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俺達を狙う者
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夜のモンステラの町は、激しい吹雪にさらされほとんど出歩く者がいなかった。そんな悪天候など関係ないとばかりに、一件の小さな店が開いている。
「……失敗したようね……」
店の中には一人の女がいた。彼女は黒い衣装に身を包み、ほとんど顔も分からない。外から雪を踏み荒らす音が聞こえる。誰かが息を切らしながら、店の中に入ってきた。
「ごめんください。あっしは商人のセルジャックと言う者でございます。ダクマルテさんはいらっしゃいますかね?」
「……私ならここにいますよ」
「へへ、へ! 初めまして。占い師さん」
セルジャックは占い師の向かい側にある椅子に腰掛けると、ニコニコと笑顔を作ってみせた。
「何を占いましょうか? やはり商人さんとなりますと、金銭運でしょうか」
「いやいや~。あっしはねえ、今金銭には全く困っとらんのですよ。高名な貴族出身の魔法使いさんが、色々と便宜を図ってくれていますからね! あっしの望みはね、そんな恩義ある魔法使いさんのお役に立つことなんです」
占い師は顔は見えないが、少しだけため息が漏れているのが商人には分かる。彼女は背もたれに体を預け、退屈そうにフードをさすった。
「占いが目的ではないのですか。そうなりますと、私に価値のない絵や時代遅れの武具を売りつけに来たのかしら?」
「とんでもございませんよ占い師さん。さっきも言ったでしょう。あっしは金には困ってないって。へへ、へ! 実はねえ、あなたの本業に用があって来たのですよ」
「私の本業ですか? 占い師を営んでおりますが」
セルジャックは笑顔を絶やさず、占い師の顔を下から覗き込む。
「またまた~。ダクマルテさん、あっしは知っているんですよ。今では貴方だけになってしまった希少なお仕事のことを。密かに行われている、奉仕活動のことですよ。汚い汚い世の中のゴミを、綺麗に掃除してくれるそうじゃありませんか。貴方と同じ仕事を営む人々も、証拠を残さず全て掃除したことも知っていますよ」
「あら……何処でそんな話を?」
占い師は多くを答えなかったが、フードの向こうでは小さな笑い声が漏れていた。
「あっしらの仕事は情報が命です。ミセバヤの酒場ではね、商人仲間が色んなことを教えてくれたんですよ。でも大半は、ちっぽけな儲け話ばかり。ただね、貴方という収穫はありましたよ。今もお仕事は続けられているんでしょう? お金にいとまはつけません。汚れきったゴミを、二つほど掃除してほしいんですよ」
「物によりますね。それは、私でないと洗い流せないほどですか?」
商人は真顔になり、踏ん反り返っていた姿勢を正して占い師を見つめる。
「あっしは実際に見たことも、話したこともありませんよ。でもリーダーから言わせれば、吐瀉物の如く醜い存在だそうですよ。へへ、へ! 今は南の大陸、フリージアにいるんです。勇者サクラと、戦士アルダー……この二つを綺麗に処分していただきたい」
「……まあ……これは奇遇ですわ……。戦士アルダーとは、私面識がありますの。そして、無償の精神で掃除を行うつもりでいましたのよ」
占い師の言葉に、商人は驚いて声を上げる。
「ほ、本当ですか? いやー……何という偶然でしょう。貴方はご自身から、戦士アルダーを狙っていた。そんな中、あっしという依頼主が来たわけですか。これは運命! 運命ですぞダクマルテさん。では、お願いできますかな?」
商人は抱え込んでいた大きな袋を広げ、両手から溢れんばかりの宝石を取り出してみせた。
「これは最初のお礼です。ゴミを洗浄していただいたら、残りのお礼も……」
「まあ、随分と気前のいい方ね。気に入ったわ。明日、ここをしばらく留守にします。どうやら遠間からでは、上手くいかなかったみたい。至極厄介な方々です」
うなづく商人の目は、興奮で血走っているように見える。
「そうなのですね。貴方の夢の力でさえ……彼にはなかなか通じないと。しかし、苦労された分の見返りは約束しますぞ! へへ、へ! ではあっしはこれで」
「商人さん。次に会う時はこの町ですか? それとも?」
帰り際に振り向き、商人はまたいやらしく笑う。
「恐らく、小さな田舎町だと思いますよ。フリージアとかいう……ね」
ドアを閉めて出て言った商人には目もくれず、占い師は水晶玉に見入っている。玉の表面には、うっすらと人の顔が浮かんでいるようだった。
ヘザー達は、今もモンステラの宿屋に滞在している。リーダーである魔法使いは、なかなかフリージアに向かおうとしない。業を煮やした戦士ロブが、苛立ちを隠せず廊下を歩いていると、エリーシアの泊まっている部屋から声が聞こえてきた。
「何をするの? 返して!」
「良いじゃねえかよ。勇者様が困っているんだ。ちょっとくらい思いやりをみせな。もしかしたら倍になって帰ってくるかもよ。じゃあな」
戦士ロブの頭には、考えたくない憶測が走った。ドアから出て来たのは勇者ライラックだ。
「……何をしていたのだ? ライラック」
「あ? 別に何も。じゃあな」
去ろうとした勇者の腕を、戦士は力強く掴んで止めた。エリーシアが困った顔でドアから飛び出して、二人を見つめている。
「ロブ……」
「エリーシアよ。こいつにお金を奪われたのだろう。そうだな?」
「ちっげえよゴリラ。俺はな、ちゃんと誠意を込めて借りただけだ。そうだよなあエリーシアちゃん。いい加減汚ねえ手をどけろ」
ロブはため息をついて、一瞬ライラックの腕を掴んでいた左手を離すそぶりを見せた。だが彼は離すどころか、力強く勇者の腕を引き寄せると、思い切り右拳で顔面を殴りつける。
「ぐあっ!!」
「ロ、ロブ……」
ロブは床に倒れたライラックの懐から金を取ると、そのままエリーシアに手渡した。
「また顔色が悪くなっているな。もう冒険は無理ではないか、エリーシアよ。体だけは大切にしなければいかんぞ。おいライラック。お前ももう冒険をやめろ! 勇者などとはもってのほか。お前は冒険者を語る資格すらもないわ」
口から出た血を拭いながら、金髪の青年はゆっくりと起き上がりロブを睨みつける。
「てめえなあ……いい加減ムカつくぜ。覚えておけよクソ戦士……お前は殺す」
彼の目には本気の殺意が宿っている。一言だけ吐き捨てるように言うと、ライラックは宿屋から出て行った。ロブは心配そうに見つめるエリーシアの前で、呆れたように苦笑いをした。
「何か騒いでいた様子だが、どうしたのだ?」
廊下の奥からやって来たのは魔法使いヘザーだった。ロブとエリーシアは彼に、勇者ライラックのことについて説明した。彼は鼻で笑っている。
「全く、勇者にも困ったものだ。あまり気にするな。エリーシアはまた体調を崩しているようだから、しっかり休むように」
「分かったわ。お休みなさい」
エリーシアが部屋に入っていくのを確認してから、ロブは小さくヘザー言った。
「エリーシアはもう無理だ。お前も分かっているのではないか?」
魔法使いは戦士の言葉など意に介さない。
「無理ではない。彼女はまだまだ戦える。それと日程が遅れてしまっているが、フリージアに向かうのは三日後にしよう。明日はルートについて、みんなで相談をしよう」
魔法使いは戦士に背を向けて、自分の部屋に歩き始めた。ロブの心に怒りの火が灯る。
「そうか三日後か……何故こうもダラダラしているのか理解に苦しむ。ワシと彼女は、フリージアまでは同行する。だがそこまでだ! 向こうで彼女が望んでいる、勇者サクラ達と組むことにする。お前とライラック、セルジャックは別の奴らとパーティを組め」
「……何だと?」
ヘザーは顔色を変えて、ロブの元へツカツカと歩み寄る。
「貴様正気か? あんな小娘どもと組んでどうなると言うのだ! 私のパーティから抜けることなど許さん! 何度も言わせるなよ」
「以前はお前の口車に乗ったが、もう我慢ならん。冒険者の資格もない偽勇者に、四英雄の力を授けるだと! 正気とは思えんな! もう話すことはない」
今度はロブがヘザーに背を向けて歩き出した。ヘザーは苛立ちを隠せず、歯を食いしばりながら一人考える。
「エリーシアを失うわけにはいかない……あと少し……あと少しなのだ……」
夜が更けていき、町からは灯りがほとんど無くなった。宿屋の二階に部屋を借りていた戦士ロブは、数時間ほど前の言い合いで興奮が収まらず、ベッドの上で何度も寝返りを打っていた。
「どうしたと言うのだ。ワシともあろう者が……む?」
彼は廊下に続くドアの下に、何かが落ちていることに気がついてベッドを出る。近づいて見たそれは、一枚の手紙だった。
拾い上げて中を開け、書かれていた内容に戦士は目を細める。
「あやつ……このような時間に、何故?」
彼は支度を済ませると、宿屋を出て手紙の主に会いに行った。
「……失敗したようね……」
店の中には一人の女がいた。彼女は黒い衣装に身を包み、ほとんど顔も分からない。外から雪を踏み荒らす音が聞こえる。誰かが息を切らしながら、店の中に入ってきた。
「ごめんください。あっしは商人のセルジャックと言う者でございます。ダクマルテさんはいらっしゃいますかね?」
「……私ならここにいますよ」
「へへ、へ! 初めまして。占い師さん」
セルジャックは占い師の向かい側にある椅子に腰掛けると、ニコニコと笑顔を作ってみせた。
「何を占いましょうか? やはり商人さんとなりますと、金銭運でしょうか」
「いやいや~。あっしはねえ、今金銭には全く困っとらんのですよ。高名な貴族出身の魔法使いさんが、色々と便宜を図ってくれていますからね! あっしの望みはね、そんな恩義ある魔法使いさんのお役に立つことなんです」
占い師は顔は見えないが、少しだけため息が漏れているのが商人には分かる。彼女は背もたれに体を預け、退屈そうにフードをさすった。
「占いが目的ではないのですか。そうなりますと、私に価値のない絵や時代遅れの武具を売りつけに来たのかしら?」
「とんでもございませんよ占い師さん。さっきも言ったでしょう。あっしは金には困ってないって。へへ、へ! 実はねえ、あなたの本業に用があって来たのですよ」
「私の本業ですか? 占い師を営んでおりますが」
セルジャックは笑顔を絶やさず、占い師の顔を下から覗き込む。
「またまた~。ダクマルテさん、あっしは知っているんですよ。今では貴方だけになってしまった希少なお仕事のことを。密かに行われている、奉仕活動のことですよ。汚い汚い世の中のゴミを、綺麗に掃除してくれるそうじゃありませんか。貴方と同じ仕事を営む人々も、証拠を残さず全て掃除したことも知っていますよ」
「あら……何処でそんな話を?」
占い師は多くを答えなかったが、フードの向こうでは小さな笑い声が漏れていた。
「あっしらの仕事は情報が命です。ミセバヤの酒場ではね、商人仲間が色んなことを教えてくれたんですよ。でも大半は、ちっぽけな儲け話ばかり。ただね、貴方という収穫はありましたよ。今もお仕事は続けられているんでしょう? お金にいとまはつけません。汚れきったゴミを、二つほど掃除してほしいんですよ」
「物によりますね。それは、私でないと洗い流せないほどですか?」
商人は真顔になり、踏ん反り返っていた姿勢を正して占い師を見つめる。
「あっしは実際に見たことも、話したこともありませんよ。でもリーダーから言わせれば、吐瀉物の如く醜い存在だそうですよ。へへ、へ! 今は南の大陸、フリージアにいるんです。勇者サクラと、戦士アルダー……この二つを綺麗に処分していただきたい」
「……まあ……これは奇遇ですわ……。戦士アルダーとは、私面識がありますの。そして、無償の精神で掃除を行うつもりでいましたのよ」
占い師の言葉に、商人は驚いて声を上げる。
「ほ、本当ですか? いやー……何という偶然でしょう。貴方はご自身から、戦士アルダーを狙っていた。そんな中、あっしという依頼主が来たわけですか。これは運命! 運命ですぞダクマルテさん。では、お願いできますかな?」
商人は抱え込んでいた大きな袋を広げ、両手から溢れんばかりの宝石を取り出してみせた。
「これは最初のお礼です。ゴミを洗浄していただいたら、残りのお礼も……」
「まあ、随分と気前のいい方ね。気に入ったわ。明日、ここをしばらく留守にします。どうやら遠間からでは、上手くいかなかったみたい。至極厄介な方々です」
うなづく商人の目は、興奮で血走っているように見える。
「そうなのですね。貴方の夢の力でさえ……彼にはなかなか通じないと。しかし、苦労された分の見返りは約束しますぞ! へへ、へ! ではあっしはこれで」
「商人さん。次に会う時はこの町ですか? それとも?」
帰り際に振り向き、商人はまたいやらしく笑う。
「恐らく、小さな田舎町だと思いますよ。フリージアとかいう……ね」
ドアを閉めて出て言った商人には目もくれず、占い師は水晶玉に見入っている。玉の表面には、うっすらと人の顔が浮かんでいるようだった。
ヘザー達は、今もモンステラの宿屋に滞在している。リーダーである魔法使いは、なかなかフリージアに向かおうとしない。業を煮やした戦士ロブが、苛立ちを隠せず廊下を歩いていると、エリーシアの泊まっている部屋から声が聞こえてきた。
「何をするの? 返して!」
「良いじゃねえかよ。勇者様が困っているんだ。ちょっとくらい思いやりをみせな。もしかしたら倍になって帰ってくるかもよ。じゃあな」
戦士ロブの頭には、考えたくない憶測が走った。ドアから出て来たのは勇者ライラックだ。
「……何をしていたのだ? ライラック」
「あ? 別に何も。じゃあな」
去ろうとした勇者の腕を、戦士は力強く掴んで止めた。エリーシアが困った顔でドアから飛び出して、二人を見つめている。
「ロブ……」
「エリーシアよ。こいつにお金を奪われたのだろう。そうだな?」
「ちっげえよゴリラ。俺はな、ちゃんと誠意を込めて借りただけだ。そうだよなあエリーシアちゃん。いい加減汚ねえ手をどけろ」
ロブはため息をついて、一瞬ライラックの腕を掴んでいた左手を離すそぶりを見せた。だが彼は離すどころか、力強く勇者の腕を引き寄せると、思い切り右拳で顔面を殴りつける。
「ぐあっ!!」
「ロ、ロブ……」
ロブは床に倒れたライラックの懐から金を取ると、そのままエリーシアに手渡した。
「また顔色が悪くなっているな。もう冒険は無理ではないか、エリーシアよ。体だけは大切にしなければいかんぞ。おいライラック。お前ももう冒険をやめろ! 勇者などとはもってのほか。お前は冒険者を語る資格すらもないわ」
口から出た血を拭いながら、金髪の青年はゆっくりと起き上がりロブを睨みつける。
「てめえなあ……いい加減ムカつくぜ。覚えておけよクソ戦士……お前は殺す」
彼の目には本気の殺意が宿っている。一言だけ吐き捨てるように言うと、ライラックは宿屋から出て行った。ロブは心配そうに見つめるエリーシアの前で、呆れたように苦笑いをした。
「何か騒いでいた様子だが、どうしたのだ?」
廊下の奥からやって来たのは魔法使いヘザーだった。ロブとエリーシアは彼に、勇者ライラックのことについて説明した。彼は鼻で笑っている。
「全く、勇者にも困ったものだ。あまり気にするな。エリーシアはまた体調を崩しているようだから、しっかり休むように」
「分かったわ。お休みなさい」
エリーシアが部屋に入っていくのを確認してから、ロブは小さくヘザー言った。
「エリーシアはもう無理だ。お前も分かっているのではないか?」
魔法使いは戦士の言葉など意に介さない。
「無理ではない。彼女はまだまだ戦える。それと日程が遅れてしまっているが、フリージアに向かうのは三日後にしよう。明日はルートについて、みんなで相談をしよう」
魔法使いは戦士に背を向けて、自分の部屋に歩き始めた。ロブの心に怒りの火が灯る。
「そうか三日後か……何故こうもダラダラしているのか理解に苦しむ。ワシと彼女は、フリージアまでは同行する。だがそこまでだ! 向こうで彼女が望んでいる、勇者サクラ達と組むことにする。お前とライラック、セルジャックは別の奴らとパーティを組め」
「……何だと?」
ヘザーは顔色を変えて、ロブの元へツカツカと歩み寄る。
「貴様正気か? あんな小娘どもと組んでどうなると言うのだ! 私のパーティから抜けることなど許さん! 何度も言わせるなよ」
「以前はお前の口車に乗ったが、もう我慢ならん。冒険者の資格もない偽勇者に、四英雄の力を授けるだと! 正気とは思えんな! もう話すことはない」
今度はロブがヘザーに背を向けて歩き出した。ヘザーは苛立ちを隠せず、歯を食いしばりながら一人考える。
「エリーシアを失うわけにはいかない……あと少し……あと少しなのだ……」
夜が更けていき、町からは灯りがほとんど無くなった。宿屋の二階に部屋を借りていた戦士ロブは、数時間ほど前の言い合いで興奮が収まらず、ベッドの上で何度も寝返りを打っていた。
「どうしたと言うのだ。ワシともあろう者が……む?」
彼は廊下に続くドアの下に、何かが落ちていることに気がついてベッドを出る。近づいて見たそれは、一枚の手紙だった。
拾い上げて中を開け、書かれていた内容に戦士は目を細める。
「あやつ……このような時間に、何故?」
彼は支度を済ませると、宿屋を出て手紙の主に会いに行った。
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