転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト

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「これで2国目が沈んだね。」

「そうですね。」

「まぁ、まだ後4国も残っているんだけど…」

「確かに、多く感じますね。」

アインは、4国落とすのに付き合っているのは時間がかかると思った。

「それに、今回の相手は、トップ20ですからね。兵に任せるのにも、1人もやられないことに専念すると、時間がかかってしまいますね。」

「そうなんだよね~。」

そう。アインの国の兵が、残りの4国に攻め込んでも、1人も殺されないで、国を滅ぼすことは出来るのだが、時間がかかってしまうのだった。

「よし、それでも、これから先付き合っている時間は無いから、兵に任せよう!」

「良いのですか?時間がかかりますけど。」

「うん。だから、1つの国は僕1人で滅ぼしてくるよ。今から。」

「今からですか?」

「うん。すぐ終わるし。」

「それはそうですけど…」

「それじゃあ、行ってくるね~。」

そして、アインは、エリも置いて1人で行ってしまった。

「到着!」

アインは、毎度恒例王都に着いた。

「よし、何も無いのは気が乗らないし、タイムアタックするか。」

アインは1人も殺さない予定なので、速く終わらせることに専念することにした。

「はぁ~~~~!」

アインが力を入れ始めると、王都の王城だけが、だんだんと宙に浮き上がってきて、地上から30mくらいのところで止まった。

「な、何だこれは?」

「分からない…王城の魔法士がなんかの実験をやっているのか?」

市民たちは、そんな事を言っていたが、王城の中はカオスと化していた。

「な、何が起こっているのだ!」

「早く何とかするのだ!」

王城には、王や宰相、そして数人の貴族が来ていたので、中のお偉いさん方は、兵や魔術師に速く何とかするように言っていたのだった。

ちなみに、何故王城の1つの部屋に王、宰相、貴族が集まっていたのかというと、どうやってアインの国から出来るだけ資源を巻き上げようと計画を連日考えていたからだった。

「こんにちは~。面白いことを考えていますね?」

アインは、壁をすり抜けて、会議室の中に入り、中の人たちに話しかけた。

「き、貴様は!」

「王!知り合いですか?」

「こいつがアインだ!皆の者切り倒せー!」

そんな感じに、王は兵士たちに命令をして、アインに攻撃をさせたが、アインは部屋にあった窓から外へ出てしまった。

「待てーーーッ!」

窓の外に出たアインを追おうとして、兵士が窓を開けたことによって、彼らは始めて自分たちが空中にいることに気がついた。

「な、何だこれは…」

「皆さん。降伏してください。」

アインは魔法によって、空を飛んだまま、王たちに降伏を促した。

「そんなことするか!魔術師たちよ。狙い打て!」

そして、魔術師たちは、アインに向かって魔法を打ったが、当たる前にかき消されてしまった。

「な、何故!」

「そんなことはどうでも良いでしょう?それよりも、降伏を断ったのですから、私からも攻撃をさせてもらいますよ?」

そしてアインは、両手を広げて、力を込めながら何かを潰すように閉じていった。

そうすると、下のほうから騒ぎが聞こえた。

「な、何が起きて…」

兵の1人が、窓から下を見てみると。

「ま、街がどんどん小さく…」

街は、四角く、透明な箱のようなものに入っていて、その箱がどんどん小さくなっていき、街は建物などが壊れることも無く、本当に小さくなっていった。まさに…

「圧縮…されていっている…」

「よく分かりましたね。」

そして、アインが手を完全に閉じると、一瞬閃光が走り、街は消えてしまった。

これは、いったん転移魔法で、別空間に飛ばしていただけだったが、それを知らないものにとっては…

「ま、街がこんなに簡単に…」

「塵1つ残さずに消されてしまった…」

「ん?それは違いますよ?今頃世界の塵として、空気中をさまよっているんじゃないですか?」

もちろん嘘だが、相手を恐怖に静めるために、最悪の状態を言ったのだった。

「さて、次は王城ですね。街よりも小さいから簡単に終わるでしょう。」

そして、アインは両手を広げてもう一回力を込め始めた。

すると王城の周りにも透明な壁が出来て、圧縮が始まった。

「逃げても良いですよ?まぁ、この空間の中だと魔法は使えないので、30mから飛び降りて生きている自信があるんでしたら。ちなみに、ここでは装備やステータスの数値も無効化してありますから。まぁ、信じなくても良いですけど。」

実際にステータスや装備はまったく意味もないし、信じなくてもいいとは言われたが、真実だったらと考え、飛び降りることは出来なかった。

「さて、降伏しますか?」

アインによる最後の提案。これはもちろん…

「こ、降伏する。だから命は!」

そして次の瞬間、アインは両手を閉じた。

すると、閃光が走り、街は元に戻り、王城も元の位置に戻っていた。

「冷静な判断が出来る人でよかったです。」

そう言いながら、アインは帰っていった。
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