8 / 147
サクラの料理と最初の仕事
しおりを挟む
目の前に大きな霧が広がっている。ここは来た覚えのない森の中だ。
何故こんな所を朝から歩いているのだろう。自分でも分からない。
やがて少しずつ霧が晴れると、目の前に大きな滝が見えてきた。
「お前は一体何をしているのだ?」
誰かの声が聞こえる。この声は、何処かで聞き覚えがある。
「……誰だ? 何処にいる?」
「……目の前を、よく見よ」
俺は目をこらした。うっすらと何かが浮かんでくる。
滝の前にいるそれは、俺のカードから現れた龍だった。
「あんたが呼んでいたのか? 俺は何でここにいる?」
「それは答えずとも、すぐに分かる。お前は何故戦わぬ?」
この龍になら、正直に話してもいいだろう。
「俺はパーティから捨てられて、故郷に帰ったんだよ。だから、戦う機会なんて少ないんだ」
龍は鼻息を荒くして、大きく体をのけぞらせた。
まるで、俺への怒りを抑えているようだ。凄いプレッシャーを感じる。
「我を呼び出せた以上、お前が戦わぬことは許されぬ! 勇者とドラグーン、2つのカードが現れる時は、大いなる災いが現れる時でもある」
「……大いなる災い? よく分からないけど、アンタくらいデカかったら、俺の鎧にならなくても勝てるんじゃないか? 代わりに戦ってくれないかな」
俺はちょっとからかうように言ったが、龍はなんのリアクションもない。
「我はこの世界では霊体だ。お前の体を通していなければ実体化できぬ。だからお前が必要だ」
「え? そうだったのか。でもなあ。大いなる災いって言っても、もう俺には関係ないと思うよ」
「お前は戦う運命にある。どんなに拒もうと、いずれは自ら戦いに赴くであろう。ならば、しばしくつろぐのも許そう。ただ、バルゴの像は守れ」
龍が意外なことを言ったので、俺は何か聞き間違えたのかと思った。
バルゴの像……フリージアの噴水近くにある、あの像のことか。
「へ? 何であの像を守る必要があるんだ?」
「では説明してやろう、300年前の英雄バルゴは……」
「ねーねー! アルダー! もう朝だよ~」
ん? なんか今、サクラの声がした気がする。
周りを見渡しても、彼女の姿は見えない。
「コホン! もう一度説明するぞ。300年前英雄バルゴは、魔王である……」
「アルダー! ちょっと、いつまでそうやってんの!?」
やっぱり聞こえる! 一体何処にいるんだ?
「サクラかー! 一体何処にいるんだよ。全然分かんないぞ」
龍は話を遮られ、怒りでワナワナと震え出している。
「グゥウ! 今は大事な話をしていると言うのに、良いか! お前は英雄バルゴの意思を継ぎ、あやつを……」
「スペシャルフライングアターック!」
俺のお腹が陥没するんじゃないかと言うほどの衝撃を受けた!
