転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト

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門番だって、強い

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            これは、お祭り気分に乗じて、とある王がアインの国に侵入した話である。

しかし、この王はアインに本来は招待されていないはずの国の王と騎士であった。

「ふん。何が最強の国だ?我々が入ってきたことに気づいていないではないか。」

「そうですね。これぐらい警備が雑でしたら、こんな潜入なんかしなくても、真っ向勝負から挑めばよかったですね。」

「おお、近衛隊長よ。貴様もそう思うか?」

「はい。それに許せません。わが国の兵力はこの国ができるまでは、10位以内に入っていたのに、この国に抜かされて、さらに貿易国まで潰されたのですから。」

「やはり、貴様もこの国は許せないか…」

「はい。」

「この国のせいで、あの会議にも呼ばれなくなったからな。」

「ああ、至上協定会議ですね?」

「ああ、あの会議の参加条件はこの大陸内で、財力、武力、そして人口の多さで10番目に入っていないといけないからな。」

「私たちの国は、今年は財力48位、武力12位、人口32位ですものね。昨年は何カ国が参加していましたっけ?」

「昨年は21カ国だな。1つの国が10番目以内を2つ持っていることもあったからな。」

「そうですね。今回、この国に来た理由はもちろん?」

「ああ、この国の武力がそこまでではないことを証明して、もう一回あの会議に参加するのだ。あの会議に参加しているか、していないかでは、国の発展がまったく違うからな。」

「ええ、正直に申しまして、我々が他の国より勝っているのは武力です。昨年では、近衛兵だけの実力では、私たちの国は6位に入っていましたから。」

「そして、今回私が連れてきているのは、その自慢の近衛兵だけだ。この王都で暴れて、この国の武力が低いことを証明してやる。」

「王よ。素朴な疑問なんですが、こんなことをやっても、会議には出られるのですか?」

「ああ、あの会議の参加条件は本当に3つの部門の内、1つで10番目以内に入っていれば良いからな、。たとえ、10番目に入るために他の国に侵攻したって、この条件さえ、満たされていたら、それで良い。」

「分かりました。わが国の栄光を取り戻すためにも、近衛兵全員、全力で取り掛からせてもらいます。」

「よし、分かった。それでは行け。」

王がそう言うと、近衛兵たちは、怪しくならないように王城まで向かって行き、全員で一斉に門番2人に襲い掛かった。

「な、何だ貴様らは!?」

「やめろ、暴れるな。」

しかし、そんな門番2人の言うことなんか聞かずに、門番を蹴り飛ばして、突き進もうとした。

しかし…

「やめろって言ってるだろうがぁ!?」

門番は腹めがけて飛んできた足を片手で握りつぶした。

「やっぱり来たか。アイン様が多分誰かが攻めてくるって言っていたけど、本当だったな。」

足を握りつぶされた兵は、その場で転がりまわっていた。

「人数は80、数人はとっさに隠れたな。」

「まぁ、良いだろ。とりあえずはここにいる80人が先だ。」

門番2人が話していると、なめられていることに気づいた近衛兵たちは。

「なめんじゃねー!?こっちは大陸6位の実力を持っている近衛兵団なんだぞ。」

と言いながら、門番2人に向かって再度、襲い掛かっていった。

「そっちから来てくれるのはありがたいな。すまんが、俺ら2人は拳が武器なんだ。すこし、力加減を誤っても怒るなよ?」

そっからは、一方的だった。

殴れば、腕を折られ、蹴れば、地面に叩き潰され、剣で斬りかかっても、剣より硬くなっている拳に折られていった。

そして、すぐに80人の山が出来上がった。

「やはり、数人は取り逃がしたか。」

「まぁ、良い。城内には入れたとしても、ここでやられていたほうが良かったと思うほど、中の人のほうが強いしな。」

「まぁな。それじゃあ、こいつらを牢獄に運びたいから、中から魔法を使える奴を呼んできてくれ。」

「僕たちの弱点って、魔法が使えないことだねw」

「いいから、さっさと呼んで来い!」

「は~い。」

こうして、近衛兵の内、80人はここで脱落してしまった。
        
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