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傀儡国や同盟国を強化したい訳
しおりを挟む「久しぶり、国の運営に関しては大丈夫?」
アインは、早速その国の王にこう、呼びかけた。
「あ、アイン様、来ていらっしゃったのですか。そうといってくだされば、出向きましたのに。」
「そんなことしなくて良いよ。別に今回は仕事の邪魔をしにきたわけじゃないんだから。」
そう、今回はアインの本格的な改革を行うためにきていたのだった。
「それではいったいなぜ、この国に来たのですか?」
「まぁ、自分の作った傀儡国を作ったまま放置なんかしていてはいけないと思ってね。だから、今回は支援をしに来たんだよ。」
「そうでしたか、それはありがたい。
正直、国内をまとめることに必死で、なかなか成長はできていなかったのですよ。」
「それじゃあ、もっと早く来たほうがよかったかな?」
「いえいえ、アイン様にも、仕事はあるのですから、そちらを優先してください。」
元々、アインの部下だったこともあって、基本的にはアイン中心の考えになってしまっていたのだった。
しかし、この考えは部下としては優秀だったが、国王としては、優秀な考え方だとはいえなかった。
「それはだめだよ。君も王となったからには、僕のことを金を落として行ってくれる都合の良い奴だと考えたほうが良い。」
「そんな!?そんなこと、どう考えても思えません。」
「今のが言いすぎだとしても、第一に考えるのは、国の発展。
そのために、使えるものは限界まで使う。特に、僕なんかは支援を積極的にやろうとしている人なんだから、そんな人の善意には出来るだけ頼り切って、いろいろ願ってしまって良いと思うよ。」
「そういうものなのでしょうか?」
「だって、誰にも頼らないでやっていくことなんて無理だと思うよ。それに、傀儡国である、この国は、僕の同盟に入っているんだから、バルバロット帝国だけじゃなくて、他の国にも頼っていけば良いと思う。
それに、バルバロット帝国のある大陸では、すでに争いがない。
だから、戦争の予算を考えなくて良いから、多くの資金が残っている。
それに、僕の国は海外にも結構多くの店を構えているからね。」
そう、実際、戦争にかかる費用というのは、どの国でも予算を結構持っていってしまっているのだが、バルバロット帝国に関しては周りに敵がいないことで、その分の予算が余っているのだった。
余っているのだったら、他のほかの場所にその金を回せば良いと思うかもしれないが、現状、バルバロット帝国で困っていることはない。
新たなる技術の開発というのも、出来るだが、それにはアインが自分で作らなくてはいけないので、現状、そこまで暇ではないアインが新技術の開発までは出来ないのだった。
だから、アインは余っている金を同盟国に渡して、自分の勢力を他の大陸でも保ちたかったのだった。
言ってしまえば、この傀儡国は、この大陸で、アインが何かをしようと思ったときに使う用。
すなわち、この傀儡国を拠点としたかったのだった。
その拠点が日々、他の国の脅威に怯えていて、自分たちの拠点がいつ壊れてしまうのか分からない状態で、アインも冒険を続けようとは思えない。
だからこそ、この傀儡国や、同盟国を強化して行き、自分が動くときにいつでもあるような状況を作るためにも、どんどん強化をさせていき、他の国に恐れないような強国にしていきたいのだった。
「さぁ、バルバロット帝国は協力を惜しまない。だから、今欲しいものや、あったほうが良いものを言ってくれよ。」
そんな考えを持ったまま、アインは国王に何が欲しいのか聞くのだった。
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