「ぐわわー!」
反射的に体を仰け反らせた俺は、滝も森もない、普通の家のベットにいた。
サクラもいる。どうやら彼女の飛び蹴りか何かを腹にもらったらしい。
「なんだ。夢か~」
「夢か~……じゃないでしょ! いつまで寝てるのさ」
あれ? そういえばドアには鍵が掛かっているはずなのに、なんでサクラがいるんだ?しかも俺のシーツの上で馬乗りになっている。
「ちょ、ちょっと! 何でいるんだよ? どうやって入った?」
「エヘヘー! 実はね。ほら」
サクラは左手に鍵を持っている。柄は少し違うが、俺の鍵と形が同じだ。
「ま、まさか!」
「ふふーん! 合鍵作っちゃったよ~」
「ふ、不法侵入だあ! この犯罪者! 帰れ!」
サクラはちょっと不満そうに顔を横にして、すました顔をする。
「良いのかな~。朝ご飯作ってあげたんだけどな」
あのサクラが朝ご飯を!? 俺はビックリして体を起こした。
「ほ、本当かよ! あ、その服装は」
「もう~。気づくの遅いよ~! 似合ってる? ねえ似合ってる?」
「うーん。似合ってるな。確かに」
「でしょでしょ! けっこうお気に入りなんだ」
料理とは全く無縁と思われた勇者が、ピンクのエプロンを着けているなんて。
朝から衝撃を受けることばかりだ。
しかしこのアングルで見ると……可愛い。
何だか俺はドキドキしてきた。
「ゴホン! ちょ、ちょっと、どいてくれるかな。サクラよ」
「うん。ご飯食べよー!」
彼女はひょいと飛び退くと、台所まで歩いて行った。
どうやら本当に料理を作ってくれたらしい。一体どういう風の吹き回しなのか。
テーブルにはカレーが置かれている。
これは、なんか……毒でも入ってそうな色をしているな。
匂いも、普通のカレーとは何か違う気がする。
「いっただっきまーす!」
「……い、いただきます」
このカレーはヤバイ。多分だが、人間が口に出来る限界を超えていそうだ。
俺はどうしても食べることを恐れ、躊躇していた。
サクラは美味しそうに口に運んでいた。実は彼女は、天性の味覚音痴でもある。
「どうしたのー? 食べないの? 早くしないと冷めちゃうよ」
「う、うん。ちょっとな」
俺の様子をしばらく見つめてから、サクラは笑った。
「あー! 分かったー! はいアルダー、あーん」
「……え!?」
何かを勘違いした彼女が、カレーを乗せたスプーンを俺の口元まで持ってくる。
「い、いや。ちょっとそれは」
「あーん!」
もう、これは食うしかない。
俺は意を決して、パクリとカレーにかぶりついた!
あ、これはいけるかもしれないな……と思ったのは一瞬だけ。
口に入れて5秒で、俺の中の火山が爆発した。
「ぐえええー!!」
多分この辺りの地区全体に俺の悲鳴が聞こえただろう。
そう思うくらいの絶叫をして、水を求めて走り回っていると、ドアの鐘が3回ほど鳴った。
「うわー! 大丈夫アルダー!? あ、はーい!」
悶絶する俺の代わりにサクラがドアを開ける。
「あ。ミカ~。おはよう! どうしたの?」
「あら! サクラこそ、こんな早くからアルダーの家にいるの? え、ちょっとアルダー。大丈夫?」
俺はゴホゴホと咳き込んだが、ようやく落ち着いてきた。
「ああ……大丈夫だよ。死にそうになっただけだ。どうした?」
「今日から図書館でしょ? そろそろ出勤の時間よ」
そうだった。朝からいろいろありすぎてすっかり忘れていたが、俺は図書館で働くことにしたんだった。
「え!? アルダー? 図書館で働くの?」
サクラが驚いている。まあそうだろう。言ってなかったんだから。
「ああ。まあ、お金も稼いでおかないといけないだろ?」
「じゃあ、もう行きましょうか」
「もう~! このカレー僕が全部食べちゃうからね。行ってらっしゃい」
そのカレーなら好きなだけ食べてくれ。
サクラに不満そうな顔で見送られ、俺とミカは家を出て図書館に向かった。
この図書館は、俺が思っていたより大きいみたいだ。
ギルドの修練場よりも広い上に、3階建てときている。
集められている本は俺が一生掛かっても読み終えることはできないだろう。
「初めての仕事って、なんか緊張するなあ」
「フフフ。大丈夫よ。簡単だからすぐに慣れるわ」
俺は一階の中央の受付に座らされた。
「俺の先生って誰かな? 研修とかあるんだろ」
「ん。新人君の先生は私よ」
