2 / 5
第1章 愛を込めて花束を
プロローグ【裏】
しおりを挟む
「えっと死因は……自殺?」
「はい」
絶ちゃんは手元に用意された書類に目を通す。
そこには彼女の、道端藍瑠の死に至るまでの人生が記載されている。
その中で、二つ気になる項目があった。
一つは死因。もう一つは、彼女が今まで積み上げてきた悪行。
「色々、聞きたいけどまずはどうして自殺したの?」
絶ちゃんの質問を聞き、藍瑠は満面の笑みで答えた。
「愛している人が死んだので。彼を追いかけて死にました」
表情は変わらず、当たり前の様に彼女は言う。
自分の命を捨てる程、漕がれた人と巡り合えたのかと絶ちゃんは思った。
藍瑠の表情を見れば分かるが、彼女は自殺に後悔など微塵も感じていない。
寧ろ、それが正しい行動だと認識しているようにすら思える。
「なるほど。あとは、藍瑠ちゃんが今まで行ってきた悪行って言えばいいのかな? まあ、これには殺人って書かれているけど」
「……殺したことはありますよ? 拷問も監禁もやりました」
「随分と、愉快な話だね。いい趣味してるよ。十七で君ほど手を汚した少女はいないよ」
藍瑠はクスリと笑みを浮べて、猫の様に目を細めた。
その表情からは焦りも後悔も何も感じれない。
「まあ、これほどの行いをしてきたなら藍瑠ちゃんは地獄行きかな」
その言葉を聞き、藍瑠は首を傾げた。
「……どうしてですか?」
彼女の問いかけに、今度は絶ちゃんが首を傾げる。
「どうして私は地獄に行くのでしょうか? よく分かりません」
藍瑠には理解が出来なかった。
何故、自分が地獄に行くのか。正当な理由が知りたかった。
人を殺したら地獄に行くとは聞いたことがある。
しかし、藍瑠の記憶には人を殺したという情報はない。
幾度となく病原体の駆逐や群がる虫、道端に転がるゴミを殺したことはある。
だが、人を殺したことは――愛する彼を殺したことは一度もない。
「人を殺したら基本的には地獄に行くものだよ? 死ぬ前に習わなかった?」
「習いましたけど……だからこそ疑問です。私は人を殺したことはありませんよ?」
藍瑠の言葉に絶ちゃんは混乱した。
用意された用紙には確かに殺人と記載されている。
しかし、当の本人はこれを拒否。あげく、嘘をついているようにも見えない。
「いやいや、藍瑠ちゃんさっき言ったよね? 殺人したって」
「? 殺しはしましたが殺人は一度もしたことがありませんよ?」
「んん?」
いよいよ、話が分からなくなってきた。
これはどういうわけか、流石の神もお手上げだ。
「……一つ聞いていい?」
「どうぞ?」
「人って人間だよね?」
「えっと、はい。常識的に考えてそうだと思いますけど」
どうやら、藍瑠と絶ちゃんの間に認識の違いはなかった。
「じゃあ、藍瑠ちゃんが殺したのが人じゃないとしたら、なんだったの?」
絶ちゃんの問いかけに藍瑠は幾分ばかり憎悪の表情を浮べて、答えた。
「虫、ゴミ、病原体、外的、悪魔、魔女、化け物……とにかく沢山。彼を襲う悪をいっぱい殺しました。でもその中に人はいませんでしたよ? だって私が人を殺すわけがないじゃないですか。人を殺したら地獄に行ってしまいますし、そうしたら天国に行く彼と離れ離れになっちゃうじゃないですか。そんなの嫌ですし。それに、殺すってことは傷つけるってことですよね? 愛している人を傷つけるってそんな酷いことできますか? 愛する人を傷つけるなんてそれこそ地獄に行くべきですよ。それに、傷ついた彼を見たくありませんし」
「ちょ、ちょっと待って。一旦、落ちつこうか」
予想と反して、いきなり饒舌になった藍瑠に思わずたじろぐ。
話の内容的に理解できなかった部分があったが、とりあえずは一番気になる箇所を突いてみた。
「えっと、人を殺すがどうして愛した彼を傷つけるってことになるの?」
「どうしてと言われましても……だって彼は人間ですよ? 人を殺すってことは彼を殺すってことですよね?」
彼女の言葉に絶ちゃんは違和感を覚えた。
まさかとは思うが、今までの会話は全く噛み合っていなかったのではと。
そんな予感がした。
「人って他にも沢山いると思うのだけれど……」
「? 言っている意味が理解できません。えっと、私と彼以外に人っているのですか?」
ああ、やはり。この少女には、彼女にはそう見えているのだろう。
愛する者と自分以外は人だと、人間だと認知していない。
先ほどの彼女が使っていた言葉を借りれば、虫、ゴミ、病原体、化け物――全ての人間がそう視えているのだろう。
だから、彼女は人を殺した自覚が何のだ。
何故なら、彼女にとって人とは自分とその愛する彼だけだからだ。
「――」
ふうっと絶ちゃんは息を吐く。
成程と、ようやく理解できた誤解に納得。
そして――。
「実にすばらし!! 私、物凄く感銘を受けました!!」
感動。
それは神である彼女にとっては当たり前の感情だった。
神とは人々の信仰心を一番に思っている。
たった一体の神を崇め、その心に他の神を宿してはならない。
唯一無二の存在を絶対として崇め奉ることこそが重要。
そして、彼女の愛はそれに類似していた。
愛する彼を唯一無二とし、彼だけを愛し、その心に彼以外を宿していない。
神が最も重要とする信仰心を愛という形に変えて、彼女は持っていたのだ。
神である絶ちゃんにとって、その愛こそが真実の愛。
故に、この愛を貫いた藍瑠の生きざまに感動したのだ。
「えっと、大丈夫ですか?」
「ごめんごめん、あまりの感激具合に叫んじゃった」
心配そうに顔を覗かせる藍瑠に笑みを浮べて、パッと絶ちゃんは立ち上がった。
「よし! ここは私が一肌脱ごう! その真実の愛に免じて、貴女が愛する彼と同じ場所へと送って差し上げましょう!」
「本当ですか! 良かったぁ!」
この世界に来て初めて見せる藍瑠の心からの破顔。
絶ちゃんは、そんな表情を見てうんうんと頷いた。
「それで、その男の名前はなんていうの?」
名が分かれば何処に行ったのかもすぐさま分かる。
何せ、死者の導きは神の仕事。
全知と言える記憶力をもってすれば、その様なことは朝飯前だった。
「名前は瀬良清人と言います。分かりますか?」
藍瑠は不安そうに絶ちゃんを見つめた。
一方の彼女は、その名に聞き覚えがあった。
というよりも、今しがた異世界に転移させた男が愛する彼だったことに驚いた。
「それなら、たった今、異世界へと邪神討伐を行いに行ったよ!」
「邪神……。流石、清人さん。死んでも尚も世の為に悪を根絶やしに行くなんて……カッコいいなぁ。素敵。好き。好き」
本当は行かせたのだが、ここは黙っておこうと絶ちゃんは思った。
「よし! それじゃあ、早速異世界に送りますかね」
その言葉と同時に藍瑠の足元に魔法陣が展開される。
清人同様に神々しい光が藍瑠の身を包みゆく。
「あ、待ってください。できれば清人さんとは少し離れた場所に送ってくれませんか?」
「え? 別にいいけどなんで?」
「いきなり会うのは……その……恥ずかしい……ので」
赤面する藍瑠に若干驚きながらも、絶ちゃんは笑顔で首を縦に振った。
「意外と乙女なんだね。まあ、了解! それじゃあ、そろそろ向こうの世界に転送されるけど準備はいい?」
「はい、よろしくお願いします」
彼女の返答を聞き、フム、と絶ちゃんは神妙な表情で首を傾げた。
「どんな世界かは聞かないんだね」
「はい、清人さんがいる世界。それだけ分かれば十分です」
心から嬉しそうに笑う藍瑠に、絶ちゃんも釣られて笑みを浮べた。
そして道端藍瑠は姿を消して、清人の待つ異世界へと転送された。
「――あ、藍瑠ちゃんに何も恩恵与えてなかった。大丈夫かな……?」
こうして少女の愛する者と結ばれる為の旅路が始まった。
「はい」
絶ちゃんは手元に用意された書類に目を通す。
そこには彼女の、道端藍瑠の死に至るまでの人生が記載されている。
その中で、二つ気になる項目があった。
一つは死因。もう一つは、彼女が今まで積み上げてきた悪行。
「色々、聞きたいけどまずはどうして自殺したの?」
絶ちゃんの質問を聞き、藍瑠は満面の笑みで答えた。
「愛している人が死んだので。彼を追いかけて死にました」
表情は変わらず、当たり前の様に彼女は言う。
自分の命を捨てる程、漕がれた人と巡り合えたのかと絶ちゃんは思った。
藍瑠の表情を見れば分かるが、彼女は自殺に後悔など微塵も感じていない。
寧ろ、それが正しい行動だと認識しているようにすら思える。
「なるほど。あとは、藍瑠ちゃんが今まで行ってきた悪行って言えばいいのかな? まあ、これには殺人って書かれているけど」
「……殺したことはありますよ? 拷問も監禁もやりました」
「随分と、愉快な話だね。いい趣味してるよ。十七で君ほど手を汚した少女はいないよ」
藍瑠はクスリと笑みを浮べて、猫の様に目を細めた。
その表情からは焦りも後悔も何も感じれない。
「まあ、これほどの行いをしてきたなら藍瑠ちゃんは地獄行きかな」
その言葉を聞き、藍瑠は首を傾げた。
「……どうしてですか?」
彼女の問いかけに、今度は絶ちゃんが首を傾げる。
「どうして私は地獄に行くのでしょうか? よく分かりません」
藍瑠には理解が出来なかった。
何故、自分が地獄に行くのか。正当な理由が知りたかった。
人を殺したら地獄に行くとは聞いたことがある。
しかし、藍瑠の記憶には人を殺したという情報はない。
幾度となく病原体の駆逐や群がる虫、道端に転がるゴミを殺したことはある。
だが、人を殺したことは――愛する彼を殺したことは一度もない。
「人を殺したら基本的には地獄に行くものだよ? 死ぬ前に習わなかった?」
「習いましたけど……だからこそ疑問です。私は人を殺したことはありませんよ?」
藍瑠の言葉に絶ちゃんは混乱した。
用意された用紙には確かに殺人と記載されている。
しかし、当の本人はこれを拒否。あげく、嘘をついているようにも見えない。
「いやいや、藍瑠ちゃんさっき言ったよね? 殺人したって」
「? 殺しはしましたが殺人は一度もしたことがありませんよ?」
「んん?」
いよいよ、話が分からなくなってきた。
これはどういうわけか、流石の神もお手上げだ。
「……一つ聞いていい?」
「どうぞ?」
「人って人間だよね?」
「えっと、はい。常識的に考えてそうだと思いますけど」
どうやら、藍瑠と絶ちゃんの間に認識の違いはなかった。
「じゃあ、藍瑠ちゃんが殺したのが人じゃないとしたら、なんだったの?」
絶ちゃんの問いかけに藍瑠は幾分ばかり憎悪の表情を浮べて、答えた。
「虫、ゴミ、病原体、外的、悪魔、魔女、化け物……とにかく沢山。彼を襲う悪をいっぱい殺しました。でもその中に人はいませんでしたよ? だって私が人を殺すわけがないじゃないですか。人を殺したら地獄に行ってしまいますし、そうしたら天国に行く彼と離れ離れになっちゃうじゃないですか。そんなの嫌ですし。それに、殺すってことは傷つけるってことですよね? 愛している人を傷つけるってそんな酷いことできますか? 愛する人を傷つけるなんてそれこそ地獄に行くべきですよ。それに、傷ついた彼を見たくありませんし」
「ちょ、ちょっと待って。一旦、落ちつこうか」
予想と反して、いきなり饒舌になった藍瑠に思わずたじろぐ。
話の内容的に理解できなかった部分があったが、とりあえずは一番気になる箇所を突いてみた。
「えっと、人を殺すがどうして愛した彼を傷つけるってことになるの?」
「どうしてと言われましても……だって彼は人間ですよ? 人を殺すってことは彼を殺すってことですよね?」
彼女の言葉に絶ちゃんは違和感を覚えた。
まさかとは思うが、今までの会話は全く噛み合っていなかったのではと。
そんな予感がした。
「人って他にも沢山いると思うのだけれど……」
「? 言っている意味が理解できません。えっと、私と彼以外に人っているのですか?」
ああ、やはり。この少女には、彼女にはそう見えているのだろう。
愛する者と自分以外は人だと、人間だと認知していない。
先ほどの彼女が使っていた言葉を借りれば、虫、ゴミ、病原体、化け物――全ての人間がそう視えているのだろう。
だから、彼女は人を殺した自覚が何のだ。
何故なら、彼女にとって人とは自分とその愛する彼だけだからだ。
「――」
ふうっと絶ちゃんは息を吐く。
成程と、ようやく理解できた誤解に納得。
そして――。
「実にすばらし!! 私、物凄く感銘を受けました!!」
感動。
それは神である彼女にとっては当たり前の感情だった。
神とは人々の信仰心を一番に思っている。
たった一体の神を崇め、その心に他の神を宿してはならない。
唯一無二の存在を絶対として崇め奉ることこそが重要。
そして、彼女の愛はそれに類似していた。
愛する彼を唯一無二とし、彼だけを愛し、その心に彼以外を宿していない。
神が最も重要とする信仰心を愛という形に変えて、彼女は持っていたのだ。
神である絶ちゃんにとって、その愛こそが真実の愛。
故に、この愛を貫いた藍瑠の生きざまに感動したのだ。
「えっと、大丈夫ですか?」
「ごめんごめん、あまりの感激具合に叫んじゃった」
心配そうに顔を覗かせる藍瑠に笑みを浮べて、パッと絶ちゃんは立ち上がった。
「よし! ここは私が一肌脱ごう! その真実の愛に免じて、貴女が愛する彼と同じ場所へと送って差し上げましょう!」
「本当ですか! 良かったぁ!」
この世界に来て初めて見せる藍瑠の心からの破顔。
絶ちゃんは、そんな表情を見てうんうんと頷いた。
「それで、その男の名前はなんていうの?」
名が分かれば何処に行ったのかもすぐさま分かる。
何せ、死者の導きは神の仕事。
全知と言える記憶力をもってすれば、その様なことは朝飯前だった。
「名前は瀬良清人と言います。分かりますか?」
藍瑠は不安そうに絶ちゃんを見つめた。
一方の彼女は、その名に聞き覚えがあった。
というよりも、今しがた異世界に転移させた男が愛する彼だったことに驚いた。
「それなら、たった今、異世界へと邪神討伐を行いに行ったよ!」
「邪神……。流石、清人さん。死んでも尚も世の為に悪を根絶やしに行くなんて……カッコいいなぁ。素敵。好き。好き」
本当は行かせたのだが、ここは黙っておこうと絶ちゃんは思った。
「よし! それじゃあ、早速異世界に送りますかね」
その言葉と同時に藍瑠の足元に魔法陣が展開される。
清人同様に神々しい光が藍瑠の身を包みゆく。
「あ、待ってください。できれば清人さんとは少し離れた場所に送ってくれませんか?」
「え? 別にいいけどなんで?」
「いきなり会うのは……その……恥ずかしい……ので」
赤面する藍瑠に若干驚きながらも、絶ちゃんは笑顔で首を縦に振った。
「意外と乙女なんだね。まあ、了解! それじゃあ、そろそろ向こうの世界に転送されるけど準備はいい?」
「はい、よろしくお願いします」
彼女の返答を聞き、フム、と絶ちゃんは神妙な表情で首を傾げた。
「どんな世界かは聞かないんだね」
「はい、清人さんがいる世界。それだけ分かれば十分です」
心から嬉しそうに笑う藍瑠に、絶ちゃんも釣られて笑みを浮べた。
そして道端藍瑠は姿を消して、清人の待つ異世界へと転送された。
「――あ、藍瑠ちゃんに何も恩恵与えてなかった。大丈夫かな……?」
こうして少女の愛する者と結ばれる為の旅路が始まった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
異世界のキャリアコンサルタント~今一番のお勧め職業は『魔王』です~
うにおいくら
ファンタジー
ここは異世界。十数年前に高校生のイツキはこの世界に転移してきた。
その当時は転移・転生者等ほとんど存在せず、100年に1人あるかないかの割合だった。
しかし、今この世界では毎日のように転移者がやって来ては冒険者になって行く。
そんな世界で彼は今、ここで同じように転移してきた者たちへの就職相談、すなわちキャリアコンサルタントとして生きていた。
しかし、ガンガンやって来る。異世界物はテンプレートだ!で、やって来た勇者のお陰でめっきりモンスターが居なくなってしまいました。
しかし、そんな彼の元にはいろいろな職業、身分の人々がやってくる。
転生したての高校生や悪役令嬢の女子高生。悩めるバカ王子。
そしてエルフの娘も飛び込んできます。
あるいは魔王になりたがる変な奴も来たりします。
そんな人たちに懇切丁寧概ね適当に相談に乗るキャリアコンサルタントのイツキの物語。
出てくる魔王もちょっとお茶目だったりしますし全然怖くなかったりします。
しかし、沢山増えた冒険者とは裏腹にめっきり減った魔獣たち。
増えすぎた冒険者によって全世界がきな臭い不穏な空気が流れ始め、一介のキャリアコンサルタントもうかうかしていられなくなりました。
一度完結しましたが、放置していたネタを作品に書き上げたので第10章として追加することにしました
裏アカ男子
やまいし
ファンタジー
ここは男女の貞操観念が逆転、そして人類すべてが美形になった世界。
転生した主人公にとってこの世界の女性は誰でも美少女、そして女性は元の世界の男性のように性欲が強いと気付く。
そこで彼は都合の良い(体の)関係を求めて裏アカを使用することにした。
―—これはそんな彼祐樹が好き勝手に生きる物語。
叡知の夢 三種の神器
松本羊平
ファンタジー
大いなる調和の世界(セルフ世)の均衡を保つ三種の神器の1つ羅刹の剣が暴走!セルフ界崩壊まで後一年!
主人公の松本叡知と、ヒロインの安部彩夏が一年という限られた期間内で仲間達と共に、甘露の球と金剛峯鏡を入手して羅刹と剣の暴走を食い止める!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
Dマシンドール 迷宮王の遺産を受け継ぐ少女
草乃葉オウル
ファンタジー
世界中にダンジョンと呼ばれる異空間が現れてから三十年。人類はダンジョンの脅威に立ち向かうため、脳波による遠隔操作が可能な人型異空間探査機『ダンジョン・マシンドール』を開発した。これにより生身では危険かつ非効率的だったダンジョンの探査は劇的に進み、社会はダンジョンから得られる未知の物質と技術によってさらなる発展を遂げていた。
そんな中、ダンジョンともマシンとも無関係な日々を送っていた高校生・萌葱蒔苗《もえぎまきな》は、突然存在すら知らなかった祖父の葬儀に呼ばれ、1機のマシンを相続することになる。しかも、その祖父はマシンドール開発の第一人者にして『迷宮王』と呼ばれる現代の偉人だった。
なぜ両親は祖父の存在を教えてくれなかったのか、なぜ祖父は会ったこともない自分にマシンを遺したのか……それはわからない。でも、マシンを得たならやるべきことは1つ。ダンジョンに挑み、モンスターを倒し、手に入れた素材でマシンをカスタム! そして最強の自分専用機を造り上げる! それが人を、世界を救うことに繋がっていくことを、蒔苗はまだ知らない。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
ライカ
こま
ファンタジー
昔懐かしいRPGをノベライズしたような物語。世界がやばいとなったら動かずにいられない主人公がいるものです。
こんな時には再び降臨して世界を救うとの伝承の天使が一向に現れない!世界を救うなんて力はないけど、何もせずに救いを祈るあんて性に合わないから天使を探すことしました!
困っているひとがいれば助けちゃうのに、他者との間に壁があるライカ。彼女の矛盾も原動力も、世界を襲う災禍に迫るほどに解き明かされていきます。
ゲーム一本遊んだ気になってくれたら本望です!
書いた順でいうと一番古い作品です。拙い面もあるでしょうが生温かく見守ってください。
また、挿話として本編を書いた当時には無かった追加エピソードをだいたい時系列に沿って入れています。挿話は飛ばしても本編に影響はありません。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる