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冒険科の変化
しおりを挟むそして、アインが全貴族を対処し終わるころには、他の国でも、対処が終わっていた。
「よし、これで、もう6ヶ国の中に、我々に反対をする貴族はいなくなったな?」
「はい。反対する貴族は潰していきましたから。」
「それじゃあ、やっと平穏が訪れたのか…」
アインにとって、当初の目的であった、反対してくる国を黙らせるということは達成できたので、平穏が訪れたともいえた。
「それでは、これからはどうしますか?」
「そうだね。それじゃあ、一回学校に行こうか。」
「学校ですか?今日は冒険科の授業でしたっけ?」
「そうだよ。それに、最近行かなかったから行かなきゃ。」
「行かなくても、事情を察してくれると思いますけど…」
「中には、察することの出来ない人だって要るんだから、定期的に行かなきゃ。」
「分かりました。」
そして、アインとエリは、学校に向かった。
「あれ?アイン君?」
アインな教室に向かっていると、キャロラインが話しかけてきた。
「そうだよ。久しぶり。」
「え、ええ。それにしても、最近全然学校に来ていなかったけど、何をしていたの?」
「まぁ、それはこんなところで話すような内容じゃないから、また後で話すよ。」
「分かったわ。」
そして、アインとキャロラインはいろんな話をしながら教室に向かって行った。
「そういえば、ナイツ君ってどうなったの?僕が来ていたころは問題児だったけど。」
「ああ、ナイツ君?彼ならもう、学校にはいないわよ。」
「え?そうなの?」
「ええ、何でも、こんなところで他人とつるんでいたら腕がなまっちまう。こんな学校さっさと辞めて、俺は一流の冒険者になるんだって良いながら、どっかに行ってしまったわ。」
「そうだったんだ…まぁ、彼は力が弱い訳じゃないから、そこそこまでは行くんじゃないかな?」
「でしょうね。まぁ、そこそこで止まるだろうけど…」
「それは仕方のないことだよ。そんなことより、この学校で大きな変化って何かあった?」
「無いと思ったわ。」
アインは変化だらけの生活をしているが、一般の学校がそんなに頻繁に何か変化が起きるわけがなかった。
ましてやアインがいない時期に…
「そうか。まぁ、がんばって授業受けますよ。」
「そうね。」
そして、アインとキャロラインは真面目に授業をうけていった。
そして、そこで分かったのは、キャロラインが1年の冒険科の中ではトップの力を持っていて、他の生徒からもキャロライン先生とからかわれるくらいの人望を持っていたことだった。
「なんか…人気があるな。」
「そうね。まぁ、大体の生徒が戦闘を習いに来ただけなんだけど…」
「このクラス最強のキャロライン先生に習いたい人は多いだろうね。」
「あら?それは挑発かしら?」
キャロラインはすでにアインの力を知っている。そのアインにこのクラス最強といわれれば、誰でもおちょくられていることがわかるのだった。
「そんなことは無いよ。それに、僕だってこれからはまだ忙しくなるから、結局このクラス最強はキャロラインになると思うよ。」
「あ、そうそう。その話なんだけど、結局なんでこんなに休んでいたの?」
アインはそう聞かれたので、言える範囲でほとんどを話した。
「なるほどね…世界会議か。」
「ああ、そしてもう少しで再開される。だからしばらくは来れない日が出てくるだろう。」
「まぁ、ある意味家庭の事情だし仕方ないんじゃない?それにアイン君に命令できる人なんていないんだから。」
「理解してもらって助かるよ。」
そして、先生がやってきたので、その話をやめ、授業を真面目に受けていたら、放課後になってしまった。
「もう、放課後か…まぁ、ここ数ヶ月よりは来れると思うから、また話をしよう。それに緊急だったら城に来ても良いし。」
「分かったわ。」
そして、2人は分かれた。
アインは家に帰ろうと、人目の付かないところに移動したが…
「アイン君?何で帰ろうとしているのかな?」
「そうよ。貴族科をやめたんだって?」
「私たちに相談してくれても良かったんじゃない?」
そこには、アインの許嫁3人がいた…
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