「えー。ミカがやるのか。全く、今度は俺が教わる側か」
「そうよ! 私が先生なら安心できるんじゃない?」
「ま、まあな」
一体どんな仕事が待っているのか不安だった俺だが、実際は簡単な受付業務と、返された本を戻しに行くだけだった。こりゃ楽ちんだ。
「確かに難しくないな。けっこう楽だ」
「慣れると本当に退屈なの。だから私も、他の職員も、ここの本を読んでいるのよ」
「読書しながらお金がもらえるのか。本当にいい仕事だね」
図書館っていうのは、冒険していた外の世界とは違って、静寂に包まれていて落ち着く。ミカは楽しそうに仕事を教えてくれる。
普通こんな優しい先生はいない。
「アルダーは、長くここに住む気になったのね?」
「ん。ああ、多分長期になるよ。だから働かせてほしいってお願いしたんだ」
「じゃあしばらくは一緒にいれるんだ。嬉しいわ」
受付にはほとんど人が来ない。
俺はすぐに慣れてしまい、余った時間はミカと話しているだけで、1日の仕事が終わってしまった。
せかせかと動き回る必要も、必死になることもない。
本当に良い仕事を紹介してもらえたと思う。
辺りはすっかり暗くなっていた。
「今日はいろいろ教えてくれてありがとう。じゃあまた明日」
「ううん。教えるのも仕事よ。おやすみなさい」
彼女の微笑みと、去り際の後ろ姿を見て、本当に綺麗になったとしみじみ感じる。俺は家に帰ると、風呂に入ってから本を読んで、ゆっくりと眠った。
今は気楽で、のんびりできて、生活に不満が見つからない。
サクラさえ一人前になって冒険に出ることができれば、もう何の心配もない。
こんな生活がずっと続けられるものだと、俺は思っていた。
何故こんな所を朝から歩いているのだろう。自分でも分からない。
やがて少しずつ霧が晴れると、目の前に大きな滝が見えてきた。
「お前は一体何をしているのだ?」
誰かの声が聞こえる。この声は、何処かで聞き覚えがある。
「……誰だ? 何処にいる?」
「……目の前を、よく見よ」
俺は目をこらした。うっすらと何かが浮かんでくる。
滝の前にいるそれは、俺のカードから現れた龍だった。
「あんたが呼んでいたのか? 俺は何でここにいる?」
「それは答えずとも、すぐに分かる。お前は何故戦わぬ?」
この龍になら、正直に話してもいいだろう。
「俺はパーティから捨てられて、故郷に帰ったんだよ。だから、戦う機会なんて少ないんだ」
龍は鼻息を荒くして、大きく体をのけぞらせた。
まるで、俺への怒りを抑えているようだ。凄いプレッシャーを感じる。
「我を呼び出せた以上、お前が戦わぬことは許されぬ! 勇者とドラグーン、2つのカードが現れる時は、大いなる災いが現れる時でもある」
「……大いなる災い? よく分からないけど、アンタくらいデカかったら、俺の鎧にならなくても勝てるんじゃないか? 代わりに戦ってくれないかな」
俺はちょっとからかうように言ったが、龍はなんのリアクションもない。
「我はこの世界では霊体だ。お前の体を通していなければ実体化できぬ。だからお前が必要だ」
「え? そうだったのか。でもなあ。大いなる災いって言っても、もう俺には関係ないと思うよ」
「お前は戦う運命にある。どんなに拒もうと、いずれは自ら戦いに赴くであろう。ならば、しばしくつろぐのも許そう。ただ、バルゴの像は守れ」
龍が意外なことを言ったので、俺は何か聞き間違えたのかと思った。
バルゴの像……フリージアの噴水近くにある、あの像のことか。
「へ? 何であの像を守る必要があるんだ?」
「では説明してやろう、300年前の英雄バルゴは……」
「ねーねー! アルダー! もう朝だよ~」
ん? なんか今、サクラの声がした気がする。
周りを見渡しても、彼女の姿は見えない。
「コホン! もう一度説明するぞ。300年前英雄バルゴは、魔王である……」
「アルダー! ちょっと、いつまでそうやってんの!?」
やっぱり聞こえる! 一体何処にいるんだ?
「サクラかー! 一体何処にいるんだよ。全然分かんないぞ」
龍は話を遮られ、怒りでワナワナと震え出している。
「グゥウ! 今は大事な話をしていると言うのに、良いか! お前は英雄バルゴの意思を継ぎ、あやつを……」
「スペシャルフライングアターック!」
俺のお腹が陥没するんじゃないかと言うほどの衝撃を受けた!
「ぐわわー!」
反射的に体を仰け反らせた俺は、滝も森もない、普通の家のベットにいた。
サクラもいる。どうやら彼女の飛び蹴りか何かを腹にもらったらしい。
「なんだ。夢か~」
「夢か~……じゃないでしょ! いつまで寝てるのさ」
あれ? そういえばドアには鍵が掛かっているはずなのに、なんでサクラがいるんだ?しかも俺のシーツの上で馬乗りになっている。
「ちょ、ちょっと! 何でいるんだよ? どうやって入った?」
「エヘヘー! 実はね。ほら」
サクラは左手に鍵を持っている。柄は少し違うが、俺の鍵と形が同じだ。
「ま、まさか!」
「ふふーん! 合鍵作っちゃったよ~」
「ふ、不法侵入だあ! この犯罪者! 帰れ!」
サクラはちょっと不満そうに顔を横にして、すました顔をする。
「良いのかな~。朝ご飯作ってあげたんだけどな」
あのサクラが朝ご飯を!? 俺はビックリして体を起こした。
「ほ、本当かよ! あ、その服装は」
「もう~。気づくの遅いよ~! 似合ってる? ねえ似合ってる?」
「うーん。似合ってるな。確かに」
「でしょでしょ! けっこうお気に入りなんだ」
料理とは全く無縁と思われた勇者が、ピンクのエプロンを着けているなんて。
朝から衝撃を受けることばかりだ。
しかしこのアングルで見ると……可愛い。
何だか俺はドキドキしてきた。
「ゴホン! ちょ、ちょっと、どいてくれるかな。サクラよ」
「うん。ご飯食べよー!」
彼女はひょいと飛び退くと、台所まで歩いて行った。
どうやら本当に料理を作ってくれたらしい。一体どういう風の吹き回しなのか。
テーブルにはカレーが置かれている。
これは、なんか……毒でも入ってそうな色をしているな。
匂いも、普通のカレーとは何か違う気がする。
「いっただっきまーす!」
「……い、いただきます」
このカレーはヤバイ。多分だが、人間が口に出来る限界を超えていそうだ。
俺はどうしても食べることを恐れ、躊躇していた。
サクラは美味しそうに口に運んでいた。実は彼女は、天性の味覚音痴でもある。
「どうしたのー? 食べないの? 早くしないと冷めちゃうよ」
「う、うん。ちょっとな」
俺の様子をしばらく見つめてから、サクラは笑った。
「あー! 分かったー! はいアルダー、あーん」
「……え!?」
何かを勘違いした彼女が、カレーを乗せたスプーンを俺の口元まで持ってくる。
「い、いや。ちょっとそれは」
「あーん!」
もう、これは食うしかない。
俺は意を決して、パクリとカレーにかぶりついた!
あ、これはいけるかもしれないな……と思ったのは一瞬だけ。
口に入れて5秒で、俺の中の火山が爆発した。
「ぐえええー!!」
多分この辺りの地区全体に俺の悲鳴が聞こえただろう。
そう思うくらいの絶叫をして、水を求めて走り回っていると、ドアの鐘が3回ほど鳴った。
「うわー! 大丈夫アルダー!? あ、はーい!」
悶絶する俺の代わりにサクラがドアを開ける。
「あ。ミカ~。おはよう! どうしたの?」
「あら! サクラこそ、こんな早くからアルダーの家にいるの? え、ちょっとアルダー。大丈夫?」
俺はゴホゴホと咳き込んだが、ようやく落ち着いてきた。
「ああ……大丈夫だよ。死にそうになっただけだ。どうした?」
「今日から図書館でしょ? そろそろ出勤の時間よ」
そうだった。朝からいろいろありすぎてすっかり忘れていたが、俺は図書館で働くことにしたんだった。
「え!? アルダー? 図書館で働くの?」
サクラが驚いている。まあそうだろう。言ってなかったんだから。
「ああ。まあ、お金も稼いでおかないといけないだろ?」
「じゃあ、もう行きましょうか」
「もう~! このカレー僕が全部食べちゃうからね。行ってらっしゃい」
そのカレーなら好きなだけ食べてくれ。
サクラに不満そうな顔で見送られ、俺とミカは家を出て図書館に向かった。
この図書館は、俺が思っていたより大きいみたいだ。
ギルドの修練場よりも広い上に、3階建てときている。
集められている本は俺が一生掛かっても読み終えることはできないだろう。
「初めての仕事って、なんか緊張するなあ」
