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分散攻撃
しおりを挟むとりあえず、こちらは暗殺されそうになったんだから、そのお返しにと、アインは帝国の城に向かって、大魔法を撃った。
その結果、城の上部は消え去ってしまった。
しかし、そこには普段から人はいなく、基本的に来客があった時などに使う用の、玉座の間があっただけだ。
しかし、玉座の間とは、言ってしまえばその国の中で一番権力的力を持っている部屋である。
基本、この部屋に入れるのは皇帝や貴族のみで、他のものは入れなく、絶対的な厳重体制があるからこそ、玉座の間は国の象徴としてやっていけているだろう。
しかし、その玉座の間が一瞬して破壊された。
わかるものにとっては、この事態は、自国のかなわないような圧倒的な何かによって攻撃をされたことが分かるだろう。
「よし、それじゃあ帰るか。」
今の音によって、帝国のものは起きてしまった。
これは、帝都付近だけでなく、ほかの都市でも基本的に多くのものが起きた。
それは、アインの放った魔法は威力よりも音が大きく、この大陸全土に響き渡るレベルだった。
だからこそ、今の攻撃によって、鼓膜が破れてしまったものもいるが、それはすべて帝国民なので、アインにとってはあまり気にすることはなかった。
そしてアインが帰った後は、植民国家の兵士と、王国の兵士が一斉に帝国のほうになだれ込んでいった。
さすがに、深夜ということもあって、王国兵そして、帝国兵もあまり絶好調ではなかった、今回の作戦に関しては、アインのほうで、魔法を使いまくって制圧していく予定だったので、お互いの調子がよくなく、攻撃があまりできなくて、両軍の被害者が少ないほうがアインにとっては、好ましかった。
「よし、それじゃあ、王国側の被害が出てくる前に一気に帝都まで行くぞ。」
そういってアインは、魔術師集団と一緒に、空を飛んで、都市を爆撃していった。
しかし、基本的には、住宅は狙わず、城壁や、武器庫、領主の家や訓練場ばかりを爆撃していき、ある程度爆撃をできたら、魔術師が1人おりて、転移魔法で、何人かの兵を呼んだ。
その兵たちを使ってその街を占領している間に、空中の魔術師部隊は、散らばって、広範囲に行動をして、多くの都市を占領していった。
そして、アインが率いる、比較的強い者たちが集まった集団は、帝都まで来ていた。
「さすがに、ここは厳重体制か。」
帝都には、都市を囲むように防護壁ができていて、しかも、内部の兵士たちはすでにいろいろな準備を済ませていた。
「さすがに帝都の兵に関しては、動きが速いな。」
そして、この都市に関しては、破壊するものが多すぎるので、内部からの破壊をしたほうがいいと思い、アインと魔術師集団は、一旦地上に降りたのだ。
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