転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト

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異種族に見られる絶対的な差

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            結果、集落まではほとんど時間がかからずに着くことが出来た。

「よし、それじゃあ、一端、人型になって。」

いきなり集落に行っても、怪しまれるだけなので、アインは集落に着いたといっても、集落の周りについただけで、実際には、まだ入っていなかったのだった。

「私も行って良いのでしょうか?」

「大丈夫だから、人型になってみて。」

そして、1人の女性になったフェンリルと一緒に、集落に向かって行った。

すると、集落の入り口らしき場所で、いきなり武器を突きつけられた。

「貴様ら。何でここに来た。ここは基本的に結界で覆われているから、人には見えないはずだ!」

アインの人工衛星にはまったく関係は無いが、基本的に、結界を張っている場所は、他の人から見えなくなるのだった。

「そうか…すまないな。我々には結界というものが聞かないのでな。それで、今日はいろいろ用があって来たのだ。出来れば村長と話をさせてもらえないかな?」

すると、集落の入り口を守っている人狼族は…

「そんなことはさせるわけ無いだろう!何故我々が、見ず知らずのものと村長をわざわざ会談させなくては行けないのだ!」

そういって、さらに警戒心を高めてきた。

「う~ん。出来るだけ早く帰りたいから、早めに交渉に入りたいんだけど…」

アインがそんな事を言っていると。

「お任せください。」

横から、フェンリルがそんな事を言ってきた。

「何を任せれば良いの?」

「彼を退かすことですよ。」

「怪我をさせるのはだめだよ?」

「分かっていますよ。」

そして、フェンリルは一歩前進した。

その動きに反応するように、人狼族の者も手に持っていた槍をフェンリルの首元に向かって、差し込もうとしたが…

ドンッ

一瞬、空気が重くなったように、アインは感じた。

「何をしたんだ?」

「彼の反応を見ていれば分かりますよ。」

フェンリルがそういうので、しばらく彼を見ていると…

「まったく動かないな…まさか死んでる!」

「いえ、アイン様。冗談を言わないでください。気絶しているだけですよ。」

そう、フェンリルは、特に何もしていないのに、相手の人狼族は勝手に気絶してしまったのだった。

「どうしてこうなったのだ?」

「アイン様、そんなこと言っていますけど、本当はこれが目的で呼んだんですよね?」

そう、アインがフェンリルを呼んだ最大の理由はここにあった。

確かに、フェンリルは、アインが持っている魔物の中でも、トップクラスに近いほど早い。

しかし、他にもフェンリルレベルの速さで走れる魔物も多く居て、しかも、フェンリルよりも体が小さく、大陸へのダメージも少ない魔物も居た。

そんな中でアインがフェンリルを選んだ理由とは…

「異民族に多くある。絶対的な上下関係。アイン様はこれを狙っていたのですよね?」

「そうだね。こっちのほうが楽だし。」

異民族に多く見られる絶対的な上下関係。

これは、そのままの意味だが、種類が多い異民族には、同じ種族が進化して行ったものもある。

そんななかで、同じ系統だけど、種族としてのランクが違うということが発生した。

これによって、同じ種族の中では、ランクの高いもののほうが、基本的に優れていて、低いものは高いものに威嚇されただけで、気絶をするような絶対的な差になっていたのだった。

「まぁ、これで入りやすくなったから良いんじゃない?それじゃあ、中に入ろうか。」

そしてアインは、気絶した人狼族を集落の入り口の門に立てかけて、中に入っていった。
        
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