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会議の内容
しおりを挟む帰ってきたアインは、この後のために、さっき言っていた地図を作り始めていた。
(これがないと、貴族同士の関係が作れないというのも、問題なのかもしれないけど…)
そんなこと思ってはいたが、それでも、現状は仮初であったとしても関係を築いてもらわなくては行けないので、用意だけはし始めていた。
(とりあえず、全ての土地の利用価値や、その土地にある人や資源から、土地にポイントをつけることはできた。
あとは、爵位ごとに使えるポイントを考えるか。)
まるで、ゲームのような考え方だが、それでも個人個人で欲しいものは変わってくるだろう。
優秀な者が欲しい貴族だったら、ポイントが低いところを多くとって、多くの人を領民にすれば良いし、資源を重視するような人だったら、資源が多く取れる代わりに、小さな領地にすれば良いということだった。
つまり、アインなりに最大の配慮はしてあったのだった。
(それでも、この制度はいいのかな~?)
最後まで悩んだが、時間は無限にあるわけではなく、会議の時間も迫っていたので、とりあえずはこの案で行くことにしたんだった。
会議室(異世界)にて…
「今日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。
本日は、貴族となったあなた方に対して、多くの説明をしたいと思っており、その中でも、上下関係の話や、領地の話などは、あなた方に大きく関係をするので、その辺は気を抜かずに聞いて欲しい思っている。」
最初は敬語から始めてしまったが、よくよく考えてみたら、全員自分よりも立場は下なので、しっかりとした上下関係をつけるためにも、最後の方には敬語をやめていった。
「さて、それでは本題に入る。」
そういったアインは、貴族として必要なことをいくつか説明していった。
一つは、マナー。
貴族同士でのマナーや、他にも市民に対する配慮などについてがここで紹介された。
二つ目は、上下関係。
これに関しては、爵位を紹介し、その後、上下の紹介をして、上の者には基本的におかしいと思わない限りは逆らっては行けないということだった。
そして、今のうちに上の者には擁護されるように、関係を築いていったほうがいいことも言った。
最後に…
「これから、君たちの人生を大きく変えることになるだろうことを決めてもらう。
それは…領地だ!」
これが今回の会議の一番の大きな目的。
領地
これによって、貴族たちの運命が決まると言っても過言ではなかった。
「今回は、君たちの爵位に応じて、ポイントを設けてある。
そのポイントを使って、土地にかかるポイントを計算しながら取っていくといい。
そして、言わなくては行けないことがあるが、もちろん、他の人から土地を奪うことなんかしては行けない。
そして、できれば土地は接しているほうが内政しやすいだろう。
最後に、今回のポイントでは絶対に余る場所が出てくるだろう。
その場所はこの国の直轄地であり、この国のものとなる。
だから、余った土地に攻め込まないように。
今回は結構余る形になるだろうが、それぞれの功績によっては直轄地を、与える可能性もあるので、頑張るように。
それでは、これについては数日かけて君たちで決めてくれ。」
そう言って、アインは会議室から出ていったのだった。
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