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囚人と過去の国
しおりを挟むこれはアインが、侵入者たちを排除した。数日後の刑務所の中である。
「なんだなんだ?どうしてこの国の王様がこんなところに居るんだよ。まさか負けたか?www」
「確かにな。それで、俺たちの母国の俺らの解放を要求されているんじゃないのか?」
「よくやった。俺は祖国を信じていたぜ。」
ここは、刑務所の中でも特にひどい、特別刑務所。
ここには、ただ、犯罪を犯したり、この国に攻めてきたりしただけではなく、自分の意志を持って、この国を壊したいと思った者たちが収容される場所である。
「ううん。今回も僕の国は負けていないよ。」
「ちっ、何だよ。それよりやっぱり戦っていたのか?」
「まぁね。それよりも君たちに朗報がある。」
「なんだなんだ?」
「何があるってんだよ。」
囚人たちはアインのことを嫌っているのに、アインの口から出た朗報と言う言葉には素直に耳を傾けた。
「何、簡単なことさ。今までは君たちがもしもこの刑務所から出たら危険すぎるから出せなかったけど、君たちをこの刑務所から出す方法を最近見つけたんだ。」
「ヒャッホ―イ。さすがアイン王だぜ。そんなものを俺たちのために見つけてきてくれるとは。」
「ああ、さすがこの国の王をやっているだけあって、他の国の王とは違うな。」
囚人たちは自分たちに都合が良くなった瞬間に、いきなりアインのことを褒め称え始めた。
「それじゃあ、魔法をかけさせてもらうよ。良いよね?」
「ああ、シャバに出られる魔法ならドンと来いだぜ。」
そして、アインは、囚人たちに魔族化する魔法をかけた。
「お、おい。何だよこれ。いきなり体が変わって行って…ギャーーー」
そして、他の囚人に何か言われる前にアインは全員に魔法をかけた。
そして…
『君たちの支配者は私だ。これからは私の意思に反することは行ってはいけない。』
こういって、無事に特別刑務所の中の、囚人たちをなくすことができた。
「お疲れ様です。アイン様。」
「お疲れ。最近こんな魔法ばっかり使っているから、心が痛くなってくるよ。」
「しょうがありません。この国はどんどん大きくなっているのですから、その分あのような考え方の方々に標的にされやすいのですよ。」
「そうだね。一国の王として、このくらいでへこたれてちゃだめか。」
「そうです。これからつらいことだっていっぱい襲ってきます。しかし、それを乗り越えてこそ、アイン様です。」
「そう言ってくれてありがとう。大国の王としてふさわしくなれるように、これからもがんばっていくよ。」
「はい。そしてアイン様。」
「何?」
「実はある国から助けを求められているのですよ。」
「どこの国から?」
「前にアイン様は、旅をしていたじゃないですか。その時にアイン様が一応救ったけど、ほとんどアイン様の力が無いとやっていけない国があったの覚えています?」
「ああ、あったね。その国。」
「あの国はダンジョンによってぎりぎり復活したのですが、それでも最近は、お金が足りなく。何より、ダンジョンで力をつけた冒険者にいつ襲われるか分からないと言っておりました。」
「なるほどね。それじゃあ、具体的なことを聞くために会いに行きたんだけど、いつ行けば良いの?」
「ああ、いつ来てもかまわないと言っていました。」
「分かった。それじゃあ、行こうか。」
そして、アインは、ダンジョン国に向かって行った。
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