転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト

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王国側

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            まず、植民国家の東北にある王国では、すでに王城のほうに呼ばれていた。

「それで、君たちは何の目的があって、わが国内に入ってきたのだ?」

「我々は、この国のものではありませんでした。
実は、我々は長距離移動のできる船を開発することができて、自分たちの大陸以外にも多く進出しているのです。
そして、我々がこの大陸を見つけ、そして海岸を見た限りそこには誰も暮らしていなかったので、この大陸に入植をしてみました。
そして、山脈によって、行く手がふさがれてしまったので、穴開けてここまで来ました。」

「あ、あの山脈に穴をあけたのか?」

「ええ、私の魔法で、ちょちょいと。」

あの山脈に関しては、その高さや、構成されている物質から、穴を貫通させるには、結構な時間と、資源、そして人が必要なことが分かっていた。

だからこそ、王国として、国内の発展をすることを優先したのだ。

「それで、さっきも言ったのだが、何をしに我が国に来たのだ?」

「いえ、我々はあの山脈から、こちら側に来て、国家があることに気が付いたので、とりあえず、その国に魔術師を送らせてもらったのです。」

「そうか…ちなみに、我が国以外にはどこに送っているのだ?」

「帝国のほうに。」

「ほかには?」

「とりあえず、まだ接触しなくてもいいと思って送っていません。
とはいっても、あと1国しかないですよね?」

「そうだな。そこまでこの大陸のことを把握しているのか。」

「ええ、まぁ我々の魔術師は、空中を浮けますし。」

「そうか。」

浮遊魔法というのは、バルバロット帝国では、使用者が多いのだが、もともと使いこなすためには多くの努力をしなくてはいけないような魔法なのだ。

「それで、あなた方の国の魔術師を送った感じ、この国にはどのような印象を抱いたのだ?」

「はい。正直に申し上げますと、この国に関しては、技術は遅れているが、国は腐っていないという印象ですね。」

技術が遅れているといわれて、王の周りの大臣や、貴族に関しては、文句を言ってきたが、本当に遅れているのだし、それに、この国のトップである王様自体が何も言っていないので、アインはそこまで気にしていなかった。

「正直、どこまで遅れているのだ?」

「私の国は、ほかの国に比べれば結構技術が進歩しているので、そこまで参考になるのかわかりませんが、一番わかりやすい、戦闘技術に関してですが、私たちの力があれば、1日でこの国を亡ぼすこともできるでしょう。」

「そ、そこまでわれらもなめられてしまっては困る。」

そこで出てきたのは、この国の騎士長らしき者だった。

「我々もこの戦術に関しては、あまり好んでいませんが、やろうと思えば、この大陸を焼け野原にすることができます。
しかし、それでは周りの海や、わざわざ私たちが開拓した山脈よりも向こう側にも被害が出てしまうので、できるだけ使いたくないのですよ。」

自国の被害を気にしているということは、制御できない技術ではあるが、それでも確実にできることを裏付けているようなものだった。

「それに、我々も戦争を好んでいるわけではないので。」

アインがそういうと、この国の王は一安心していた。

「まぁ、我が国に関しても、別に戦争を好んでいるわけではないので、貴国とはよい関係を気づけていきたい。」

「私もそう思います。それでは、不可侵条約でも結びましょう。」

「そうだな。」

「それに、貿易に関しても、我々との貿易を本格的にやっていきましょう。とりあえず、お近づきのしるしに船を一隻渡しておきます。
その船で我々とも貿易していただければ、楽にできるでしょう。
あと、大使館というものも立てましょう。」

「大使館とは?」

「まぁ、簡単に言ってしまえば、お互いの国に、その国代表のような者を、友好的な国のほうに送っておくというものです。」

「それによって、何が起こるんだ。」

「まぁ、簡単にいってしまえば、私に相談したいことがあったら、その者に相談をしてください。
逆に、私もあなたの国に聞きたくとも、時間がないときなんかはその者に聞きますから。」

「そ、そうか。とりあえず、そのような制度を任せられるものを探しておく。」

「それでは、お互いの国がよくなっていけるようにしましょう。
一番近い領地に関しては、この大陸の南のほうにありますので、そこに来ていただければある程度案内できます。
それにあの山脈の向こうにも、植民国家を作っています。
まだまだ開発は進んでいませんが、気が向いたら、来てください。」

「わかった。それでは、そのうち必ず行くとしよう。」

「それでは、私は帝国のほうにも行ってきますね。」

「ああ、気を付けてもらいたい。」

「なぜ?」

「あの国はほかの国を受け入れず、力でほかの国を征服しようとしている国なので、まだ開発ができていないと言っていた植民国家が狙われるかもしれないので。」

「注意喚起ありがとうございます。とりあえず、気を付けていってきます。」

そしてアインは、王城を後にしたのだった。

        
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