転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト

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女性陣の今日やったこと

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            「それでは、我々は帰りますね?」

アインはそういって、この集落を立ち去ろうとした。

「外交官様!」

「何でしょうか?」

「我々も気になっていたのですが、彼女は…」

そういいながら、人狼族たちの視線はフェンリルのほうに行っていた。

「ああ、彼女はフェンリルが、人化した姿だね。」

「やはりフェンリル様でしたか…」

人狼族たちはうすうす、フェンリルじゃないのか?と気がついてはいたのだった。

「アイン様。我々は貴重な存在を見せていただきました。ありがとうございます。」

人狼族にとっては、フェンリルとは雲の上の存在。

そのため、人狼族はその一生で1回も見れないことがほとんどだったのだった。

「良いよ。その分、同盟国としてがんばってね。」

「分かりました!」

こうして、アインは本当に集落から離れて行った。

そして、帰り道の途中で…

「アイン様の計画通りって感じですね。」

「どういうこと?」

「アイン様、最初から、彼らに感謝をされることを考慮していたのではないですか?」

「そんな!彼らは君と会ったことに感動していたんだ。僕だけでは、あの感動は引き出せ無かったよ。」

「でも、事前に私を召喚して、あえて目立たせていたのはアイン様じゃないですか。」

そう、アインはあの集落の中で、あえてフェンリルが目立つようなことをしていたのだった。

「まぁ、人の感情までは操れないから、出来るだけ、感謝されるような人材を用意しただけだよ。それに、あの集落の村長さんがもしかすると、フェンリルなんかまったく興味が無い、現実主義者だった可能性もあるんだから。」

そう、今回のことは、あの集落のトップが過去の先祖などを大切にする人だったから良かったものの、もしも先祖なんか気にしないで、使える人を優遇するような現実主義だったら、ここまでの感謝はされていなかっただろう。

「とりあえず、戻りましょう。そろそろ日が落ちてきます。」

もう、夕方になり始めていたので、そろそろ帰らないと、3人に怪しまれてしまうのであった。

その後、何とか日が沈む前に街に着いたアインは、フェンリルを元の場所に返して、借りてあった宿に帰っていった。

「ただいま~。」

「あ、お帰り。やっと帰ってきたんだ。」

「ああ、まぁこの後自室に戻るけど。」

アインたちはこの宿の2部屋を借りていて、アインは唯一の男性なので、部屋を独り占めできるのであった。

「それじゃあ、今日あったことをお互いに発表していこうか。」

まずは、女子3人が今日何があったのかを話すことになった。

「私たちは今日、この王都でこれから先必要そうになりそうなものをアイン君から借りていたお金で買っていたわ。」

「あ、必要品を買っておいてくれたんだ。いくらくらい使ったの?」

「そんなに使っていないよ。10銅貨くらいだね。」

10銅貨というと、1万円なので、車の無いこの世界で、街から街まで1万でいけるのかという疑問がわくかもしれないが、その分、この世界は長旅用の物の物価が安いので、結構な量かえるのであった。

「10銅貨使ったんだ。それじゃあ、10銅貨渡しておくね。」

「そ、そんな!私たちが勝手に買ってきたものなんだから、わざわざアイン君が払う必要なんか無いよ。」

「いや、渡しておく。もしも、僕とはぐれてしまったときとかに、お金が無くて困られると、こっちもあのときに渡しておけばよかったってなるからね。」

そう、アインは彼女たちの財布の中の金額は常に一定以上あったほうが安心できるのであった。

「アイン君がそこまで言うならもらっておくけど、これからは出来るだけ使わないね。」

「そんな気遣いいらないよ。それに、今はまだ結構貯蓄が残っているから。」

アインは自分が国王だということを名乗っていないので、本当に貯蓄が多いだけだと思わせておくことにした。

(実際、貯蓄は結構残っているんだけど…)

アインの貯蓄は他の国の国家予算をはるかに超える量あったので、最近では、自分の給料を出来るだけ全て国の予算に回すようになっていた。

(国土が増えたから、その場所のインフラも整備しないといけないし、国にお金を回して困ることは無いだろう。)

実際、アインが最初のほうから持っている土地と、最近手に入れた土地では結構技術の差が出ているので、アインはその問題を早く開発しなくてはと思っていたのだった。

「それより、アイン君は今回どんなことが出来たの?」

「ああ、次は僕の番か。」

そしてアインは、今日あったことをいくつか隠しながら言っていくのだった。
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