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貴方はどこまで?
しおりを挟むそして、この依頼に関しては、とっても簡単な依頼だったので、多くの人間が、この依頼を受けたいといってきた。
それに対して、ギルド側が取った行動は、中でも、多くの情報を持っている人に仕事を渡すことだった。
さすがに、金をもらってやる仕事なんだし、ギルド側も出来るだけ良い人を紹介しようと思ったのだった。
そして、その人に選ばれたのは、元、新聞記者のものだった。
「今回依頼を受けてくれたのはお前か?」
「ええ、そうです。
私は近年の国内の異常なレベルでの船の開発によって、この国が海外に出れるようになってからも、何とか乗り遅れずに、情報を集め続けて来ました。
ですので、他のかたがたが知らないような国に関しての情報も与えられると思います。」
彼は、ここ数年でのアインによる、航海術や普通に船の技術進化の乗りになんとか遅れずに情報収集を続けていたのである。
「そうか…まぁ、私に関しては大陸内の話かもしれないがな。」
「そうですね。依頼に関しては、結婚相手の情報ですね。」
「ああ、そうだ。」
「まぁ、誰の結婚相手かは書いてありませんが、それでも今の時期を考えると、なんとなく察せます。」
今、世間にも広まっている結婚の話というのは、リリスとアインの結婚くらいだった。
「そうだ。まぁ、それを伝え忘れていたのは、私のミスかもしれないが、それでもさすがに察するほど有名なんだな。」
「そりゃ、リリス姫との結婚によって王位継承権も発生しますからね。」
もちろん、王族との結婚なんだ、王位継承権の話も出てくる。
しかし、アインにとってはその話は関係なのだが、一般人からすると、リリス姫との結婚は、一気に出世できるようなチャンスなのだ。
「そうだな。それで、その結婚相手の情報も入手しているのか?」
「ええ、知っています。
それで、先に確認のために聞いておくのですが、相手の事はどれくらい知っていますか?」
「殆ど知らないのが現状だ。」
「そうですか…
それでは、彼についての話をさせていただく前の話があります。」
「なんだ?」
「貴方は本気で、彼を相手にする覚悟がありますか?」
「何だいまさら?」
「いえ、相手は王族の結婚相手になるくらいなのですから、高い権力を持っています。」
「それは覚悟の上だ。
それに、私に関しては、王族のほうにも多少の恩を売っている。
だからこそ、少しくらいはチャンスがあるだろう。」
「そう…ですか…
それでは、話し始めますね。」
「ああ、頼む。」
そして彼は、依頼を受けた人からの話を聞き始めた。
彼の情報は結構正確で、しっかりとした情報を言っていた。
しかし、全てが完璧な情報というわけではなかったのだった…
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