこなせるとは」
ダクマルテは想像以上の力を持ったエリーシアに、羨望の眼差しを向ける。そして慎重に、彼女の背後に忍び寄った。竜巻の魔法は消え去り、命を散らした魔物達は無造作に地面に落下していく。
「これで、さっき来ていた魔物は全て倒したはず……」
彼女が言い終えた瞬間、魔女は背後から体を重ねていった。耳元に息を吹きかけるように、静かに彼女と自分自身を同化させていく。
「初めまして、お嬢さん。今日からあなたは私のもの。さあ、私と一つに……」
エリーシアは魔物達の屍を見つめ、何も言わず立っている。まるで人形のように無表情だった。ダクマルテは今まで多くの人間を乗っ取って来た言葉を、彼女に囁き続ける。
「私はアナタの味方よ……どんな欲望も叶えてあげるわ……私の物になれば」
魔女の言葉は止まらない。どんな聖職者の体も、例外なく手に入れてきた悪魔の囁き。
「アナタは今日から私の物……アナタは……?」
ダクマルテは違和感を感じている。いつもなら彼女はあっさりと心の中に入り込み、強引に肉体を奪い取っていた。しかし、今はまだ心の中に入れない。
目の前の女は、今まで支配して来た人間と何かが違っている。
「何故だ……? 何故私が入り込むことすらできない?」
エリーシアの後ろ姿は、まるで天女のように美しかった。彼女の長い髪が、風に揺られてなびいている。次第に全身から薄い緑色の小さな光が、いくつも浮かんで来た。
「ば、馬鹿な! この光は……おのれ!」
聖なる魔法が発動する気配がして、恐れたダクマルテは上空に逃げる。実態を無くした彼女が震えることはない。だが、心の中は怯えきっていた。
「そんな筈はない。あり得ないわ……この私が」
蛍の光のような輝きに囲まれていた彼女は、そっと振り返る。美しく澄んだ目は、明らかに魔女を見ていた。
「私を見ている? 何故……どうして私が分かる!? ああ!」
気がつけばダクマルテの体に、緑色の小さな光がいくつもついていた。悪しきものを浄化する光が、霊体そのものを分解していく。
「あああ……あ。こんな事はあり得ない……。私が消え去るなど。おのれ……おのれぇえ!!」
魔女は誰にも聞こえることのない、断末魔の叫びを上げた。纏わりついた光はやがて彼女の全てを消した。
「はぁーい! そこのお嬢さん。何をロマンチックに夜空を見上げているの? 良かったら、冒険者ちゃん達の治療を頼めるかしら?」
「……ええ、分かったわ」
インリッツに頼まれ、エリーシアは負傷した冒険者達の元へ向かう。ルゴサ側での戦いは、人間達が大きく優勢になっていた。
フリージアとルゴサの間にある浜辺で、今もなお俺とヤブランは戦っている。奴の猛攻は俺が予想していた以上で、ハッキリ言って魔王よりこいつのほうが強い。
「捕まえたよアルダー君! そうら」
奴は俺の右足に、赤く光る線状の紐を巻きつけたかと思うと、勢いよく引っ張った。
「な、なんだあ!?」
俺は奴に引っ張られ、空中を舞う。次に思い切り上空に引きあがられたかと思うと、いきなり地面めがけて投げつけられた。地面に叩きつけるつもりらしい。
「ちいい! このおお」
奴が地面に叩きつけるより早く、俺は右足に巻きついていた紐を真横に引っ張り上げる。今度は指先から紐を出していたヤブランの体が飛んで行く。
「おおおー! やるねえ。だが!」
奴は投げられるままに飛んでいき、結果俺も同様に同じ方向に向かうことになった。浜辺を離れ何もない海面に来たところで、俺は剣で紐を断ち切る。
「おや~? 結構楽しかったのに。もうやめちゃうのかい?」
「生憎だが、お前の遊びに付き合ってやれるほど暇じゃない」
「釣れないねえ……世界がもう終わるっていうときなんだ。真面目なんてやめて、遊ぶことを考えなよ」
俺は右手に剣を持って構える。
「世界は終わらない……終わるのはお前達だ。その悪趣味な指輪毎斬ってやろうか」
「君は面白いねアルダー君。この指輪か~。僕もそう思ったんだけど、仕方ないんだよ。君と戦う為に必要なものさ。コイツは魔族の全ての力を強くしてくれる。魔法のアイテムなんだよ」
奴の右手には4個の指輪がはめられていた。くり抜かれた眼球のようなデザインをしている、酷く気味の悪いものだった。
「アルダー君、とても残念なお知らせがあるんだ」
「……何だ?」
「伝えようか迷ったんだけど……今から君を殺す」
ヤブランが言い終えた時、俺の視界から奴は消えていた。腹に大きな衝撃が走る。
「ぐう……」
奴は一瞬で間合いを詰め、腹にボディブローを決めていやがった。内臓がせり上がるような感触を覚え、吐き気と同時に俺は振り返る。
「……こんのぉ……ヤブラン!」
「打たれ強いな~君」
俺の剣が奴の頬を擦り、次に首を、胴体を、あらゆる部位に剣が振り下ろされる。奴はよけ続けているが、徐々に速度が上がっていく俺に、少しだが反応が遅れ始める。
連撃の中で、また俺は一瞬だけ剣の戻しが遅れた。
「おんなじミスしてるねえ~」
「同じじゃ……ない!」
俺がわざと作った隙に、ヤブランは引っ掛かったようだ。紙一重で奴の体全身を回転させた攻撃をかわすと、頭部に渾身の回し蹴りを決めた。
「おおおー!」
ヤブランは勢いよく海に落とされ、水面から浜辺を覆うのではないかと思うほど水飛沫が上がる。飛沫がおさまると、波打つ海面は静かな普段の姿に戻っていった。
「まさか。これで終わりってわけじゃないよな」
「当然だアルダーよ。奴はこの程度でくたばりはせん」
コドランの声が聞こえる。そういえば龍は、ヤブランと知り合いだったな。
「なあコドラン。アイツは一体何なんだ? 魔王より強いじゃないか」
「色々あってな……説明が難しい奴だ。とにかく今倒すのだ」
「分かってる。早く倒さないと奴……?」
海面からこちらに向かって、一筋の黒い線状の光が刺すように飛んで来た。間一髪のところでかわした俺に、今度は何発も同じ光が放たれてくる。
しかもこの黒い光は、場所を変えながら撃っているようだ。俺は避けつつ、魔法を撃っているヤブランの位置を探した。
「ちい! 面倒なことをしやがる! だが」
俺は魔力を左手に集中させ、龍の槍を召喚した。さっきまでは近距離戦が続いていて、こいつを召喚する暇すらなかった。
「やっとチャンスが来た。この槍で、金色の化け物を倒す」
俺は右手に龍の剣を、左手には龍の槍を持っている。今が最も火力の上がっている状態だ。全身から炎のように発せられるドラグーンのオーラは、更に勢いを増していた。
海面から禍々しい邪気が吹き上がるのを感じる。全力を出し始めたのは、俺だけではないようだ。
0
お気に入りに追加
2,300
あなたにおすすめの小説
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました
mikadozero
ファンタジー
3月19日 HOTランキング4位ありがとうございます。三月二十日HOTランキング2位ありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーーー
エマは突然勇者パーティから「お前はパーティを抜けろ」と言われて追放されたエマは生きる希望を失う。
そんなところにある老人が助け舟を出す。
そのチャンスをエマは自分のものに変えようと努力をする。
努力をすると、結果がついてくるそう思い毎日を過ごしていた。
エマは一人前の冒険者になろうとしていたのだった。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる