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勇者のご両親に会って来た
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俺達はルゴサの町に着いてから、豪華客船とやらに乗った。
エグランテリアには数日掛かるのかと思ったが、2日ほどで着いてしまった。
もう少しで日が暮れそうだ。
ここは勇者サクラや魔法使いヘザー、僧侶エリーシアと出会った城下町。
ランティスは船酔いでフラフラしていたが、他のみんなは元気な顔で港へ降りて行く。
「へえー! ここがあのエグランテリアの城下町か。なかなかデケエ所だな。評判どおりの都会だ」
レオンハルトは興味津々なようだ。
ランティスは全くと言っていいほど興味がない様子に見える。
「じゃあ、俺とランティスは冒険者ギルドに行った後、宿屋に泊まることにするぜ! お前さん達は色々あるんだろ? ゆっくり休んで、明日は海だ! 宿屋に迎えに来てくれよ。じゃあなー!」
「ちょ、ちょっとにいちゃん! 今からギルドに行くの? って、待ってよお~」
レオンハルトは行動が早い。あっという間に俺たちの前からいなくなってしまった。
「ふええ~。二人とも行っちゃったよお。じゃあアルダー、ミカ! 僕の実家に行こっか」
「そうするか。しっかしここに来るのも久しぶりだなあ」
ミカが心配そうにサクラに話しかける。
「あ、あの~サクラ。私もお邪魔しちゃって大丈夫かしら?」
「うん! 最初はちょっと抵抗あったけど、いいよ~」
「な、何よそれ」
勇者サクラのご実家は、エグランテリアの住宅街ど真ん中にある。普通の一軒家のようだ。既に辺りは暗くなって来ている。
「サクラの実家って、案外普通だな。洞窟みたいなのを想像してたんだが」
「普通ね~。私も意外だわ」
「エヘヘ! そんなに褒めれられると照れちゃうなあ。ちょっと待っててね」
誰も褒めてはいないんだが。サクラはドアの前に立って呼び鈴を鳴らした。
「誰か!?」
おっさんの野太い声が聞こえる。なかなかの迫力だ。
「パパー! 久しぶり! ちょっとだけ里帰りに来たよ」
サクラが答えた瞬間に、勢いよくドアが開いたかと思うと、筋肉隆々のおっさんが飛び出した。きっとお父さんなのだろう。
奥からお母さんと思われる方もやって来ている。
「おおお! サクラではないかー! 今まで何処に行っておったのだ? 帰りを待っておったぞお!」
「まあ、サクラ! 元気そうだわ。お帰りなさい」
「エヘヘ~! たまには顔を見せないとと思ってね! それと僕の仲間を紹介したかったの。こっちがミカで、こっちがアルダーだよ。二人ともスッゴイ強いんだ」
「ほほう。ミカさんにアルダー君、サクラが言うのであれば強さは間違いあるまい。ささ! 立ち話もなんだ、どうぞ中へ」
サクラのお父さんはミカを笑顔で迎えた後、俺のほうは隅々まで舐めるように見てきた。何でこんなに反応が違うのだろうか。嫌な予感しかしない。
家の中はとても綺麗で、これまたごく普通の一般家庭といった感じだ。
「父さんはね、昔はエグランテリアのギルドで一番の戦士だったんだ! この絵画は若い頃のパパだよ。今はギルドはやめて、兵士長をしてるの」
「エグランテリアで1番だったのか! どうりで凄いガタイをしているわけだな」
「お待たせ致した。せっかくですから、みなで食事でも食べようではないか」
部屋のテーブルには沢山のご馳走が並べられている。サクラのお母さんは料理がとても上手なようだ。チキンにシチュー、パスタにサラダ、ケーキまで置いてある。
ミカはちょっと申し訳なさそうな顔をしていた。俺もここまでされるのは悪い気がするなあ。
「すみません。こんなご馳走をいただいてしまってよろしいのですか? 何だか悪いですわ」
「うふふ。良いのですよ。サクラのお友達なら大歓迎です。どうぞ、好きなところに座って、召し上がって下さいな」
「……ありがとうございます! ではお言葉に甘えて、いただきますわ」
俺達が遠慮している間に、サクラは既に食べ始めていた。いつもながら食い意地がはっている。
「もう! ミカったら、そんなに遠慮しないで大丈夫だよ。もぐもぐ……アルダーも食べて!」
「あ、ああ! ではいただきます!」
ゆっくりとご馳走を食べていると、サクラのお父さんの視線に気がついた。
「……アルダー殿は、職業は何をしておられるのかな?」
「え? 職業ですか。今は図書館で働いています」
「もう! アルダーったら、違うでしょ! 図書館はついでで、本業は戦士じゃん」
「ほお! どうりで筋肉があると思ったわい!」
いや、俺はもう戦士ではないはずなんだが。おじさんはサクラの話を聞いて、やけに喜んでいる。
ミカはちょっとだけ嫌な顔をしたが、直ぐに微笑みながら食事を続けていた。
「ということは、娘と一緒に魔王討伐をしているのじゃな? お主、Lvとカード能力は? それから、今まで付き合った女性とかはおるのか?」
「あなた、初対面の人にそんなことまで聞くのは失礼よ。ごめんなさいねアルダーさん。主人はいつもズケズケと物を聞いてしまうのです」
「いえいえ、気にしないで下さい」
ここまでグイグイ質問されたのは初めてだったから、ちょっと驚いた。俺は気に入られているんだろうか。
「アルダーはね! この前の戦いで、Lv 36まで上がったんだよ! しかも僕と同じ、キラカードを持ってるんだ」
サクラの言葉を聞いて、驚いたおじさんは急に立ち上がった。
「な、なんと! お主……キラカードを持っているのか!?」
「え!? は、はい。そうですが」
「しかもLvは、その若さで36……これは申し分ない!! 君、ちょっと来なさい!」
「え? うわー!」
「ちょっとあなた! 何をしてらっしゃるの」
「パパー! どうしたの?」
俺はおじさんに掴まれ、みんなに声が聞こえない廊下まで引きづられていく。年齢を感じさせない、凄い腕力だ。
「何ですか急に?」
「アルダー君。単刀直入に聞くが、娘のことはどう思っているのかね?」
「え!? いや、どうって……仲間ですよ」
「仲間であることは分かっておる! 異性としてどう思っているのかと聞いておるのだ!」
「く、苦しい。ちょっと離して下さい」
おじさんは自分の腕が、俺の胸ぐらを掴んでいることに気がつき、ハッと手を離した。
「す、すまん。ワシとしたことが熱くなってしまったわい! で? どうなんじゃ?」
「それは、今まで考えたこともないというか……まあ確かに、娘さんは可愛いですけど」
「うむ。今の言葉しかと聞かせてもらった。君の気持ちは、ワシに充分に伝わったぞ!」
「伝わりましたか。じゃあそろそろ席に戻りませんか」
おじさんはまだ話を止める気配がない。とっても面倒くさい。
彼はニッコリと笑うと、俺の肩を力強く叩いて言った。
「結婚しなさい。娘と」
「は、はい?」
俺はちょっとだけ、自分の耳を疑ってしまった。まさかここまで飛躍した話になるとは思わなかったからだ。
「うむ! いい返事だ。こうしてはおれん! 遅い時間だが、ワシは式の手配をしてこよう。では行ってくる」
「ちょ! ちょっと待って下さい。いきなり結婚なんて」
俺は急いで彼を捕まえた。そんな話を急に進められたら堪らない。
何としても止めないと!
「何を言うか! 鉄は熱いうちに打つのが良いのだ。愛の炎は燃え上がっている時こそ頃合いよ! 娘の心を射止めるチャンスは今しかあるまい。シャイボーイである君に代わって、ワシが全ての手配を済ませておく。明日にはタキシードが届くぞ! そしていよいよ我が娘の晴れ姿……いででで!」
サクラのお母さんが、彼の耳を捻っている。ニコニコしてるけど、けっこう怖いお母さんなのかもしれない。
「もう~あなたったら。そうやってすぐ早とちりして! すみませんねアルダーさん、主人は思い込みが激しい人なんです。どうぞ、ここは私に任せて料理を召し上がって下さい」
「は、はあ……分かりました」
やっぱりサクラのお父さんだけあると思った。猛烈な思い込みの激しさと天然さは、しっかりと娘に受け継がれているようだ。俺はヨロヨロと食卓に戻る。
「遅いよアルダー! もうスープが冷めちゃう」
「随分話が長かったわね。どうしたの?」
「何でもない。ただの雑談だよ」
俺はどっと疲れ、サクラのお父さんとは関わらないようにしようと思った。夜も遅くなり、俺とミカはサクラのお家に泊めてもらうことになった。
「じゃあおやすみアルダー! ミカは僕の部屋だよ」
「ここまでしてもらって悪いわね。アルダー、おやすみなさい」
「あいよ。二人ともおやすみ」
とても嫌だったが、俺はサクラのお父さんの部屋で寝ることになった。それから長い時間、彼は俺のステータスからカード能力、はては今までの魔物との戦績まで、根掘り葉掘り聞いてくる。
「素晴らしい! アルダー殿、君はなかなかの……ぐおお~」
「……やっと寝たか~。長かった」
サクラのお父さんが眠ってから、あまり時間が経たないうちに朝になっていた。
今日はみんなで、エグランテリアの海に行く予定だ。
エグランテリアには数日掛かるのかと思ったが、2日ほどで着いてしまった。
もう少しで日が暮れそうだ。
ここは勇者サクラや魔法使いヘザー、僧侶エリーシアと出会った城下町。
ランティスは船酔いでフラフラしていたが、他のみんなは元気な顔で港へ降りて行く。
「へえー! ここがあのエグランテリアの城下町か。なかなかデケエ所だな。評判どおりの都会だ」
レオンハルトは興味津々なようだ。
ランティスは全くと言っていいほど興味がない様子に見える。
「じゃあ、俺とランティスは冒険者ギルドに行った後、宿屋に泊まることにするぜ! お前さん達は色々あるんだろ? ゆっくり休んで、明日は海だ! 宿屋に迎えに来てくれよ。じゃあなー!」
「ちょ、ちょっとにいちゃん! 今からギルドに行くの? って、待ってよお~」
レオンハルトは行動が早い。あっという間に俺たちの前からいなくなってしまった。
「ふええ~。二人とも行っちゃったよお。じゃあアルダー、ミカ! 僕の実家に行こっか」
「そうするか。しっかしここに来るのも久しぶりだなあ」
ミカが心配そうにサクラに話しかける。
「あ、あの~サクラ。私もお邪魔しちゃって大丈夫かしら?」
「うん! 最初はちょっと抵抗あったけど、いいよ~」
「な、何よそれ」
勇者サクラのご実家は、エグランテリアの住宅街ど真ん中にある。普通の一軒家のようだ。既に辺りは暗くなって来ている。
「サクラの実家って、案外普通だな。洞窟みたいなのを想像してたんだが」
「普通ね~。私も意外だわ」
「エヘヘ! そんなに褒めれられると照れちゃうなあ。ちょっと待っててね」
誰も褒めてはいないんだが。サクラはドアの前に立って呼び鈴を鳴らした。
「誰か!?」
おっさんの野太い声が聞こえる。なかなかの迫力だ。
「パパー! 久しぶり! ちょっとだけ里帰りに来たよ」
サクラが答えた瞬間に、勢いよくドアが開いたかと思うと、筋肉隆々のおっさんが飛び出した。きっとお父さんなのだろう。
奥からお母さんと思われる方もやって来ている。
「おおお! サクラではないかー! 今まで何処に行っておったのだ? 帰りを待っておったぞお!」
「まあ、サクラ! 元気そうだわ。お帰りなさい」
「エヘヘ~! たまには顔を見せないとと思ってね! それと僕の仲間を紹介したかったの。こっちがミカで、こっちがアルダーだよ。二人ともスッゴイ強いんだ」
「ほほう。ミカさんにアルダー君、サクラが言うのであれば強さは間違いあるまい。ささ! 立ち話もなんだ、どうぞ中へ」
サクラのお父さんはミカを笑顔で迎えた後、俺のほうは隅々まで舐めるように見てきた。何でこんなに反応が違うのだろうか。嫌な予感しかしない。
家の中はとても綺麗で、これまたごく普通の一般家庭といった感じだ。
「父さんはね、昔はエグランテリアのギルドで一番の戦士だったんだ! この絵画は若い頃のパパだよ。今はギルドはやめて、兵士長をしてるの」
「エグランテリアで1番だったのか! どうりで凄いガタイをしているわけだな」
「お待たせ致した。せっかくですから、みなで食事でも食べようではないか」
部屋のテーブルには沢山のご馳走が並べられている。サクラのお母さんは料理がとても上手なようだ。チキンにシチュー、パスタにサラダ、ケーキまで置いてある。
ミカはちょっと申し訳なさそうな顔をしていた。俺もここまでされるのは悪い気がするなあ。
「すみません。こんなご馳走をいただいてしまってよろしいのですか? 何だか悪いですわ」
「うふふ。良いのですよ。サクラのお友達なら大歓迎です。どうぞ、好きなところに座って、召し上がって下さいな」
「……ありがとうございます! ではお言葉に甘えて、いただきますわ」
俺達が遠慮している間に、サクラは既に食べ始めていた。いつもながら食い意地がはっている。
「もう! ミカったら、そんなに遠慮しないで大丈夫だよ。もぐもぐ……アルダーも食べて!」
「あ、ああ! ではいただきます!」
ゆっくりとご馳走を食べていると、サクラのお父さんの視線に気がついた。
「……アルダー殿は、職業は何をしておられるのかな?」
「え? 職業ですか。今は図書館で働いています」
「もう! アルダーったら、違うでしょ! 図書館はついでで、本業は戦士じゃん」
「ほお! どうりで筋肉があると思ったわい!」
いや、俺はもう戦士ではないはずなんだが。おじさんはサクラの話を聞いて、やけに喜んでいる。
ミカはちょっとだけ嫌な顔をしたが、直ぐに微笑みながら食事を続けていた。
「ということは、娘と一緒に魔王討伐をしているのじゃな? お主、Lvとカード能力は? それから、今まで付き合った女性とかはおるのか?」
「あなた、初対面の人にそんなことまで聞くのは失礼よ。ごめんなさいねアルダーさん。主人はいつもズケズケと物を聞いてしまうのです」
「いえいえ、気にしないで下さい」
ここまでグイグイ質問されたのは初めてだったから、ちょっと驚いた。俺は気に入られているんだろうか。
「アルダーはね! この前の戦いで、Lv 36まで上がったんだよ! しかも僕と同じ、キラカードを持ってるんだ」
サクラの言葉を聞いて、驚いたおじさんは急に立ち上がった。
「な、なんと! お主……キラカードを持っているのか!?」
「え!? は、はい。そうですが」
「しかもLvは、その若さで36……これは申し分ない!! 君、ちょっと来なさい!」
「え? うわー!」
「ちょっとあなた! 何をしてらっしゃるの」
「パパー! どうしたの?」
俺はおじさんに掴まれ、みんなに声が聞こえない廊下まで引きづられていく。年齢を感じさせない、凄い腕力だ。
「何ですか急に?」
「アルダー君。単刀直入に聞くが、娘のことはどう思っているのかね?」
「え!? いや、どうって……仲間ですよ」
「仲間であることは分かっておる! 異性としてどう思っているのかと聞いておるのだ!」
「く、苦しい。ちょっと離して下さい」
おじさんは自分の腕が、俺の胸ぐらを掴んでいることに気がつき、ハッと手を離した。
「す、すまん。ワシとしたことが熱くなってしまったわい! で? どうなんじゃ?」
「それは、今まで考えたこともないというか……まあ確かに、娘さんは可愛いですけど」
「うむ。今の言葉しかと聞かせてもらった。君の気持ちは、ワシに充分に伝わったぞ!」
「伝わりましたか。じゃあそろそろ席に戻りませんか」
おじさんはまだ話を止める気配がない。とっても面倒くさい。
彼はニッコリと笑うと、俺の肩を力強く叩いて言った。
「結婚しなさい。娘と」
「は、はい?」
俺はちょっとだけ、自分の耳を疑ってしまった。まさかここまで飛躍した話になるとは思わなかったからだ。
「うむ! いい返事だ。こうしてはおれん! 遅い時間だが、ワシは式の手配をしてこよう。では行ってくる」
「ちょ! ちょっと待って下さい。いきなり結婚なんて」
俺は急いで彼を捕まえた。そんな話を急に進められたら堪らない。
何としても止めないと!
「何を言うか! 鉄は熱いうちに打つのが良いのだ。愛の炎は燃え上がっている時こそ頃合いよ! 娘の心を射止めるチャンスは今しかあるまい。シャイボーイである君に代わって、ワシが全ての手配を済ませておく。明日にはタキシードが届くぞ! そしていよいよ我が娘の晴れ姿……いででで!」
サクラのお母さんが、彼の耳を捻っている。ニコニコしてるけど、けっこう怖いお母さんなのかもしれない。
「もう~あなたったら。そうやってすぐ早とちりして! すみませんねアルダーさん、主人は思い込みが激しい人なんです。どうぞ、ここは私に任せて料理を召し上がって下さい」
「は、はあ……分かりました」
やっぱりサクラのお父さんだけあると思った。猛烈な思い込みの激しさと天然さは、しっかりと娘に受け継がれているようだ。俺はヨロヨロと食卓に戻る。
「遅いよアルダー! もうスープが冷めちゃう」
「随分話が長かったわね。どうしたの?」
「何でもない。ただの雑談だよ」
俺はどっと疲れ、サクラのお父さんとは関わらないようにしようと思った。夜も遅くなり、俺とミカはサクラのお家に泊めてもらうことになった。
「じゃあおやすみアルダー! ミカは僕の部屋だよ」
「ここまでしてもらって悪いわね。アルダー、おやすみなさい」
「あいよ。二人ともおやすみ」
とても嫌だったが、俺はサクラのお父さんの部屋で寝ることになった。それから長い時間、彼は俺のステータスからカード能力、はては今までの魔物との戦績まで、根掘り葉掘り聞いてくる。
「素晴らしい! アルダー殿、君はなかなかの……ぐおお~」
「……やっと寝たか~。長かった」
サクラのお父さんが眠ってから、あまり時間が経たないうちに朝になっていた。
今日はみんなで、エグランテリアの海に行く予定だ。
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