上 下
258 / 554

アインの権力

しおりを挟む

            そして、アイン城にて…

「アイン様、やっと見つかりましたよ。最後の王。」

「本当か!何で今まで見つからなかったんだろう?」

「地下に居たそうですね。さすがに人工衛星でも地下の人間は見つけられませんでした。」

「なるほどね。それにしても、地下で何をやっていたんだろう?」

「どうやら、悪魔と契約をしていたそうですよ。」

「何で分かるの?」

「セノヴァ王と他2名が出てきた地下の回りを探ってみたところ、1つの国があり、その国の国民のほとんどが悪魔と契約をしていますから…」

「そうなんだ。それで、他2名って誰か分かる?」

「いえ、私は良く分かりませんが、アイン様の名前がよく出てきているので、アイン様なら知っているかもしれませんね。」

「わかった。確認してみるよ。」

そして、アインはグリムと大神官を確認した。

「こ、この2人は…」

「やっぱり知っていましたか?」

「まぁ、知っているけど、もう何年もあっていないね。この2人は僕が最初のほうに倒した悪党だよ。」

「そうでしたか。」

「それで、この2人はどうなったの?」

「死にましたね。」

「え?何が原因で?さすがに悪魔と契約している者は簡単には死なないと思うんだけど…」

「どうやら、部下が自分たちよりも強力な悪魔と契約して、反乱されたから教会に頼んで倒してもらおうとしたのですが、自分たちも巻き添えで死んでしまったそうです。」

「そ、そうなんだ。それで、部下って誰?」

「セノヴァ王ですね。結構、強力な悪魔と契約をしたみたいです。」

「そうなんだ。まぁ、教会によって死んでくれたならそれでもう、おしまいなんだけど…」

「死んでいませんよ?」

「え?でも今、教会が倒したって…」

「ああ、あの2人は死にましたが、セノヴァは死んだふりをしていただけですね。結構強い悪魔と契約をしたそうですね。力天使で傷も負わないとは…」

「それじゃあ、速めに倒さないと世界に混乱をばら撒くかもしれないじゃん。」

「アイン様は速く倒したのですか?」

「当たり前だよ!一応、この世界の神なんだから!」

「それでは良かったじゃありませんか。」

「え?」

「レーダーを見てください。」

アインがレーダーを見ると、高速で、アイン上に向かってきている赤い点があった。

「まさかこれって。」

「ええ、セノヴァですね。さっきマークしました。」

「はぁ、何で来ちゃうんだろ。出来ればここで戦いたくないのに。」

「まぁ、良いじゃないですか。この大陸は元々、エドウィンを倒すために来たのですから。」

「それでも、ここに暮らしている人にとっては大きな迷惑だよ!」

「確かにそうですね。それに今回の相手は、兵で相手できるような相手ではありませんから…」

「僕たちでどうにかするしかないな。」

アインがそう言った時、エリは違和感を覚えた。

「アイン様、何で我々だけで戦おうとしているのですか?」

「何でって、僕たち以外敵う人なんていないでしょ?」

「アイン様。まさか、天使のことを理解していないのですか?」

「天使のことは理解しているけど、今回の話と何の関係が?」

「天使の召喚のことも理解していますか?」

「天使の召喚?」

「はい、神の中の神になったアイン様には、天使を無条件で、しかもこの世界以外の世界の天使を呼ぶ権利があるのですよ?何故わざわざ少数人で戦おうとしているのですか。」

「そうなの?」

「アイン様。もっと自分に強制力があることを理解していただきたい。」

「う~ん。でも、迷惑じゃないの?」

「逆に仕事がなさ過ぎて困っていますよ。熾天使に関しましては。」

「わ、分かったよ。それじゃあ、呼んでみるね。………どうやって?」

「普通に『熾天使よ、来い』で良いですよ。来たい天使だけ来ますから。」

「それじゃあ、来ない可能性も…」

「来なかったら、そのセリフの前に強制って言えば良いです。まぁ、来ると思いますが。」

そして、アインは『熾天使よ、来い』と言った。

そして、世界は光に包まれた。
        
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています

もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。 使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。

間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜

舞桜
ファンタジー
 初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎  って、何故こんなにハイテンションかと言うとただ今絶賛大パニック中だからです!  何故こうなった…  突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、 手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、 だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎  転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?  そして死亡する原因には不可解な点が…  様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、 目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“  そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪ *神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのかのんびりできるといいね!(希望的観測っw) *投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい *この作品は“小説家になろう“にも掲載しています

異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ! こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ! これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・ どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。 周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ? 俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ? それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ! よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・ え?俺様チート持ちだって?チートって何だ? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった! でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、 他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう! 主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!? はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!? いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。 色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。 *** 作品について *** この作品は、真面目なチート物ではありません。 コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております 重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、 この作品をスルーして下さい。 *カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

異世界をスキルブックと共に生きていく

大森 万丈
ファンタジー
神様に頼まれてユニークスキル「スキルブック」と「神の幸運」を持ち異世界に転移したのだが転移した先は海辺だった。見渡しても海と森しかない。「最初からサバイバルなんて難易度高すぎだろ・・今着てる服以外何も持ってないし絶対幸運働いてないよこれ、これからどうしよう・・・」これは地球で平凡に暮らしていた佐藤 健吾が死後神様の依頼により異世界に転生し神より授かったユニークスキル「スキルブック」を駆使し、仲間を増やしながら気ままに異世界で暮らしていく話です。神様に貰った幸運は相変わらず仕事をしません。のんびり書いていきます。読んで頂けると幸いです。

おっさんの異世界建国記

なつめ猫
ファンタジー
中年冒険者エイジは、10年間異世界で暮らしていたが、仲間に裏切られ怪我をしてしまい膝の故障により、パーティを追放されてしまう。さらに冒険者ギルドから任された辺境開拓も依頼内容とは違っていたのであった。現地で、何気なく保護した獣人の美少女と幼女から頼られたエイジは、村を作り発展させていく。

処理中です...