「フフフ。大丈夫よ。簡単だからすぐに慣れるわ」
俺は一階の中央の受付に座らされた。
「俺の先生って誰かな? 研修とかあるんだろ」
「ん。新人君の先生は私よ」
「えー。ミカがやるのか。全く、今度は俺が教わる側か」
「そうよ! 私が先生なら安心できるんじゃない?」
「ま、まあな」
一体どんな仕事が待っているのか不安だった俺だが、実際は簡単な受付業務と、返された本を戻しに行くだけだった。こりゃ楽ちんだ。
「確かに難しくないな。けっこう楽だ」
「慣れると本当に退屈なの。だから私も、他の職員も、ここの本を読んでいるのよ」
「読書しながらお金がもらえるのか。本当にいい仕事だね」
図書館っていうのは、冒険していた外の世界とは違って、静寂に包まれていて落ち着く。ミカは楽しそうに仕事を教えてくれる。
普通こんな優しい先生はいない。
「アルダーは、長くここに住む気になったのね?」
「ん。ああ、多分長期になるよ。だから働かせてほしいってお願いしたんだ」
「じゃあしばらくは一緒にいれるんだ。嬉しいわ」
受付にはほとんど人が来ない。
俺はすぐに慣れてしまい、余った時間はミカと話しているだけで、1日の仕事が終わってしまった。
せかせかと動き回る必要も、必死になることもない。
本当に良い仕事を紹介してもらえたと思う。
辺りはすっかり暗くなっていた。
「今日はいろいろ教えてくれてありがとう。じゃあまた明日」
「ううん。教えるのも仕事よ。おやすみなさい」
彼女の微笑みと、去り際の後ろ姿を見て、本当に綺麗になったとしみじみ感じる。俺は家に帰ると、風呂に入ってから本を読んで、ゆっくりと眠った。
今は気楽で、のんびりできて、生活に不満が見つからない。
サクラさえ一人前になって冒険に出ることができれば、もう何の心配もない。
こんな生活がずっと続けられるものだと、俺は思っていた。
0
お気に入りに追加
2,300
あなたにおすすめの小説
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
幼馴染の彼女と妹が寝取られて、死刑になる話
島風
ファンタジー
幼馴染が俺を裏切った。そして、妹も......固い絆で結ばれていた筈の俺はほんの僅かの間に邪魔な存在になったらしい。だから、奴隷として売られた。幸い、命があったが、彼女達と俺では身分が違うらしい。
俺は二人を忘れて生きる事にした。そして細々と新しい生活を始める。だが、二人を寝とった勇者エリアスと裏切り者の幼馴染と妹は俺の前に再び現れた。
勇者に闇討ちされ婚約者を寝取られた俺がざまあするまで。
飴色玉葱
ファンタジー
王都にて結成された魔王討伐隊はその任を全うした。
隊を率いたのは勇者として名を挙げたキサラギ、英雄として誉れ高いジークバルト、さらにその二人を支えるようにその婚約者や凄腕の魔法使いが名を連ねた。
だがあろうことに勇者キサラギはジークバルトを闇討ちし行方知れずとなってしまう。
そして、恐るものがいなくなった勇者はその本性を現す……。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
[完結]回復魔法しか使えない私が勇者パーティを追放されたが他の魔法を覚えたら最強魔法使いになりました
mikadozero
ファンタジー
3月19日 HOTランキング4位ありがとうございます。三月二十日HOTランキング2位ありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーーー
エマは突然勇者パーティから「お前はパーティを抜けろ」と言われて追放されたエマは生きる希望を失う。
そんなところにある老人が助け舟を出す。
そのチャンスをエマは自分のものに変えようと努力をする。
努力をすると、結果がついてくるそう思い毎日を過ごしていた。
エマは一人前の冒険者になろうとしていたのだった。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる