転生貴族のハーレムチート生活 【４００万ポイント突破】

援助

    「あの国でも別に良かったんだが、それでも、やっぱり鍛冶に力を入れている国の法がやりやすいだろうしな。」

この国は、鍛冶に力を入れている。

そのため、この国で鍛冶師になりたいものは、国からの援助を受けることもできるようになっている。

そもそも、彼は、この世界にいきなり来てしまったので、まだ金なんか持っていない。

しかし、知識程度ではあるが、それでも、鍛冶についてはそれなりに知っているので、軍に入るか、趣味であった鍛冶をするかで、鍛冶をするほうを選んだのだ。

「しかし…ここまで待遇がいいとは…」

とりあえず、案内に従って、鍛冶場に来たのだが、鍛冶師の方にこの国に来たのは初めてだと伝えると、鍛冶場に来る前に、国に鍛冶師になることを申請したほうがいいということで、今、鍛冶師になることを申請しに来ている。

「という条件があります。
結果が出るかに関しては、あなた様の腕次第なので、なんとも言えませんが、とりあえず絶対に守ってもらいたいのは
自身が作った武器で、人を故意に傷つけてはいけない。
最低でも、５年は誰かのもとで修業をする。
国外での活動をするときには、この国にいったん報告をする。
以上のことを守ってもらえれば国からの援助を出せますが、守れますか？」

「はい！」

元の国でも、人を傷つけることはいけなかったし、５年以上の修行というのは、勝手に作って失敗されて死なれても困るということだろう。
それに、鍛冶には金属も使われるので、失敗ばかりされてしまうと、金属が持ったいないのだ。

一回溶かしてしまえばいいという考えもあるが、合金などにしてしまった場合、均一に戻すことは至難の業である。

それに、溶かして作るを繰り返していると、金属自体の耐久面の問題も出てきてしまうのだ。

そして、最後の条件だが、これは簡単で、国外で活動するということは、活動をする国に貢献することになる。

その資金を勝手にこの国から使われたくないからだろう。

(しかし、これだけでいいのか？

正直、今提示されている物は常識というか、最低条件のようなもので、もう少し条件が多くてもおかしくないはずだ。)

そんなことを考えていると、相手はすでに、その答えを準備していた。

「ほかにも規約はあると思いますが、それは各自が教えてもらう鍛冶場によって変わってきます。
国からの条件は以上の３つというだけで、他にも条件はありますので、お気をつけて。」

そして、説明が終わったらしく、この後、一般成人男性１か月分の給料を渡された。

これに関しては、一応借金ということになっているが、ある程度稼げるものにだけ返済の義務が発生して、一生そこまで稼げない人だと、返済の義務はない。

しかし、返済していないと、一人前ではないということで、他の人から侮られるというものがあるのでこの国にいるたいていの鍛冶師は返済を済ませている。

「よし！あとはいい鍛冶場を探すだけだ！」

そして、彼は、国内の鍛冶場書かれたパンフレットを持って、自分に合う鍛冶場を探しに行くのだった。