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本物と偽物
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あれから、ずっと、本国の兵は耐えていた。
「あんた強いな。俺の攻撃をまともに受けて倒れない奴なんて少ないぜ?」
そう言いながらも、成金近衛隊長はずっと攻撃をしてきていた。
「ふん。お前の鎧は確かに強いが、鎧は鎧だ。攻撃力も上がる様だが、結局は守りに力が行ってんだよ。」
そう、この戦いにおいて、近衛隊長の装備は固いので、倒せない。
しかし、所詮は鎧、いくら強くとも防御力ほど攻撃力は強化されないのだ。
「じゃあ、先にへばったほうの負けだな。まぁ、俺は技とか使っていないし、疲れないけど。」
今現在、お互いに防除に力を入れているので、まったくといっていいほど決着は見えなかった。
「召喚の準備が出来ました!召喚します!」
支配国兵のほうからそんな声が聞こえ、次の瞬間あたりは一瞬だけ白くなった。
「大丈夫か?」
「ああ、来たか。」
そう、増援であった。
この増援は分かりやすくローブを着ていた。
「何だあいつ?強そうじゃないな。」
「ああ、問題はあいつが来ている鎧のほうだ。」
「あ?鎧?」
そして、本国の魔法士が鑑定のスキルを使ったが、情報はまったく読み取れなかった。
「あれ?読めないぞ。」
「やはりか…」
「それはどういうことだよ。」
「あいつの着ている鎧は魔法を無効化、物理攻撃も無効化、そして、スキルも無効化するらしいな。」
そう、本人も気づいていなかったが、近衛隊長が来ている鎧にはスキルまで無効化する効果があった。
「なるほどな…だから俺が呼ばれたのか…」
「ああ。魔法でやってくれ。」
「了解。」
そして、魔法士は多種多様な魔法を近衛兵に対して打ち始めた。
「おいおい、だから何回言わせるんだよ。俺に魔法は効かない!」
近衛隊長がそう言ってからも、ずっと魔法士は打ち続けていた。
そして…
「はぁ、無駄な悪あがきをしグハッ!」
「やはりな。」
魔法の一個が近衛隊長に効いたのだった。
「貴様…何をしやがった!」
「何って魔法を打っていただけだが?」
「この鎧に魔法は効かねぇ。いったい何をしやがったんだ!」
「まぁ、確かに普通の魔法は効かないな。」
「あ?それはどういう。」
「何、君の装備の能力は魔法の無効化じゃないって事だよ。まぁ、簡単に言ってしまえば、強すぎる魔法は無効化できない。」
「そんな訳あるか!この国で一番強い魔法士の攻撃ですら効かなかったんだぞ!」
「まぁ、信じる信じないは君の自由だからね。別に強要はしないよ。ただ、何が起きても知らないよ?」
そんな事を言われてしまえば、人は恐怖を抱く。
また、魔法士は弱い魔法を打ち始めたが、さっきとは違い近衛隊長はそれらを避け始めた。
だが、魔法の数は千以上に及ぶ。もちろん当たることもあった。
しかし、当たった魔法は鎧によって無効化されてしまった。
「なんだよ。ブラフじゃねぇかグヘッ」
効かない魔法だと気づき、立ち止まった瞬間に、効く魔法が近衛隊長に当たった。
「まぁ、ほとんど偽物だが、本物もあるんだ。油断しないほうがいいよ。」
そんな事言ったって、千以上ある魔法の中から自分に効くものだけを避けるなんてできなく、結局効く魔法はちゃんと制御されていたので、全てを食らってしまった。
「まぁ、今から死ぬ君にいったところで意味はないんだけど、油断はだめだよ?さっきのだって、魔法を探知できる人だったら、どれが本物か分かっていたし。まぁ、さよなら。」
こうして、この王都最後の兵もいなくなって、王都とその周辺の街は完全に支配されていった。
「あんた強いな。俺の攻撃をまともに受けて倒れない奴なんて少ないぜ?」
そう言いながらも、成金近衛隊長はずっと攻撃をしてきていた。
「ふん。お前の鎧は確かに強いが、鎧は鎧だ。攻撃力も上がる様だが、結局は守りに力が行ってんだよ。」
そう、この戦いにおいて、近衛隊長の装備は固いので、倒せない。
しかし、所詮は鎧、いくら強くとも防御力ほど攻撃力は強化されないのだ。
「じゃあ、先にへばったほうの負けだな。まぁ、俺は技とか使っていないし、疲れないけど。」
今現在、お互いに防除に力を入れているので、まったくといっていいほど決着は見えなかった。
「召喚の準備が出来ました!召喚します!」
支配国兵のほうからそんな声が聞こえ、次の瞬間あたりは一瞬だけ白くなった。
「大丈夫か?」
「ああ、来たか。」
そう、増援であった。
この増援は分かりやすくローブを着ていた。
「何だあいつ?強そうじゃないな。」
「ああ、問題はあいつが来ている鎧のほうだ。」
「あ?鎧?」
そして、本国の魔法士が鑑定のスキルを使ったが、情報はまったく読み取れなかった。
「あれ?読めないぞ。」
「やはりか…」
「それはどういうことだよ。」
「あいつの着ている鎧は魔法を無効化、物理攻撃も無効化、そして、スキルも無効化するらしいな。」
そう、本人も気づいていなかったが、近衛隊長が来ている鎧にはスキルまで無効化する効果があった。
「なるほどな…だから俺が呼ばれたのか…」
「ああ。魔法でやってくれ。」
「了解。」
そして、魔法士は多種多様な魔法を近衛兵に対して打ち始めた。
「おいおい、だから何回言わせるんだよ。俺に魔法は効かない!」
近衛隊長がそう言ってからも、ずっと魔法士は打ち続けていた。
そして…
「はぁ、無駄な悪あがきをしグハッ!」
「やはりな。」
魔法の一個が近衛隊長に効いたのだった。
「貴様…何をしやがった!」
「何って魔法を打っていただけだが?」
「この鎧に魔法は効かねぇ。いったい何をしやがったんだ!」
「まぁ、確かに普通の魔法は効かないな。」
「あ?それはどういう。」
「何、君の装備の能力は魔法の無効化じゃないって事だよ。まぁ、簡単に言ってしまえば、強すぎる魔法は無効化できない。」
「そんな訳あるか!この国で一番強い魔法士の攻撃ですら効かなかったんだぞ!」
「まぁ、信じる信じないは君の自由だからね。別に強要はしないよ。ただ、何が起きても知らないよ?」
そんな事を言われてしまえば、人は恐怖を抱く。
また、魔法士は弱い魔法を打ち始めたが、さっきとは違い近衛隊長はそれらを避け始めた。
だが、魔法の数は千以上に及ぶ。もちろん当たることもあった。
しかし、当たった魔法は鎧によって無効化されてしまった。
「なんだよ。ブラフじゃねぇかグヘッ」
効かない魔法だと気づき、立ち止まった瞬間に、効く魔法が近衛隊長に当たった。
「まぁ、ほとんど偽物だが、本物もあるんだ。油断しないほうがいいよ。」
そんな事言ったって、千以上ある魔法の中から自分に効くものだけを避けるなんてできなく、結局効く魔法はちゃんと制御されていたので、全てを食らってしまった。
「まぁ、今から死ぬ君にいったところで意味はないんだけど、油断はだめだよ?さっきのだって、魔法を探知できる人だったら、どれが本物か分かっていたし。まぁ、さよなら。」
こうして、この王都最後の兵もいなくなって、王都とその周辺の街は完全に支配されていった。
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