上 下
507 / 554

階層到達基準

しおりを挟む
  こうして、ソロそして、グループの勝ち抜けが決まったことで、ここからは彼らも参加して始まることになった。

しかし、彼らが敗者復活戦をしているうちにもダンジョン攻略最前線組は進んでいっていて、ここから追い抜くには結構な努力が必要だろう。

それに、一回でも脱落してしまっている時点で、パーティー、そしてソロにしても、何かしらの問題点はあるだろう。

しかし、罠で引っかかったのならば、今まで以上に気を付ければいいし、戦闘面だったら、それは限界ということであきらめるしかない。

それにしても、アインは少しだけ驚いていることもあった。

(最前線のパーティー…思ったよりもやったな。)

もっと早く脱落すると思っていたアインからすれば、彼らのパーティーがここまでやることに驚きが隠せなかった。

(まぁ、そろそろ限界かな?)

彼らが今、いるのは14階層。

10階層からは一階層一階層のレベルが格段に上がったので、敗者復活戦をやっている間でも、そこまでは進むことができなかったのだ。

そして、15階層。

アインは最初の大会に関しては、この辺ですべての参加者を落とすつもりでいる。

それでも、国の騎士長レベルの者が出てくれば、突破できるかもしれないが、それでも次の階層で死ぬだろう。

(確定14階層を突破できるかはわからんがな。)

しかし、それでもだんだんとダンジョン攻略は進んでいく。

さっきの敗者復活戦の時に脱落した者たちすらいる。

今、残っている組に関しては、残り5組だ。

そして、そのうち2組は敗者復活によるもの。

つまり、ここまでしっかりと残っているパーティーは3組だけになっていた。

そして、そのうち一組も全滅寸前になっていた。

「くそ!まさか前衛があんなに簡単にやられるなんて…」

「あれは一撃が大きすぎて回復ができなかったわ。」

「わかっている。どうせ、我々はもうすぐで全滅するだろう。
しかし、このダンジョンに関しては、どれだけ生き残ったかではなく、どれだけ進んだか。
リーダーたちはいないが、少しでも改装を進めるぞ。」

彼らは今、9階層にいる。

ゆっくりと進んできた彼らだったが、9階層のモンスターに前衛2人がやられてしまったのだ。

しかし、このダンジョンに関しては、入った時点で到達となる。

つまり、10階層のボスを倒せなくても、10階層にさえ入ってしまえば、10階層に到達という記録になるのだ。

「俺らの体力も限界が近づいてきている。
一気に進むぞ。」

そして、10階層に続く階段に向かっていったのだが、その間にモンスターが出てきてしまった。

「まじか!あと少しなのに…」

「どうしましょう。」

「……よし、前に立って全力で走れ。」

「そ、そんな…私を盾に…」

「そんなわけないだろう!僧侶をそんな扱いしてしまっては俺のほうが怒られるわ!
俺を信じて走ってくれ。」

そこまで言うと、僧侶の女の子も信じてくれて、走り出してくれた。

そして、モンスターの攻撃が当たる直前で。

「飛べ!」

魔術師の男が全力で風魔法を送って、すごいスピードで僧侶をモンスターたちの間を潜り抜けさせた。

そして

「魔力開放!」

魔力開放で、自分の魔力をアピールして、ターゲットをもらうこともした。

「10階層まで全力で走れ!」

その言葉を最後に、魔術師の声は聞こえなくなった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
 初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎  って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!  何故こうなった…  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  そして死亡する原因には不可解な点が…  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。 使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ! こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ! これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・ どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。 周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ? 俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ? それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ! よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・ え?俺様チート持ちだって?チートって何だ? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます

海夏世もみじ
ファンタジー
 月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。  だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。  彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

身体強化って、何気にチートじゃないですか!?

ルーグイウル
ファンタジー
 病弱で寝たきりの少年「立原隆人」はある日他界する。そんな彼の意志に残ったのは『もっと強い体が欲しい』。       そんな彼の意志と強靭な魂は世界の壁を越え異世界へとたどり着く。でも目覚めたのは真っ暗なダンジョンの奥地で…?  これは異世界で新たな肉体を得た立原隆人-リュートがパワーレベリングして得たぶっ飛んだレベルとチートっぽいスキルをひっさげアヴァロンを王道ルートまっしぐら、テンプレート通りに謳歌する物語。  初投稿作品です。つたない文章だと思いますが温かい目で見ていただけたらと思います。

加護とスキルでチートな異世界生活

どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!? 目を覚ますと真っ白い世界にいた! そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する! そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる 初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです ノベルバ様にも公開しております。 ※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません

テイマーは死霊術師じゃありませんっ!

さんごさん
ファンタジー
異世界に転生することになった。 なんか「徳ポイント」的なのが貯まったらしい。 ついては好きなチートスキルがもらえるというので、もふもふに憧れて「テイム」のスキルをもらうことにした。 転生と言っても赤ちゃんになるわけではなく、神様が創った新しい肉体をもらうことに。いざ転生してみると、真っ暗な場所に歩く骸骨が! ひぃぃい!「テイム!テイム!テイム!」 なんで骸骨ばっかり!「テイム!テイムテイム!」 私は歩く。カタカタカタ。 振り返ると五十体のスケルトンが私に従ってついてくる。 どうしてこうなった!? 6/26一章完結しました この作品は、『三上珊瑚』名義で小説家になろうにも投稿しています

処理中です...