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子供
しおりを挟むまず、最初に貴族としての候補に挙がったのは、国内でも、活躍をしている商人だった。
アインや、カイゼルのような、商人のように、外には出ていないけど、町の中では、しっかりとそれなりに評価をもらっているという商人だったら結構多くの人がいた。
その中から、貴族を最初は探すことにした。
それに、商人だったら、子供のころから教育を受けているだろうから、子供であっても、そこら辺の大人よりは、知識があるだろう。
「よし、それじゃあ、探すのを手伝いますか。」
しかし、そう簡単には見つからなかった。
それは、彼らの忙しさである。
彼らは今まで商人とやってきていた者たちだ。
彼らの朝は早く、仕入れをしたと思ったら、1日中、会計のところで待っていないといけない。
そんな彼らから引き抜くことはなかなかできないが、それでも、抜けそうな人物はいた。
それは、彼らの子どもだ。
商人の中には、子供がいて、しかも、複数の子どもがいて、その全員に教育を施している商人もいる。
別に商売には、子供全員が必要なことはない。
逆に、小さな商店に子供全員がいてしまっては、客の邪魔になってしまう場合もある。
つまり、子供が余るのだ。
それでも、商人は比較的に、金を得る量が多いので、余った子どもも十分養っていけるのだ。
そこで、王国はこの余った子供に目を付けた。
「この国でも、やはり長男が優遇される。
しかし、長男よりも優秀な次男、三男なんか多くいる。
そこをとるってことか。」
そして王国は、その作戦を見事に成功させた。
内容としては、普通に商人の中から、協力してくれる子供を読んで、少しだけテストをして、その結果で貴族にするかを決めるだけだ。
そして、貴族にした人物には、応急のほうから秘書や執事をつけて、貴族をさせることにした。
その人にはかわいそうかもしれないが、自分の親族が住んでいる場所では、貴族ができないようにした。
それは、単純に身内びいきを防ぐためだし、親たちからの圧力を防ぐためでもあった。
こうして、貴族に関しては、少しは補充ができたが、それでもまだ貴族の数は全然足りなかった。
「次は何をするんだろう。」
そうアインが考えていると、王から王城に来てほしいとの連絡がきた。
「なんでしょうか?」
アインは、玉座の間に入って、王に内容を聞いた。
「ああ、実は次は冒険者のほうに要請を頼もうかと思っているのだが、私のみとしては、冒険者ギルドには行けなくてな。」
王だから、というのもあるが、それだったら、皇帝であるアインも、冒険者ギルドには行けないだろう。
「わかりましたよ。」
しかし、アインは自身が冒険者をやっていることや、自身の力の関係で、あまり冒険者ギルドに苦手意識がないのだ。
「わかりました。それでは探しに行ってきますよ。」
こうして、アインの王国内限定優秀な冒険者探しが始まったのだった。
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