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好条件

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            そのまま、貿易の話をして行こうと思ったアインは、パワードと一緒に貿易の内容まで話し合っていくことにした。

「それじゃあ、パワード君。本格的に貿易の話を始めようか。」

「はい!」

「今回は元々、僕がゼザール国にとっての貿易国を一個、取り込んでしまったことから始まったんだけど、これに関してはどう思っている?」

「全てはアイン様の意心のままにと思っています。」

「う~ん。できれば私情を挟まないでやって欲しいんだけど…」

「そうですか…それでは、言いますが、今回の件は私の国にとっても悪い話ではありません。
なぜなら、元々アイン様の国のバルバロット帝国は、この大陸の中でも最強と詠われていて、資源、戦力、技術力の面で見ても、最新で、最強だと思っています。」

「本当にそう思ってくれているんだ。」

「はい。そして、当然ですが最新技術を持っている国と貿易をやって行ったほうが、国内にも良い技術が入ってくると思っています。」

「まぁ、その方面も貿易をするつもりだけどね。」

「今話したことを考慮して、この貿易はこの国にとっては良い貿易になると思います。」

「そうか。それじゃあ、貿易していこう。」

「ただ、こちらからも質問して良いですか?」

「何?」

「今回の貿易ではアイン様の国である、バルバロット帝国にあまり利益が無いと思うのですが…」

「それに関しては大丈夫だよ。僕の国では、元々利益よりも先に、関係を深めるために貿易をやっているんだ。」

「そうだったのですか?」

「うん。幸い、僕の国の資源はいっぱいあるし、それを少しでも貿易に使っていこうと思ってね。」

「分かりました。それでは具体的にどの分野を貿易していきますか?」

「う~ん。技術面はもちろん、やっていくつもりだよ。」

「はい。ありがとうございます。」

「それ以外には、僕の国に居る商人を何人かこの国に送り込むよ。」

「大丈夫なんですか?商人と言うのは移動を嫌うはずですが…」

「大丈夫だよ。僕の兵が趣味でやっているだけだし、ある意味、こういう命令を待っているらしいから。」

「そうなんですか…それだったら良いのですけど。」

「まぁ、そういうことだから、僕のほうからは商人を送っておくね。」

「はい。ゼザール王国からは、農作物を渡しますね。」

「よろしく。後、僕のことを調べているなら知っているかもしれないけど、僕は冒険者ギルドで、クランを作っているんだ。」

「はい。そのことは存じています。」

「それで、この国にも来ていると思うんだけど。」

「はい。来ていますね。だんだん勢力も伸びていっているそうです。」

「それで、お願いがあるんだけど、この国に、クランの支部をおいても良いかな?」

「良いですよ。あ!なんだったら、この王都の中に巨大な建物を立てていってください。」

「何で?」

「この国の正式で、一番の貿易国として、何か証拠みたいなのが欲しいんですよ。せっかくあのアイン様の国と貿易できるのですから。」

「本当に良いの?こちらからすれば、良い話しかないんだけど。」

「はい。それでは、後で、土地の候補を渡しておきますね。」

「ありがとう。それじゃあ、もう帰るね。」

「はい。今日はありがとうございました。」

そして、アインは自分の国に帰っていった。
        
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